『糖尿病と診断されて』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

しつこく言い寄られていた

同じ学科の男子にしつこく言い寄られていた
最初は「バレンタインにチョコくれたら嬉しいなぁ~」とか「今度の日曜日って暇?」とか可愛いものだった
この程度のことできっぱり拒絶するのも可哀想だと思って適当に相手していたら、
次第に身体への接触、待ち伏せ等々、行動が犯罪者じみてきた

この頃になると私も割ときつい口調でこの男子を拒んでいたんだけど全く聞く耳を持ってもらえず、
向こうの発言もだんだん高圧的になっていった
一年たつ頃には「今すぐにでも大学中退して結婚しろ」だの
「歳取って見向きもされなくなってからじゃ遅い」だのとんでもないことを言うようになった

私はネットでの女叩きにうんざりしているので結婚する気はないし、
当時(今もだけど)付き合ってる彼氏も結婚願望なかったから、
突然目の前に突き付けられた結婚という可能性が本当に気持ち悪くて吐きそうになった

その気持ちを包み隠さず正直に伝えた
・私は結婚なんてしたくない。気持ち悪い
・「お前のためを思って…」「騙されたと思って…もしかしたら意外と幸せになれるかも」とか言うけど、自分と他人の感情をごっちゃにするな。
お前は私と結婚できたら幸せなんだろうが私はお前と結婚したら不幸になる。
仮に物の試しに結婚してみたとして、不幸になった場合のリスクを背負うのは私だろう。無責任なことを言うな。
・どうしてお前を幸せにするために私が不幸にならないといけないんだ。お前の満足のために自分の人生を犠牲にしないといけないんだ。ふざけるな。

反撃されるのが怖かったから吐き出したいことを吐き出した後は全力疾走して逃げた

次の日からこの男子の姿を見ることはなくなった

ここから先は共通の知人から聞いた話
この男子は随分と反省したらしい
どうも自分と結ばれることが私の幸せに繋がると本気で信じていたみたいで、お前といると不幸になる、
って私が涙ながら(涙目になってた自覚はないけど涙目だったらしい)に訴えたことでようやく自分の勘違いに気付いたらしい

謝りたいけど合わせる顔がない、という理由で中退することにしたんだって
もう既に三回生の終盤だったのにそんなしょうもないことで中退なんて…と思ったし、こんな結果になってしまったことへの罪悪感も抱いた
でもあのままだとこっちが被害に遭っていたから仕方のないことだったと思う
仕返し意図は全くなかったけど結果的に仕返しになってしまったのでここに書き込みます

 

 

糖尿病と診断されて

オフ会全盛だった頃に知り合って以来、10年近い付き合いのブロ友がいた。
お互い結婚願望のない独女だと言うことも気安かった。
仕事に対する温度も生活レベルも似てるので付き合いが楽な相手だと思ってた。

付き合いっていってもお互いのブログにコメントし合ったり
元々が食べ歩きがテーマのオフ会で知り合って同じ県住みなので
年に5、6回一緒に食べ歩くぐらい。

そのブロ友(以下Aさん)が糖尿病と診断され、今後インスリン生活になるらしい。
Aさんのブログでその事を知ってから、正直ちょっと面倒な事になったなと思った。
同じように食べ歩きやコンビニスイーツが大好きなAさんが読むの分かってて
今まで通りにブログ更新し辛いなってちょっと思った。
でも最終的にそれはそれ、これはこれであると思い、今まで通り続行することに。

元々そういうテーマで書き始めたブログだし、他にもブロ友いるから
Aさんの為に止めるのは両方面に失礼かなって思った。
私のブログを引き続き読むかどうかはAさんが決めることだしって。
それでも半月ぐらいはなんとなく書き辛くて数回しか更新できなかった。
Aさんのコメントはピタっと止まったので見るのやめたのかな、しょうがないかって思った。

そして一ヶ月経った頃に無茶苦茶長文のメールがきた。
長文だけど内容は同じことを繰り返し繰り返しって感じで
要約するに私が無神経であると。
友達だと思ってた。友達ならもう少し配慮してくれるもんだと思ってたと。

配慮しなかったわけじゃない。私なりに迷ったんだ。
でもそれを言ってもしょうがないし、Aさんもきっと今はまだ受け入れられなくて
食べたいもの食べられなくて辛い時期なんだろうなって思って
謝罪の一文と共に、でもこれはAさんも知ってるように私のライフワークみたいなものだから。
Aさんの気持ちも分かるから私なりに悩んだんだけど、続行することにしたの。
って正直な気持ちを返した。

そしたら「ライフワークwwwずいぶん大層ですねwww(原文ママ)」って速攻で返ってきた。
終わったなと思って着拒した。
本当は言いたい事はあった。
同じように美味しい物や甘い物、脂っこい物を食べても年々巨大化するAさんと違って
私が標準体型を保ってるのは何故だと思う?
摂取したカロリー分は落とさないとヤバイって思ってるからだよ。

彦摩呂にはなりたくない。だから食べた分ウォーキングもするしジムにも行く。
ケーキを食べた日はごはんはカロリー控えめにする。野菜はしっかり食べる。
太らない努力だけじゃない、健康の為だよ。

以前健康診断で血糖値が高いって言われたって言ってたけど、その後下げる努力した?
ジムに誘っても運動苦手の一言で却下だったよね?
カロリミット飲んでるから大丈夫って言ってたけどそれは魔法の薬じゃないんだよ?

でも今更言ってもしょうがないから言わなかった。
あれからブログを更新する時に、食べた分のカロリーを落とすために
走った事やジムで汗を流したこと、一日のカロリー調整してることなどを
合わせて書く様にしてる。
Aさんが読んでること前提で、わざと書いてる。
これがあの返信への仕返し。

気安い付き合いができる人だと思ってたけど、
何がスイッチになって本質が見えるか分からないもんだね。
(※糖尿病の人すべてに宛てて書いてるわけじゃないです。念の為ね)

 

職場のエロ親父

職場のエロ親父にしたちょっとした仕返し

数年前の入社したてのころ、退社間際に話しかけられて
「(私)さん髪伸びるの早いねぇ、髪伸びるの早い子はエッチなんだって知ってた?」
とニヤニヤしながらテンプレ極まりない発言をされた
連日の残業で疲れきってた私は思わず
「えっ…?(チラッチラッ)そうなんですか…?(チラッチラッ)え…?(チラッチラッチラッ)」
とエロ親父の顔と生え際を二度見三度見した
帰宅後(やっちまったー)と思ったけどそれ以来絡まれなくなった快適さですぐに忘れた

そのことを今年入社したばかりの新人にエロ親父がおんなじこと言ってて思い出した
思わず「やだー、そんなの(エロ親父)さん見てれば嘘だってわかるじゃないですかー」
と言ってしまった、新人だけでなく周りにいた同僚も噴き出した
エロ親父は顔真っ赤にして怒ってたけど、逆に周りにセクハラ発言を指摘されて黙った

新人には「次絡んできたら顔と生え際を二度見三度見してあげて」と言っといたけど
元々業務上の接点はほぼないのにやたら話しかけてきてたのがなくなったらしい
「今日も使う機会ありませんでした!」と笑顔で報告してくる
このままずっと絡んでこなければいいと思う

 

 

知らない男子に就活の邪魔をされた

全然知らない男子に就活の邪魔をされていた
鞄の中に入れていたエントリーシートを破られる、スーツに飲み物を溢されるのは序の口
SNSに私の本名を添えて悪口を書かれる、私の志望する業種や会社を友達から聞き出そうとする等々の嫌がらせを受けた

同じ大学の違う学部の学生だというのは知っていたけど、少なくとも私が覚えている限りでは会話を交わしたことすら一度もない
私の名前や所属ゼミなど私に関する情報は知人の男子を介して手に入れたらしい
その知人に絶交を言い渡す際にその男子に関する情報(名前、ツイッターのアカウント、普段の振る舞い等々)を入手した
セクハラ発言が原因でサークルを辞めさせられたり別れた彼女さんに付き纏ったりと、昔から問題行動の見受けられる学生だったらしい

この男子のツイッターでの発言も気持ち悪いものだった
要約すると
「仕事や文化に興じる女性は不幸」
「結婚していない女性は本当の幸せを知らない」
「セックスをすれば『セックスってなんて楽しいんだろう』と思って仕事や趣味を捨ててくれるはず」
「今も何人かの女性を説得しているところ」

この時点で頭おかしいと思うんだけど、どうして面識のない私が狙われたのかは未だにわからない
ツイッターでの発言を読む限り私の他にも被害者はいたと思われる
警察や学生相談室やゼミの担当教授に相談すればいいのに、当時の私は「就職に響くかもしれない」という理由で相談を躊躇していた
鞄を見守ってくれたり私とその男子の間に割って入ってくれたりと友達はそれなりにガードしてくれていたけど、やっぱり就活と卒論の時期で忙しかったので限界があった

そんなこんなですっかり憔悴してた頃に、私よりずっと賢い妹に相談した
心理学科に通っていた妹は
「自分と他人の境界が曖昧で、自分の感情を他人のものだと勘違いしてしまうのは自己愛性人格障害などの人格障害か、
自閉症○○(よく覚えていないけどカタカナ言葉だった)などの発達障害の特徴。
その男は自分が女の子と付き合いたくてたまらない、もっと言っちゃうとセックスしたくてたまらないから、
きっと女の子もそうに違いない~と思っちゃってるわけよ
こういうのって接点があるとか恨まれてるとかそういうのは関係ないのよ。
要は加害者側が勝手に自分の感情を人に投影して暴走してるだけだから
発達障害や人格障害のこと教えたら自覚が生まれてカウンセリングにでも行ってちょっとは落ち着くんじゃない?
まぁキレて暴れだしたらアレだからあんまりお勧めできないけど
こういう事例への対処法を私からも先生に聞いてみるわ」
といった心理学の観点からの考察を私に話してくれた

妹のおかげで相手の正体が掴めてなんだか強気になってしまった私は、ネット、
近所の医療機関、図書館、大学などで発達障害や人格障害に関する資料を片っ端から集めて印刷して、要点に赤線を引いて、無謀にもその男子に
「今後の貴方のためになると思うことが書いてある。是非とも読んで」
と押し付けてしまった

これが正しかったのかはわからない
ただ、その後この男子が私の就活の邪魔をしてくることはなくなった
ツイッターのアカウントもその直後ぐらいに消えていたので効果があったんだと信じたい

 

 

ドラクエの音楽

この間兄にストックしてあるたけのこの里5箱全部食われた
たけのこの里は私が大好きなお菓子
食い物の恨みは恐ろしいのだ…思い知らせてやる…

というわけで兄のケータイの着信音を電話もメールもアラームも全て
ドラクエの「ぼうけんのしょはきえてしまいました」の音楽に変えた
兄はドラクエはそれこそ1の頃からやってるので効果は抜群だろう
朝起きる時にめっちゃビクッてしてたwwwww
設定変更されても変更しまくって頑なにぼうけんのしょを消しまくった

兄からお詫びとしてたけのこの里6箱貰ったので気はすんだから止めた

 

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