『食べものの怨みは恐ろしい』など 短編5話【19】本当にやった復讐の体験談

『食べものの怨みは恐ろしい』など 短編5話【19】本当にやった復讐の体験談

 

スポンサーリンク

短編 – 本当にやった復讐【19】

 

 

食べものの怨みは恐ろしい

 

4つ上の兄がいるんだけど結構自分勝手で、とくに食い物飲み物系が意地汚い。
俺が買ったプリンやらゼリーやらアイスやら平気で勝手に食う。
抗議しても名前書いても無視。奥のほうに隠しても見つけるし親の言うことも聞きゃしない。
ジュースとかも同じく。風呂上りに飲もうと思ってたのが入浴中に飲まれてるとかしょっちゅうだった。
で、ムカついて罠張った。
ストロー差して飲むタイプのコーヒー牛乳買って、普通の牛乳パックみたくひらいて中身を捨てる。
代わりにデスソースたっぷりの激辛液を入れて糊付け。パッと見で未開封状態にして冷蔵庫に入れる。

風呂はいってる時に外から「ぶはっ!」ってすげえ声が聞こえた。
その時の顔が見られなかったのが残念。
ストロータイプだから喉まで直撃したかもしれない。何分か咳き込んでた。

そのあと結局ボコられたんだけど、勝手に飲み食いされる回数は減った。

 

 

ホイホイクッキー

 

※閲覧注意

職場のおやつ消失が酷いんでホイホイにかかってるGを8匹
擂り潰して練り込んだクッキーを置いといたら
使えない癖に態度デカいOL3人が病院に搬送された。

作ってる途中気持ち悪くて2回吐いたし、
調理器具も捨てて買い替えなきゃいけなかったし
痛み分けだな、これは。

 

肯定

 

物心ついたときから従姉達とその母親に嫌みを言われてきた
反論したり親や親戚に訴えようもんなら私が
「冗談が通じない」「性格が悪い」「子供らしくない」と責められる
からかわれた体型はダイエットで絞り、落ちると言われた大学よりいい大学に入り、
友達も増やし…と自分なりに努力して嫌みは多少ましになった
しかし傷ついたので復讐として従姉たちのホスト通いもジャニ狂いも腐女子趣味も無職(orフリーター)も大学中退も彼氏なしも非常識な振る舞いも全部肯定することにした
ニコニコしながら「今時30で結婚しないのも普通ですよお~」
「バイトリーダーなんてすごーい」「正社員でもリストラとかあるし、バイトの方が賢いかも!」
「結婚したら好きなことできなくなるから今のうちにしとくべきですよお~」
「若いから大丈夫☆」「若く見えるから化粧しなくても平気だよ!」ってな具合で

従姉達はいい年してホストとジャニに狂った結婚の予定もない
わがままな腐女子になり、従姉達の母親は悩んでいる

 

 

親友

 

時間をかけた復讐とは違うけど。
中2のころからDQNグループが色々ちょっかいを出してきた。
成績表にいたずら書きとか、机の中にエロ本入れられる程度。
分厚いダサいメガネ、友達が少ない、帰宅部、太り気味、とか色々要因はあったんだろう。
それに従い、周りの奴からも無視され始めた。
そんな中ただ一人、美術部のAだけ自分を普通に扱ってくれた。
Aは成績は体育含めてほぼ5、部活で描いた絵は
何かで入賞とかいうパーフェクトな奴だった。
そいつだけがとにかく普通に接してくれた。
親友って訳じゃないけど友達、みたいな距離でいてくれた。
初めは漫画読みに図書室に行ってたけど、終いにはそいつとよく会う図書室隣の渡り廊下で週二回くらい一分もない会話をするためだけに通うようになった。

行った図書室で仕方なく本を読んだり、
宿題を終わらせたりするうちに、いつの間にか成績が上がった。
DQNのリーダーは試験で俺のテストの点数が
まとめて書かれたカードを勝手に取り上げて怒り出した。

リーダーの奴は成績が良かった分、余計プライドが傷付いたらしくイジメの頻度がやや増えた。
俺はイジメの手がAに及んだらいけないと思って図書館に行く回数を減らそうとしたがAが「気にすんなよ、勿体無い」と一言メールしてきたので俺はまた図書室通いを続けた。

ある日、図書室から外を眺めていたら、DQNグループが美術部の方に向かっていくのが見えた。嫌な予感がしたので後を追うと、あいつらは美術室の準備室に入って行った。

俺は少し離れたとこにいるAと他の美術部員の子を静かに呼んで、
二人に準備室に入ってもらった。何か盗まれるのを抑止できれば十分だと思ってたから。
俺はチクったと言われるのが嫌で美術室に隠れてたが、いきなり悲鳴が聞こえてきた。
慌てて行って見るとAが前に描いた絵に靴の形。

そして手に靴を嵌めたバルタン星人のようなDQN。
後から聞いたが、音が出ないように絵を汚すべくそんな間抜けなスタイルになったらしい。
その姿を見た途端にブチ切れた。ブチ切れすぎて「もっと他にやり方あるだろっ!」って訳のわからないキレ方しながらDQNに掴みかかった。

そっから先はあんまり覚えてないけど、D駆けつけた先生に止められるまで
相手の胸ぐら掴んで頭頂部で頭突きを何回か続けた。
体格で負けてるし格闘経験もないので、
漫画で見たこのやり方は喧嘩になったら使おうと思っていた。

実際にやるとDQNも歯が折れるし、
俺も頭から出血するしで思ったよりお互い酷いことになって焦った。
三日後くらいに先生に「もっと早くに相談しなさい」とか
「頭突きは一回はともかく、何回もやりすぎ」とかやんわりと諭された。
血を見て怖くなったDQNの下っ端が洗いざらい吐いたり、皆から人気があった
Aに手を出したせいで先生方やクラスメイトは俺が悪いという風には考えなかった。

自分に何かされたってよりAの絵が汚されたってのが何よりムカつくし、
Aに迷惑をかけたのが一番申し訳なくてAに平謝りした。
そしたらAは「美術部員の子に謝った方がいいと思う」って
いつものすこしトボけたテンションで言ってくれた。

その後、イジメはなくなり無視も自然と減った。
イケメンだったDQNのリーダーは差し歯になったし、成績までガタ落ちした。
英語あんなに得意だったのに、発音が不安定になっちゃったもんね。
入試問題がネットで晒されるような馬鹿高校に行ったらしいがその後は知らん。

 

 

休まない

 

小学校~中学校までいじめられていた私。
小学校から中学校に一緒に来たいじめっ子もいたので中学からは女子からもいじめられるように。
当然親に心配させられないし、先生にも言うのをためらっていた。
何度も何度も自分が死んだらみんなは喜ぶのだろうかと悩んでいたくらいで。
その中で私が選んだ復讐(?)は「休まないこと。」
いじめっ子たちは「休めよ豚!」「死ね!菌が移るだろ!」
「教科書いらねーだろうから捨てといたぜ!」
みたいな今考えるととても幼稚なことをしていて、
そんな逆境の中やすまない自分はカッコイイ!と厨二っぽいことを考えていた。
休みは図書室にこもった。すると本の楽しさを知って学校には一番に来るようになり、先生に褒められもした。
よくわからないけれどそのときから女子からのいじめはなくなり、
男子が負け惜しみといえるくらい幼稚ないたずらをするだけだった。
卒業式では皆勤賞を取ったといって先生からみんなへメッセージを、と言われた時は
「いじめてくれた○○や○○や○○(略)に私が皆勤賞を取れたいじめという
手助けをしてくださって感謝します。」
と言ってやると仲間になった女子は「よく言った!」という顔をして
言われた男子は卒業をしたというのに職員室に呼ばれていた。
聞いた話によると校長、教頭、担任からなどさまざまなお叱りを受けていたようだ。
以降その男子たちに会ってないが、私は皆勤賞という味を占め高校でも皆勤賞を取ることができた。
その事実を知った両親曰く「いじめられていたけれど学校を休まなかった。」と褒めてくれた。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
本当にやった復讐短編
kaidanstをフォローする

コメント

error: Content is protected !!