墓場まで持っていく話 短編10話【9】まとめ

墓場まで持っていく話 短編10話【9】まとめ

 

 

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墓場まで持っていく話 短編10話【9】

 

1

別れた彼の事が一番好きなこと。

1日たりとも忘れた事はないです。
私に両親がいなければ、絶対に結婚していたと思います。
余りにも遠距離すぎて、ついていけなかったよぉ・・・・゜・(ノД`)・゜・

時々、旦那ののろけをメールしてしまいますが、あれは未練を断ち切る為です。
本当に、大好きなの。
メンヘルな親さえいなければ・・・私の人生は違ったと思います。

でも、こんな事を思うのは旦那には申し訳ないので・・・
墓場まで持っていきます。
でもでも、旦那の事も好き。旦那じゃなければ今でも絶対独身です。

 

2

結婚してから、3人、出会いと別れを経験してます。
相手には自分が人妻であることを告げ、その上で恋愛ごっこを愉しみました。
それぞれ、いい人だったけど、旦那サマ以上の人は居ませんでした。

 

3

私が浪人生で妹が高3の時に、妹が学校で有名大の
特別推薦(面接だけでいいやつ)取った。
内心、落ちたらいいのにって思ってた。
そしたら落ちた。落ちる人ってめったにいないらしいのに。

まさか私が落ちろって思ったから落ちたの!?とちょっと混乱した。
そんなわけないのだが。
当時不合格を願ってしまったことは、墓場まで持って行きます。

 

4

下宿の家賃の払いが半年分ほど滞っていた。
大地震が起きて世の中めちゃくちゃになればうやむやになるのに、と思った。
そしたら起きた。うやむやになった。というか敷引きになったのだが。

阪神大震災は俺の仕業だったのだ。
あれ以来、たとえ冗談まがいでも妙なことは考えないようにしている。

 

5

小学生の時、結構ひどいアトピー持ちだった。
顔には出なかったんだけど、首から下がすごいことになっていて
周りに「アトピー星人」とか「気持ち悪い。学校来るな」とか
「うつるから寄るな!(うつらねーよ)」とか言われて育ってきた。
中学入った頃からましになってきて、治りはしなかったけど
目立つところには出なくなり、ぱっと見にはわからないくらいになった。

高校で、自分とは比べ物にならないくらいひどい症状の子に出会った。
その子は、もともとは結構可愛い顔立ちのようなのに
顔までただれて、瞼も腫れてしまって、ひどい顔になっていた。
その子を見た時、私が感じたのは喜びだった。
自分よりひどい子がいる、と喜んだ私は、小学校にいた馬鹿達と同じだった。
その後、自分がどんなに情けない人間か気づきながらも
彼女を見るたびにひそかな優越感を感じていたことは
墓場まで持っていこうと思う。

友達面しながら、いつも心の中で「ああ、私は顔には出てなくてよかった。
こんなブスになったらたまらないもんな」と思っていました。
渡辺さん、ごめんなさい。

 

6

冷え切った家庭で育って、高校、大学と進学。
大学在学中に偶然にもある特許を取得。同年代では稼げないお金が入ってくる。

しかし、家族はおろか友人、彼女にすら言っていない・・・。
家族には何年も会ってないが、会社員をしてると嘘を付いて10年・・。
就職などしたこともないのよ・・。

 

7

誰にもいえないのでここに書きます。
私は一人の女性を恨んでました。細かいことは省きますが、
昔、彼女と敵対する関係になりました。ありふれた三角関係です。
彼女は大学教授の娘で、大学でも
華やかな存在の人でした。私は孤独な人間でした。
彼女と敵対することで私は大学に居辛くなり、自分が弱いせいもありましたが
辛い日々でした。他人の視線が皆私を攻撃しているように思えてなりませんでした。
正直ぼろぼろの精神状態で、約3年半を過ごしました。
私はなんとか大学を卒業してからも、彼女に劣等感を感じ続けました。
彼女と直接話をしたことはありません。しかし、彼女の父親の著述は
書店にもあり、インターネットを探れば読むこともできます。
狂ったようにその著作のなかに書かれている「娘」についての記述を
読みました。彼の著作のなかでは彼女は理想的な子供のように書かれていました。
なぜそれほど彼女についての情報を得たくてたまらなかったのか、
わかりませんが、身体が自動的に動いてしまうんです。
あれほど私を傷つけた汚い人間を、教育学の教授の父親が誇らしげに書いている
ことが許せませんでした。
「お前がご自慢の教育理念で育てた娘が、私の人生をぶっ壊したんだ」
言葉は汚いけど、そんな気持でした。
しかし、今日コラムに連載されているその教授の文を読んでいたら、彼女が
専業主婦になって子供を生んだことを知りました。私は一応やりたいことを
やりながら生きています。人によっては彼女の方が幸せだと言うでしょうが、
なぜか私は「勝ったんだ」と思いました。今日初めてなんだかふっきれました。
明日から違う気持で生きられそうです。

 

8

小学校低学年の時、クラスの子達と遊んでいたら、
いきなり、「×組の○○ちゃんって好き?」って聞かれた。
小学校に入ってからはクラスが違うせいか、疎遠になってたけど、
○○ちゃんは幼馴染だし、昔はよく遊んでいたから、
当然のように「好きだよ」って言った。でも、皆は嫌いだったらしくて、
「うわっ。すきだって(藁」と私の目の前で私の悪口を言い始めた。

それから数ヵ月後、似たようなメンバーの子達にまた「○○ちゃんって好き?」と聞かれた。
(子供だったせいか、皆は前の事件は忘れてたみたいだった)
前みたいに悪口を言われるのが怖かったから、私は「嫌い」と言ってしまった。
そしたら、皆が「だよね」と言って笑った。でも、私は笑えなかった。

○○ちゃんとは今でも仲良しだが、
たとえ、嘘でも「嫌い」と言ったことはすごく後悔してる。ごめんね。
あのときの自分を殴り倒したい・・・。

 

9

オレが小2くらいのころ、2コ上の姉ちゃんが母さんに
「これお母さんにあげるね、がんばって作ったんだよ」 と、
学校の図工の時間に作った花瓶をあげてた。
母さんは嬉しそうに「じゃあこの食器棚に飾っておくね」と言ってた。

その何日か後、オレは姉ちゃんと口喧嘩(といっても殆ど一方的に
オレがいじめられる)して、頭にきてコッソリ姉ちゃんが母さんに送った
花瓶の位置をずらし、ちょっとしたことで食器棚から落ちるように仕組んだ。
で、母さんが買い物から帰ってきて、夕飯の用意をするために
その棚の扉を開けた瞬間、見事に花瓶は落ちて粉々になった。
オレは一瞬、「やったぜ、大成功。ザマミロ」と思った。

その音を聞きつけて飛んできた姉ちゃんが割れた花瓶を見るなり
泣き出して、それを見た母さんも
「ごめんね、ごめんね。せっかく作ってくれたのに
お母さんまたドジしちゃった。」と泣き出した。

オレは母さんがワンワン泣くところなんて見るのが初めてだったし
びっくりして猛烈に後悔した。
なんて卑劣なことをしたんだろうって。
おそらく姉ちゃんも母さんもあの時のことはもう忘れてるだろうけど
犯人がオレだったということは言えないなあ・・・・・

 

10

旦那に何の不満もなく、すごく好きなのに
毎晩のように他の男の人と恋愛をする夢を見てること。
その相手は芸能人だったり、知り合いだったり、全くの想像の人
だったりいろいろだけど、いつも
「相手も自分を好きかも」っていう、一番どきどきする瞬間
までで夢が終わる。
これを言っても旦那は「夢だし」って言って気にしないと
思うけど、知られたくない・・・。友達もみんな
旦那や彼氏ととても仲の良い子達ばっかりだから絶対に言えない。
何もしてないのに、朝後ろめたい気持ちになる。

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墓場まで持っていく話
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