『慰謝料の請求をするな!』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

騒音問題についてのお願い

仕返し、と言えるのかわかりませんが。
仕事の都合で実家を離れて賃貸マンションに住んでいる。

この物件が、間取りなどは良いものの、音が伝わりやすいレオ***風。
それでも比較的静かな住人同士でトラブルは少なかったんだけど、昨年、ウチの真上に入居した家族がヒドイ。

毎日、深夜でも子供(3~5歳?)と父親(推定)が室内を駆け回る。午前2時3時の時も珍しくない。
さらにテーブルや椅子などから「飛び降り遊び」(推定)をするので、その度に物凄い振動音がする。
苦情を言いたかったが、女1人なので逆恨みが怖くて管理にも言えないでいた。

1年近く我慢して来たけれど、最近は騒音度が増して、とうとう耐えられなくなった。
静かにブチ切れた私は、「騒音問題についてのお願い」と題した、マンションの管理課を装ったチラシを作った。
「昨年より複数件の苦情・ご相談が弊社に寄せられており…」って。
で、室内は走り回るな、深夜に大声出すな、TVやステレオの音量には気をつけろ、などを「お上品に」書き連ねて置いた。

問題の家だけではアレなので全戸のポストに投函した。
翌日からめっちゃ静か。いきなり静か。
こんなに効果があるなら、昨年の時点で実行すれば良かった。
今、平穏な心持で静かにコーヒーを飲める幸せを享受しています。

 

 

ひきこもり無職の従兄

祖母の三回忌で、仏壇のある伯父家に集まった。
朝から集まったのは私と母、従姉妹ABCとその伯母。
伯父家にはひきこもり無職(31か2)の従兄Aがおり、居間で皆がしゃべっていると
従弟はずっと無言でテレビを見ていた。

昼過ぎになって伯父と従兄弟BCが来た。
従兄Aが急におしゃべりになり、なぜか「痴漢冤罪について」語り出した。

長ったらしいので全部は覚えてないが、
「痴漢冤罪を生む社会システムを壊さなければならない。そのシステムを作ったのは
女であり、冤罪を避けるため男は結託して世の女から選挙権等、発言の権利を取り上げるべし」
とだいたいそんな内容だった。

従兄Bが「おまえ働いてないし通勤電車なんか乗らんのに、なに言っとんの」
従弟Cが「電車どころか外にも出ない、冤罪に遭う率0%のおまえがなにをムキになっとる」
伯父が「選挙に一度も行かんおまえの選挙権こそいらんわ」

近隣に住む従姉ABと伯母が
「ここ数年そこのコンビニ(三軒隣)と家を往復するだけよ。犬に噛まれる隙もないわね」
「はよハローワークまで歩いて行ってこれるようなりなさい」
思い描いた反応と違ったらしい従兄A、憤然と退室。
二階にある自分の部屋へドスドスと去っていった。

10分くらいして従弟Cがボソっと「…A今頃、ネットでマーンとか書きこんでんじゃないの」
従兄Bが連れてきたB息子(7)「見てくる!」と二階へ走る。
従兄Bは慌てて息子を連れ戻しにあとを追った。しかし遅かったようだ。
戻ってきたB息子、満面の笑みで「書いてた!!」
従兄Aの父である伯父(すごくAに甘い)が真っ赤になっていた。

 

慰謝料の請求をするな!

うち(と言ってもレオ○レス)で晩御飯食べてたらピンポ~ン
モニタのぞいたら顔をぐちゃぐちゃにした何やら横にふとましい女性が
どなたか尋ねたら「おね゛えぢゃ~~ん」と
もう1年以上も会ってない妹だった

私と違ってゆるふわで可愛かった妹の変わり果てた姿にびっくり、
思わずうちに入れた

事情を聞くと、まあグダグダエグエグと言っていたが、
一言でいうと旦那に浮気されたらしい
「それはイカン、相手は?証拠は?」と聞くと、妹、旦那のスマホ奪ってきたらしい

仕事に出るとき忘れていったらしく、旦那から妹のスマホにも掛かってきたが見つからず
夕方ようやくベッドの中から発見、それまでガードが固かったから好奇心に負けてチェックしたと
(妹の得技はロックの解除パターンを観察して見破ること)
妹旦那、LINEもどきのアプリで浮気相手とイチャコラ
その日も向こうからいろいろメッセージがきてた、デート予定だったらしい

浮気相手は見た目とか名前お水っぽいなと思ったら、キャバ嬢だった(お店でのツーショットあり)
その他おっぱい写真とかもイッパイ、証拠もイッパイ

全部スクショ・コピー取ったった
その日はうちに妹を泊め、翌朝2人で妹のお宅へコンニチワ
妹旦那、私を見てビクビク
私、「結婚式以来だね~?」とニヤニヤ
苦手な私に証拠まで握られて妹旦那はすぐに白旗
しかしあろうことか、浮気相手と別れたくない、
妹とは離婚したい、と宣言
妹大泣き

だが妹旦那が「こんなデブになられたらもう無理です」と頭を下げ
激怒した妹も「うるせーこんな浮気男こっちから願い下げだ!」と買い言葉
ハイ離婚成立
そのまま役所に行き緑の紙提出

妹がトイレ行った時、妹旦那に「慰謝料どうすんの?」って聞くと、
あとで妹旦那名義の通帳とハンコ出すと言ってきた
めんどくさいのでその場で妹旦那のスマホから銀行アプリで振り込ませ、
「後は2人で相談しなさい」と告げて私は撤収

もともと大した荷物の無い私はさっさとうちを引き払った(とりあえずホテルへ)
妹に私の居所教えたのは両親どちらかだと思ったので、引っ越し先の住所は教えないことにした

2日後、妹から着信
「お姉ちゃん、お金(慰謝料)どこ?」って聞かれたので「私の口座」と答えた
向こうで妹がふぁびょーん

しばらく放置して落ち着いてから
「慰謝料、払ったのはあんたの旦那、つまり私の元婚約者だけで、あんたの分はまだもらってないけど?」
と告げて切った

念のため妹旦那(私の元婚約者)と妹(私の元婚約者を寝取った女)が
それぞれ慰謝料を払うと書いた念書を写真に取って送った

どうせ払わんだろうし、貯金も無いから払えないだろうけど
「新しい門出の妨げになるから妹夫婦に慰謝料の請求をするな!」とは両親の弁
その門出はもう破綻したんだから請求してもいいよね?

最後に、うちに来てから一時的に解除してた妹の番号の着拒を再度設定
引越し後に番号変えたのでもう妹と話をすることはあるまい
やれやれ

 

 

浮気サイマーDV虚言癖アル中酒乱男

仕返しというか因果応報というか、
どっちかっていうと自分の中ではオカルト?に近い話なんだが。

Aという伯父がいた。
この人がすごいろくでなしで、浮気サイマーDV虚言癖アル中酒乱男だった。
うちの父のすぐ下の弟で、父の存命中はうちもかなり迷惑かけられてきた。
とはいえ一番迷惑かぶったのはむろん伯父の家族(伯父の嫁・息子・娘)だった。

この伯父家族が揃いも揃ってエネmeな人たちだった。
伯父を野放しにしとくと世間様に迷惑かけるからって、
伯母は殴られ蹴られ浮気されながらも離婚せず耐え、子供たちは学費を使い込まれ
就職してからは給料を伯父に搾取されても耐え、肩を寄せ合うようにして暮らしていた。

うちの両親もまわりの親戚も「離婚して、縁切って逃げえ」って薦めてたんだが
当人たちは「野放しにしとくと世間様に迷惑かける」の一点張りで伯父から離れなかった。

伯父が60歳くらいになった時、脳溢血で倒れた。
伯父は死ななかったが体に麻痺が残った。
リハビリすればよくなる程度の麻痺だったが、伯父は動かず寝たまま妻子をこき使うようになった。

伯父は傍目にも信じられないくらいわがままな病人で
ちょっとでも気にいらないことがあると伯母の顔めがけてつばを吐いたり
体を拭いてあげてる従姉(伯父の娘)の顔を蹴ったりしていた。

親戚は「そんなにしてやることない」と言ったが
伯母も子供たちもやっぱり「一人にしておけない」と伯父から離れなかった。

その後、伯母方の親戚が動いて離婚させたんだが
それでも伯母と従姉弟は、伯父のもとへせっせと介護に通いつづけていた。

7~8年したある日、従姉がうちの姉に電話を寄越した。
従姉はすごい明るい声で、一方的に「そうなんよ、そうなんよ。うん、さようなら」
と言って切ったらしい。
折り返したがもう従姉が出ることはなく、それっきり従姉は行方知れずになった。

なぜかその日を境に、伯母と従弟は揃って伯父の世話をやめた。
伯父は怒り狂って何度も電話したが、二人とも別人みたいにまったく取りあわなくなった。

それまでは伯父に怒鳴られるとビクっとして何でも言うことを聞いてたのに
「フーン」とまったく気にしなくなった。
そして従姉の行方を探すでもなく、家も仕事もほっぽりだしてふたりともばらばらの町へ引っ越して
いってしまった。

伯父は連れ戻せとわめいてたが、離婚はすでに成立していて伯母に義務はない。
従姉は行方不明。従弟に介護義務はあるらしいが「生活にゆとりがない」と拒否
伯父は色々たらいまわしにされてるうちに、再び脳出血を起こして死んだ。
葬式は親戚で出したが、伯母も従弟も来なかった。

あれほど盲目的に伯父に尽くしてた三人に何があったのか、いまだにわからない。
従姉の電話の意味も不明。
いまは伯母の行方もわからない。
最後に従弟と話したとき、伯母と従姉のことを「もう死んどるでしょ」とあっさり言い放っていた。
その言葉の意味も不明。

 

 

悪臭テロで対応

駅前の信号待ちしてたら、後ろから警察官に声をかけられた。
多分、職務質問だと思い逃げるように信号を渡ったら速攻で捕まった。

警察『ちょっと、何で逃げるの?』
俺『いや、青信号だし』
警察『どこに行くの?』
俺『任意で応える必要はないだろ』
警察『なんか、アヤシイねバックの中確認していい』

おとなしく、鞄を少し見せたら財布も見せてくれと
薬物所持を疑ってるように思われる。
小銭を入れる所まで調べていた。
免許を見ながら、住所、生年月日まで確認された。

俺『そんな所に普通隠さないよw』
警察官『何をだね』
俺『薬物的な物でしょ。俺なら靴とかじゃない』

俺は靴を脱いで、靴を覗く。
俺『大麻の匂いがするー、確認しますかw』

二年は履き続けた、安全靴。トリップしちゃう
警察『ウッ。』
俺『左側も確認しますか?w』
警察『いや、もう大丈夫です』
俺『刑務所なんかじゃ、けつの穴まで調べるようで』
警察『いやいや、ありがとうございました。』
俺『えー確認しなよ何か出るかもよw』
ここで、バスッと一発屁をかましてやった。

警察『…』
俺『もう、何も出ないから帰ります』

職務質問に対して、悪臭テロで対応した。

 

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