墓場まで持っていく話 短編10話【18】まとめ

墓場まで持っていく話 短編10話【18】まとめ

 

 

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墓場まで持っていく話 短編10話【18】

 

1

小学生の頃、帰ろうと思って階段の踊り場で
ふと窓から下を見るといつも俺を率先していじめてる奴が歩いてくるのが見えた。
咄嗟に俺は、なぜか隅においてあった煉瓦をハンカチで掴んで窓からポイッ。
「ぎゃっ!!」という悲鳴が聞こえたのでたまたま通りかかったフリして様子を見ると、そいつが頭から血を流して倒れ、一緒にいた友人が泣き叫んでいた。
その日はそのまま帰宅。
翌日、お決まりの緊急全校集会で大騒動になっているのを知った。当然犯人探しが行われたが、なぜかばれなかった。
でも、ふしぎと「ばれてもしかたない」と達観してた記憶がある。
煉瓦がダイレクトヒットした奴は、しばらく入院してたが、やがて元気に登校してきた。でも、なぜか奴はおれにやられたと
信じ込んでいたみたいで(一応、周囲の人間に言ったらしいんだが、一時的な錯乱ということで相手にされなかったみたい)
また煉瓦が頭にめり込むのは嫌だったのかいじめられなくなった。

 

2

小学校のとき、各階ごとに色々な授業用具の準備室みたいなところがあった。

そこに「これからうけるテスト用紙」が保管されているのを私は発見した。私は「やりぃー!これさえ盗めばテスト百点採り放題だぞおう!」と思った。んで盗んだ。

ある日のテストで一枚テスト用紙が足りないという事件が勃発。私はいつも一枚くらい余ってるから、ちょっと無くなっても平気だと思っていた。まあテスト中ずっとドキドキ。

ちなみに盗んだテストでテスト問題を研究する努力さえ私にはなかったので、相変わらず点数は
悪かった。

それからだいぶ日にちのたった家庭科の時間、私は何も書いていないそのテスト用紙をかばんの中に入れっぱなしにしていて、あまつさえ落としてしまった。それをクラスで一番口うるさい佐○という女がみつけて、先生に言いつけた。だれが落としたのかは分からなかったので、クラス集会になった。

先生が、「私だと思う人はあとでこっそりでいいから、先生のところに来なさい」
と言った。私は行かなかった。そのクラス集会中はずーっとどきどきしっぱなし。
テストを盗むために準備室となんかいも行き来していたから、挙動不審でばれていてもよさそうなのになあ?証拠がないから私を責められなかったのかしら?

 

3

誰に見せるわけでもなく、家で大学ノートにへったくそな大河ラブロマンス漫画書きなぐってたこと。
高校2年の終わりにはノート30冊分になってましたが
全部バラバラにちぎって廃棄しました。
もし急死して、親に発見されたら死んでも死にきれないから。

 

4

今借金を抱えてて返済中。
ダンナにはないしょ。
もうすぐ完済。絶対隠しとおす。

 

5

嫁さんが中学生の時にブルマーを盗まれたんですが、
犯人は俺です。すいません。
あと、嫁さんの処女をいただいたのは俺だそうですが(嫁さんの自己申告)
実は俺も初めてでした。
でも嫁さんには「お前で・・・5人目くらいかな」とか言いました。
由紀子、ゴメンなぁ。

 

6

短大のとき、課題の締め切りに間に合わなかった。教授に怒られるの
覚悟で教授の部屋へ向かったけど、誰もいない。ふと見ると机の下に
他の生徒の課題の山があって、単位を落としたくなかった私は
こっそり自分の課題をその中に忍び込ませた。
数日後、課題返却時に「あなた課題をちゃんと締め切りまでに出した?」
と聞かれ超ドキドキしたけど平静を装い、「はい、出しました!」と
言った。やっぱバレタかなー?単位は頂いたけど。

その他にもっと悪いことしました。でもこれは墓場まで持っていきます。
私は罪深い人間です。ごめんなさい。

 

7

小学3年の時の事、
何かめでたい日だったのかテーブルの上に赤飯があった。
その赤飯をのし棒でペッタンペッタンして遊んでたらお餅が出来た。
祖母が母に 庭で「おじいちゃん赤飯好きだから晩に食べさせるよ」
と話していた。私は餅にしたのをバレたら大変と思い。
祖母に「私がおじいちゃんに赤飯あげるよ」と言い、優しい孫を演じた。
私は寝たきりの祖父の口いっぱいに餅化した赤飯を入れた。すぐ祖母が
来たので、私はその場を去り遊びに出かけた。
数時間後、祖父は亡くなってた・・・おじいちゃんゴメンナサイ(泣

 

8

何かにつけ、自分の2人の子の話に持っていきたいが為に、
「○○さん、自分の子供って何より可愛いよ、つくらないの?」
としつこく聞いてくる、職場のAさん。
あなたの奥様が、結婚前にあなたの知らない男の子供を2回卸してるのは、女の仁義で言わないでおきます。

 

9

サークルの合宿に遅れて車で行った。夜中に長野の山道で
大人数名がでかくて重そうな紙袋を運ぶ姿が闇に浮かんだ。
私は酔うのでその時先輩の車を運転してたんだけど、その一瞬だけ
凍りつきそうになった。4人全員起きてたけど、誰も何も言わなかった、、、

10年くらい前の話だが今でも忘れられない。

 

10

こないだ家の近所で、警察官のバイクと事故った。
こっちは自転車だったんだけど、前輪引っかけられてずっこけて、
さらに溝に片足つっこむ(この寒いときに(涙)というおまけ付き。

しかし、まっつぁおになってる警察官を見て、なんだか向こうが
可哀想になってしまい「あのぉ・・・・これ、ものすごくそっち、困ります??
わたし、勝手に溝に落ちたことにしとくから、いいですよ、これ
上にバレたらすごくマズイんでしょ?」と言ってしまった。

向こうは泣きそうな顔をして、ありがとう、ありがとう、なんかあったら
ここ連絡しなさいって電話番号のメモをくれて去っていった。
でもきっと上司にばれたらマズイと思われるので、誰にもほんとにいわず、
溝には自分でおちたことにしたので、家族にゃ死ぬほど笑われた。

いい警察官になれやゴルァ(゜Д゜)

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