本当にあった図々しい話 短編10話【32】
1
高校の時遠足でハイキングに行った。小学生も登るような低い山なのでたいした山ではない、が。
隣のクラスの担任(♂）が何故かリュックの後ろにギターを背負っていた。皆あれ何？って感じで笑ってた。
後日隣のクラスの子に聞いたらその担任、お昼の時にギターを弾く自分の周りに生徒が集まってお弁当を食べ
尚且つ一緒に歌を歌う、って言うのを夢見てたらしい。女子高だったので実現すれば回りは全て女の子。
だが実際には誰も担任の近くには行かず（担任はキモイ男だった）ギターは単なる荷物になってしまった。
担任の弾くギターに合わせて歌うって、いつの時代の話だよ！しかもハイキングで。大叔母から聞いた
昔のペンションかユースホステル？みたいだと思った。
2
学生のとき、バイト先に好きな人がいた。
一つ年上で別の大学に通っている人だったが、友達に誘われて
別のバイトを始めることになり、私のバイト先は辞めることになった。
その人の最終出勤日、私は告白した。
そして「彼女がいるから」とふられた。
それから２ヶ月くらいたったある日、
バイトを終えて駐輪場にいったら、その人がいた。
「A(=私)を待ってたんだよ」と言うから、
まだちょっと好意が残っていた私は彼と近くのマックでお茶を飲むことに。
お互いの近況などを話していると、どうやら彼は彼女と別れたらしい。
これは…！と思った次の瞬間
「お金ないんだよね。３万くらい貸してくれる？」
パチンコで生活費を仕送りもろともすったとかなんとか。
考えてみたらその日は私のバイトの給料日（振込だから現金は手元にない）。
納得した。
残っていた好意が帳消しのうえマイナスになった。
告白してきたからって、なんでも言うことを聞くと思うなよ、図々しい！
とまではそのとき言えなくて、兄が入院して
家計が苦しいとかなんとか言って逃げた。
なんであんなやつ好きになったんだろう、一生の汚点だw
3
日曜の話なんだが、90分2000円でやってる食べ放題バイキングレストランの店員をしてるんだが
中国人の客からの予約を承ったんだ。21人。
んで昨日その客がやってきたんだが、幹事的な人間が「あまり時間がないので30分で出て行くから半額にしろ」って言いだしてきた。
それはできないと断ると「時間半分以下で出ていくと言ってるんだから金額を半額にするのも妥当じゃないのか」という
言い分でずっと食い下がってきた。
いくら時間が短くたってその間にダッシュで食べて食う量一緒なら意味ねーんだよ。ずうずうしい。
んでもちろん半額無しで案内したんだがすげーうるさい。料理とりすぎてすげー量残す。料理とるために並んでるお客に割り込みする。
料理台に料理すげーこぼす。床にも落とす。素手で八宝菜に手を突っ込む。皿割る。謝らない。というか無視して飯食ってる。
しかも結局90分ほとんど店に居やがって。時間ねーんじゃねーのかよ！
割引だけじゃなくいろんな行動ほとんどずうずうしいの塊どもだったよ。二度と来ないでくれ。
4
サークル関係者の連絡用掲示板で
サークル運営者たちに対する自分勝手で我侭な要求をするトピを立て、
そのトピに運営者が返信をすると別名のハンドルネームで新たにトピをたてて
その返信に対するレスを書き、ということを繰り返したサークル参加者。
その参加者自身のために運営者たちは仕事を休んででもすべてのことを
差し置いてでもサークル優先しろと要求した上に掲示板を私物化するなど
ずうずうしすぎて言葉もない。
書き込んだ人のIPが表示される掲示板だから、ハンドルネームをかえても
そいつは携帯電話からのかきこみだったせいで同じIPが表示されて
同一人物だということはバレバレだったんだが、どういう神経をもつと
こんなことができるのか。
5
某牛丼屋の出来事だけど、俺は牛丼の大盛りを注文。
でも、出てきたのは並盛りのサラダセット。
「サラダは頼んでませんよ」と言うと、店員は「間違えました」といってサラダを持って帰る。
で、残ったのは並盛りの牛丼と大盛りの伝票のみ。
「いや、ちょっと、俺頼んだの大盛りだよ？これ並じゃん」
「いえ、それは大盛りです」
「そんなわけあるか！明らかに丼小さいし中身も少ないじゃねーか！」
「いえ、それは大盛りです」
「メニューの写真とも違いすぎだろ、客ナメてんのか！」
そんな小競り合いをしてたら、空気を読んだ客が大盛りを注文。
出てきた丼は明らかに俺の丼より大きかった。
「おい、店長呼んで来い」
「私が店長です」
「えっ？」
「えっ？」
ここで引き下がったら負けだと思って、マネージャー呼んで対処させました。
牛丼ごときで3時間も足止めされたけど、少ない金額だから泣き寝入りさせようと
思われてたらシャクなので徹底抗戦してやった。まぁ、あの店長はクビだろうな。
コイツ器小っちぇえなｗとか思われたから、並出されたんだろうか。
6
先日公開された劇場版の銀魂を観に行った時の話
妹に連れて行ってくれと頼まれ、自分も銀魂好きなので、一緒に観に行ったんだ
んで、劇場によっては、ポップコーン ＋ ジュース ＋ オリジナルミニタオルがセットになったものを売っているんだ
それを自分と妹の分を買って、入場口に並んでいたら、前に並んでいた女が「そのミニタオル2つも要らないでしょ？一つ貰ってあげる」と言って持っていこうとしやがる
自分「まてまて！自分と妹の分だ」
腐「男の癖にミニタオルなんてダサいと思わないの？だから貰ってあげるの。無限回収してるんだから！」
自分「自分の分は妹にあげるから、お前やるものはねえよ」
腐「いらないものを貰ってあげるんだから、さっさとそれ渡しなさいよ。無限回収してるんだから」
自分「無限回収したいなら、無限に買ってくればいいじゃねえか」
腐「そんなことできるわけないでしょ！」
自分「そんなのこっちの知ったことじゃねえよ」
この時点でスタッフが割り込んでくる。
事情を説明すると、腐女子はどっかに連れて行かれた
あんなキ○ガイ初めて遭遇したよ
貰ってあげるって言葉ってほんとずうずうしいな
7
前に勤めていた会社のパートさんから電話かかってきた。
何だろうと思って出てみたら、公明党についての電話だった。
パートさんは学会員で、選挙前には投票のお願いをされるんだが
今回はえらい早いなぁと思っていたら、
なんと投票のお願いではなかった。
「公明党がねー出してるなんちゃらジャーナルっていう冊子というか
チラシがあるんだけど知ってるー？」
知らないと答えると
「それにはね、公明党のなんたらとか書いてあるんだわー。
それをねー、よかったら貴方の住んでるマンションにねー、
ポンとポストに入れとってくれないやろかー？」
と。
つまり学会員でも何でもない私に、自分のノルマ達成のために
無報酬でポスティングをしてくれというお願いだった…。
ウチのマンションが高層マンションだと知って、一気にさばけると思ったんだろう。
ポスティング禁止であることを伝えると、ものすごく残念そうに
「ん～～…そっかそっかー。まああれだもんね、アパートとか一戸建てなら
配れるけどね～」
アパートであろうと一戸建てであろうと 配 り ま せ ん 。
8
前に電器屋でバイトしてた時、例えばＡ社のカメラを買うと
粗品が付くみたいなキャンペーンをやってると、
他社のカメラにおまけをつけろとか、全く関係ない商品に
おまけをつけろとか、大声でレジ前でわめかれたりした。
ひどいのは、ＰＣ買って中国語ＯＳ入れて壊しといて、
新品と交換しろとか。
そういう時、買った奴以外に、交渉（つうかごり押し）慣れしてる奴を
連れて来て、そいつが日本語交じりの中国語で何時間でも交渉ｗしてくる。
日本人でもずうずうしいのは居たけど、中国人はまた違うカンジだった。
9
私は女性。でもどちらかと言えば男性に多い名前で、
たぶん名簿業者の中でかなりの数が男性と登録されているようでよく間違えて掛かってきてた
（名乗らずに○○君いますか？とか、幼少のころだと５歳のころに七五三の営業とか）。
１０年ちょい前くらい（デート商法が始まった頃かな？）結構営業電話やＤＭが来ていて、
ある日「緊急みたい」と、入社したばかりの職場へ母が電話してきた。
「○○さんて方が、大事なお話だから必ず今日中に連絡がほしいんだって」
心当たりない電話番号だったけど、当時はそんなに情報もなくとりあえずかけてみたら営業。
数日前に届いていたハートマークと手書きコピー満載のご案内ハガキの営業だった。
営業のくせに折り返しをしろという営業スタイルにキレて文句をいうと、同僚らしき
女と一緒になって「はいはいｗすみませんでしたぁ～、あ、まだ文句言う？子どもみたい～ｗｗｗ
大人になったらまた電話してね♪」みたいなことを言われてガチャ切りされた。
そのあと再度電話しても、上司と名乗る人にも馬鹿にされ続けた。
あの頃の自分の無駄な正義感が腹立たしいのと、池袋サンシャインを住所とした
企業だったので、今も池袋きらい。
営業のくせにこの態度、忘れられないむかつくずうずうしい話。
10
昼時の込みまくり蕎麦屋で、たまたま自分と相席になったリーマン二人組が
「ざる特盛」を一つ頼んだ。
小さいせいろ二つに入った蕎麦が通常で、
特盛だと小さいせいろ四つになってやって来る。
(つまりは麺量約二倍)値段は＋200円。
そしてざる特盛が二人の前に来たのだが、
二人は堂々とせいろを2×2に分割、
それから店員を呼びつけ、それが当然といわんばかりの態度で
「箸と薬味とそばつゆとお盆と漬物もう一つ。
あと使い捨てお絞りとお茶二つ。急いでるから早くね」
「あと揚げ玉」
賢いっちゃ賢いんだろうが、ずうずうしいと思った。
あと、急いでるなら注文時か届いた瞬間言ってやれよw
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