本当にあったずうずうしい話 短編10話【31】まとめ

本当にあったずうずうしい話 短編10話【31】まとめ

 

スポンサーリンク

本当にあった図々しい話 短編10話【31】

 

1

友達が5歳の子連れで私の部屋に遊びに来た。私は独身。
この友達の子が口が達者で、部屋にあるものを何でも欲しがる。
リラックマのぬいぐるみに始まり、ネックレス、指輪、文房具、雑貨など目に付いた物を持って、ちょうだい(ハート)と来る。
あげることは出来ないけれど、喜ぶならと思って家にいる間だけだよと言って貸してあげた。
夕方になり、貸したものを身に付けたままその子がぐっすり眠ってしまった。
起こしたくないからと、そのままの状態で子供を持って帰ろうとした友達にびっくりした。
もちろん、叩き起こして全部返してもらったが母子にケチだケチだと相当文句言われた。
もう来るな。

 

2

元同僚の男。こいつも私も千葉県民だった。
会社(東京)仲間で飲み会があって遅くなり、終電ぎりぎりで総武線で一緒に帰ってきた。
私は千葉駅の少し手前なので帰れたのだがその先に住んでるこいつは「もう電車がない~」とのこと。
勝手にタクシーで帰らせればよかったのだが、仏心を出してしまい
自宅まで帰って車を出してやった(自分は下戸で酒飲んでなかった)ら、
道中、突然「ああ眠い、ホテルで寝たい、ねえ、いこうよ~、何にもしないから~」と言い出した。
冗談じゃねえ、誰がまったく気がない上に前歯の一本が虫歯で真っ黒な男と寝るかよ、馬鹿にすんじゃねえ!
本気で国道沿いの空き地あたりに捨ててやろうかと思った。
翌日、会社のエレベータで偶然一緒になったと思ったらいきなり土下座してきた。完全無視したけど。
ずうずうしいんだか気弱なんだか情けないんだかよくわからん男でした。

 

3

今日の昼食は某店でステーキランチを注文した。
「ライスにしますか?パンにしますか?」
「ライス」
運ばれて来たステーキを先に食ってたがライスがなかなか来ない。
半分ほど食って店員に聞いたらしばらくして
「すみません、間違えました。お作りし直しましょうか?」
と言うが半分食ったしもうこれでいいと返事した。
間違えて運ばれてきたのはニューヨークカットステーキでライスは別だと言う。
「ライスなきゃいかんでしょう」とだんだん怒りが増してきた。

食事終えて会計で請求見て驚いた。
ステーキランチは1,180円。しかしニューヨークカットは1,850円にライス200円。
間違えたのそっちだからステーキランチの分しか払わんと文句言ったら
「いえ、そんな事したら私が怒られてしまいます」だと。

騒いで文句言いまくって責任者に苦情を突き上げたらランチの分で収まったけど
2度とこんな店来るかとおもた。

4

先日、上司から「インターンをとるから面倒見てね」といわれた。
期間は半年、しかも国から助成金も出るらしくてウマー、なんだけど…

当方デザイン事務所。
PCとソフト(フォトショップとかイラストレーター)が使えないと仕事にならない。
(最近はWebデザインの案件も増えて来たから、htmlの知識があるとさらに良い)

そのインターンは「就職できなかったけどデザイナーになりたい」
といって派遣会社から紹介されて来たらしい。
大学はデザインとは関係ない学部で、卒業までデザインに関する何かは
一切していなかったとのこと。
卒業直前に、ゼミの仲間でポスター(卒論の発表を告知するとかなんとか)
を作ってデザインの楽しさに目覚めたそうだが、よく話を聞くと
PCを使ってのデザインは全部仲間がやって、それを横で眺めていただけのこと。
家にPCはあるが、家族のもので、ソフトの名前も知らない。
でもデザイナーになりたい。大学卒業後もデザイナーになりたくて
就職活動してたけど、独学でデザインを学んでいる感じではない。

そんな人だから、どこの会社でも実習すら断られていて(当たり前だー)、以前から
つきあいのある派遣会社の人も半ば泣きつく感じで話を持ってきたらしい。

調べるとこの制度、実習生にもお金が支払われる。しかも7000円/1日。

こんなとこにもばらまいてる政府も政府だけど、経験0独学0で
デザインやりたいからノウハウ教えろ、金もくれって図々しいだろ!

 

5

飲食店を経営しています。

ある時30すぎの女性二人が来店。二人ともBランチ(仮定)をオーダー。
自分は他の2人にはブラインドになってるテーブルを片づけていたら、
2人の会話が自然と聞こえた。

きっと他の客のAランチを見たんだろう、
「あ、私Aランチにすれば良かった」「そうね、あっちが良かったね。でも頼んじゃったし」
「私Aランチに変える!」「でももう調理してるからダメだめ」
「大丈夫、店が間違えてる、って言えば変えてもらえるよ。私パートに出てた時そうだったから」

けっきょく彼女らの一人はそれを実行。
私は知ってはいるけど、客に対して「絶対うちは間違っていないからダメ」とは言えない。ホント図々しい。

たまに確かにBをオーダーしたけど、間違えたらAに変えてくれって
客もいるけどその方が潔い。これも十分図々しいけど

 

6

さっき歩道で信号が青になるのを待っていたら、カーブしようとした車がいきなり乗り上げて来た
!?となっていると助手席の窓が開き、幼稚園くらいの子が「気をつけて下さいね」
と言って来た
私はかなり角から離れた所、ちょうど住宅が並んでいる辺りに立っていて、轢かれても「うっかり巻き込んだ」とは言えない場所に立っていた
しかも言って来た子供は助手席にシートベルト無しで乗っていた

それでも私が「気をつけろ」となぜ言われるのか
ずうずうしい、と言うか納得がいかないと言うか

7

隣の借家に住んでいるヤンママ主婦
晴れたら殆ど毎日、俺ン家の庭で餓鬼を遊ばせてる
しかも、キャンキャン吠えまくる頭と躾の悪そうな犬(小型犬)が小便やら糞やらしても
片づけもしやがらねぇ

さすがに頭にきて文句言いに行くと
詫び入れるどころか逆ギレしやがった。

頭に来たから管理会社通して、借家の家賃値上げしてやったぜ。

 

8

友達の家はお手伝いさん雇うくらい結構な金持ちさんなんだ。
んでその家の地区だと1週間ごとにゴミ回収場の
朝の準備(ゴミ回収が来る前に缶などを入れるカゴを出して網を広げてなどの作業)をするらしいんだ。
この週のゴミ捨て場の用意は○○家、次の週は○○家見たいな感じで順番に各家を回覧板で回っていく形。
んでその作業は当然お手伝いさんに任せているらしいんだが
とある週、近所のババアがそのババアの家の担当週に「ちょっと出かけなければならないのでお手伝いさんに代わりにやってもらえないか?」
って言ってきたらしい。
事情があったらしいので引き受けたらしいんだが、一度引き受けたが最後そういうババアは一度助けると遠慮が消えるみたいだ。
だんだん頼んでくる頻度が上がってきて、しまいには
「お手伝いさんの仕事ってこういうことをするもんでしょ!各週担当制やめてぜんぶお手伝いさんがやりなさいよ!決まりね!」
って超理論を発揮してきたようで。
当然お断りしたらテンプレのごとく逆切れ。
あ、もちろん代ってもらった時のお礼は「ありがとう」の一言すらもなかったそうです。

 

9

俺の中学校のクラスには掃除当番をサボる女ってのがいたな。ほら、よくいるじゃん。
意味もなく放課後の学校に残るんだけど、掃除当番だけは確実にサボるアタシってイケてる~ってカン違いするバカ。

いくら周りが「今日はサボるなよ!」と言っても、気が付いたらどっかに姿を眩ます。
先生にチクっても、「アタシがサボったって証拠でもあるの!?嘘言うんじゃないよ!」と逆ギレ。
たしかにあの頃は、誰しも動画を撮れる時代じゃなかったから証拠はない。

いい加減俺ら全員ブチ切れたので、ある日ついに作戦を決行した。
いつものように掃除を始めると、いつものように奴がいなくなった。
それを見計らって大急ぎで教室の掃除、つか床のゴミを取り急ぎ集められるだけ集め、
それを奴のカバンに全力で放り込んでやったwwww
他には飲み残しの牛乳をうっかりカバンの中にこぼしてしまったり、作戦に協力した女子は
「○○子ってマジムカツクんだよねwwww」と言いながらチョークの粉をうっかり放り込んでいたww
そして掃除を終え、何事もなく俺らは帰宅。

次の日、朝のHRで奴が予定通り火病ってくれた。
「昨日、アタシのカバンが悪戯されました!チョークとかゴミとかが入れられていたんです!
アタシは昨日の掃除当番の誰かが犯人だと思っています!正直に言いなさい!!」ってwww
「おいおい○○子、俺らは確かに昨日掃除したけど疑われるのは心外だなあ。本当に心当たりないの?」
「あるわけないでしょ!大体アタシは犯行の現場なんか見ていないんだから!!!」
………
「……というわけですよ、先生。○○子がサボりの常習犯だったって、認めてくれますね?www」

担任もさすがに認めざるを得ず、○○子に対しては反省文を書かせ、以後は厳重に掃除をさせると約束してくれた。
もっともこちらも口頭できつく注意されたけどねw

 

10

かなり昔だけどイヤな思い出が甦った。
割り当ての休みシフトでない日に強引に休んだ人がいて、
事務所の上司から「どうしても人数の都合がつかないから出勤してよ」
と電話貰って自分は休み返上になったのに当の本人は休み明けにしれっと
「私が頼んだわけじゃないからね、あんたの判断で出勤承諾したんでしょ」
的な事ほざいて休みの交換はしてくれなかった。
事務所も喉元すぎれば、でスルーして結局代休貰えずじまいだった。
紹介者のいるバイトで迷惑かけられないから我慢したけど足下見られてたんだろうなあ。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
ずうずうしい話
kaidanstをフォローする

コメント

error: Content is protected !!