『ど田舎に単身赴任』など 短編10話【55】修羅場 – 本当にやった復讐の体験談

『ど田舎に単身赴任』など 短編10話【55】修羅場 - 本当にやった復讐の体験談

 

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短編 – 本当にやった復讐 修羅場編【55】

 

虐められている子を庇ったら

もう20年前の話だけど、中学生の頃にDQNに苛めてる子を庇ったら、苛められるようになった

靴やら体操着やら隠されたりされたけど、担任は全く取り合ってくれず、

「そういう事されるお前が悪い」

って良くある事を言われて、親にも言えずに泣くしかなかった。

ある時、DQN達にからかわれてる時に誰かが

「そういえば、こいつって姉ちゃん居るんだぜ」
と言い出した。

当時、年子の姉は帰り道に歩道橋から突き落とされて(犯人はいまだわからず)、足の骨を折って松葉杖ついてたんだけど、最近大した反応しなくなった私のかわりに姉を標的にしてやろうとDQN達が騒ぎ出したのに、ついに堪忍袋の緒が切れて、理性がぶっ飛んだ。

ふと我に帰ったら、手には何故か机と滅茶苦茶になった教室に血まみれの男子数名に、教室の入口で茫然としたクラスメートと担任。

後から聞いた話だと、いきなり立ち上がったかと思うと、無言無表情で机で男子達を殴打し始めたらしい。

やった張本人だけど、お姉ちゃんの為にもこいつらを始末しなければやばい!ってパニック起こしててよく覚えてないんだよね。

その後、担任や教頭に事情聴取されて、後はどうにでもなれと洗いざらい話してたら、一ヶ月ほど自宅謹慎になったんだけど、直後に他にも苛められていたって子が出てきて、中にはレ〇◯されかけたって子まで居たから大騒ぎになったらしい。

友達経由なんで詳しい話は良く分からなかったけど、謹慎とけて学校行ったら、DQN達と担任の姿はどこにもなくて、教頭からは口外しないように言われてびっくりした。

今日用事で今は無き母校のそばを通って、思い出したのでカキコ。

 

Tシャツ盗まれた

近所の同級生、娘持ちのAにアーティストのTシャツ盗まれた。

2Fに干してたのをよじ登って盗んだため、目撃者多数。

AはAが持つ方が相応しいとか、私が好き勝手出来てずるいとか色々言ってきた。

(普段は結婚して子供もいて勝ち組って散々言ってたのに)

A旦那もTシャツ位くれたってと謝る気配もなく、そんな態度にムカついたので、そのTシャツはランダムで手に入る商品なので該当のTシャツが出てくるまで、延々通販して弁償しろと通達した。

A旦那呑気にオクで落とそうと思ったみたいだけど、オクなんて出てない。

そのうち同居のA両親にばれて、こってり絞られたそうな。

結局A両親と来訪し、2人の土下座大会が開催されたので許すことにした。

(Tシャツは無事に戻ってきたし、A母は私母とハンクラ仲間なので)

A娘はすぐにママがごめんねって謝ってくれたのに、なんで本人が謝れないんだろう。

そもそもなんで真昼間に盗もうと思うんだろう。

私家の横、公園でAのママ友にも丸見えだったのに、Aはその後ママ友に遠巻きにされてるらしく、会うたびにお前のせいで!って言うけど、その現場を見られて更に疎遠にされてる事に気づいてない。

ちなみにAは話し合いの際に「子供がいるから好き勝手出来ない」って言ってたけど、両親に子供預けて、しょっちゅう夫婦でサッカー観戦行ってる。

多分、独身の私より好き勝手してると思う。

そのせいか娘ちゃんはババっ子で、凄く礼儀正しい。

(実際盗みの時も、ママ止めてって必死に止めてたらしい)

娘ちゃんの為にも、A両親には長生きして欲しいわ。

後ご近所さんの話では、Aが2Fに昇っていく様は、スパイダーマンのようだったらしい。

少し見てみたかった。

 

近所に義兄夫婦が越して来た

十数年前、うちが郊外に家を買うと、数件先のマンションに義兄夫婦が越して来た。

義実家も嫁実家からも離れた町にマンション住まい?と不思議に思っていたら、義兄から

「これから嫁と子の事で色々迷惑かけますが、ヨロシクお願いします」

と頭を下げられて初めて、義兄嫁が勝手にうちをあてにして引っ越して来た事が判明。

義兄嫁は、買い物から託児まで私が助けると約束してくれた、と嘘をついてたらしい。

私は何も聞いてないし何も頼まれてないし頼まれてもお断りだと言うと、義兄はぽかーん。

その後ウトメ含めて色々あったが、嫁が産後鬱っぽかった事もあり、ウトメと嫁親が電車を乗り継いで交代で通い、フォローする事で話はついた。

その後、義兄嫁とは最低限しか会ってないので患わされる事は無かったけど、先日、うちの駐車スペースを貸せと言って来た。

なんでも、マンションの大規模修繕で一時期車を外部に停めることになるが、抽選で一番遠い駐車場を引いてしまったらしい。

朝は義兄を駅まで送り、夕方は子供の塾への送迎と義兄のお迎えで、一日最低4回は車を出すので、遠くの駐車場は嫌だとのこと。

貸したく無いけど、貸した方がいいのかなぁ~とぼんやり考えてたら、ついでに義兄嫁のママ友の分までヨロシク~と言われて???

うちは2台分しか駐車スペースありませんよと答えると、義兄嫁が引き当てた徒歩15分の駐車場を使わせてあげる!との事。

勿論断わった。

ママ友の分だけでなく、義兄嫁の分も断わった。

またウトメを巻き込んでギャースカ喚ぎ始めたけど、皆が義家嫁を〆てくれた。

その後、手土産を持った女性が何も知らずに『駐車場を借りるお礼』に来た。

話を聞くと、義兄嫁のママ友で、うちの駐車場を月1万円で貸すと言われたらしい。

うちは義兄嫁の要求は断わったし、うちには無料で貸せと言ってた事を伝えると、すごく驚きながらも、膝が悪いので、できれば貸して欲しいと粘られ、ものすごく気の毒だったけど必死に断わると、気落ちして帰って行った。

勿論、義兄にもウトメにもこの件はチクったし、その後、義兄からの

「余計な事を言うな!人でなし!健康な人間は歩け」

というメールも転送した。

義兄嫁って、想像もつかない様な厄介ごとを運んで来る。

面接に来たおじさん

オッス!オラ中堅IT企業の人事!

先日、ある人間が面接に来た。

なんでも元英会話教師らしく年齢は52歳。

一応当社の条件としては何らかのプログラムの基本言語を会得して実務経験があること、だった(学歴不問)

俺「何の言語を習得してますか」

オッサン「C言語です」

俺「実務経験はありますか?」

オッサン「あります」

俺「じゃあまずC言語のお話ですけど。簡単なC言語についてお答えください」

俺、C言語の課題(基本中の基本)を口頭で出す。
(実務経験あるなら余裕で答えられるレベル)

オッサン沈黙。

俺「どうしました?」

オッサン「すみません誤解です。C言語できません」

俺「えっ!?今出来るってハッキリ言ったではないですか。実務経験もナシ?」

オッサン「誤解です」

この時点であっけにとられてたが、さらにオッサンの一言。

オッサン「英語が出来るので問題ないかと」

俺「あ、はぁ……」

オッサン「研修とか1から教えるのは企業の義務なので」

俺「」

さらにオッサンはもう採用されたつもりで話す。

オッサン「研修は3年くらいありますよね?その期間で必死に覚えますので」

オッサン「東大卒なのでよろしくお願いします」

確かに学歴には東大と書いている。

俺「そうですか。では東大の最寄り駅は?」

オッサン「……」沈黙。

俺「本当に東大卒ですか?」

オッサン「忘れてるだけです」

このオッサンの態度に既にこっちは説教する気マンマン。

俺「じゃあ、そんなふうに忘れるのなら仕事もすぐ忘れてしまいそうですね」

オッサン「……」

だがオッサンここで何故か採用された後の話を勝手に始める。

採用される気でいるのだろうか。

オッサン「求人で見た限り休みが多くて良いですね。研修は3年をもってやってもらいます」

オッサン「一か月に一回は病気で休んでも大丈夫ですよね?」

オッサン「研修中もボーナス出ますよね?楽しみですわ」

などと言って、勝手に外に出て行った。終わりとも言ってないのに……。

あとで不採用の通知をすると

「高齢だからって就職差別ですか。訴えますから。労働者の当然の権利ですから」

などと返事が来て権利ばかり主張して本当にずうずうしい人だった。

5年人事やってるがああいうテの人始めてで驚愕した。

 

旦那のバイクが盗まれた

うちの旦那はかなりのバイク好きで去年、NR750と言うバイクをあぶく銭で買った。

そのバイクは見た目は素人の私が見てもかっこよくて、息子も仮面ライダー見たいでお気に入り。

毎日、旦那とバイクに乗って幼稚園に行くくらいでコマってた。

そのバイクを泥ママに盗まれた。

盗まれた経緯は、

泥ママバイクを幼稚園でみる。

泥息子を乗せたいと思い、迎えに来た私を尾行。

下見をして、夜中にガレージの窓を割り侵入。

ガレージ内のスイッチでガレージを開けて。

泥旦那を入れてバイクを二人で運びだす。

しかし、私達夫婦は窓ガラスが割れた音で起きたので、一応警察に電話してからガレージへガレージに行くと丁度、泥夫婦とパトカーが鉢合わせした。

私達夫婦が泥夫婦に近寄ると、泥夫婦はこのバイクは私達の盗まれたから取り返した、と、とんちんかんな事を警察に話してた。

警察が私達に気付き、警察が私達に話しかけると泥夫婦はその場にバイクを倒して捨てて逃走。

すぐに警察が追いかけて捕まり、泥夫婦はお縄。

そのまま泥夫婦は刑務所行きになり、後日、泥夫婦の両親が家に来た。

弁償の話しに来たと言うので近くのファミレスで話した。

泥両親はバイクの値段を嘘だと言ったが、旦那が見せた本田技研の新車販売価格を見せたら納得した。

泥両親は以外とまともできっちり全額払ってくれた。

で、一応は解決しました。

旦那は今でもバイク好きで、弁償金でNR750を直し、Ns-R250を買い、息子にポケバイを買い、休日にはサーキットで遊ぶ日々。

母だけバイクに乗れないからから寂しさで愚痴りたいです。

 

義弟嫁と買い物

ちょっと過去の話です。

そのころ旦那の転勤で行った先の社宅が空いて無くて、その頃としては珍しく借上げ社宅として結構田舎の町のアパートに住んでいた。

そこの町に義弟夫婦が家を建てた。

義弟嫁とは親しくなかったけど、大きいものを買うのでワゴン車に乗っている我が家に車を出してくれないかと頼まれて、私が運転して一緒に地元のインテリアの店に行った。

購入して駐車場まで戻ったら、上品な初老の女性と若い女性がカートを押して歩いていて、ちょっと足を取られたようで、初老の女性がふらついて私の車にとんとぶつかった。

その拍子にカートが女性の身体の方に傾いて、乗せた絨毯が私の車にどんとぶつかった。

一緒の若い女性が助けてそのまま去ろうとした。

その途端義弟嫁が

「ちょっと待って!車にぶつかっておいてそのままにする気?そんな大きなものがぶつかったら車に傷がつくじゃない!誰の車か店内で探して謝って弁償するべきじゃないの!」

と結構きつめに詰め寄った。

私はあわてて「ちょっと絨毯ぶつかったぐらいで傷はつかないよ。そんなことで謝ってもらわなくてもいいから。」

と止めたが義弟嫁はなおも「誠意見せなさいよ!」と詰め寄ろうとするから、初老の女性と義弟嫁の間に入って

「すみません。この車は私の車ですから気にしないでいいです。失礼しました。お帰りになって下さい。」

と言い義弟嫁を引きはがして無理やり車に乗せて帰って来た。

車の中で「何なめられるようなことしてんですかぁ。正当な主張ですよ。まったく!」とかぶつぶつ言っていたが、私はこの女とは二度と出歩かないと決めた。

その数日後親しくしてたアパートの大家の奥さんから呼び止められた。

「ちょっと○○インテリアの駐車場で、あなたがもう一人と××家の本家の奥様と若奥様を恐喝したってもっぱらの噂だよ。これからこの町で暮らすならまずいことしたねぇ」

と言われた。

「一緒の人が失礼なことを言ったけど、ちゃんと謝ったけど。」
と言ったら

「う~ん噂は早いからねぇ。」
と言われた。

結局菓子折りもって××家に謝りに行くのに奥さんがついて行ってくれるからと義弟嫁に話をしたけど

「金額言ったわけじゃなし恐喝なんかしてないし。」

と拒否するから、私と奥さんの二人で××家に行った。

奥様の方は頭を下げると

「まぁまぁぶつかったのは本当だから、店内で謝りに行かなくて私も悪かったから気にしないでね。噂が立ってるなら、あなたのことだけ訂正するようにしてあげるから。」

と言われてちょっとぞっとした。

その後一年ほどして、社宅が空きその町は後にしたけど、私達は別に困ることも無く不通に暮らせた。

義弟一家は孤立して親しく付き合ってくれる人は少なく、子供が幼稚園の年になっても入園試験に合格できず、隣の市立幼稚園に行くしかなかった。

流石の義弟嫁も家を売り、自分の実家のある市に引っ越して行きました。

 

やっと離婚が成立

離婚が成立し、アホ嫁アホ義実家と縁が切れて、親父の一周忌が終わったので書き込みさせてくれ。

結婚4年目だが、1年前に親父が死んで遺産が入ってきた。

俺の収入は三十代半ばの地方の平均より少し少ないくらいと思ってくれ。

親は結構裕福でな。

相続税を支払って、現金2000万ちょっとと、学生単身者向けのアパートが入った。

賃貸収入は、100%埋まれば年間1500万位になるが、1000万程度。

無論、それから固定資産税、管理手数料、保険料、他にも不定期にリフォームとかの為に積み立てとかしなければいけないので、実際に使っていいお金はそれより減る。

去年の夏だったか、嫁実家に行ったときに、「近く、この家をリフォームする予定」みたいな事を義両親から聞いた。

あっそう。程度に聞き流したんだが・・・・・・。

秋口に、会社にとある銀行から電話がかかってきてな。

住宅ローンの保証の件でって言われたよ。

当然意味が分から無かったよ。

嫁が俺の実印持ち出して、俺を保証人にして、相続した現金を頭金にして、相続した賃貸アパートを担保にするとかしないとか。

基本、住宅ローンって保証人とかいらなかったんじゃないか?と思ったけど、義両親は六十代だから必要だったのかね?

銀行からの電話では、書類A(自宅で署名捺印)と書類B(窓口で署名捺印)の俺の筆跡が違うから念のために確認の電話したらしい。

当然、俺と嫁&義実家でバトル。

住宅ローンドコロか、それまでに入っていた家賃収入で義両親は新車まで買ってた。

確定申告は何とかなったけど。

もちろん離婚するつもりだったが、慰謝料よこせ、養育費よこせ、賃貸アパートの権利半分よこせでおお揉め。

弁護士入れて、サクっと終わらせる予定だったけど意外と体力と気力がいる。

10月くらいには弁入れたけど、片付いたのは2月。

しかし、確認の電話が会社ではなく、自宅や義実家だったりしてたらと思うと正直怖いわ。

まあ、オヤジの一周忌が終わって、その記念に書き込み。

多分、親父が嫁や義実家の本章を暴いてくれたモノと思ってこれからの生活を頑張っていく。

 

留学してた時の修羅場

十代の頃、留学していた時の修羅場。

大学寮だったんだけど、そこにはイカツイ顔の管理人さんとイカツイ顔の管理人愛犬がいた。

愛犬はガゼルという名のシェパード。

入寮した日に管理人さんから「彼(ガゼル)の好物は日本人女性」とか真面目な顔で言われてビビったけど、まぁそれは管理人さんのジョークで、ガゼルは吠えも噛みもしない良い子でした。

管理人さんとガゼルに挨拶をすることが日課になっていたある冬の日の夕方、大学から帰宅する途中で変質者に襲われました。

いきなりお尻を触られて抱きつかれ、私パニック。

なぜかヘルプミーと叫ぶ!(英語圏ではないです)

恐怖におののいていると、急に身体から重さがなくなった。

見ると、地面にのたうちまわる変質者と、変質者の腕に噛み付く犬。

ガゼルでした。

すぐに管理人さんがやってきて、変質者の身柄拘束。

私はただ呆然としていました。

あとから聞いた話。

管理人さんがガゼルを連れて散歩に行こうとしたところ、ガゼルが耳を急にピンとたて、走り出したそうです。

管理人さんには聞こえなかったけど、ガゼルが私の悲鳴を聞き取ったのだろうと。

管理人さんとは今でも手紙のやり取りをしています。

ガゼルの五回目の命日である今日。

感謝の気持ちでカキコ。

父親が八方美人

うちの父親が八方美人の安請け合いな人で

「困ってる人をほっとけないんだww」

と言いつつなんでもかんでも引き受けて、でも自分では何もやらず、家族に尻拭いさせる人だった。

例をあげると遠縁の叔母(独身)が病気になったら引き取ってきて、母と私に看護させるとか

たいして親しくもない市議に「応援をしてやる!」と飲み屋で宣言して、当時受験生でバイトもあった私に

「無償で選挙事務所に通って、名簿作成やら宛名書きやら炊き出しを手伝え」

と強要する等々。

もちろん父本人は何もしない。

母は「お父さんはああいう人だから」とあきらめきってエネme。

私はうんざりしつつ家を出る機会をうかがっていた。

一年ほどして私に彼氏ができた。

なるべく父に似てないタイプを選んだつもりが、やはりだめんずで自分に非があってもけっして謝らない人だった。

当時もやっぱり家は父の安請け合いで混乱しており(お金がらみなのでぼかします)関係ない私も駆けずりまわされ、疲れきっていた。

そんな私に彼氏が「気晴らしになにかうまいもんでも食いに行こう」と言ってきた。

しかし彼が指定したそのお店はもう移転してそこにない。

私は「今そのお店はA町にあるよ」と言ったのだが

彼は「ナビはB町にあると言ってる」とナビを信用し、B町に向かった。

当然のことながら、お店はB町にはなかった。

途端に不機嫌になり黙り込む彼。

A町に向かうでもなく、帰るでもなく、ひたすら無言でぐるぐるあてどもなく走り続ける。

いつもならこっちから話しかけたりなだめたりして機嫌をとるところなのだが、そのときの私は家のことで疲れていた。

彼の機嫌をとる気力もなく、「もうどうでもいいや」という気分になり、彼の横で私もただ黙っていた。

そのまま無言ドライブが4時間。

駅に近くなったところで「おろして」と頼むとあっさりおろしてくれたので、そのまま電車に乗って帰った。

もう別れてもいいやと思った。

彼は私が謝って機嫌をとるのを待っていたらしいが、その後二ヶ月なんのコンタクトもとらずにいたら彼がストーカー化した。

ロミオではなく、「土下座したら許してやる」「慰謝料払ったらやり直してやる」と上から目線の恐喝系ストーカー。

ストーカーは家にまでやって来た。

そして父とストーカー邂逅。

なんと父はストーカーに

「俺が娘との仲をとりもってやる、まかせろ」

といつものように安請け合いしたらしい。

これまた上から目線で

「あいつとやり直せ。結婚しろ。そうでないと俺のメンツがつぶれる」

とわけのわからないことを言ってきた。

そこが私の限界点だったらしい。

なにかがブツっと切れた。

ああもうこんな父親いらんわ、と思った。

かわいそうだと思ってた母ももういいや。

もちろんストーカーもいらん。

こいつら全部いらない。

うんざりしつつも何年もデモデモダッテしてたのに、なぜかその瞬間からサクサク動くことができた。

親に内緒で他県に転職し、アパートを契約し、荷物をちょっとずつ運び、ある日普通に出勤するふりして、そのまま出奔した。

もちろん携帯も解約。

友達も、残念だが全部切った。

今は孤独だが、平和で快適な日々です。

すっかり忘れてたヤフメにストーカーからのロミオメールが届いてるのを最近発見し、なーんだやる気になればロミオれるんじゃん、と思ってちょっと笑った。

 

ど田舎に単身赴任

8年程前、同じ県内にある村立の小学校に2年って契約で単身赴任した。

未踏の地だったので下見に行ったが、コンビニ所か街灯すら殆ど無く人間より家畜の方が多い地だった。

当時県庁所在地在住の俺にはここで生活するのは無理だと思い、20キロ程離れた街で部屋を借りるつもりだったが教頭から村内にって懇願され、更に水道代ただの住宅代をただにするからって事で、泣く泣くそこを借りたのが間違いの始まりだった。

田舎にはプライバシーが無いと巷ではよく言われるが、赴任したてで、引っ越しの片付けをしていたら近所の親父がやって来て今から消防の訓練に行くぞ!って言い出した。

当然消防に加入した記憶も無く、その事を話せば、学校関係者は強制と言い出す始末。

その日は参加こそしたが、仕事でいけない日が続くと、消防と仕事どっちが大切なんだ?と詰め寄られたり、放課後たまたま逢った近くのばあさんに、先生の家の冷蔵庫に大根と白菜入れといたからって言われ。

どうやって家に入ったのかを聞けば、村役場で鍵借りたと。

4月でまだ少し寒かったし、毎日家に帰ってるんだから玄関先に置いとけばいいだろうが!って喉元迄出懸った。

それ以外にも学校外の村の行事には駐在、消防、小中学校の全職員は問答無用で駆り出された。

何とか我慢してやってたが、その年の8月の第二日曜に村の祭りがあると聞かされていたから当然駆り出されると思って、家族旅行はその翌週末に予定してホテルも抑えた。

所が、7月の末近くになって役員の家族旅行と言う身勝手な都合で祭りが一周延期になった。

俺は当然その事を教頭に伝えたが、教頭はだったら君の奥さんと子供さんも参加させなさい。

子供には自然に溢れたこの村の環境はいいし、祭りの準備で女手も必要だから一石二鳥。と抜かしやがった。

色々積もり積もってた俺はついき切れて、今後学校外の行事には一切出ないし、消防にも行かない。

部屋も今月で退去して、村外に引っ越しますと宣言し、本当にそうした。

まぁその後当初の契約通りの2年で転勤したけど、学校でも浮いてた気がするけど特に気にしなかった。

その学校が今年度で統合に因る廃校って事で、過去に勤務した事がある先生から一言コメント下さい。ってFAXが届いてたけど、8年も前だから当然今居る子は当時の子の弟や妹って事はあっても直接的には誰も知らないし、あの2年間は忘れたい期間だったので2.3分で当たり障りの無いコメント送っておいた。

本当、ド田舎の人間のずうずうしさを思い知った2年間だった。

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