『友人の結婚式』本当にやった復讐 – 修羅場【長編】

『友人の結婚式』本当にやった復讐 - 修羅場【長編】- 実際に行動した体験談

 

スポンサーリンク

友人の結婚式

 

高校時代からの仲良しグループの一人、A子の結婚式&披露宴にグループ皆で出席することになった。

グループの一人B子は、新郎が勤める会社の跡取りと結婚しており、おまけに新郎伯父はB子親の会社の重役だった。

しかし、新郎新婦は同じ趣味の人達の合コンで知り合ったので、それは全くの偶然。

式から出席することになっていた私他数名が会場に着くと、ドレス姿の新婦や懐かしい新婦両親らが迎えてくれて、それだけで感動して泣きそうになっていた。

A子ちゃん凄い綺麗だねえ等と話ながら、フリードリンクになっている待合ロビーに行くと、新郎父やおじさん達が

「姉ちゃんら、何々持ってきてやー」

と私達を使い走りにしようとした(気付いたホテルの人が運んでくれました)。

内心ムカっとしていたらB子到着。

途端、新婦や新婦両親を押しのける勢いで挨拶に走り出す新郎&新郎両親。

B子はA子達とろくに会話も出来ないまま新郎親に案内され、私達ではなく、新郎伯父夫婦の隣に座らされる。

新郎伯父が

「こっちはいいから御友達のところに行っておいで」

と言ってくれた為、B子やっと私達と合流。

新郎母が「御飲み物のお代わりは~?」とか、聞きにくるようになった。

その後、式は厳か且つ感動的に終わり、披露宴が始まった。
が、ここからが酷かった。

新郎親戚のオッサンがグラス片手に現れ、セクハラ&女性蔑視発言をかまし始めた。

えーい気色悪いっ!と思いながらも、大事なA子の御目出度い席なので、皆顔を引き攣らせながらも適当に流していた。

がそれで容認されたと思ったのか、今度は一人一人順番に肩を組みながら、ごちゃごちゃ言い始めた。

片手にビールのグラス、片手に煙草ですっごい臭いし気色悪いし、えーい早く消えろやと思っていたら新婦母が気付いて止めにきてくれた。

が、オッサンは止めない。

A子も気付いて新郎に止めるように言ったが、新郎も

「おじさんも僕達の結婚が嬉しくて浮かれているんだよ」

とか言って止めようとしなかったらしい。

隣のテーブルにいた新郎上司も気付き、止めにきてくれたらやっと退散する気になったようで、しかし最後にまた一人一人に

「じゃあね」

「これからもよろしくね」

「またね」

等言いながら、肩を組んでいった。

で、男性にはあまり好かれない容姿の友人C子の番になった時、肩を抱こうとしてから

「おおっと、危ない!」
と大げさに避けた。
オッサンを見ていた新郎親戚から笑いを取りたかったらしい。

実際新郎親戚の他のオッサンらは笑っていた。

そこで新婦母がキレた。
が、これ以上の騒ぎたくにしたくないと、笑いモノにされたC子を連れて一旦外に出ようとした。

新婦も心配して高砂席から降りて来て、C子と一緒に出ようとした。

そこで今度は新郎親戚の一人が「おー、ブ○は出てけ出てけ」と吐き出した。

これには私達もキレたが、新婦父や新婦妹もキレた。

新婦両親に謝られながら、私たちも一旦出よう、ということになり席を立ち上がると、セクハラオッサンが

「まあ、そうカッカせんと~」
とB子の肩に手を回した。

途端「その人は駄目~っ」と飛んでくる新郎母と新郎。

新郎なんて、新婦がドレスの裾引き摺って会場から出ようとしているにも係わらず知らん顔していたくせに。

そして新郎母がB子からオッサンを引き剥がそうと引っ張った為、オッサンの持っていたグラスの中身がB子の立派な着物の胸元にバシャー。

新郎&新郎親、焦りまくり。

結局B子のついでみたいにして我々全員にも謝ってくれ、一旦中断したものの披露宴は最後まで終わった。

で、帰り、着物が汚れたのと天候が悪かったことでB子が家に迎えを頼んだんだけど、旦那さんはもうお酒飲んでいたとかで、お姑さんが来てくれた。

また慌てて挨拶に走る新郎一家、新郎一家がB子の着物(帯含めたら云百万)を汚した謝罪をする前に、B子が

「せっかくお義母さん達に買っていただいたお着物を不注意で汚してしまって、ごめんなさい」

と新郎一族の非は全く語らずに謝った。

お姑さんも

「着物は着れば汚れることもあるんだから、気にしなくてよいのよ」

とにこやかに応えていて、金持ちって凄い…と感動した。

ここで終わればゴタゴタしたけど、A子も綺麗だったし良かったね、で終わっていたのだろうが。

お姑さんが新郎と新郎親にお祝いの言葉を述べた。

そして最後に

「これからはA子さんと、二人の間に生まれるお子さんが貴方の家族で一番守るべきものなのだから、あちらのお子さん達に責任を果たすのは勿論だけど、A子さん達を一番に大切にしてね」と説教した。

新婦親族「…あちらのお子さん?」と疑問に思い、新婦に尋ねるが、新婦も何のことだか分からない。

あせる新郎&新郎親。

実は新郎、×イチだった…しかも子供が三人もいた。

社内結婚したはいいが不倫して、離婚。

社長(B子お舅さん)が怒って止めさせようとしたが、元妻さんが

「養育費貰えなくなったら困る」

とのことで御情けで会社に残して貰っていたとか。
B子は知っていたが、まさかA子が知らないとは思っておらず、大変にプライベートなことなので、口に出す事もなく心に閉まっていたそう。

新郎達はB子がA子の友人だったことでバレるかと思ったものがバレなかったので、

「俺の為にナイショにしてくれている」
と勝手に思っていたそうだ。

で、A子に捨てられない為、子供が出来た後か、最悪でも入籍までは黙っておくことにしたらしい。

勿論、結婚は無くなりました。

B子舅に「またそんな人道にもとることをして!」と激怒され、費用や賠償金もしっかり払ってくれたそうです。

オッサンの狼藉のせいで披露宴は寒くなったけれど、結果的にA子の人生が救われたので、オッサンGJ!!

書き方が悪くて、新郎親族みんながクズみたいにみえますが、B子の御両親のところに勤めている伯父さんやオッサン達の奥さんの一部、新郎従姉妹達は良い人達で、騒ぎになってからはいっぱい謝ってくれました。

従姉妹さん達は

「ホント、ありえんわ、このオッサンら」とか

「何がブ○や、自分の娘(ご本人のこと)の顔みてから言えや」

とまで言ってオッサン達をののしり捲くり。

その後も滅茶苦茶気をつかってくれ、だからこそ披露宴も無事に終わったんです。

新郎達が×とお子さんを隠していたことについても従姉妹さん達は

「ありえんわー」
「ありえんわー」
と合唱しておられたし。

ダメダメなのは、私達新婦同僚テーブルまでビール片手にはるばる遠征してきていたオッサン数名と、新郎&新郎親だけだと訂正を入れておきます。

A子は新郎より十歳近く年下だし美人だし、御実家も会社やっててお嬢だし(継がれるのは御兄さんだが)なんとしても結婚したかったんだろうなあ。

あとC子より私の方が数倍残念な感じですが、不機嫌が顔に出始めていた私より、おとなしいC子がオッサンのターゲットにされてしまいました。

以上訂正入れさせていただきます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
修羅場長編
kaidanstをフォローする

コメント

error: Content is protected !!