『嫁さんをいじめていた奴』など短編5話 – スカッとする話

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

休まないこと

小学校?中学校までいじめられていた私。

小学校から中学校に一緒に来たいじめっ子もいたので中学からは女子からもいじめられるように。

当然親に心配させられないし、先生にも言うのをためらっていた。

何度も何度も自分が死んだらみんなは喜ぶのだろうかと悩んでいたくらいで。

その中で私が選んだ復讐(?)は

「休まないこと。」

いじめっ子たちは

「休めよ豚!」
「死ね!菌が移るだろ!」
「教科書いらねーだろうから捨てといたぜ!」

みたいな今考えるととても幼稚なことをしていて、そんな逆境の中やすまない自分はカッコイイ!と厨二っぽいことを考えていた。

休みは図書室にこもった。

すると本の楽しさを知って学校には一番に来るようになり、先生に褒められもした。

よくわからないけれどそのときから女子からのいじめはなくなり、男子が負け惜しみといえるくらい幼稚ないたずらをするだけだった。

卒業式では皆勤賞を取ったといって先生からみんなへメッセージを、と言われた時は

「いじめてくれた○○や○○や○○(略)に私が皆勤賞を取れた。いじめという手助けをしてくださって感謝します。」

と言ってやると仲間になった女子は「よく言った!」という顔をして、言われた男子は卒業をしたというのに職員室に呼ばれていた。

聞いた話によると校長、教頭、担任からなどさまざまなお叱りを受けていたようだ。

以降その男子たちに会ってないが、私は皆勤賞という味を占め高校でも皆勤賞を取ることができた。

その事実を知った両親曰く

「いじめられていたけれど学校を休まなかった。」
と褒めてくれた。

 

 

嫁さんをいじめていた奴

俺の嫁さんを中学時代いじめていた奴が俺の職場に入社してきた。

昔、嫁さんにつき合いを断られた腹いせに、嫁さんが所属してたバレー部の女動員して、身体と心に大怪我させやがった。

プライベートはあまり皆話さないので、俺の嫁さんのことをそいつは知らない。

俺も嫁さんの天敵だって知ったのは飲み会の写真を嫁さんが見たとき。

それでも3年以上黙って普通に接してきた、つかそいつの指導社員として過不足なく仕事を教え込んだ。

そして、そいつが地方の(表でも裏でも)超有力者相手の仕事でミスって、そのままでは有力者の顔を思いっきり潰す結果になることを知った。

トラブったときの解決策は俺しか知らない。

俺はそのままほっておき、そいつは有力者の顔を思いっきり潰した。

そしてその代償にと、顔に有機溶剤の強烈な奴を町のチンピラに浴びせられた。

その次の日、青くなったうちの部長に“寝ずに考えた”(ホントは3行前の時点でわかってた)といって解決策を提案して採用され、なんとか丸く収まった。

社長からの褒美はそいつのクビ。
つってもクビにしてくれってんじゃなく、そいつのクビを取り消してもらった。

あとでそいつが俺と嫁さんの関係に気がついたとき、逆に復讐されないように、恩を売っておいただけだが。

一生顔に消えない傷を負わせただけで復讐は終わった。

そいつは尻ぬぐいしてもらった上に、昇進と引き換えにクビを取り消してくれた俺に、嫁さんの正体を知った今でも感謝してる。

俺は“情け深い人”なんだと…本当は卑怯で暗い裏表のある人間なんだがな。

以上、まだ携帯電話もポケベルもなかった頃の話ですまん。

 

義理チョコを貰った

去年の話。

バレンタインデーに義理チョコを貰った。

如何にも500円そこそこの安物。

で、ホワイトデー。その女がツカツカとやって来て手を出した。

「何?」と訊くと「お返し」と。

「あたし、○○のバッグ(数万円の代物)が欲しいんだけど」

その女は前々から良い評判は聞かない奴だったので、こんな事もあろうかと未開封のまま取ってあった義理チョコをその女に突っ返してやった。

その女とはもう一つあって、酒の場でそいつが

「金が無い男とか、マジ何で生きてんだろーねw」
とかデカい声でほざいてたから、

「でもお前もそれ以上に使い道ないじゃん。可愛くもねえし性格悪いし。ヤらせるぐらいしかないんだろ?俺は絶対イヤだけどw」と言ってやった。

さらにもう一つ。

去年の暮れに仲間内で飲み会やったんだけど、何故か呼んでないはずのそいつが来た。

どうもどこからか飲み会の情報を嗅ぎ付けてやって来たらしい。

先の2件で俺は敵認定されたらしく、その酒の席で俺を指さして

「ねえねえ、アイツさ、30過ぎてキモいオタクなんだよーwしかも童貞だしマジキモいんだよ、死ね!」

残念、オタクは合っているが童貞ではない。50点。

しかも言いながらおしぼりを投げつけてくんなよ。

で飲み会も終わり、家で飲み直すかなあと思ってたら階段の上で騒ぎ声が。

後から聞いた話だと、そいつが履いてきてたかなり値の張るらしい(自己申告)ブランドの靴の中に、誰かが余り物の刺身やらニンニクやら醤油やらわさびやら詰め込んで逃げたらしい。

犯人はもちろん俺じゃあないんだが、酒が入るとイタズラしまくるグループがニヤニヤしながら逃げてったので、そいつらかもと思う。

そして一番おかしいのがあれだけ人数がいたにも関わらず、目撃者が誰一人としていない事。

それもこれも、普段の素行の賜物なんだなあと思った。

 

 

原付二人乗り

歩道歩いていたら原付二人乗りが走って通り過ぎてった。

後ろに乗ってる奴が手を高々とあげてバッグ持ってるんだけど、どう見ても女もので、あ、これはひったくりしたところかと思ったけど、相手バイク、ナンバープレートもめくれ上がってるし、どうしたもんかと思っていた。

そしたら、前方に立っていた男性が、携帯で話しながら原付見て、原付が横通る瞬間に、サドルあたりを蹴り飛ばした。

バイクはバランスとれずに車道にもろに倒れた。

車道は車が少ない道だったので、轢かれることはなかったけど、二人はノーヘルで、寒い中いきがって半そでとか着てたから、こけてけっこう血まみれ。

携帯で話してた男性は、後ろに乗ってた奴からバッグを奪って中身見て、携帯に

「あった、取り返した。うん無事だと思う。あと締めとくから」

と言って携帯切ってから原付を片手で歩道に持ち上げて、バイクのキー抜いてポケットに入れてからまだ倒れてる二人の頭蹴って、

「兄ちゃん、もうすぐ車来るから、ちょっと静かなところで話しようか」
と言った。

1分しないうちに、黒塗りの車が来て、そのへんで止まって、何人か降りてきた。

携帯の男性があごしゃくって、まだぼーっとしてる二人の腕掴んで車乗せさせた。

男性が「怪我してるから、優しくな」と優しい口調で言ってるのがこわかった。

バッグも車に預けて、車が去ったら、男性はまた携帯かけながら歩き始めた。

多分893。髪もパンチじゃないし、顔立ちもそんな怖くないし、何よりかなり小柄でセーターにズボンってごく普通のかっこした男性だったけど。

 

 

同じ部署で社員と派遣

昨日職場ですごい現場に出くわした。

同じ部署でしばしば一緒にランチしてる毒女ふたり。
社員と派遣。二人とも30代。

派遣の方は(Aさん)、自己評価が異常に高く、いつも周りを見下し発言。

2ちゃん脳で、ネトウヨらしい考えが、会話の端々に現れている。

で、仕事は暇だから、ほんっとに一日中ネットしてる。

酷いときは、チケット取りの電話や、トイレでゲームまでしてる。

もう一人の毒女Bさん(社員)は、基本おっとりした常識人。
いつもニコニコしてる。

まあ表面的には、トラブルも無く仕事してたんだけど。

昨日、ランチで2ちゃん仕込みの半妄想自慢話をはじめたAさんに、Bさんが

「Aさんって、どこに行っても嫌われるでしょう (にっこり)」

「えっ・・・っていうか、こういう性格だから、敵つくっちゃいますね(顔ひきつり)」

「敵?そう思いたいのはわかるけど、たんに嫌われてるんだと思いますよ。(にっこり)」

「あ、そうっすか。いやなんか参ったな。なんなんですか?」

「今まであなたのことみっともなくて痛々しい人だと思ってたけど、最近は心の底から軽蔑しています。あなたの終業態度、近日中に上長に報告しますので、言い訳でも考えておいてくださいね」

とかいって席をたって出て行ってしまった。

私は空気のようで、何があったのかわからず驚愕。

Aさんは、「なにあれ、おかしいんじゃないの!」と吐き捨てて、すぐ携帯でネット?を始めたけど、内心gkbrだったのか、手が震えてた。

いつも残業してるふりしてネットしてるのに、その日は定時で帰ってた。

そうとうAさんの素行や言動にたまっていたんだろうな。

ただウザイと思ってた私の胸がスーッとしてしまったw

 

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