『全てはあの車が悪い!』スカッとする話【長編- 名作まとめ】

【長編- 名作】スカッとする話

 

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【長編- 名作】スカッとする話

 

全てはあの車が悪い!

少し長いんだけど、
小学生時代の仕返し話を聞いてください。

関東近郊の郊外出身なんだけど、
地元は土地柄が悪く
ヤクザ、ギャング、暴走族、
外国人集団、ヤク中、アル中が結構いた。

徘徊した老人が行方不明でー
なんて、町内放送とかも頻繁にあって
たまに自殺体とかヤクザの死体が発見されたり。

地元を説明すると、
「坂下」と言われるいつも賑わっている
お洒落で都会な駅周辺と、
高級住宅地、大学、団地群や外人・部落区域、
宗教地帯などで構成される
異人が集まる「坂上」に主に分けられた。

当時、自分が坂上の小学校に転校してきたのは
3年生の時のこと。

帰る方向が同じ友達と帰っていたら、
地元の有力政治家の家の周りを右翼の街宣車が4台、
お経を大音量で鳴らしながらグルグルと周っていた。

他の子は怖がっているんだけど、
転校したての新参者の自分は選挙の街宣車と勘違いし、
大きく手を振りながらピョンピョンジャンプしていた。

当時、選挙と言えば風船が貰えるという認識だったので
とにかく目立ってやろうとしていたと、思う。
友達はドン引きしてたが、やんわりと止められたが
言葉の意味が分からずジャンプを続ける。

何度か自分達の前を通った時、
一台の街宣車が止まった。


自分は風船が貰えるかもとワクワクしていたが、
中から出てきたのは緑色の服を着た兄さん2人。

やけに迫力がある人だなと呑気な事を考えていたら
「お前らさっきから目障りなんじゃ!
早く家帰らんと家族ごと全員ブチ殺すぞ!」と
蹴飛ばされた。

驚いて怖くて泣いて帰って家でガタガタ震えてその日は
夜を迎えた。
しかし、次の日になったら
「何で選挙で応援してあげたのに怒られないといけないんだ。」
とお門違いな怒りがフツフツと込み上げてきた。

その怒りが頂点に達したのはその日の学校。
一緒にいた友達がさっそく自分が街宣車に手を振っていたことをはなしていた。
あいつは右翼と繋がりがある、と。
せっかくクラスに馴染め始めたのに、完全に孤立するハメに。

その怒りも「全てはあの車が悪い!」と何故か脳内では結論が出ており、
右翼の街宣車に仕返しをする事にした。
仕返しの日は案外早く訪れ、クラスで浮いてから1週間程。
1人で帰る途中に、大音量の軍歌を垂れ流して集団で走っているのを発見した。
向こうの方からやってくる。
赤信号で停車した。

その隙に先にある歩道橋に駆け上がった。
幸い街宣車以外に他の車はそんなにいない。
当時学校で大流行していた、爆竹。癇癪玉と言うのかな?
それを大量に持っていたので歩道橋の下を通る瞬間バラバラッと一気に落としてやった。

スパパパーン!!

と大音量の中かろうじて聞こえたものの、街宣車は驚いて一気に停車。
自分は反対車線側に逃げて「ざまあみろ!」と言って石を投げた。
そして速攻で逃げる。

家に帰ったら何だか達成感に満ち溢れて、
そのことを誰に言うでもなく寝てしまいました。

次の日から徐々に友達とも仲を取り戻そうと
歩み寄り、いつしか普通に溶け込むことが出来て
すっかり忘れていたが、先日お経を鳴らされて家を街宣車で
グルグル回られていた政治家の息子を偶然町で見かけ、
突如思い出したので記念に書きました。

今思うとなるほど殺されてもおかしくない事をしたなと震えます。
さすがに相当前の話なのでもう大丈夫なのでしょうが。

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