『世界に通用する名前を付けたの!』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

世界に通用する名前を付けたの!

出てくる名前はみんな仮名です。

息子に、世界に通用する名前を付けたの!と豪語するAさん。息子の名前は真衣蹴(まいける)
それだけなら無害だが、他の親子の名前を貶めるのでタチが悪かった。
一人一人、親兄弟の名前を聞いては難癖付け、「将来苦労する、古くさい名前で可哀想」といった感じ。
気分の良いものではなかったけど、刺激すると面倒くさいし、当たり障りのない感じでうすーい付き合いをしていた。

そんな中、外国生まれのお母さんBさんが近所に越してきた。日本語が達者な方で、すぐに打ち解けた。
キターーー!とばかりにハイテンションなAさん。「うちの息子の名前、マイケルって言うのよ!国際的な名前でry」
とBさんにひとしきりマシンガントークをかます。Bさんはニコニコと「そうなんですか、素敵な名前ですね」と答えてAさんご満悦。

その流れで、みなさんの名前は?という話題になり、ご近所のCさんが自己紹介すると、Bさん驚いたように「妹と同じ名前だわ!」と。
Cさんの名前は「絵美」で、Bさんの妹さんは「エイミー」。へー偶然!と盛り上がる。
Aさんが「マイケルは?Bさんの知り合いにマイケルは居ないの?」と尋ねると、Bさん「いませんねえ」と一言。

最後にBさんの息子の名前の話になって、日本人の旦那さんは「はやと」と名付けたかったが、Bさんがどうしても発音できず「あやと」
なってしまうので「あやと」と名付けた、というエピソードを披露。
そこでまたAさんが出しゃばってきて
「やっぱり国際的な名前じゃないとちゃんと呼んでもらえなくて可哀想よね!
 Bさんも、うちの子の名前なら発音しやすいでしょ?」
とBさんに振ると、Bさんキョトンとして「何でですか?」と。
「え?だって、Bさんの国にもマイケル君沢山居るでしょ?なじみのある名前でしょ?」
「いいえ、マイケルという名前は聞いたこと無いです」
「ウソ付かないで!いるでしょ!マイケルジャクソンとか、ジョージマイケルとか!」
Aさんが声を荒げ、マイケルつながりの名前を言うと、あぁ!と合点がいったようで

「もしかして、Mihael(ミィックォーみたいな発音)のことですか?日本ではそう発音するんですね。Mihaelの綴りは色んな国で
 名前として使われてますが…。たぶん一般的には「マイケル」と読まないと思います。」
とバッサリ。
Mihaelと言う時とマイケル、と言うときの発音の差が明らかで、Aさん、相当ショック受けた模様。
それからは名前ネタを一切出さなくなり、真衣蹴君のことを「マイ」と呼ぶように。

自信満々のAさんをBさんがバッサバッサ切り捨ててく様が爽快でした。

 

 

旦那さんの稼ぎが無いと大変でしょ?

嫁の武勇伝
うちの小学校はPTA絡みで親子参加的なイベントが多くて、俺も働きながらPTAの役割こなす嫁の手伝いしたりしてる
役員で集まったあとって、専業のママたちでランチとか行ったりするらしい
嫁は仕事あるから参加してなかったので、ママ友軍団のヒソヒソ対象だった
小1の子がいるのにママが働いてる家は底辺という扱いらしい

前に結構大きなイベントがあって、力仕事があったんでパパさんたちの参加が目立ったことがあった
その際軽く打ち上げ的なものをやってたんだけど、パパさんも参加してたことで専業ママ軍団がここぞとばかりに話に巻き込んで色々聞き出そうとしてた
「どこそこの旦那さん高卒なのよ~」
「だからお子さんみすぼらしい格好で~」
「高卒なんてろくな仕事に~」
「貧乏なんて子供が可哀想~」
「努力が足りないから高卒なんかに~」
なんかそんな感じ

格が違うから私たちはそういった家との付き合いはしないけど、
あなたのところは私達のお眼鏡にかなうかしら?みたいな遠回しなランク付け

で、相手に学歴がないと解るとわざとらしく「大変ねぇ~」とか言ってのけたりする
暫くすると俺の方に向かって勝ち誇ったように
「奥さん、毎日働いてらっしゃるけど、生活苦しいの?」
と聞いてきた

嫁の仕事は子どもの頃から憧れてた仕事なので好きでさせている
でも嫁には黙ってろと耳元で囁かれたので黙ってる
多分ばれたら面倒くさくなる仕事だから

言い返さない俺に満足した専業ママは嫁に
「旦那さんの稼ぎが無いと大変でしょ?子どものうちからの努力が足りないと~」
と説教を初めた

この専業ママは上に中学生と高学年の子がいるので、年増なこともあり、ボスママ的な存在になってるらしい
嫁は相手に散々俺を貶させたあとで、満足した相手に口を開いた
「じゃああなたの旦那さんはうちの高卒の旦那より努力が足りなかったんですね。貴方の旦那さんの会社、うちの旦那の会社の下請けですもんね」
嫁、あえて大声で言い放ったので相手はアワアワしてた

最初は信じられないといった感じだったが、嫁が会社の情報をささやくとグダグダしながら退散した

ちなみに俺は両親が居なかったので金が無く高卒
社会に出たあと嫁に食わしてもらいながら猛勉強、合格率一桁の国家資格を取得して再就職を果たした身
最初は作業着きて仕事に行って、仕事止めてる間は引きこもり状態の缶詰で勉強して、そこからスーツ着て会社勤めを始めたので
ご近所ネットワークでは俺はリストラされてハロワに通い続けてることになってるらしかった
確かに行ってたけどね、一時期だけ

あとから嫁に「ゴメンね」と謝られたけど、俺は最高にスカっとした

 

毎日家でローストビーフを食べてると…

美人の武勇伝。
会社の同僚A子。当時20代後半。長澤まさみ似の美人。結婚することになった。
私を含めて課の全員が披露宴に招待され、「その幸運な男の顔を拝もう」と、いそいそ出席。

輝くばかりに美しい新婦の隣には、ものすごく影の薄い新郎。
今ここで会って、明日になったらもう顔が思い出せない。例えば警察とかに「どんな人でした?」と訊かれても答えられない。
そんな感じ。A子が一度会ったら忘れられない美人だから、ある意味つり合いは取れてるかもね、と話し合った。

1年ほどして、A子が何となく元気がない。ランチに誘って「このごろ疲れてない?忙しい?」と訊いてみた。
A子はもごもごしていたが、やがて「うーん、あのねえ、旦那が、浮気してるの……」。
あの影薄男が!? いい度胸だな!!
しかも浮気相手の女が本気になったらしく、A子に電話やメールで「旦那と別れて」と言ってきているとか。
浮気相手もいい度胸だな!!

しばらくして、A子が私に頼みがあるという。なんと、かの浮気相手が、A子と直接会って話したいと。
A子「会おうと思うんだけど、できれば、“私”さんについてきてもらえればありがたいんだけど……」
私「なんでっ!? 部外者がいたら、話ができないんじゃない?」
A子「録音はするつもりだけど、証人も欲しいし……。それにもし、相手が逆上して、刃物とか持ってたら怖いし」
つまり、心細くて不安だってことだ。私は「なるほど。じゃ一緒に行く」とOKする。
不謹慎ながら、こりゃ本物の修羅場が拝める、と内心ドキドキワクワクしていた。

結局、修羅場にはならなかった。
A子旦那の浮気相手との会見当日。場所はファミレス。私は1人で、あくまで無関係な客を装って、
2人の会見を近くの席から見ていて、騒ぎが何もなければそれでよし、何か起きたら止めに入る、ということになる。
私は指定の時間の10分ほど前に店に入る。それらしい女はまだいない。
時間ちょうどに、若い女が1人で入ってくる。こいつか。さりげなく観察。
これがまた、ものすごく影の薄い女。今ここで会って、明日になったらもう顔が思い出せない……(以下略)。
私は不謹慎ながら、「あの影薄男にしてみると、毎日家でローストビーフを食べてると、外でお茶漬けとか
食べたくなるようなことなのかなあ」と考える。

5分ほど遅れて、A子登場。びしっとスーツで決めて、気合の入った化粧して、店内を見回す。
影薄女を見つけ、ハイヒールのかかとをカッカツと鳴らして近づき、仁王立ち。
女を見下ろして、「“影薄女”さん? “影薄男”の家内です」。
影薄女、A子を見上げると、その目がたちまちうるみ、両手で口を覆い、
「ひどいっ!!」と一言叫ぶなり、席を立って、走って出て行ってしまった。
瞬殺。ざまあみろ、身のほど知らずめ。

A子は「人の顔見て、ひどいって何よ」と怒っていたが、いやいや違うって、逆だって。
そしてその日から、女とは全く連絡が取れなくなった。A子の旦那=影薄男は、仕方がないので
A子のもとに戻ってこようとしたが、追い出された。当たり前だ。
やっぱり「毎日家でローストビーフを……(以下略)」みたいなことを言い訳していたらしい。
なんだかんだ言っても、美人は強い。

 

 

ジジイ満載のエレベーターで

駅前にある、居酒屋ビル(テナントが全部居酒屋)で忘年会の帰りの出来事
エレベーターが混んでいて、数人ずつしか乗り込めない状態で私一人で乗り込んだのだが、
ジジイ満載のエレベーターで扉近くで身動きが出来ない状態でお尻をぎゅうぎゅうに触られた。

その時、振り返ったらニヤニヤと笑うサラリーマン。

ストライプのワイシャツの奴に触られた事がわかったがほとんど男性のエレベーター内で騒ぐ事ができなかったが一階に付く寸前にお尻を触る手をおもいっきり爪で引っ掻いてやった。

ドアが空いた瞬間に痴漢を見て声を出してやった。

その時、周りの他の奴はポカーン状態だったが痴漢をされた事を宣誓、ポカーン状態の奴らはナンダナンダの状態。
痴漢のストライプの奴が逃げるどころか手の甲の傷を責めてくる。

その時、違うエレベーターから女性同僚三人が降りてきた。
事情を説明していると男性同僚が降りてきた。

ストライプの奴が逃げようとした瞬間に女性同僚を弾き飛ばすように逃げようしたがエレベーターホールが混んでいて脱出出来ないでいるストライプの奴。

男性同僚が襟首を掴んで話をする事になったが、相手は男性グループ8人。こちらは女性が5人と男性二人。
ちょっと部が悪い事につけこんできて逆切れ。

手の甲に傷つけられたと主張してくる始末。

男性同僚に事の経緯を説明してら相手は無実を主張してくる。
頭にきたが、女の涙を武器にして男性同僚にお願いした。
男性同僚は二人は、ストライプのおっさんに詰め寄ったが周りの取り巻きが無実を主張してくる。

交渉不成立

相手の取り巻きが男性同僚に手をかける瞬間に殴り合いが始まった。
男性同僚は一人は柔道でインハイも経験ある体重百キロを越える巨漢、もう一人は空手経験のある師範級の腕前だとか
柔道経験のある同僚がストライプのおっさんを掴んでからは瞬殺。

相手を足で引っ掛けたあとは、喉に肘を当て、相手はバタバタするが数秒で痙攣して墜ちた。
周りの取り巻きは見てるだけ
めちゃめちゃ強かった。

警察沙汰は御免とばかりに財布を回収して帰って来ました。
周りのおっさんたちは、あまりにインパクトの強い喧嘩に逃げる奴にポカーン状態の奴がいた。
ポカーン状態の奴に次はお前かというと、謝ってきたが次は無いぞと脅して名刺を頂き帰って来ました。

 

 

ワールドカップ終わったらサッカー見ないんでしょ?

今日のサッカーのアジアカップ見て思い出した話。
初めて書き込むので読みにくかったらすみません。
とりま、フェイク入れるので辻褄合わないところはスルーで。

2002年の日韓ワールドカップがあった年。
新社会人だった自分はとある会社に就職した。
その同僚の一人(♂・以下A)がいた。

そいつはやたらと自分に八つ当たりしたり「ボケ!」とか罵倒してきたり嫌がらせをしてくるようになった。
それで自分はAに、「俺がお前に何かしたか?」と聞いたらAは、
「お前という魔の手から女の子を護るんだ!」
と、意味不明な事を言って鼻息を荒くしていた。

後で聞いた話、同期入社した十数人の中で殊にかわいいと評判の女の子がおり、
その女の子(以下Bちゃん)に一目ぼれしたAは、俺とBちゃんが仲良く話していたのが気に食わなかったらしい。

Bちゃんを彼女にしたいAは、別の同僚からBちゃんがサッカー好きという情報を仕入れる。

前述の如くワールドカップイヤーなのでこれを餌にAはBちゃんに近づこうとした。
と、同時に野球好きである俺に
「野球なんてジジイが見るもの」
「これからの時代は野球じゃなくてサッカーの時代」
「野球の人気は下がっていて野球やるやつなんていなくなる」
「野球見てるお前(俺)なんて糞!カス!」
「野球なんてダサい!」
と、言いたいこと言ってくれたw
「お前巨人ファンじゃん」ってツッコミを入れると
「俺は巨人なんて知らん!俺はヴェルディのファンだ!サッカーが好きなんだ!」と叫んでいた。
その時である。

Bちゃんが「俺くーん!」と話しかけてきた。
「あ、おつかれー」と挨拶すると、Bちゃんが
「俺くん!バルサの試合た!?」
俺「あー…見てない!どうだったの??」
Bちゃん「ちょっと何してんの俺くん!凄く面白かったんだから!」
という会話をしていたらAの鋭い視線を感じたので、俺はBちゃんに「こいつサッカー好きらしいよ?」と言った。

BちゃんがAに
「A君ってサッカー好きだったの?」と質問。
そしてAは自信満々に「そうそう!ヴェルディ川崎のファンだよ」と発言。
するとBちゃんは一言。
「今は東京ヴェルディなんだけど…」
Aはぽかーん。

Bちゃんは「A君ホントにサッカー好きなの?」
と、疑惑の目を向ける。
それでもAは「も、もちろん!」と若干震えながら言う。
Bちゃんは「じゃあヒデはいま何処のクラブ?」とAに質問。
Aは「ヒ、ヒデ?ヒデは…ペルージャ!」と解答。

Bちゃん爆笑。
俺が「パルマだよwww」と言うと、Aは俺に対して「なんでお前が知ってんだよ!」と怒りをぶつけてきた。
「いやw俺もサッカー好きだからwww」と言ったら
A「お前はカープファンじゃなかったのか!カープファンがサッカー語るな!」
A「野球の時代は終わったんだ!これからはサッカーの時代だ!」と、声高に叫ぶ。

俺が「うるせーよ巨人ファンがw」と言ったら今度はBちゃんが言う。
Bちゃん「巨人好きなの?あたしホークスファンw」
Bちゃん「てかさ、サッカーの時代とか言うけど、A君ワールドカップ終わったらサッカー見ないんでしょ?」
Bちゃん「ワールドカップの代表戦しか見ない人がサッカーの時代とか言わないでくれる?」と。
言われまくったAは半泣きになりながらBちゃんに「野球なんてダサいじゃないか…」と発言
それに対してBちゃん。
「そんなこと言うあんたがダサいwwwあ、それとあたし、彼氏いるから」
と、トドメを刺したw
その後、Aはワールドカップが始まる前にスピード退職し、Bちゃんはその数年後にその彼氏と結婚し寿退社した。

 

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