短編 – 本当にやった復讐 修羅場編【42】
彼氏と私の実家へ帰省した時
今年の正月、親に彼氏を紹介するため、彼氏と共に私の実家へ帰省した時のこと。
昔から結婚願望がなく、親にもその旨を告げていたので、アラサーにもなっていまだかつて彼氏の1人も紹介したことがなかったんだけど、もう長く付き合ってる彼氏だし親孝行のつもりで連れていった。
なのでよくある父親が荒れて~みたいなことは一切なく、大歓迎ムードで小難しい話も無く私も彼も両親も凄くいい雰囲気だった。
それで夕飯はすき焼きにするぞ!となり、せっかくだからうんといいお肉でやろう、買い出しついでに近くの観光もしよう!ってなった。
母は娘の彼氏とドライブするのが夢ってことと、私はショッピングモールで買い物がしたかったので、私彼母とお肉を買いにいく父親とで途中から別行動にすることになった。
前置きが長くてすみません。
ここから本題になります。
お肉はデパートで買う!と断言した父親をデパートで下ろし、一時間後に迎えに行くねといい私達は別行動になりました。
私彼母でドライブや買い物を楽しみ父親を迎えにいったら、待ち合わせ場所にいなく携帯に電話しても出ない。
15分くらい待ったけど一向に現れる気配も無いので、精肉コーナーに行くと人だかりが出来ていて様子がおかしい。
もしかして父親に何かあった?と思って覗いてみたら、4~5歳の女の子を連れた私と同年代の女(以下基地ママ)と父親が言い争いをしていた。
というより、基地ママが泣き叫ぶような感じで店員さんもおろおろした感じ。
すわ何事と思い父親にかけより、事情を聞いた。
父親は私達の訪問が本当に嬉しかったらしく、店員さんにいろいろ相談しなが、グラム5000円のお肉を一キログラムも買ったらしい。
その過程で娘が始めて彼氏を連れてきて云々、お祝いだし嬉しいから云々、等といろいろ雑談もし、店員さんも打ち解けてくれて、四人じゃちょっと量が多いかもなので、余ったときの美味しい調理の仕方や保存の仕方等を説明してくれたりして、サービスにすき焼きのたれを包んでくれたりしていたら突然、
「おじちゃん、じゅり(仮名)もそのお肉食べたい」
と子供が父親の袖を引っ張ってきた。
元来、子供が大好きな父親だが、あまりのことにびっくりしてその子の親を探したら基地ママが
「うちの子供、松阪牛が大好きなんです。一キロも四人じゃ食べれないですよね?松阪牛は油が多いから冷凍にも向かないし、残ったらもったいないので、良かったら協力しますよ?ね、じゅりちゃんもおじちゃんにお願いしよ」
といわれたらしい。
すると子供も「おじちゃん、ありがとう!じゅり大事に食べるね!」と言ってきたらしい。
父親は一見優しそうな風貌だが、生粋の江戸っ子(今は田舎に住んでます)なので、子供をだしに使ったたかりにカチンときたらしく
「そりゃ~私に頼むのはお門違いなんじゃないか?旦那さんか君のご両親にでも頼みなさい。これは私の家族へのプレゼントだからね。」
といったら、基地ママが
「うちは母子家庭で両親とも不仲なんです!一生懸命節約して日々暮らしてるのに目の前でそんな贅沢な買い物してわけてもくれないなんてケチ!それに夫がいない私への差別発言です!謝罪しろ!」
と突然大声でわめきだし、それを制した店員さんに対しても
「皆さん聞いてください!この人とこの店員はシングルマザーの私を侮辱してます!金持ちにはへつらうくせに貧乏人の私には冷たい対応をします!皆さんきいてくださーい!」
等と騒ぎ人だかりができたらしい。
そこに丁度私が合流してしまい、私を認識したとたん
「お前みたいな恵まれた女は死ね!浮かれてんじゃねーよ!」
といってつかみかかってきた。
そこで父親がぶちきれて
「きさま!うちの娘に何をする!だいたいこんな小さい女の子に松阪牛なんて肉食わせたら腹壊すだけだろう。それに子供をだしにつかうとは何事だ!それでも親か!君がどんな境遇にいようと、良い大人がいつまでも甘ったれるな!自分で選んだ道に子供を巻き込むなんて言語道断だ!」
と怒鳴ったら周りからパチパチ拍手がきて、それに憤慨した基地ママが
「何よ~偉そうに~!」
といってバッグを振り回しお肉が並んでるショーケースにぶちあてはじめたあたりで誰がよんだのか警察が来て終了。
基地ママが父親がじゅりを誘拐しようとしたとか嘘を警察に言いまくったけど、証人がたくさんいたので軽く事情を聞かれただけで終わった。
じゅりちゃんは終始無表情でポカーンとしていたのが怖かった。
文才もなく長くてすみません。以上ですが、始めての経験で本当にびっくりしました。
–後日投稿–
だいぶはしょったんですがうまくまとめられずでごめんなさい。
なんかお肉の値段とか書いて金持ち自慢?みたいに聞こえてたらすみません。
実際は普通の庶民です。
ただ、私が10代の時に婦人科系の病気をして、子供が出来づらい体になってしまい、そのせいでしばらく落ち込み期結婚願望がなくなったので、子供を産めなくても構わないと言い切ってくれた彼氏を連れてきたことがよほど嬉しくて奮発してくれたみたいなんです。
けして自慢したかった訳じゃないんで誤解のないようにお願いします。
ちなみに母と彼氏は呑気にソフトクリームを食べきゃっきゃうふふしてました。
嫁が万引きで捕まった
嫁が万引きで捕まった。
専業主婦なんだけど、昼間に会社に電話があり出てみると地元スーパーから。
なんでも嫁が万引き(初犯)で捕まってるとの事。
すぐさま会社を早退して引き取りに向かった。
オーナーに土下座して謝った。
みっともないが情けなくて涙も出た。
商品を買い取ってもう店に来ない、という約束で今回は許して貰ったが帰り道に嫁の一言
「私が悪い部分もあるけど嫁の前で土下座とか恥ずかしいでしょ!やめてよ!」
と怒鳴られた。
これまでも家族サービス、嫁子供のスキンシップはちゃんとしてきて平和な家族だっただけに、嫁の発言にグサッと来るものがあった。
家についてからどうして万引きなんてしたのか聞いたら
「専業主婦ってどれだけ大変か解ってないでしょ?働いてるからって調子にのんな!」
と万引きに悪びれる様子も無く野次罵倒。
俺は家を守ってくれてる嫁に何も不満はないし心から感謝してる。
当然その事は言葉にだしてる。
万引きは犯罪だから不満とか言いたい事は何でも俺に直接言ってほしいと伝えるも
「お前のそういう韓国人みたいな考え方がイラつくんだよ!」
と自室にこもった。
嫁には感謝しているが、家族旅行をドタキャンして友達とランチ。
子供の授業参観のの約束をブッチして友達と買い物。
と乱れが目立ち始め、注意するようになってから喧嘩も増えた。
で止めの万引き。
子供のためにももう離婚する事にするよ。
器の小さい男とか、もう少し嫁の気持ちをわかってやれなかったお前が悪いとか言われるだろうけど、さすがに良い歳ならやって良い事と悪い事の区別は自分でつくだろう。
いくら旦那でも犯罪のフォローは出来ないです。
嫁実家と俺の実家に相談して全て話して離婚します。
疲れたわ…
愚痴すみませんでした。
弟の嫁の母と言う人
私は婿取りで実家を相続してます。
兄弟は弟と妹が一人。
実家には家業があったけど、弟が後継ぎになりたくないとまったく畑違いの大学に行き就職してしまったので私が婿を取りました。
今は両親とも鬼籍に入り自分の家族だけで暮らしてます。
弟も妹もすでに結婚してます。
妹一家は近くの事もあり実家として付き合いしてますが、弟一家とは遠方なこともあり、年賀状もこちらが出しても返事が来ないぐらい疎遠です。
弟に最近まで子供が何人いるか知らなかったぐらいです。
去年のことですが、弟の嫁の母と言う人が訪ねて来ました。
弟の結婚式で会って以来、まったく接触の無かった人なので、なんだろうと一応家にあげたら大きいトランクを引いてました。
弟嫁父がDVなので離婚したいが、弟の家では弟嫁父にばれてしまうのでかくまってほしいとの事。
我が家の住所は弟の家にあった年賀状を弟嫁に渡されて、避難するようにと言われましたと泣きます。
「泣かれても我が家も商売屋なので、そんなDV男が乗り込んで来たりしたら困ります。
シェルターもあるし相談する公的機関もある。
そちらに逃げ込んだ方がいいんじゃないですか。」
と言ったらおきまりの「親戚なのに冷たい!」と大騒ぎして泣きます。
とにかく家は困りますと駅前のホテルに部屋をとって押し込んで、弟の勤務先に連絡した。
携帯番号知らないもんでね。
弟が言うには、DVなんて初耳。
嫁父は温厚な人で嫁母の方がヒステリーがすごい人だと。
とにかく我が家は迷惑だから弟嫁に迎えに来させろと言ったらなんだかはっきりしない。
勤務が終わったらまた連絡すると言って携帯番号を教えられて電話を切られてしまった。
仕事もあるし店に出ていたら、従業員が「奥さんご親戚から電話です。」と取り次いできた。
親戚は自宅か私の携帯にかけて来るので、おかしいなと出たら弟嫁だった。
「母から聞いた。可哀想な親戚を住まわせる気はないのか。そこは本当なら私達が住むはずだった家だ。仮に住まわせてあげてるのに、何を偉そうにしているんだ!」
とがんがん怒鳴られた。
店は会社組織で私の主人が社長だし、家は父が亡くなった時に養子縁組した主人と私名義になっている。
弟には別荘を相続させたはず。
遺産相続協議書に実印押したくせに何を言う。
弟嫁母は家にもう一度訪ねたら、子供とお手伝いさんしかいなかったからと店にまでやって来た。
営業妨害すると警察呼びますと追い返したけど、また弟嫁からがんがん電話が店にかかる。
弟の携帯に電話してさっさと引き取りに来て、嫁に電話やめさせないと弁護士入れて脅迫と営業妨害で告訴するぞごらぁと脅かしてやった。
弟は早退して飛んできた。
話を聞くと、弟嫁とは別居中だそうだ。
弟嫁が買い物依存症ばりに買い物して借金していたことが、ばれてとても返せずに相続した別荘を売りに出したそうだ。
このご時世で売りたたかれてろくな金額にならなかったことが、弟嫁は不満で弟に実家に行ってもっとお金を貰って来いと言って、それが理由で夫婦喧嘩になり、子供を置いて弟嫁が出て行ってしまったそうだ。
結論を言うと弟嫁母がやって来たのは、我が家の商売がうまくいっているか中に入り込んで、弟がお金を私から搾り取れるか調べるためでDVはうそっぱちだった。
弟嫁父を呼び出して弟嫁母を連れて帰って貰いました。
今度同じことをしたら告訴しますと、弁護士から脅してもらったのでびくびくしてました。
弟と弟嫁はまだ別居中ですが、我が家からお金を搾り取れないとわかったので離婚できそうと弟が言っていました。
自分の嫁ぐらいしっかり管理してよね。
まったく迷惑なことでした。
中年の男が土下座してた
小学3年生のときのこと。
家に帰ると、(自営業なので)お店の床に、中年の男の人が土下座してた。
床は鉄板が敷かれていて、しかも11月だったのでさぞや冷たいだろうに、その人は蹲って動かない。
うちは金貸しでも料理屋でもなくただの小さな金網屋なので、客に土下座されるような大きな商売もしていないはず。
その男の前で、祖父と父がすっごく困った顔して立ってる。
少しして私に気付いた母が「こっちへいらっしゃい」と手招きをする。
男の前を恐る恐る通ると母は住居の方までついてきて、
「お母さんがいいって電話するまで出てきちゃ駄目よ」
と言われ、夕飯まで出してもらえなかった。
夕飯のとき先程の出来事を聞いてみたが「子供は聞かんでもいい」と言われ、最近まで真相を知らなかった。
真相は、その男の人はお客さんでもなんでもない初対面の人で、うちの会社の業績を商工会議所で調べて、「金を貸してほしい」と頼みに来たらしい。
そこからとうとうと、自分の借金話や会社の倒産、一家離散などの事情を話し続け、祖父と父がどれだけ
「うちは慈善事業でもないし、あんたが言うほど儲かってる訳でもない。あんたに貸せるお金もないし、返す見込みがない人には貸せない。帰ってくれ」
と言ってもそこから離れず、結局警察を呼んで仲裁に入ってもらい、17時頃にようやく帰っていったらしい。
お陰でお客さんは気味悪がって帰ってしまい、男が大声で泣き出すものだから電話の声も聞けず、あやうくお客さんの一人を怒らせるところだったという。
帰り際に男は「いいですよね。○○さんは…。お嬢さんが元気で、家もあって…。これから皆さんで温かいご飯でも食べるんでしょう…?」
と呪詛の言葉を吐き捨てて行ったそうな。
全然普通の家だと思っていた私にとって、このことは生まれてきて最初のショックだった。
他にも、中学のときに郵便物の仕分けの手伝いをしていたら、父と祖父宛に、自分の境遇を葉書いっぱいに書き、最後に
「こんな私を哀れと思ってくださるのなら、どうか300万円貸してください」
と結んであった便りも見た。
確かにバブル華やかなりし頃だったけれど、我が家はそういう不幸な人を引き寄せる属性でもあったんだろうか…。
独身時代からの友人
投下します。実はまだ冷静では無い。
3歳児持ちのAは独身時代からの友人。
車で1時間位の所に住んでいていつも私が遊びに行く感じ。
独身時代はそんなこと無かったけど、Aの子供が1歳半くらいからドタキャンが多くなった。
子供の熱が出た、吐いた、泣き止まないなど。
私はとうにそんな時代を終えていたのでよくある話だからまた今度、とドタキャンに応じてた。
時には車を30分程走らせてのときもあった。
ランチが終わって突然
「地元の知り合いが近所に来ているから2時間程うちで子供を見ていてほしい。」
と子守をすることもあった。
その知り合いを自宅に呼べばいいのにと思ったが深く考えず引き受けていた。
それが何度か続いたので
「せっかくあなたに会いに来ているのにいつも留守にされると困る」
と言った。
それは聞き入れてくれて納得してくれた。
そして先日。
相手の家にあと5分で到着というときに、またメールで子守を頼まれた。
「カギをポストに入れておくから○時に必ず来て(娘)をみてて!2時間で戻るから!今は寝てるけど起きるかもしれない。着いたら連絡して。」だと。
ハア?と思ってキレ気味で電話したら間男と会うんだと。
実は知人というのは不倫相手の男で、今まで私に子守をさせている間も会っていたらしい。
わかってほしい、喧嘩をしてどうたら、今会わないとどうたら。
あまりにムカついてわかった向かうねと言って帰って来た。
もう知らない。何で来ない!という怒りのメールから謝りのメールや留守電まで入ってるけど全部シカトしてる。
最低な事をしたのはわかってる。
でも怒りが全く収まらない。
祖父母が別々に駆け落ちした
祖父さんと祖母さんが別々に駆け落ちしたこと。
去年の話だけど、祖父さんは通ってた飲み屋の若い女性と駆け落ち。
なかなか帰ってこないから、どこかで倒れてるのかと思ったら祖父さんの身の回りの物が少しなくなってて、探さないでくれってハガキが届いた。
字が汚いから本人だとすぐ分かって、警察に届けるか親戚でモメてたら駆け落ち相手の親が連絡がはいった。
娘が妻子のいる人を好きになって、許されない恋だから遠くで幸せになります。
って手紙で、飲み屋経由で家に来てた。
まさか妻子どころか、孫もいる爺とは思わなかったろうね。
相手の親は不倫心中を心配してた見たいだけど、相手が孫もいる爺さんと知って怒ってた。
こちらも全く知らなかったと言うのも信じてもらえなかった。
祖母さんは、「爺がいなくなって清々した」と離婚手続きしようとしたけど、失踪人相手だとすんなりいかないようだった。
親戚は親戚で、今さら離婚もないだろう。祖父さんもすぐ正気にもどるから、いい年して離婚なんて言わず待つよう祖母さんを説得していた。
ある日祖母さんも消えて、「私も好きな人と暮らします」と置き手紙があった。
家は残すけど、お金はおまえ達にはやらない最後の人生を謳歌する。
とあって親戚はパニック。
祖母さんの好きな人が誰なのか、誰も知らない。
祖母さんは、アタックチャンスの児玉さんが好きだった。
爺婆そろって駆け落ちするとはね。
兄から遺書を渡された
兄から遺書を渡されたこと。
私の家は父が私が出生してすぐに離婚し、旧姓に戻った母親とその父である祖父・祖母・兄と私で暮らしてきた。
旧軍人の祖父と祖母は商売をしていて、母もその手伝いで私と兄を大事に育ててくれた。
おかげで私も兄も成長し、兄が自衛官・私は大学生になっていた2011年。
あの東日本大震災に兄が災害出動することになった。
出動前に兄が自宅に戻ってきて、祖父・祖母・母と私と食事をすることができた。
兄はいつもの調子で冗談を飛ばし、直接の被害がなかったとは言え沈んでいた私たちを笑わせてくれた。
だが深夜になって私と祖父を呼んでこう切り出した。
「今回の出動では地震津波被害の他にも原発への救援もある。
だから万が一にも無事に戻っては来れないと思う。
どうか自分がいなくなったあとも、家族をお願いします」
と祖父と私に遺書を渡してきた。
私は兄が死にに行くんだと思って取り乱して泣いて嫌がった。
祖父はそんな私を諌めて兄の遺書を粛々と受け取った。
改めて兄に向き直り、
「国家危急の時、○○家嫡男として国民の為に尽くし、決して生還を諦めずに戦いなさい」
と兄に激励の言葉を送った。
翌朝まだ日が明けぬ内に兄を見送った。
祖父と兄が互いに敬礼し、昨夜の遺書もあって、いやがおうにも非常事態ということを認識させられた私の心は修羅場だった。
無事に活動を終え、戻ってきた兄に抱きついてわあわあ泣いたのをご近所中に見られて恥ずかしかったと、兄があの時を振り返って嬉しそうに言ったので書いてみました。
市役所であった修羅場
ウトが自営業している関係で、青色申告の書類を作っています。
わからないことがあったので、子どもをトメに預けて市役所に教えてもらいに行っていました。
担当の方と窓口で話をしていて、担当の方が手元の端末から印刷した紙をプリンターへ取りに席を立ったとき、たまたま顔見知りママに声をかけられました。
顔見知りとしたのは、私子と散歩をしていて、何度か見たことがあったなー、程度の人だからです。
30くらい?の茶髪で体型は柳原可奈子みたいな人。
スウェットを着て2歳くらい?の子を連れてました。
本当に数えるほどしかすれ違ったこともなく、まして今まで特に会話もしたことがなかったのですが、いきなり
「こんなところで奇遇ー。私さんも差し押さえされたのー?困るよねー」
とカウンターの前で大声で話かけられました。
はっ?と思ったのですが、柳原は
「2,200円くらいいいじゃんねえ、そもそも何の税金かもわからないしいー。税金とか納めなくてもいいじゃんねえ、生活苦しいのにぃ!!」
など私に一方的に言ってきました。
(ちなみに柳原の髪は綺麗にパーマがかかってました)
私の担当の方はまだ30前くらい?のそこそこかっこいい人で、ちょうど戻ってこられました。
担当の方を見て柳原のびっくり発言。
「ねぇー、この2,200円ってなによー。返してよー。。返してくれたらー、私を好きにしていいよ?」
(声が周りに聞こえないように、猫なで声でした。)
思わず吹き出しかけてなんとか止まったのですが、そんな発言するの!?と思っていたところ担当さんは冷静に
「あー、ちょっと収税の関係は私ではわかりかねますね、担当を呼びますので隣の窓口でお待ちいただけますか?」
と言い、私に向かって
「申し訳ありません、今しばらくお待ちください」
といって淡々とそちらの担当を呼んで戻ってこられました。
私はそのまま担当さんと話していると、隣の窓口から「さっきの担当さんがいいー。」とだだをこねる声が。
子どもかよ!?と思いながら、質問も終わったので最後によくないこととはわかりつつ、2,200円の税金って何なんでしょう?と聞いてみました。
担当さんが言うには、
「うーん、何とも言えませんが、一般的に市役所が扱う市民の方にご納付いただく税金は市県民税か軽自動車税、固定資産税になりますね。」
とのこと。
原付の1,000円に督促手数料100円を2年分なのかなー、と邪推。
その頃柳原はどんどんエスカレートしていっており、
「ママ友とご飯食べ行く予定だったのに食べられなくなった、返せ、公用車でママ友との待ち合わせの店まで送れ!」
など喚いていました。
この時点で窓口待ちの人たちみんなどん引き。
私の要件は終わったので帰ろうとして席を立ったとき、柳原が面白発言が飛び出しました。
「なによ、公務員は私たちの税金で食べさせてもらってるくせに!」
私(゜д゜)周り(゜д゜)
いやいや、あんた何で今ここに来てるのか考えなさいよ………
それ税金をきちんと納めている人のセリフだから………
と思いながら、もう絡まれたくないので足早に立ち去りました。
帰りがけ目に入った柳原の担当さんは笑顔で受け答えされてたのが印象的でした。
それにしても、いくら仕事だからってあんな人をいやな顔をせず対応する職員さんすごいな、と思った一日でした。
これで終わりになります。
嫁いびりする実母
以前あったプチ修羅場。
うちの実母は俺の嫁に、ドラマに出てきそうな位テンプレなイビリを繰り返してた。
俺と妹がいくら止めろと叱っても止めない。
実家との絶縁も考えたが、天然で人の良い嫁はそんなことしなくていいよ~と笑ってた。
そんなある日、仕事中実母から電話が。
「助けて死ぬあの嫁あばばばばb」
と意味不明な悲鳴に俺はビックリした。
嫁が、というが嫁も今は仕事で隣町だし、ワケわからん。
しかし非常事態だと判断し、早退して実家に直行。
実家玄関に入った瞬間、俺は異常に気付いた。
臭い。
とにかく臭い。
玄関先に漂う異臭に吐き気すらして思わず「なんじゃこりゃあ!?」と叫んだ。
するとドタバタと家の奥から足音が聞こえてきて、泣きながら走って来る母親の姿が見えた。
しかしそれと同時に異臭も強くなる。
堪らず「寄るな!」と怒鳴ってしまった。
よく見ると汁っぽいものにまみれており、口の回りも汚れている。
何があったのか混乱する俺。すると後から父親と嫁が家に到着。
とにかく母親をどうにかしようと思ったが臭くて堪らない。
原因は汁らしいが怖くて触れないから、仕方なく母親が風呂に行こうとすると、父親が
「止めろ!風呂が汚れる!庭でやれ!」
怒鳴り母親は泣く泣く庭へ。
俺と嫁はよくわからないけど、それぞれバケツとジョウロを使って風呂場から汲んだ水をざばざばかけてた。
嫁が母親の頭にジョウロで水をかける姿は大変シュールだった。
この惨状の原因なんだけど、数日前嫁が実家にお土産を渡したいと実家に行った際、サッカー好きな俺と父親が話をしてた。
その中で瑞代表のシェールストレームって選手が日本代表の本田と同じチームにいて、その選手について話をしてたんだ。
その時嫁が「私それ食べられないんだよ~」と言い出した。
意味がわからず何だそれって聞いたら
「そのシェールストレームってお魚、私苦手であんまり食べられないんだよ~。」
てのこと。
そう、嫁はシェールストレームをシェールストレミングと勘違いしていたのだ。
シェールストレミングというのは知る人ぞ知る悪名高き世界一臭い魚の缶詰。
で、その会話を聞いていた母親は嫁に嫌がらせしようと、そのシェールストレミングで料理を作って『お土産のお返し』にしようとしたらしい。
で、いざ買ってきて、ろくに注意書も読まず電動缶切りで思いきりよく開封。
開けた瞬間飛び散る汁。
部屋に充満する臭い。
母親はすぐに電動缶切りを止めようとしたが、電動缶切りの規格外だったシェールストレミングの缶は変に固定されておりうまく外れない。
そのくせ電動缶切りは缶詰をゴリゴリ開けてく。
結局母親が缶詰を電動缶切りから外そうと暴れているうちに、缶詰の中身やら汁やらが床に天井に冷蔵庫にべっちゃりと。
挙げ句あまりの臭気に母親はゲロまでしてたらしい。
取り敢えずその日は激怒した父親の言い付けで母親は納屋で一晩謹慎。
その後すったもんだあり、最終的に台所やら廊下やらは全部業者に依頼して掃除したり壁紙変えたりで本当に大変だった。
それ以来母親は嫁をイビることはなくなり、むしろ嫁を見るとビクビクすらするようになった。
そんな感じで今は平和。
先日花瓶を割ったのがバレた子供が、父親から納屋行きを命じられていたのを見て思い出した記念にカキコ。
母は専業主婦
私が子供の頃に両親が頑張って新築した家で、専業主婦の母がずっと頑管理していた。
母はなんというか程よい人で、本物の「専業主婦」。
だからその家も本当に住み易く、又立地の良さからも兄家族や私家族、親戚ももちょいちょい遊びにきていた。
やがて父が亡くなった。
母はまだ還暦そこそこだったけど、その頃から衰えが目立つようになってきた。
目や耳、物忘れ、言葉。どれもたいした事は無いんだけど、今後を考えると心配だった。
この大きな一戸建てに一人で住んで管理していくのは大変だろう。
本人と話すと、やはり負担に感じていたようだった。
残念ながら私家族も兄家族も他に家を構えてしまっている。
かくなるうえは、家を売って住み替えか。そんな相談を兄にすると兄&兄嫁、猛反対。
「実家は実家としてそこに残すべき!」
という。
気持ちは解る。
良い場所に温かい一戸建ての実家って、良いよね。
でもそれは母が管理してこそ成り立つ実家であって、本人が体力的にもう無理で、サポートも出来ないようなら「素敵な実家」だって存在し得ないんだよ。荒れ果てちゃうよ。
何度もそう説明したけど解ってもらえなかった。
今の実家の状態が未来永劫続くと信じて疑わないようだった。
兄夫婦は親戚を味方につけて、私が母を唆していると吹聴。
母は何度も皆に説明してくれたけど、自分が衰えているっていうのを説明するのって、辛いよね。辛い思いをさせてしまった。
兄夫婦&親戚は、母はこの家を売って素敵なマンションに引っ越し、浮かれた老後を過ごそうとしている、私がそれを手引きしていると思っているようだった。
怠け者みたいに言われたし。
真面目一筋のプロ専業主婦は母としては、そんな言われ方は耐えられない屈辱だったと思う。
母がいてこそのあの素敵な家なのだ、と何度も言うと、兄嫁が反論。
家を維持するのは主婦として当然で威張る程の事ではない。
誰でも出来る私でも出来るわと。
誰でも出来る事をやっただけでやれ頑張ったの大変だのって、ちょっとのぼせあがってるんじゃないですか、と。
母の努力を否定されて私もキレた。
誰でも出来るって言うけど、兄の家はここみたいに住み易くないよと言うと、それは家の違いだと。
ここみたいに良い家だったら簡単だって言う。
そこで母が、じゃあお兄ちゃん達がここに住む…?と提案。
兄夫婦はそこまでは思っていなかったようでびっくりしていたけど、
(兄夫婦も親戚も、単に便利で居心地良い家が無くなって欲しくなかっただけ)
考えた末にお得だと判断したようで、実家には兄夫婦が住む事になった。
そしたら兄嫁、当然のように「オカアサンはどこに住むんですか?」だって。
「ご自分で言い出した事ですし。」と。
なんでそんなに追いつめるんだろ。
私の家は結構郊外なんだけど、その分広いので母と同居する事にした。
子供は母が好きなので喜んでいたが、夫には申し訳ないと頭を下げた。
けど兄夫婦のやり方には夫もキレていたので、大丈夫!と言ってくれた。
親戚一同も、一件落着~田舎隠居おめでとう!みたいな感じだった。
それから一年経たないうちに結果が出た。
実家は物凄く居心地が悪い住み辛い家になってしまった。庭もぼうぼう。
元々古い家だから手入れが大変なのに、「専業主婦の」兄嫁はそれを怠った。
漂っていた温かい空気もすっかり無くなり、なんか殺風景な暗い家に。
親戚からもそう言われるようで、兄夫婦はなんで?なんで?状態。
郊外から都心の学校に転校した兄の子供達は浮かれて荒れてしまった。
一方うちは、びっくりするくらい住み易い家になった。
私がフルタイムの会社員なのでそもそも家事は手抜きだったんだけど、それでも「一体、何が違うんだ!?」ってくらい温かい良い家に変貌。
これが本物の専業主婦パワーか…すげえ…!って家族でビックリ
すると今度は親戚達がこっちに集まりたがるように。
なので「ご招待していません」って断っている。
ここは私家族の家だもんね。
兄はようやく私が言っていた「母がいてこそ保てていた実家」の意味が理解できたらしく、兄嫁と一緒に「お母さんと同居できないか」と言ってきたので
「母を家政婦代わりにするのか」
「当たり前のように追い出したでしょ」
と言うと、もごもご言っていた。
仕方ないとか自分は悪くない的な。
それでも兄嫁は、いずれ都心の土地が貰えるんだからとフフン顔だった。
ここからが母のDQN返しなんだけど、実はあの土地は定期借地権だった。
あと15年くらいで国だか自治体だかに返す土地らしい。
だからあんな一等地にでかい一戸建てが建てられたのか!!と納得。
今の所名義替えなどはしていなくて、母名義のまま。
いずれ兄に書き換えるけど、その時に全て解るだろう。
家屋の権利はあるけどもうそんな価値無いしね。
父と母は、現金や金でひっそり財産を貯めていたそうだ。
やがて無くなる土地家屋だと解っていたから、子供のどちらにも最初から同居や処分を頼まず、現金で老後ホームに入るという計画だったらしい。
全然知らなかった。
私達の結婚に不利になるかもと隠し通していたそうだ。
兄夫婦がこれを知るときは修羅場だと思うけど、母はその返しも用意してあるそうだ。
子供達は母を座敷童のような存在だと思って懐いているけど、私は実母のずる賢さを目の当たりにしてビビった。
おっとりして見えてもモノホンの主婦を敵に回してはいけないんだな。
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