『バカが自滅した話』スカッとする話【長編- 名作まとめ】

【長編- 名作】スカッとする話

 

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【長編- 名作】スカッとする話

 

バカが自滅した話

私は3年前の24の時結婚式をした
結婚情報誌とか色々見て
・一番お金かかるのは新婦のドレス!
・予算の倍はかかると思え!
みたいなことを書いてあったので、ふんふんなるほどと参考にして式のプランを立てた

まず予算が倍になることを見越して、半額の150万で式が挙げられるところを探した
その次はドレスなんだけど、情報誌によると当時で女性の衣装代は平均50万はかかると書いてあった

私はこだわりが強くて、特に一生残るものので妥協するとその後ずっと後悔することがわかってたので、
ドレスだけは妥協したくなかった
でも予算の6分の1をドレスに使うのは痛い

いろいろ調べたら、格安の素材だけどデザイン重視でドレスを作ってるレンタル衣装屋さんや、
中古のウエディングドレスが格安で売っているお店があることがわかった

ドレスは手元に残しても私じゃ管理保存できる自信がなかったし、
そもそもデザインは日々変わり続けるから、式当日と前撮りの写真で綺麗に残ればいいと思っていたので、
衣装はそこから調達した

これでお金の一番の問題は解決したから、
あとは予算内で全体にオプションをつけ、ケーキや食事や引き出物のランクも上げて、
内祝いの品も式場にお願いし、残った部分で入退場の演出なんかも追加

あまり大っぴらにする話じゃないけど、結婚式費用総額-祝儀=50万ほどだったかな
平均的には100万ほどだから、がっつり新婦衣装代を削ったのが功を奏したと思う

私が式を終え新婚旅行から帰ってきたタイミングで式に来てくれた職場の代表の人から
「私も来年結婚式するの!アドバイスちょうだい!」ときた

予算を聞くと150万で私の半分、しかし招待客は私の時より少し多い
私はアドバイスとして「最終的な予算は倍に膨れ上がることもあるから、100万以下で上げてくれる式場を探したほうが良いよ。私は予算300万で150万のところ探したから」的なことを話したんだけど

ご都合よく後者しか耳に残ってなかったみたいで「150万であんな盛大な結婚式があげられるんだ!」と勘違い
しかも私はデザイン重視で新品中古素材問わない衣装選びをしてたのに、
その人は「予算150万であんな立派なドレスを着られるんだ!」と勝手に思い込み、
有名ブランドのドレスを購入してしまったらしい

もちろんドレス代が50万でおさまるわけがない。


正確にいくらかかったのか知らないけど、
もしかしたら予算全部当てるくらいだったんじゃないかと思う

その後も音楽にこだわったりケーキにこだわったり指輪で50万以上使ったりと
予算を考えずに盛りに盛った挙句、最後には予算の三倍以上に膨れ上がった

その時私に「彼氏にお金使い過ぎだって言われたんだ。でも私子ちゃんの式もこんな感じだったよね?祝儀で賄えるから大丈夫って言ってるのに機嫌直してくれなくてさぁ」と愚痴ってきてた

私は人の話をまともに聞かない相手と割り切っていたので、アドバイスもせずスルー
結局その人はローンを組んだとかで自分が式にいくら使ったかの実感が全くなく、
祝儀すべてを当てても式後に250万以上のローンだけが残ったらしい

私に泣きつかれて「祝儀入れてもすごい赤字だったよ!?どうしよう!」と言われたけど、
ドレス売れば?くらいしか言えなかった

でもドレスは一生の思い出だから売れないんだって
そんな彼女が今月離婚しました
不幸を呼んだドレスと借金だけが彼女の手元に残りましたとさ

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