本当にあったずうずうしい話 短編10話【23】まとめ

本当にあったずうずうしい話 短編10話【23】まとめ

 

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本当にあった図々しい話 短編10話【23】

 

1

チケット発売後、数分で完売の超人気コンサートで
運良く友人と4人分のチケットを購入することに成功した。

当日、2名が運悪くインフルエンザにかかって、2人で行く事になり
大抵いる入り口待ちで「チケット余っていたら譲ってください」
という人にしている人に譲ろうと思い、2枚あったら~と叫んでいる人に話しかけると

「私たち、わざわざ早くから来て待ってたんです。だからチケットただで下さい」

と言われて唖然としてしまった。
・・・無言で立ち去り別の人の所へ行き定価で譲ってあげたのだが
まさか『無料で人気コンサートのチケットをよこせ』と言われるとは思いもしなかった

 

2

レジ待ちしてたら
「すいませーん端に止めてある黒い車の人いませんか?」
自分の車が該当したんでぶつけられたのかも?と思い手を挙げると近づいてくる男
私「ぶつけちゃいました?」
男「うしろに乗ってるハテナブロック貰えませんか?」
私「は?」
男「子供がマリオが好きなんでー」
私「嫌です」
男「えっ?くれないんですか?子供が喜ぶのになぁ」
私「あげません」

会計済ませるまでこんなやりとりが続いた
貰える事が前提というか言えば貰えると思ってるのがずうずしい

 

3

結婚式に出席する友人に、アクセサリーを貸すよう頼まれた。
所詮貧乏な私なのでたいしたものは持っていないけれど、これなら
ドレスに映えるかと思い、シルバーにジルコニアのテニスブレスを貸した。
すると友人は、「ありがとう!助かったよ!」と礼を言いながらも
金具部分(恐らく刻印)を凝視していた。
そして、「えーっシルバー製?これどうせ石もジルコニアだろうし、
せめてホワイトゴールドだったらなぁ。」と突っ返してきた。
私は、たいしたアクセサリーは持ってなくて、でもこれが一番あなたのドレスに
合いそうだったからと理由を述べたが、それでも相手は(持っていないのに)もっといい
アクセサリーを貸せと引き下がらない。
そいつの言い分では、「大切な友人の結婚式なのに、こんな安物つけてたら失礼に当たる」らしい。
もしかしたら私が非常識だったのかもしれないが、後味の悪い出来事だった。
唯一救われているのは、貸さずに済んだこと。

4

電車で座っていたら、老夫婦が乗ってきて俺の前に立った。
年齢は70くらいといったところ。
俺は座席を譲るため「どうぞ~」と言いながら席を立って老夫婦から遠く車両の端へ行った。遠慮されると微妙な空気になるし。

爺さんの方が座って、婆さんの方が「あらあら、譲ってもらっちゃって~」と言ったかと思うと、爺さんが凄い大きな声で「俺は山登りで疲れているんだ!座るのが当然だ!」と叫んだ。

ちょっと、萎えた。ちなみに、スーツ姿だった。どこを登ってきたんだろう。

 

5

俺老人に席譲った事無い。
一度、一日歩き回ってクタクタで足が激痛&つりそうになってた時
割と若い婆さんが目の前に立ったけど、
婆さんと言うにはまだ若いし元気そうだし
席譲って逆切れと貸されると嫌だしそれ以前に足があまりに痛くて
わりいと思いつつ無視して寝た振りした。
そしたら「今の若い人って席譲る気持ちが無いのかしらねええ!!」とやられた。
絶対に譲るかよ!!と思った。

 

6

この度、晴れてマイホームを購入した。
元々の実家がある町で知り合いも多い。
で、買った土地の隣の空き地が知人の所有する土地なんで
ついでに格安で譲ってもらった。
車のガレージでも作ろうと思うのだが、予算の都合上、
今のところは野ざらしで駐車場として使ってる。

そしたら近所の分譲住宅に住んでる奥さん3人が怒鳴り込んできた。
「この土地はみんなの土地だ」
「子供の遊び場に勝手に車を止めるなんてずうずうしい」
「新入りなのにマナーが悪い!」
と嫁と共に罵られたので契約書やら権利書やら見せて
説明したのに、ブツブツ言いながら謝罪もせずに帰っていった。
みんなの土地なんて日本に存在しないよ、ずうずうしい。

7

仕事がらみで完徹して相手先に書類を届けて
死にそうになりながらバスにのって運良く座れてぐったりしてたら
少しずつバスが混んで来て
そこに中年のおばちゃん2人組みが乗ってきて
自分の前に立つと
「あんた若いんだから席譲りなさいよ!」と言ってきた
マジできつくてぐったりしてたので
「すみませんいつもならご老人には席を譲るんですが、今日は体調が悪いので譲れません」
とぐったりしながら言った
ババァがなんかキーキー言ってたけどそのうち意識を失って(爆睡してた
目的地に付く頃には体が楽になったので
後から乗ってきてヨロヨロしながら立ってたおばあちゃんに席を譲った
すると後ろで立っていたおばちゃんが「あたしが先よ!」と行ってきたので
真顔で「こんだけ元気なんだから立ってろよ」と低い声で言ってやった
ババァは最初の体調悪い自分がヘタレと勘違いしてたのか元気になって対応した態度との違いに
なんか小声でブツブツ言いながらまた後ろに移動してた
ほんといつもは老人には席譲るが元気なババァには断る

 

8

うちは田舎で、地域の缶拾いみたいなのに参加した時のこと。

土手やら田んぼの脇の草むらなんかに、カンやらビン、ペットボトルが捨ててあって
だるいなーとか思いつつ一応拾ってたんだが、一緒に回ってたご老人が

「先祖代々受け継いできた土地は、ワシ等のもんじゃなく
これからの子供たちから借りてるだけなのに、こんなに捨てて悲しいのぅ・・・」
と何だか寂しそうに呟きながらゴミ拾いしてた。

自分の持ち回り区域の見えるところだけ拾えばいいと思ってた自分が
ずうずうしいやつに思えてちょっと恥ずかしくなって、いつもより丁寧に掃除した。

そう考えると、俺たち凄いずうずうしい生き方してるよな・・・、とか深い意味で考えさせられた

 

9

昔読んだコラムで、作家が静岡(うろ覚え)あたりに行ってバスに並んでいた時、
自分の前に並んでいたおばあさんが後から来た知り合いと話し始めたらしいんだけど、
作家は「横入りされる」と思って嫌な気持ちになったそうだ。
でもいざバスが来たら、前に並んでいたおばあさんは先に乗り、
後から来たおばあさんはちゃんと後から乗ったんだって。
その地区ではそれが当たり前の事らしく、
何か新鮮だったな。

 

10

かなりモメたが決着したのでカキコ。

スペックは学生で♂
年明けにバイト先社員で仲の良い先輩夫婦を乗せてボードに行ったんだ。
先輩とは話も趣味も合うので、お互いに何度か車を乗せ合って遊びに行っていた。
その日は先輩の奥さんも一緒にスキー場に行ったんだけど、偶然にも
同じ学年のチャラ男も同じスキー場に来ていた、しかも駐車場は対面。
俺は中古の小汚いハイエース、向こうはオヤジのベルファイアで男女比率3:3の6人というリア充っぷり
すでにこの時点で俺の負け決定。
普段からDQN丸出しでウザイので関わらないようにしてたんだけど、
「え?ナニ?お前も来てたん?女連れ?マジ?見せろよwえ?人妻?じゃいいや」
そんな感じで早速絡まれた、超ウザイ、半分無視してさっさと滑りに行って
3時ごろ車に帰ってきたらチャラ男軍団がモメてる。

どうやら車の鍵を落としたらしい。

話を遠めで聞いてたら、お前が悪い、いやお前も悪いで罵り合ってるだけ。
鬱陶しいから、さっさとJAF呼ぶなりなりセンターハウスに聞きに行けよって言ったら
「え?マジで、カッコ悪いじゃん、誰か行ってきてよ」ってこっちを見てる、ふざけんなお前が行け。

これ以上関わるのも嫌なので無視して先輩と風呂に行くことに。
一時間くらいで戻ってくるとチャラ男の車が無かった、どうやら鍵は見つかったらしい。
正直見つからなくてもいいかなとか思ってたかど、乗せて帰れとか言われるのも嫌だから
少しホッとして家に帰った。

悪夢はここから始まる。

午前1:30分ごろ、俺の携帯が鳴った。
見慣れない番号だが、一応出てみる…チャラ男だった。

事故起して車が動かない、怪我人も居る、人通りも少ない、助けてくれ、こんな電話だった。
「いや、それなら早く救急車と警察呼べよ、ここからそこまで片道4時間くらいかかるんだぞ」
「いや、全員酒飲んでるからさ、呼べないんだ、ちょっとここまで来て代わってくれん?」

…こいつ、俺に事故の身代わりをさせるつもりだ。

「怪我人居るなら早く救急車呼べよ、バカかお前」
「呼べねーっつってんだろ!早よ来いや、殺すぞ!」

この瞬間、こいつら死ねって思った。

「で、お前らどこで事故ってんの?」
「国道○×の△□辺りだよ」
「あーそこ橋が多いから良く滑るよねー、ご愁傷様、早く警察呼べよ、じゃあの」 ガチャ

そのまま最寄の警察署を調べて匿名で「事故みたいですよ」って電話しておいた。

その後は修羅場だったそうだ、免許は取り消し、全員で200万の罰金、車は廃車、骨折したり歯が欠けたり
親が「助けなかった俺にも責任が~」とか言い出したり、見舞金払えとか、薄情者呼ばわりされたりと散々だった。
最終的に弁護士を間に入れて黙らせたよ。

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