本当にあったずうずうしい話 短編10話【14】まとめ

本当にあったずうずうしい話 短編10話【14】まとめ

 

 

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本当にあった図々しい話 短編10話【14】

 

1

ある寺の住職妻
用があって事務所の呼び鈴を押してもしばらくしても出てこない
いないのかと帰ろうとすると奥から
「何かご用ですかぁ?」
と声だけする
そこで「ちょっとお話が」と返事すると
「忙しいので後でお願いしま~す」
「お布施を」もしくは「和尚さんにこれを差し上げようと」と返事すると飛んで来る
しかも量によって待遇も違う
この寺は奥さんが強いので住職は言うなり
普通、お寺って心が和んだりする場所だと思う
が、この寺は全体の雰囲気が「用が済んだらさっさと帰れ」的雰囲気で全然落ち着かない
何しろ初詣でも「自分たちが眠れないから」って理由で、節分の豆まきは「掃除が面倒だから」って理由でやめにした
しかもお墓の掃除はしないので、ちょっと来れないともう汚い
だからどうしても来れない家のお墓は見るも無惨な有様

寺として働いていないくせにもらうものだけもらうとは図々しい

 

2

小学生の頃、仲良くなった同級生に誘われその子の家に行くと立派な仏壇があって、その前で
「○○ちゃんも一緒にやろ」ってなんか本渡されて本に書いてあるお経みたいなの大声で叫ばされた
小学生だったからわけもわからずに叫んでた
それから毎日誘われて学校帰りにその子の家に行って一緒に唱えるって日が続いた
ある時はその子の母親や近所の人も一緒になって唱えてた
いつの間にか全部暗記してしまった私は、ある日お母さんに褒められたくて披露したら
ものすごい顔で怒って同級生の家に電話して
「もううちの子誘うのやめてください」って言ってた

 

3

いつも読みながらこんなずうずうしい奴なんているの?
と思っていたら初めて出会ったよ。

近所で一人暮らししている母親と一緒に買い物に出かけた。
車で来ているって事で米やら猫のエサやら色々大量に買った。
「さあ帰ってご飯食べようか」等と駐車場で話しながら車に荷物を積んでいた。
すると見知らぬおばさんが寄ってきて母を指差し
「おかあさんと一緒のマンションだから乗せて行け」と言われた。
母も何も言わないし 仲良くしてる人かな?でも荷物多いしなーと考え
「荷物いっぱいなんで」と言いかけたら
「同じマンションだから 同じマンションだから」ばかり繰り返す。
「いやだから荷物いっぱいなんだよ」と言おうとしたら
母が「あなたお父さんも一緒でしょ無理だわ」と言うので
自分も「え?お二人ですか?そりゃ無理ですわ」と自然に言葉が出た。
おばさんは「じゃあいいわ」と去っって行ったのでそのまま気にせず車に乗り込んだ。
後で母に聞くと同じマンションではなくてマンションの隣の住宅に住んでるだけで
顔ぐらいは知ってるが特に仲良くしてるわけではないとの事。
自分はおじさんを見てないがいつも夫婦で買い物に来てるらしい。
車に乗ってから母が
「友達でも何でもないのにあの人図々しいわ タクシー呼べばいいのに 」とか愚痴るので
「それならあの時点で言え、こっちは関係知らないから断るかどうか
悩んだだろうが」とちょっと母親を〆た。
「まさか 顔は知ってるというぐらいであんな事言うなんて思わないからびっくり
してたのよ」と
確かに自分も初めての事だからびっくりしたけど。

方向が一緒ってだけで「全く知らない人」に近い人間が乗せてくれると
思うなんてずうずうしい。

 

4

今日はいい天気だったし、明日からしばらくまた雨続きらしいから
布団と特大のプーさんクッションを干していた。
そろそろ取り込もうかなという頃に玄関のチャイムが鳴って、戸を開けるとたぶん近所の親子連れがいた。
話を聞くと、「子供があのプーさんのクッションが欲しいといってるので、譲ってほしい」ということを言っていた。
そのクッションは自分にとって大事なものなので譲れないと返答したが、しつこく食い下がる。
子供は泣き出してもういいと言ってるのに、それでも食い下がる。
むしろあんたが欲しいだけちゃうのかと。
最終的には「いい歳したおっさんがあんなクッション使って」とか言われたから、
そこでちょっとキレて「俺より年上のオバハンにオッサン呼ばわりされたないわボケ!」と
怒鳴って追い返した。
玄関先で「ケチ!」とか叫んでたが、これ以上関わりたくなかったので完全スルー。

男がプーさんクッション持ってて何が悪い!
彼女にもらった大事なものなんだよ!
大体、そのオッサンの臭いの染み付いたクッションを欲しがるなよ!
お前みたいな奴にケチ呼ばわりされたくねぇ!
あと、俺はまだ26だよ!

 

5

先日、車でスーパーに行った時のこと。
夕方で、しかも雨が降っていたので駐車場はかなり混んでいた。
店に近い場所なんかまず空いてないだろうなと思いながら、
(順路なので)店の正面入り口前の通路を徐行していた。
自分の前後にも同じような数台の車がいて、列ができていた。
当然、その辺りは空いておらず、店から遠い方に進んでいこうとしたら、
自分の前を走っていた車がハザードを点けて車を止めた。
助手席の人を店の前で降ろすだけかと思ったんだけど、
乗っていたのは運転手だけで、なんとそのまま降りて店に入ってしまった。
一時停止じゃなく、自販機で買うとか短時間の用事じゃなく(それでも嫌だけど)、
点けてたハザード消して、エンジン止めて、キーロックして、歩いて行っちゃった。
「ええぇ~?!」と呆気にとられて目で追っていると、店内でカゴ持って野菜とか見始めてんの。
通路っても車一台分の幅しかなくて、その駐車した車を追い越すことはできず、
結局、自分以降の2~3台は、順にバックして回避したんだけど
もう呆れて買い物する気になれなくなってそのまま帰ってきた。

 

6

2年ほど前、とある中都市の駅が始発の電車に乗って発車を待っていた。
休日の夜8時頃なんで、その都市に遊びにきて今から帰るという客で
ロングシートの席が空くか空かないかぐらいのちょい混みだった。
で、発車直前になってカップルが乗ってきた。
男「ねぇねぇ、ここの席とっておいたんだよ!」
私が座っていたところは7人がけのロングシートで、もう6人が座っていて
空きは一席だけ。
男は、私が来る前に先に荷物を置いて席取りしたつもりなんだろうが
荷物の置き方が中途半端で、その後痩せたおばあちゃんが来て荷物を片して座っていた。
そこで、男が言い放った一言。
男「ちょっと狭いけれどなんとか二人座れるよ」
私(ゲッ、座る気かよ・・・)
女性「いいよ、そんなに疲れていないし・・・〇〇さん(男性の名前?)座りなよ」
男「いや、二人で座ろうよ!」
女性は、説得を諦め座ったが、窮屈ですぐに居心地が悪くなり立ってしまった。
私は、心のなかでこう思った。
(お前は立ってろ!)

 

7

うちの爺さん、癇癪持ちで口うるさい。
長男の俺の父親が家を新築したんだが、それまでいっしょに住んでいた爺さんは
「俺はあんなところに住みたくない」と拒否。
でも、そのうち、足腰も弱ってボケはじめたので、新居に少しずつ来させて慣れさせていた。
そんなときに、近所に住む父親の姉の一人(俺のオバ)が
「ウチであずかりたい」と言いだした。理由は、爺さんの年金目当て。

そんなわけでオバは爺さんを面倒みたが、わずか一週間でブチきれた。
それまで「うちのじいさんは気前がいい、優しい」だのなんだの言ってたが一緒に暮らしてみてその大変さがわかったらしい。
オバは爺さんと荷物をうちの家の前に放置してそそくさと帰って行った。
それ以来、10年もうちで爺さんの面倒を見ている。ボケはますますひどくなり、理不尽に毎日怒っているし、うんこしょんべんはもらしまくっている。
父親の姉は2人いるんだが、二人とも近所にいながらめったに見舞いにも来ないが、
「爺さんをちゃんと面倒みていない!」と口だけは出してくる。

さらに、爺さんは息子(つまり俺の父親)に、1円も生活費は払ったこともないし、小遣いもくれたことはないのだが、
オバたちには新築祝いで何百万もあげている。
オバたちは爺さんが死んだ時に遺産をとろうとしている。
ばあさんが死んだ時も勝手にモノをとって行った。

 

8

親戚を甘く見るととんでもないから。

うちは葬式の日の早朝5時くらいに伯父(母の兄)の息子2人で祖父の家を家捜し。
家の権利書と通帳を探してたらしい。
しかしすでにそれは祖父が亡くなる寸前
30年以上ずっーーーと面倒をみてきたオレの母へ渡してたwwwざまぁ。

そして葬式の時、お坊さんがお経を上げてる後で
伯父の長男が香典を全部自分のバックに入れて素知らぬ顔。
にもかかわらず伯父は永代供養料も葬式代も出さないと言い出した。
ひと回りも下の妹(うちの母)に丸投げ!!!
香典を貰うのは長男の当然の権利らしいwww

 

9

俺のアパートは歩いていける距離にホームセンターがあるんだけど
うっかりして洗濯物を干してる最中に網戸を破ってしまって、修繕するために網とゴム買いに行った
その帰り道で材料を持ったまま歩いていると、知らない若い女に「ちょっと」と呼び止められ、次いで「それ網戸の網よね?」と質問された
特に否定する理由もないので、修繕するために買ったものだと答えた
すると「私も網戸破れちゃってて~あれって自分で直せるものなんだ~すごーい」と言い出した
この時点で嫌な予感しかしなかったので、「そこのホームセンターで材料は買えますよ、じゃ」と逃げようとしたら
「ねぇ、なに使って直せばいいの?」「いくらくらいするの?」「どれくらい時間かかるの?」と矢継ぎ早に質問をしてきて帰るタイミングを逃した
終いには、ホームセンター付いて来て、材料余ったらくれ、というか直しに来てくれなど図々しいことを言い出した
「どこに住んでるの?」と聞かれたときに、恐くなって「いい加減にしてくれ!急いでるから!」と逃げてきた

田舎なので俺自身も通学中や、スーパーのレジとかで知らないおばちゃんと世間話をよくするし、善意で荷物を持ったりもする
でも知らない男にタメ口で頼み事をして、さらには住所を聞くなんて図々しい上に常識もない
網戸の張り替えにしたって女の部屋を知ることになるし、道端で会った知らない男に頼むことじゃないだろ
そんなにお金も時間も技量もいらないことだし女でも1人でできるだろ

 

10

美容院で雑誌を読んでいたら、ある俳優のインタビューが載っていた。
その俳優が好きな友人がいたので
「○○にインタビュー載ってたね」とメールをした。

その返信が
「えー本当?まだ読んでない!ネットで画像探してあったら送って!」
というものだった。

ちょっと常識知らずだとは思っていたが、
なんで私が好きでもない俳優の画像をネットで探さなければならないのかと憤慨。
もちろん画像検索も返信もしていない。

というかファンなら探す云々よりまず雑誌を買えよ!と思ってしまった。

その後、
「ネットで通販したいけどやり方がわからないから代わりにやって」
「ポイントカードなくしたから、代わりにくれ」
とか色々あった。

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ずうずうしい話
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