『あなたの真似』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 15【因果応報・復讐・武勇伝】

『あなたの真似』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 15【因果応報・復讐・武勇伝】

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スカッとする話 まとめ Vol.15

 

主婦の仕事

 

「あなたはいいわよね、仕事っていえばなんだってうんたらかんたら~」
と嫁が言うようになってか。「まあ主婦ってのはそういうもんなんだろう」と思って来たが
だんだんあんまりにひどくなってきたのでさすがに俺もぶち切れた。
無言で出てく俺に「何よ、逃げるの!?卑怯よ!!」とかいって座布団みたいの投げてきたっぽい。
30分ぐらい後、俺スーパーの袋を下げて帰宅。
嫁「な・・・??」
俺「いいから黙って見てろ」
過去の長い一人暮らしとレストランで仕事してた経験で(嫁には隠してた)
20分でとりあえず5品を仕上げる俺。
俺「あのさあ。おまえゴハン作るの大変~とか言うけど、これのどこが大変なの??
おまえが大変なのは単に勉強不足な上に向上心もないから。料理の手際悪すぎんだよ。
ねえ、正直な話、俺おまえがメシ作るのやめたって、ほとんど困らないんだよ?あ??」
嫁、感情がごちゃごちゃになってるようで何も言えない状態になってたが、
「まあいいよ、とりあえず食おうぜ」っていって。嫁、無言で完食。
でも結局そのあと離婚。風の便りってほどでもないが、その後ひきこもってるらしい。

 

 

最後に立派な刀になる

 

友人が公園でギターの野外演奏をしたときの話です。
演奏を終えて、おひねり入れの紙コップの中身を財布に入れ、荷物をまとめて
駅に向かって歩き出した時、公園住人(ホームレス)のおじさんが近づいてきて
言いました。
「近くに女が住んでいて、会いにいきたいけど小銭がなくて。電車賃かしてくれない?」
電車賃貸して、というのはお金をせびりたいときの常套句で、もちろん返してもらえることは
ないのですが、友人もそれを知っているので無視するだろうと思っていたら、
「いくらいるの?」「240円?」とか会話しながら、財布からおひねりでもらった小銭を数えて
渡してあげました。

それから友人がおもむろにおじさんの肩に手をおいて、「女には気をつけなさいね」
「それからね、あなたは今はそういう生活をしているけど、いつまでもそういう人生じゃ
ないからね。日本刀を作るところ、見たことある? 熱い火で焼かれて、冷たい水に
入れられて、また焼かれて、繰り返しますね。でも最後に立派な刀になる。
あなたも、いろいろあるだろうけど、最後にはよくなる」
そして、じゃあね、といって立ち去りました。おじさんは、ポカーンとその場に立って
見送っていましたが、やがて走り寄ってきて、「いい話を聞きました。そんな話をはじめて
聞きました。ありがとうございました。ありがとうございました・・・・」
おじさん、なみだ目でした。
ちなみに友人は外国人です。外国人から日本刀の作り方で説教されるとは、おじさんも
めずらしい体験したと思います。

 

 

頭に本をのせて

 

この前電車に乗ったら、座っている女子高生の頭に本をのせて読んでいるオッサンがいた。
女子高生はおとなしそうな子で、小さな声で「やめてください…」と言っているが
オッサンは全然やめようとしない。
そうしたらちょっと離れたところに立っていたよぼよぼの爺さんが移動してきて、
オッサンの頭に でかい鞄をヨイショとのっけた。

オッサンが「何をするんだ!」と怒鳴ると、爺さんは静かに「君だって人の頭に勝手に
物をのせているじゃないか。自分がされて嫌なことを、どうしてよそのお嬢さんにするのかね」
と言った。
オッサンが激昂した様子で「この女が若いくせに座って席を譲らないからだ」とかなんとか
言うと、爺さんはまた静かに「直接言わずに頭にものをのせても何も伝わらないだろう。
大人ならちゃんと言葉で言いたまえ。それと、このお嬢さんは脚を怪我しているよ。」
確かに女子高生の脚には包帯が巻かれていた。
「私だって立っているんだ、君はまだ若いんだから怪我人を座らせて立っていなさい」
と言った。
オッサンは真っ赤になって爺さんを睨みつけながら舌打ちし、別の車両に移動していった。

 

 

あなたの真似

 

以前しばらくの期間つきあった彼氏、どうにも食べ方が汚い。
でもいいとこあるし…と思っていたが、我慢できずに時々注意してしまっていた。

ある日、お店でいつもどおりとんでもない食べ方をしている彼に
「あのね、そうやって食べられると、一緒にいて気分が悪くなっちゃうよ」と
遠慮がちにいうと
「ん~?神経質だよなあ。いちいちそんなこと気にしながら飯くってらんないよ。
大体、そうやって他人がどうやって食べるかチェックしながら飯食ってるなんて、
陰険だろ?」と言われた。その瞬間、やってしまった。

私は片足を椅子の上で立てひざにし、頬杖をついてバッテン箸で皿に乗っていた
五目あんかけソバをずずず~~~~~っとすすりこんだ。
ぐっちゃぐっちゃと音を立て咀嚼し、続く二口目は皿に顔を近づけて
犬食い。口いっぱいにほおばり、彼に口の中が見えているのを知りつつ
世間話をし始めた。

あっけにとられる彼の前で全部食べ終わり、食事代2000円を財布から出して
机に置きながら「あなたの真似。」とだけ言って店を出た。
勿論、それ以来連絡はとってない。

 

 

何処の部署だ!

 

先月末の夕方、東京から新幹線乗ったらアホそうなサラリーマンが
車内の座席で携帯でギャーギャー騒いで(怒り口調で)煩かった。
内容から仕事の話だろうが本当に迷惑だったが、ここで凄いことがおこった。

「うるさいぞ、黙れ。ロビーに行け」とスーツの初老男性が注意したんだが
一旦電話を切ったDQNサラリーマンが初老男性に食って掛かった。
だけど初老男性はたじろぎもせず「お前は何様だ、何処の部署だ!」と意外な返答をした。
バッチから企業名がわかったらしいが、DQNは「関係ないだろと」とますます煩くなった
で初老男性がイキナリどっかに電話掛けたと思ったら、
「取締役のxですが、人事部長お願いします。」と言ってる。
「あー、z君?今さーうちの会社の若い奴が新幹線で周囲に迷惑掛けてるんだけど
名前がわかんないから出張中の奴、調べてくれない?何なら本人に代わるけど?」
こっからDQNが青ざめた顔してイキナリ謝り出した・・・
駅で買ったビールを飲んでた事も、初老男性はきに食わなかったらしく
ロビーに連れてかれたが、あれは凄かったよ。
俺が名古屋で降りる時も帰ってこなかった

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