『新宿怖えええええ!』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

新宿怖えええええ!

新宿の裏通りの交差点で信号待ちしてたら、俺の左前の白いクラウンがドアあけて灰皿の中身を道路に捨てたのよ。

俺ポカーン。

今時こんなことを、都会のど真ん中でやる馬鹿がいるとは・・・。

咄嗟に注意ってできないもんだな、あーゆーときって。

で、そのクラウンの右後ろ(俺の車の左前)にすり抜けしてきた白いBMW(バイクね)が止まったんだ。

吸殻をバイクで踏みたくないから止まったんだろうなーとか思ってたら、その場でスタンド立ててバイクから降り、クラウンの運転席のドアの前に立つ。

「おお、わざわざ注意するために降りるなんてかっこいい!」

と思ったら、ドガシャパリーン!!

パンチ一発クラウンのサイドウィンドウ叩き割ってました・・・。

あれってあんなに簡単に割れるもんなのか?

割れると同時にクラウンから黄色い悲鳴、そこからすごい早業。

叩き割った窓から鍵開けてちょいと揉み合い(多分シートベルトはずしてたんだと思う)

30台半ばくらいの白いスーツ着た女が運転席から引きずり出された。

大量の吸殻の上に片手で女をぶん投げ、混乱している女が何か叫ぶと同時に頭を鷲づかみし、吸殻に女の顔をグシャ。

そのまま女の襟首掴んで起き上がらせ、クラウンの運転席に押し込んで、ドアを蹴とばし閉める。

ちょうど信号が青になり、男はバイクに乗って車の間をすり抜けクラウンの右のサイドミラーをすれ違いながら破壊し去っていった

信号が変わり先頭車両が動き出しても俺含むクラウンの周りの車は10秒くらい動けずにいたが、事を見てなかったであろう後ろのほうからクラクション鳴らされ移動開始。

俺も移動しながらクラウンみたら、女運転席で泣きながら携帯いじってた。

110番でもしてたんだろうけど、俺がみたのはとりあえずそこまで。

新宿怖えええええ!

女のしたことはどうあれ、バイクのライダーがやったのは立派な犯罪。

ニュースにでも出るかなぁ、と思って昨日今日とニュース見たり新聞読んだががとくにそういった報道はなかった。

女もライダーもDQNなんだろうけど、俺はライダーに心の中で拍手を送りたい。

 

 

スズメVSカラス

こないだ凄い光景を見た。

といっても動物同士の争いだけど。

うちは住宅街のごく普通のアパートで、近くに大きな公園がある。

公園の敷地内には大きな緑地帯や立派な造林があり、近隣住民の憩いの場所となっている。

犬の散歩、栗拾い、昼寝等々。

俺の場合は、家で飼っているインコのエサ(ハコベ等)を摘むのが主。

たまに家のインコをベランダに出すと、泣き声に反応してスズメがやって来る。

俺はスズメ用にと、ベランダにちょっとしたバードテーブルを作った。

そうしたらすぐにスズメがやって来たのだが、お呼びでないのにカラスまで来やがった。

スズメは見ていて和むが、カラスは不快なので来たらすぐに追い払うようにした。

同じ頃、最寄のゴミ出し場が立派なものになった。

それまでのゴミ出しは単に網をかぶせていただけだから、カラスはエサには困らなかっただろうが、その後頑丈なゴミBOXが設置され、生ゴミをあさることが出来なくなったのでカラスのイライラは増すばかり。

この時から、カラスがスズメを追いかけて苛める様子がしばしば見られるようになった。

…と前フリはこれぐらいにしておいて、こないだの休日の出来事。

いつものように公園にハコベを摘みに行ったら、例によってカラスがスズメを追いかけていた。

スズメは直線的に猛スピードで逃げていたが、その進路の延長には公園の金網ネットがある。

このネット、太い針金を格子状に編んだもので、野球のバックネットなんかに使われているもの。

格子一つの大きさは、一片が7cmくらいのひし形。

その網に向かってスズメは迷うことなく突っ込んで来る。このままではぶつかる!

と思ったらそのスズメ、ネットにぶつかる寸前ではばたきを止め、羽を畳んだ状態で慣性でネットの格子を抜けたw

そして何事もなかったかのように、そのまま飛行を続けた。

時間にしたらほんの一瞬の出来事だったけど、俺には交通事故のスローモーションのように見えた。

一方スズメを追いかけ、スズメしか視界に入っていなかったカラスは、もろネットにドーーーン!!!

そのまま地面に落下して気を失ったようだ。

あの時ほど「スズメGJ!」と思わされたことはない。

 

どうしても欲しい本

まだ小学校低学年の頃だけど、どうしても欲しい本があって、一生懸命親にねだって家の手伝いとかもやり、ようやく資金もでき、近所の本屋へ駆け足。

やっと買えると思った本の最後の一冊が、目の前で大人(たぶん大学生くらいだったと思う)に持っていかれてしまった。

どうしても諦めきれずに、その大人の周りをうろついていたら、そいつもう数冊ほど本をとって自分の鞄へ。

そしてそのまま本屋を出ようとする。

当時まだ万引きという言葉も行為もよくわからなかったが、なんか腹が立ったので大声で、

「その本買わないんだったら持っていかないでよーっ」

その大人は店員に捕まり、俺は念願の本買う時に頭撫でられたついでに飴も貰えた。

当時の俺、知らないとはいえ勇気あったな。

 

 

だから子供出来ないのよ

昨日の昼休みの話。

お盆休みどうするかを従業員5人ほどで話してた時のこと。

結婚2年目のAさん「一人で自分の実家に帰るんです。夫は連休が無いので」

お局「連休じゃないだけで休みはあるんでしょ?旦那さんをAさんのご実家のお墓参りに連れて行かなきゃ」

Aさん「車で片道7時間かかりますからね。夫はまた今度でいいですよ」

お局「今度っていつ?ちゃんとお盆に行かなきゃ!」

Aさん「私と両親で行くんで大丈夫ですよ」

お局「ダメよ!旦那さんも行かなきゃ」

Aさん「・・・いえ・・・夫はまたの機会で」

お局「・・・はぁぁ(溜息)Aさん、だから子供出来ないのよ。ご先祖様がね、許してくれないの」

Aさん「・・・関係ないと思いますけど」

その時ちょっとKYな後輩が大興奮で、

後輩「超こわいですね!オカルトですねホラーですね!そんなことあるんですね!やっぱり墓参りって大事なんですね」

お局「当たり前じゃないの!ったく若い子は困るわ」

後輩「ほらAさんヤバイですよなんとしても旦那さんを連れて行かなきゃ(お局)さんみたいにバチがあたりますよ!いくら後から行っても遅いんですよ!!!」

お局は結婚歴なし子供なしの50歳。

その後、場が静まり返ったのを「今霊が通った!!!霊が通ったんですよ!!」と、騒ぐ後輩がそのまま怖い話をしだして場が収まった(?)

私に対してもお局は「若いのに男もいないの?ダメじゃない」といつも言ってたのでスッキリした。

 

 

ゲーセンにて

昨日近所のゲーセン(店員が1人しかいないような小さい店)に行った時の事

新成人らしいDQN集団が通路に座ったりして騒いでたんだけど、その中の何人かが煙草を吸いだした。

おいおい、ここは禁煙だろ。とか思ってたら店員のお姉さんがテクテク歩いてDQN集団に近づいて行った。

以下お姉さんとDQN集団の会話

店員「すいません、ここ禁煙なので煙草吸うなら外で吸って下さい。」

ドキュ「はい??意味わかりませ?ん!!ゲラゲラ」

店員「新成人の方ですか?」

ドキュ「アァン?そうだよ!!なんだよ!!」

店員にっこり笑って

「すいません。知らなかったんですね。禁煙っていうのは“ここでは煙草を吸っちゃいけません”って意味なんです。

禁止の禁にケムリって書いてキンエンって読むんですよ。

あそこにもここにも張り紙に書いてありますよね?もし読めないならフリ仮名ふっときましょうか?

でも成人したならこのくらい知っておいた方がいいですよ。」

と言ってまたニッコリ。DQN共はそれくらい知ってるとかなんとかギャーギャー騒いでたんだけど、お姉さんは天然を装っているのか

「え?でも意味わかんなかったんですよね?」

とかとぼけてて、DQN共は周りからクスクス笑われてるのに気付いたのか

「超ムカツク!!うぜんだよ!!」

とか喚き散らして帰っていきました。

DQNには天然が効くのかな?と思った。

その後両替にカウンターに行ったらさっきのお姉さんがいたので

「先ほどは大変良い仕事でした」

と言ったら(GJのつもりで言った)またニコっと笑ってくれて「ありがとうございます」と。

ちょっと惚れそうになりました。

 

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