『いじめっ子の祖父』など 短編5話【30】本当にやった復讐の体験談

『いじめっ子の祖父』など 短編5話【30】本当にやった復讐の体験談

 

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短編 – 本当にやった復讐【30】

 

いじめっ子の祖父

うちの子が小学校でいじめられている事を知った
いじめっ子の祖父はうちのすぐ近所に住んでいる
その爺は数年前万引きしたのを警備員に見つかり、警備員を殴って逃げようとした

小さな記事だが、新聞にも出た
いじめっ子に復習すべく、図書館の新聞でその記事を探し出し、コピーした
授業参観で学校へ行った時、そ~っとクラスに新聞のコピーを置いてきた
ちょっと変わった名字なので、新聞の爺はすぐいじめっ子の祖父とばれたらしい

ざまーwww

 

ラストチャンス

不愉快な話なので見たくない人は注意。

数年前、某県の山道を飛ばしていた時の事。
突然、目の前に若い女性がふらふらと出てきた。
急いで急ブレーキをかけたので無事だったけど、時刻は深夜で山の中。
死ぬほど驚いてよく見ると、幽霊ではなくて生きた女性だった。

見かけは派手だったけど歳は自分と同じくらいだし、
疲れきっている様子だったので話を聞いてみると、
彼氏とドライブ中に喧嘩して置いていかれたらしい。
携帯も財布も彼の車の中だし、山中で人もいないので困っていたそう。
気の毒に思って一緒に乗せていってあげようと思い、助手席側のドアを開けて気が付いた。

彼女は学生時代に私を虐めていた張本人だった。
向うも間近で顔を見て気づいたのか、急ににやにやとして、
「やだ!あんた○○?あーやっぱり○○だ!」とはしゃぎだした。
ずかずか入ってきて、これあんたの車?○○の癖に良いの乗ってるねとか、
こんな時間に一人って彼氏いないの?いるわけないよね○○だしwと言いたい放題。

私はこいつのせいで今でも悪夢を見るほど苦しんだのに、
こいつは幸せに生きて虐めた私の事なんか綺麗に忘れてたんだな。
そう思ったとたんに腹が立ってきて、彼女を怒鳴りつけて外へ追い出した。

私が反抗したのを見て最初は驚いていたけど、
非常用のハンマーかざして脅したら、急に泣き出した。
今更泣かれてもどうでもいいので、そのまま彼女を置き去りにしてその場を離れた。

それっきりまた悪い夢を見たと思って忘れていたんだけど、
最近になって彼女が数年前に亡くなっていた事を知った。
某県の山中で複数の人間に強姦され、殺された後捨てられていた。
地方紙にも載ったので調べてみると、事件が起きたのはあの日の後だった。
犯人はまだ見つかっていない。

自分があの日乗せていってあげたら、彼女は生きていたんだろう。
でも可哀想とは思えず罪悪感も湧かない。

それどころか犯人ありがとうと思ってしまう。
悪いとは思えないけど、自分がひどい人間になったのは分かる。
一生誰にも言う気はないし、懺悔もしない代わりにここへ吐き捨てていく。

 

人の恨みは絶対買うな

もう20年近く前の話で、時効だと思うから書く。若干フェイク入り。あと方言は標準語にしてある。

俺がある地方の高校に通ってた頃、Hという数学教師がいた。
若くて色男でモテてたが、横柄ですぐキレるので嫌われていた。
2年生のある日、俺はそいつにボッコボコに殴られた。

土曜の帰りの学活の前、そいつが俺のクラスに宿題のプリントを置いていった。
プリントは二種類あったんだが、そいつが枚数をよく数えてなかったらしく、
俺がゴミ捨てから帰ってきたら一種類しか残ってなくてさ。

俺は何も疑わずに一枚だけやって、休み明けの月曜日の数学の授業で提出したら
「もう一枚はどうした」
「え、一種類しかなかったですけど」
「おまえ昼休みに職員室来いや」
で、昼休みに職員室に行って、そいつの前で事情を説明したらいきなり
「ふざけんな!」顔を3回ぶん殴られて、すっ転んだ所で全身を蹴りまくられた。
最後はサンダルばきの足で何回も何回も頭を踏まれて、
そこでやっと他の先生が止めに入ってくれた。

田舎の高校で体罰は日常茶飯事だったけど、
ここまで理不尽な理由でここまでやられたのは初めてだった。
その日の夜、布団の中で、いくら先生と生徒とはいえこれは許せないと思った。
復讐してやると思った。
まず最初にしたのは、次の日の朝一番でHに謝りに行くことだった。
これから復讐を始めれば当然犯人探しになる。
そのときに俺が疑われないためだった。

Hはウソ泣きで目を潤ませて平謝りする俺に偉そうにウンウン頷いてみせ、
最後は「シャキッとしろよオラ」と脚を蹴飛ばした。

復讐とはいえ生徒が教師を殴ったりすれば一発退学、それじゃこっちの負けだ。
だから俺はH本人ではなく、Hの家族に正々堂々とイヤガラセをすることにした。

Hは1年半ほど前に結婚していて、その時に各クラスで
「ご結婚おめでとう」みたいな寄せ書きを作ったので、奥さんの名前は知っていた。

Hの子供も3ヶ月ほど前に生まれていたが、その子供の名前も、地方紙の「お誕生おめでとう」みたいな
コーナーに載ったのをHが見せびらかしていたので知っていた。
教員名簿でHの住所も簡単に割れた。

あとは手紙作戦だった。俺は毎日5~6通、匿名の手紙を書いた。手紙はすべてHの奥さんあてだ。
内容の一つはHが浮気しているというもの。「Hは○年○組の××と■■のホテルから出てくるのを見た」だの
「Hは△△先生と校内でセックスしていた」「Hは□□町のトルコに毎週通っている」だのデタラメな内容を
書いて書いて書きまくった。

文章だけだと説得力(笑)がないと思い、エロ本の男女のカラミの写真をわざと
ピンボケに撮った写真を同封したりもした。

もう一つはHの子、T郎くんに関するもの。
「T郎は知恵が遅れている」「T郎は先天性の●●病」「T郎は小児麻痺にかかる」
「T郎は日本脳炎で障害児になる」そういう一言ネタを便箋にでっかく書いては送る。
刑事ドラマ見てたから、手紙を書くときも封をするときも必ずゴム手袋をした。
投函するときは自宅近くのポストを使ったら足がつくからと、通学定期を持っていたので
学校帰りにあちこちの駅で途中下車しては、駅周辺のポストから投函した。
切手代は本を売ったり、お年玉貯金を取り崩して捻出した。

始めて1ヶ月ぐらい経ったころ、同級生から「Hが職員室でキレまくりながら奥さんと電話してた」と聞いた。
「浮気」だの「女」だの「違うつってんだろ」だのと言っていたと聞いて、
俺は手紙作戦が効いてるんじゃないか?と嬉しくなり、さらに手紙を出しまくった。
Hが警察とかに相談してたかどうかはわからない。

手紙作戦開始から3ヶ月ぐらい経ったころ、Hの授業が自習になった。
あのクソたれ病気でもしたかと思ったがそうではなかった。
その朝、Hが出勤した後、Hの奥さんがT郎くんを絞め殺して、自分も手首切って自宅に放火したんだ。

 

当時の新聞にも大きく出て、学校中大騒ぎになったよ。
記事の中では、奥さんは育児ノイローゼで精神的に不安定で、
そのうえ「手紙によるしつこくいやがらせ」を受けていて、
ストレスから無理心中を図ったと書かれていた。
奥さんは命は助かったが重態だったらしい。

手紙を出していたのが俺だとバレるかも、と少しは不安にもなったが、
あれだけ用心したんだから大丈夫と思った。

なにより俺はもう嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。
ちょっとしたイヤガラセのつもりだったのに、
予想外に復讐大成功!ザマミロH!!って思うと自然に顔がにやけてくる。
いやもちろん、俺の手紙のせいとは限らないがね。

Hは10日ほどしてから学校に来たが、げっそりと憔悴しきって
髪は半分も白髪になり、30も老け込んだように見えた。
そりゃそうだ、自分の嫁が子供絞め殺して、自宅は丸焼け、
しかも嫁は全身大ヤケドで植物人間なんだから。

俺もHの前じゃ神妙な顔をしていたが、いつも笑い出しそうになるのをこらえてたよ。
「おいH、意味もなく生徒をぶん殴ったりするから、
ガキが死んだりヨメが黒コゲになったりするんだよwww」って
背中バンバン叩いてやりたかった。

結局Hは3ヶ月ほどで休職だか退職になり、卒業まで顔を見なかった。

ただ聞いたところ、最近、全校の同窓会に顔を出しているらしい。
俺は地元を離れて働いているのでなかなか出席できないが、いつかHに会って
「あのイヤガラセの手紙出してたの俺なんすよw」
「やっぱり奥さんがキチガイになって息子さんシメちゃったのは俺の手紙のせいなんすかねwww」
ってゲラゲラ笑いながら聞いてみたいと思っている。

 

片言

数年前にやった復讐。バレたくないんで、フェイクとボカシ沢山入ってる。
別の部にAという男がいた。ドラマか漫画に出てくるような卑劣漢。
B部長の腰巾着で、気に入らないと後輩虐め、新人潰しは日常茶飯事。

俺は違う部だったんだが、会議でB部長の問題点を指摘したら嫌われ、Aの標的にもされた。
Aは役員にあることないこと吹き込まれて、危うく懲罰会議にかけられそうにもなった。
嫌がらせが5年も続いた頃、同業他社に引っ張られたので迷うことなく転職。
その同業他社には、Aに潰された後輩CとDがいた。

「君たちこの会社で頑張ってたのか」と懐かしい話をしているうちに、
二人から「Aに復讐したい」と相談を持ちかけられ、「俺も実は…」で計画実行に…

まず、深夜にAをライトバンで拉致。
頭から布袋をかけ布テープでぐるぐる巻き、
耳にはヘッドホンでヘビメタ大音量、腕と足には業務用の大きなタイラップで拘束。
暴れると蹴りを入れおとなしくさせながら、深夜の高速を北関東の奥地へと…

 

廃墟でヘッドホンだけ外して、無言で殴る蹴るを続けた。
たまにガイジン風の怪しいアクセントで
「殺ス、ドウスル?」「くらいあんとノ指示待ツヨ」「指切ルカ?」「耳ハ切レ言ワレタ」「鼻ハドスル?」
で、合間合間にスタンガンの音をバチバチバチ!とさせてたら、Aは小便を漏らしやがったw

最後は、廃墟の中の一部屋に連れ込んで
「…次ハB部長ネ、オマエ生キタイナラ、余計ナコト話スナイヨ。
警察知ラセタラ殺スヨ。ワカタカ?」ウンウンと頷くA。
で、手元に百円ショップのカッターを握らせて、俺たちは廃墟を出た。

次の日からAは無断欠勤して退社しましたとさw
ちなみにB部長は数年前にガンで死んだ。

 

逆恨み

実際に「やられた」復讐話。長文だけど中身は薄いのでごめん。

地元で知り合った5歳年下のやつ(F)が、二浪の末、関東の大学に
進学してきた。当時の勤務先が関東だったので、ときどき一緒に遊びにいったりしていた。

だがFは、全然勉強しない上に、あまりにも遊びまくる。月に十数万円
は遊びに使う。良く聞いたら、親から下宿代以外に20万円近く仕送りして貰っているとの事だった。

一年ぐらいして、Fの下宿に訪問してみたら、ゴミ屋敷になっていた。
とあるMMOに嵌ってしまって、外出はローソンに行く数分間だけ、
起きている間はずっとゲームの生活らしい。
これは不味いと思ったのだが、本人に全然更生する気がゼロ。放置するしかなかった。

 

一年ほどして、そのゲームがサービス終了になった。
その時点で、我に返ったらしいが、大学3回生終わった時点で取得単位数が一桁。
ほぼ卒業は不可能になっていた。

このままだと放校処分=高卒扱いだし、就職もないぞって話をした
ら、Fは文章が上手いのでそちらの道を考えると言い出した。
いくつか求人誌を調べて、文章校正のバイトを始めたようだ。

だが、そいつのパソコンはゲーム専用で、仕事用としてはどうも使い
勝手が悪いと云うので、俺の余っていたパソコンを貸した。

また、外付けのメディア購入するお金も貸して欲しいとしうので、
おそらく返ってこないかなと思いつつ貸した。
Fは感謝して、真面目にバイトをしだした。貸したお金も翌月末から、
ほんの少しづつ振り込まれて来た。

 

だが、Fは四回生途中で単位が足りないのが確定し、放校処分となった。
その途端、バイトもやる気を無くし、別のMMOをしたり、同人誌漁りをしたりしだした。
親に連絡したのかと聞いたら、留年しそうだとだけ伝えて現状は一切報告していないと云う。
貸したお金も返ってこなくなった。

このままだとこいつはヤバイなぁと思って、しばらく悩んだ末、Fの実家に
連絡を取った。Fの両親は忙しかったのと家が遠かったので、関東に住んでいたFの叔父がやってきた。
そしてゴミ屋敷の現状と、放校処分などが発覚した。
当然親がびっくりして、Fを実家に連れ戻すことになった。

この段階で、Fは俺を恨んだらしい。

 

実家に帰るとの連絡が有ったので、貸していたパソコンとお金を取りにいく
約束をして、Fの家を訪問した。約束の日に行くと、Fの家はゴミ以外は空になっていた。
実家に連絡したら、パソコンはFの友人に売ったとの事。

借りていた金の残金も返す気なしだと言い放つF。Fの両親に連絡を取り説明するも、
Fが適当に親を言いくるめて、取りつく島もない。
Fの実家も遠いので、交通費出す訳もない。

とはいえ、元々金もパソコンも戻ってこない可能性もあると思っていたので、
「本人がまともに就職して、返そうと思ったらお金もパソコンも返して下さい」
とだけ云って諦めた。

それから一か月ぐらいして、Fの両親から電話が掛かってきた。Fが行方不明
になったそうで、心当たりは無いかって電話だ。実家のお金を結構な額持って逃亡したらしい。
勿論こちらにも心当たりは無かった。

 

数日後の朝、当時入っていた独身寮の自分のポストに汚物が入っていた。生ごみ
のようだ。普通の郵便物が無かったのは幸いだったが、匂いがこびりつて困った。
更に自転車がパンクしていた。

Fの両親に、もしかしてFがこちらに来ているかもとの連絡を入れた。
「確証はないが、Fが俺を恨んでいて、嫌がらせしているかも知れない。」
Fの父親と叔父が翌日やって来たので、仕事帰りに詳しい説明をした。

Fの父親は、近くのビジネスホテルなどをしらみつぶしに探すと云うので、その晩
だけ協力して探し回った。残念だが、その日は見つからなかった。
だが、翌日、Fの父親からFを見つけたとの連絡が来た。駅前のゲームセンターに
いたらしい。仕事が終わってから駅前の喫茶店に行くと、Fがいた。
憎らしげに俺を睨むF。だが、Fの叔父と父親がFの頭を押さえつけて、俺に謝らせようとする。

抵抗するF。謝罪なんざ一円にもならないし、欲しくもなかったので、Fの父にこういった。
「出来れば関わり合いたくないので、連れて帰ってください。パソコンとお金は忘れまし
た。生ごみとパンクは、大したことじゃないので、不問にします。」
申し訳なさそうにするFの父親と叔父。

だが、Fはこちらを向いて唾をぺっと吹き付けてくる。
その瞬間、Fの父親と叔父がほぼ同時にFの頬を殴りつけた。
かなり大きな音が喫茶店に響いた。Fの叔父はマジで激怒していた。

 

結局Fはそのまま実家に連れて行かれた。パソコンとお金はFの父親が返させて下さい
と云ったが、「F本人が働いて儲けた金なら受け取りますが、お父さんからは不要です。」
と拒否した。(今思うと勿体ないw)

後日、Fの両親から改めて連絡が来た。Fは、工場で肉体労働させる事になった、
お詫びの品を送るので受け取って欲しいとの話だった。

ここで終わったら、綺麗なオチなんだが、それから二か月ぐらいして、またFが逃げ出した
って連絡が来た。残念ながら、それからもう5年になるが、Fの所在は不明のままだ。
俺は、転職してたので、もうFと会うことは無いと思う。
全然救いのない話でスマヌ。

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本当にやった復讐短編
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