スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話
役所の受付
必要書類取りに役所にいったら、前のおっさんが、受付で軽く揉めてた。
対応してる人が、広報に載ってた新人さんだなー。爽やかだなぁー。って思って見てたんだけど。
おっさん「本人が来てやってんだから、身分証なんかいらねえだろ」
新人「すみませんねぇ、確認しないといけないんですよ。もしかするとお客さんが、ルパンの変装かも知れませんし」
おっさん「変装してたら、身分証と同じ顔じゃねぇかw」
新人「いやぁ、わかりませんよ?どっか違うかもですし・・確認してよろしいですかね??」
おっさん「たく…しょうねぇな、ほらよ。」
新人「ありがとうございます。あ、同じですね。でも本人の方が男前ですかねw」
おっさん「バカいえww今度、なんか合ったらにいちゃん呼ぶわw」
新人「ありがとうございます。その間に勉強しておきますんで。」
終始爽やか笑顔だし、物腰柔らかで、上手く切り返しが出来るってなんなん・・
ちょっとお話出来るかなぁ…って思ってたら、奥からおじさん来てしまって残念だった。
ブスが伝染したら困る
ある日新しく入ったアルバイトの女の子(アジアン隅田似)がクソ男にお茶出しして
「悪いけどこのお茶下げて、ブスが伝染したら困るから飲めないよw」
と酷い事を言われていた。
うわっと思ったら隅田さん冷静にポケットから鏡を出して突き出し、
「今後は喋る前にこれを眺める癖をつけたらいいですよ」
と言ってお茶を回収して戻ってきた。
クソ男は激怒して、こんな会社潰してやると鼻息荒く帰って行ったが、隅田さんってその取引先の偉い人のコネで入って来た人だったんだよね。
どうなったか知らないがその日以降、取引先からは別の人が来るようになった。
電車の揺れに合わせてごそごそ
先日電車で、これでもかというくらい差のある親子に遭遇。
A親子(後の被害者)→2人共カジュアルな服装、子どもは大人しく、母娘で楽しそうに乗車。
B親子(泥)→B子は黒×原色のいかにも…な服装。母娘ともに声がでかく、ゲハゲハ笑っている。
3?4歳かなぁ。
同じ年頃くらいでこうも差がでるのかと何の気なしに見てたんですが、どうもB親子の動きが怪しい。
B娘がこそこそっとB母に話すと、2人ですすすっとA親子の近くへ移動。
まぁそこそこ込んでる電車だったので、周りは特に気にしていない様子でした。
(A親子・B親子は車両中央辺りに立っており、私はドア付近にいました)
するとB母、電車の揺れに合わせてなんだかごそごそ。
A子ちゃんのリュックからぷちっと奪うと、それをB子に手渡す。
あまりに手馴れた手つきにおいおい、と若干引きながら声をかけようとすると、A子ちゃんようやく異変に気付きました。
A子「あれ!?ない!ママ、〇〇と●●のキーホルダーない!」
A母「え?さっきまでついてたじゃない。あらほんと、落としたのかしら…」
車内の人はちらっと横目で見るだけで、なんだ子どもの落し物か…と無関心な様子。
しかしよほど大事なものだったらしく、A子は騒がないまでも半泣きに。
見かねて声をかけました。
私「あの、先ほど何かごそごそされてましたよね?」
B母「はっ何?(ヤンキーぽいしゃべり方)」
私「思い当たる節があるなら、出してください。私見てましたから。」
B母「はっ?意味わかんない何?」
B母、あせるあせる。けれどそのくらいでは、ひるみません。
私「(B子に向かって)出して」
B子、ポケットに手をかける。
B母「出さなくていい!なんなのあんた。いきなり、きもいんだけど!!」
車内中のなんだなんだという視線が、B子のポケットに突き刺さる。
私「人のものを盗るのは犯罪です。盗ったものを子どもに与えるなんて、恥ずかしくないんですか?」
B母「返すわよ、返せばいいんでしょこんなもん!はい!!ったくキーホルダーくらいでグチグチうぜぇんだよ」
床にたたきつけられる、某ピースと某ハッピーのラバーキーホルダー。
B母は車両を変えようと、わざとらしく私とA母を押しのけました。が。
私「はい、ちょっと一緒に来てくださいね。そこのあなた(大学生くらいのお兄ちゃんに)、車掌さん呼んできて」
B母「は?なんなの?はなせよ。」
私「警察です。ちょっとお話聞かせてもらいますから、次で降りてね」
その後はB真っ青→次の駅で事務所お持ち帰り→トラブル常習だったらしく、どうやら厳重注意ではすまない模様。
制限身長ギリギリの童顔女が非番の警官だとは思わなかったんでしょうね。
普段は駐禁取り締まって恨まれてばかりですが、ちょっとすっきりした出来事でした。
某あざとい黄色が好きなもの同士、ちょっと共感を持って頑張ってしまったのはここだけの話です。
遠足に間に合わない
俺が消防の頃、電車に乗り遅れて
「遠足に間に合わない。。(;Д; )」
と泣いていたら、松山駅の駅長が通りかかり、「どうされました?」と声を掛けてきた。
親が事情を話すと、
「そうですかぁ、じゃあ次の特急をその駅に臨時停車させましょう。」
と言われ、小児用の切符を買ったら本当に特急を臨時停車してくれて、車内には大々的に
「遠足に間に合わない子供さんがいらっしゃるので○×駅に臨時停車させて頂きます。」
と放送された。
すげー恥ずかしいけど(*・∀・*)ホッカホカ!!温かい思い出がある。
漫画雑誌を読んでる初老の男性
終電間際の混んでる電車の中で、立って漫画雑誌を読んでる初老の男性がいた。
別に誰にぶつかるわけでもなく普通に読んでただけなのに、隣にいた酔っ払いの爺さんが
「いい年して電車で漫画なんぞ読みやがって。恥ずかしくないのかねぇー」
とかブツブツ言い出した。
そしたら初老の男性が
「俺はこれ(雑誌をバサバサ振って)を作る仕事してんだ! 恥ずかしい事なんかあるかい!何か文句あんのか!おまえの仕事は何だ!」
と怒鳴った。
爺は顔真っ赤にしてそそくさと逃げ去った。
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