『知らない車が止まってる』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

今後俺たちに関わらないと誓うなら

もう2年程経つので恐らくこのまま時効を迎えるであろう、
元父親(以下アホ)に対して行ったイタズラを。

先に簡単に内容を書くと、母とアホを離婚させる為に
お金を引き出した分の記帳を忘れた通帳を渡して、アホを納得させた。
アホは学生の頃の上下関係をいい年しても続け、それを家族にも強制するアホだった。

迷惑を被ったエピソードはいくつもあるが、いわゆるエネmeだった母が覚醒したキッカケはアホが
「先輩の息子さんと娘(妹)を結婚式はいつにする?」とアホ極まりない発言をしたから。

母は当時高校生の妹を連れ、実家を出ていた俺に助けを求めた。
俺はアホと話し、答えを出すのはせめて高校を卒業してからにしてくれと伝えた。
アホはそれにひとまず納得。俺は妹が通学出来る所に引っ越し、3人で生活をした。

妹が無事卒業し、俺たちは更に引っ越し。そしてアホに母から離婚する気である旨を伝えた。
アホは認めないと喚いたが、俺が「本来なら母さんが慰謝料を貰うところだが、
今後俺たちに関わらないと誓うならこの通帳を手切れとして渡す」
と言って500万円の入金された通帳を見せた。

アホは口だけは渋々、でも明らかにニヤニヤしながら離婚届に判を押した。
でもその通帳の残高は5000円しかない。
500万円入金した翌日から毎日キャッシュカードを使って引き落としを行ったから。

アホは当然気づくだろうが、既に連絡手段は断っている。
探そうと思えばいくらでも方法はあるが、今日まで連絡が無いことを考えると恐らく諦めているのだろう。

アホが本気なら俺は詐欺か何かで訴えられるのだろうが、
俺は手切れに関して具体的な金額は伝えていない。
万が一に備えて録音してあるから間違いない。
長ったらしくなりましたが、以上が俺のアホに対してのイタズラ。

 

 

知らない車が止まってる

私は週4日、9時から16時までパートに行ってたんだけど、
用事があったりして、いつもより早く帰宅すると知らない車が止まってることがあった。

最初は誰かがスペースを間違えたのかと思ったけど、
クラクションを鳴らすとペコペコしながら出てきた何処かの奥さん、
移動させた先はどう考えても間違えて止めたとは思えないスペース。

なんだろうと不思議に思っていたが、同じ人だったり違う人だったりなんだかおかしい。
「間違えないでくださいね」って言うと、返事もしないでヘラヘラしてるし。
そんなことが何度かあって、ようやく分かったこと。

同じマンションのあるお宅の奥さん(Aとします)が自宅教室を始めて
車でくる生徒さんに空いてるスペースに勝手に止めさせていたらしい。

教室を始める前に統計でも取っていたのか、昼間空いてるスペースを把握してたらしくて
うちも“あそこの奥さんはパートに行ってるから9-16時は空いてる”から止めてヨシと利用してたみたい。

パートもそんなに何度も決まった曜日に早退するわけじゃないから気付かなかったけど
使い放題されてたみたいで、たまにかち合った時に強く抗議したけどスルーされてたっぽい。
が、ある時期からパートの日数を調整しながら減らすことになって、かち合うことが増えて行った。

それで何度も抗議したのにスルーされてたことに気付いた。
管理会社を通じて注意もしてもらったんだけど、重く受け止めていないと言うか
空いてる時だけ借りてるわけで、その何が悪いの?って開き直り。
月々駐車料を払ってるこちらとしては許せない。

それで戻ってきた時に車を止めてあったから、その真ん前に自分の車を止めて出られないように塞ぐことにした。
幸いうちのスペースは一番奥なので、他に迷惑掛けることもなかったし。
「生徒さんが出られません!早くどけてください!」って玄関ドアをガンガン叩かれて
「何度お願いしても聞き入れていただけないので、こうするしかないんですよね~」と言いながら
ゆっくり出て行った。

さすがに懲りるだろうと思ったら、それから何日も経たないうちにまた止めてあった。
堪忍袋の緒が切れるには遅すぎたぐらいだ。
生徒さんも生徒さんだ。こんなことオカシイと思わないなら同罪だと思って
前回同様、車の前をぴったり塞ぎ、タクシーを呼んでその日は旦那と共に実家に泊まった。

仲良くしてる同じマンションの奥さんに、その時の様子を見ておいてもらったけど
狂ったようにクラクション鳴らして「出して――――!出して――――!!」と叫んでたらしい。
みんな事情は分かってるから、あちこちから「うるさいっ!」って怒鳴られてたって。
その生徒さんは仕方なく車を置いて帰ったそうだ。

翌日帰宅したらAに怒鳴り込んでこられたけど、管理会社を通してくれと突っぱねた。
もちろん管理会社はそもそも原因を作ったのはAの方だし、
これ以上注意を聞いてもらえない場合は退去してもらうと通告したらしい。

しばらく経ってAはマンションからいなくなった。
どこかの戸建に引っ越して、そこで教えてるらしい。
変な先生から教わると生徒もおかしくなるんだろうか。

 

お前は、自己中だ

中学一年生の時、
体育の授業で、大縄していたんですが、体育の女教師が、
少し友達と喋ってただけで「お前は、自己中だ、これだからチビは、自己中だ。」
と言ってきました。

その時私は、クラスで一番小さくて、悩んでいました。
そこで私は、その教師に復讐することにしました。

その教師は、テニス部の顧問で、カバンをいつも置きっぱなしにしていました。
そこで部活を、トイレに行くと言って抜け出して運動場に行き、
カバンを発見そこからそいつのiPhoneを取り出して思いっきり地面にたたきつけました。

案の定、画面は割れて電源がはいらなくなりました。
そして何食わぬ顔で、部活に戻り家に帰りました。

後で呼び出されましたが、アリバイがあり、先輩もいたのでスルー、
呼び出しは、予想をつけて何人か呼んだようでした。

あんな奴のケータイなどぶっ壊れて当然。

 

 

両親から虐待を受けて育った

両親から虐待を受けて育った。
特に父親からの性的虐待が辛過ぎたので、
17才で両親が別居して母と祖父母と暮らすことになってからは父親には会っていない。

大学の学費と生活費は私への慰謝料として母の口座に振り込まれていたが、
その支払いが滞っていると母に嘘を吐かれバイトを始めた。
後にわかった事だが、母はそのお金を当時の彼氏に貢いだり出会い系に費やしたりしていた。
ここで母と縁を切ることを考え始める。

大学から私は実家とは新幹線の距離で暮らしていたんだけど、
今年の始めからこちらの事情で三ヶ月ほど実家で世話になっていた。
その頃、母は父と再婚したがっていて、私はそれに強硬に反対していた。

けれども期限付きとはいえ住まわせてもらっている以上、あまり強くは言えない。
生理的にはとても受け付けなかったけれど。

それに呪いの真似事をするくらい憎んだ、
しかも娘を汚した男と「淋しい」とか「お母さんだって女だから」とかいう理由で再婚しようとするなんて。

思いっきり母に失望。

祖父と母はやたらと父と私に接触を持たせようとしていた。
私が祖父に父親にされたことを告白した時は「殺してやりたい」とまで言ってくれたのに、
「○○(父)君も反省しているんだから」
などと。
祖父も母も、父から金銭的な援助を受けていたから、そのせいだと思う。

この時、私にはもう親はいないと思って生きる事にした。

その後、私は結婚。
一応報告はしたが、祖父の言うように写真なんか送ってやらないつもり。
結婚式はまだだけど、それも呼ばない。
父親を連れてこられたら困るし。

妊娠したけど、それも兄弟にしか言っていない。

母から連絡がしつこいので、
「産まれてくる子が男女どちらにせよ、ペドフィリアなんかには合わせられない。
お母さんも私の子供がいやらしいことされたら嫉妬して私の子供に暴力を振るうんでしょ?
私の時みたいに。
そんな人に会わせられない。
私は過去と決別したいので、もう連絡してくるのもやめてほしい。」
みたいな手紙を送って、絶縁。
私以外の子供にも見捨てられ、母は祖父共々親類からも見捨てられ、さもしい生活を送っているらしい。

前置き長くなったけど、一応小さな仕返しです。

亡くなった祖母の仏壇に手を合わせられないのは悲しいな。

 

 

ただしイケメンに限る

この前リアルで初めて「ただしイケメンに限る」という言葉を発する奴に出会った

居酒屋でサークルの打ち上げしてた時、なんとなく男女5人くらいで固まって話してたら
普段無口なAがB子(可愛い)の隣で、俺のすぐ向かいに突然移動してきた

しかし会話に加わるわけでもないのでそのまま5人で話しつづけた
なんとなく「どんな男(女)がタイプか」みたいな話になって
B子が「やっぱり優しい人かな。さりげなく気が使える人」
その横でAがボソっと「ただしイケメンに限る…」と超小声で言った

次にC子が「趣味の合う人」と言うとまた「ただしイケメンに限る…クスクス」と
小声で言って一人で笑っている

それをエンドレスでやってるのでいつまでやってんだろと興味が出て
なんとなくじーっと見てたらAが視線に気づいてキョドり出した

まだしゃべってるB子に声かけて
「B子、Aがさっきからずっと何か言ってるから聞いてやって」と言ったら
ほんとにまったく聞こえてなかったらしいB子が慌ててAを振り返り
「え?うそごめん。聞こえなかった、マジごめん。もう一回言って」
Aさらにキョドる
「いや、いいから」とAは断るが、B子「よくないよ。ほんとごめん。もう一回言って、もう一回言って」
Aは真っ赤になってグラスを持って隅に逃げて行った

あとで聞いたらB子はそこにAがいることにすら気づかずC子にも聞こえてなく
聞こえたのは俺だけで、俺の隣にいたDが「聞こえないけど口の動きでなんとなくわかった」
と言っていた。

Dがあとで幹事に言ったらしく「空気悪くならずに済んだ、ありがとう」
と幹事に礼を言われた

俺はAにイヤミしたつもりだったのだが思いがけず感謝されて結果オーライでした

 

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