短編 – 本当にやった復讐 修羅場編【93】
ヒッキーなオバムス
一週間前に起こったずうずうしい話。
自分は高卒だけどweb系プログラマーとして、それなりにうまくやってるつもり。
新人の教育・指導を主に行ってて、案件によるけど主にプロジェクトリーダーに選ばれてるそんな俺だが、とある親戚のおばさんから電話がかかってきた。
「息子がプログラマーとしてやっていきたいと言ってるから解らない部分を指導してほしい」
話を聞くとおばさんの息子(以下オバムス)は現在無職で、早稲田を中退後引きこもりになった33歳(俺より年上。無職歴12年でバイト歴もなし)らしい。
それでもガキの頃はお世話になったおばさんだったので、快く引き受けて日曜におばさん宅へ。
ドアをノックしたら見るからに引きこもりで目がどこ向いてるか解らないオッサンが出てきてちょっと怖かった。
そして開口一番
オバムス「きみ高卒なんだって?フーン」
とか嫌みみたいなのを言われた。
まぁそれでも気にせず教えていくと、序盤でさっそく躓く。
オバムス「全然わかんねーんだよ!!」
といきなり絶叫。
俺「いや、あのね、序盤は難しいから『あーこんなのあるんだ』程度でいいんだよ。先で解ってくるようになるから」
オバムス「お前指導力ねーんじゃねーの!!」」
俺「いや・・・何十人と教えてきたし、その子達は今のところ全員社内で立派に働いてるよ。ってかまだ序盤だから先n」
オバムス「じゃあ低学歴にしかわかんねーんじゃねーのか!!高卒が!」
俺「・・・・・(呆然)」
おばさん出てきて
「何言ってるの!!」と怒る。
オバムス「早稲田卒(中退だろ)の俺がこんな高卒に偉そうに教えられたくねーんだよ!!出ていけ!!」
おばさん「ちょっと○○(オバムス)いい加減にしなさい!せっかく来てくれたんだし元々アンタが指導出来る人連れてこいって…」
オバムス「出ていけ出ていけ出ていけ!」
部屋を追い出される俺とおばさん。
おばさんに平謝りされて「ははは・・・」と乾いた笑いをする俺。
後日、帰宅したら留守電にオバムスの声で
「さっさと教えろ」
「次は偉そうに教えなければ黙って聞いてやる」
などというメッセージが入ってた。
二度と行かん。
姉は取り違えられた子
姉が家族と血のつながりが無かった。
4歳上の姉は、未熟児で生まれて生後しばらくは保育器で過ごしていた。
でも今では元気で、結婚して子供も3人産んでママさんバレーを頑張っている。
姉は母親似で、母とに同じ眉の端に黒子がある。
私は完全に父親似で、こめかみに父と同じ位置につむじがある、おかげでどんなにスタイリングしても常に7:3になる。
のんびりした父と私と、せっかちでサバサバした母と姉で仲の良い家族だったと思う。
ある日、弁護士を名乗る男性から電話があった。
姉の実の両親が姉に会いたがっているという。
温厚な父が、電話口で押し問答した挙句にとうとう電話を叩き切った。
漏れ聞こえてきた内容から推測すると産院で取り違えがあったらしい。
母も私も呆然としていたし、父は無言で寝室に篭ってしまった。
数日後、弁護士と名乗る男性が家に来た。
相手家族のDNA鑑定書?を持参していて、姉と家族の親子鑑定をさせて欲しいと言う話だった。
ちなみに、うちは家族四人全員A型。
この時点で、まだ結婚して家を出た姉には何も知らせていなかった。
母がずっと泣きどおしだったが、相手の鑑定書の子供の名前を見た瞬間泣き止んで
「この子はどんな子ですか?今何をしていますか?」
と聞いた。
変な話だけど、その時初めて私も、血の繋がった「姉」がもう一人いるんだと気がついた。
姉も自分にとっては本当の姉だけど、この「姉」も自分の姉なんだ!みたいに頭に衝撃が走った。
弁護士さんは即答せずに、言葉を濁していたのでなんとなく、「姉」が自分たち家族を拒否しているのかな?と思ってお腹の中がヒヤッと重くなった。
父は長いこと黙っていたが、
「あの子も大人なので、どうするか自分で判断する権利がある」
と姉を電話で呼んだ。
姉は話を聞いて、真っ白な顔でひたすらまばたきを繰り返して、ちょっと怖かったが
「今更親子じゃないと言われても、両親は両親だし、そちらのご夫婦を親と思うのは難しい会わない方がお互いの為だと思う」
と言った。
ただ、姉の子が遺伝子病の一種にかかっており、実両親の既往症などは知っておきたい、と言い鑑定を受けることになった。
ちなみにこの時点で、姉が本当に取り違えられた子かどうかは分かっていなかった。
同じ時期に産院にいて、取り違えられた可能性のある子供の一人だった。
結果、姉は両親の子供ではなかった。
相手の夫婦と親子である確率が98%という結果だった。
そこからが修羅場だった。
姉と取り違えられた「姉」は、数年前に病気で他界していた。
「姉」が小学生の時、病気になりその時血液型が合わないことから、夫婦の実子では無いことが判明した。
「姉」は不妊治療の末、体外受精で生まれた子供だったので夫婦ははじめ、受精の際に取り違えが起きたのだと思いそこから調査を開始した、しかし数年に及ぶ調査の結果、それが有り得ないことが分かった。
受精卵の一部?を保存していたので、受精卵の遺伝子から夫婦の物であることが証明された。
今時、赤子の取り違えの可能性などないだろうと思っていた夫婦は、そこで初めて産院に連絡。
当時未熟児で生まれた姉と、同じく早産で生まれて保育器に入っていた「姉」が同じ日に危険な状態になりほぼ同時に処置を受けており、その時に取り違えが起きたのでは?ということだった。
「姉」は自分が実子ではないことを知らないまま、他界した。
うちの両親にしてみれば、実の我が子には会えないわ実子として育てた姉は取られそうだわで、恐慌状態だったと思う。
姉の夫も交えて、相手の家で会う事になった。
すんごいお金持ちのお屋敷だった。
相手の旦那さんを見た瞬間「あ、お姉ちゃんだ」と思った、そっくりだった。
亡くなった「姉」は一人娘で、相手夫婦は姉夫婦を養子にするか姉の子供の一人を養子にしたいようだった。
姉は、相手夫婦のその希望を聞くと
「あー。やっぱりそういう事ですか」
と覚めた口調で言って2chAAの
「お断り」
みたいな態度で、相手夫婦の既往症や親族の既往症だけ聞き出すと、さっさと帰ろうとした。
相手夫婦は
「孫の治療費は惜しまない、最高の治療を受けさせるから」
とすがり奥さんが
「娘を病気で失った、長く患って苦しむの見ているしか出来なかった、助けてやれなかった実の娘にまで自分と同じ思いをさせたくない、援助させて下さい」
と号泣したときは心を動かされたようだったが旦那さんが
「娘(姉)にかかった養育費や、学費はお支払いします、娘を返してください」
と両親に言った途端母は旦那さんに紅茶をかけ、父は殴りかかり、私はクッションを投げつけ姉は
「出遅れた」
とつぶやき
「もう二度と会う事はありません、私の家族にも接触しないでください」
と言って私たちを促して、お屋敷を後にした。
その後、弁護士から数度連絡があったが、その都度断り続けていたら連絡も途絶えた。
姉と母は全く眉の同じ位置に黒子があり、顔立ちも似ているので未だに赤の他人とは思えない。
相手夫婦のどちらにも、眉周辺にほくろは無かった。
ただ旦那さんは、本当に姉そっくりだった。
でも旦那さんと母は、全く似ていない。
未だにそのへんを考えると頭の中がグルグルしてくる。
うちは親子関係無効の手続きを取るつもりは無いし姉も成人してるし、相手はどうしようも無いみたい。
でも「姉」が実子では無いと分かってから10年以上探し続けてた執念?を考えると姉にきついことを言われたからって、あっさり引き下がり過ぎかな、と不安になる。
なんにしろ、姉に向こうに行く気持ちがないみたいで、内心は安心してる。
でも姉の子供の事を考えたら、複雑な気がして安心している自分が後ろめたい。
階段から突き落とされた
今から10年前の話。
私が大学1年生の時大学の広場の階段から突き落とされた。
ちょうどお昼時で人が多くいたのに目撃者ゼロ。
隣にいた友達は、私が勝手に転げ落ちたと思っていた。
私は、絶対に誰かに押されたと主張したが誰も信じてくれなかった。
膝からかなりの血が流れ、腕は擦り傷だらけで痛かったが、私は手を怪我したせいで大学の授業ができないことが本当に悔しかった。
私の大学は芸術系の科があり私はそこの美術科。
その突き落とされた同じ週に今度は食堂で事件が起こった。
友人3人とお昼を食べていて私が水を取りに行って戻ってきたら私のご飯に土がかかっていた。
ずっといた友人に聞いても知らないといった。
そんときは友人がやったのかと思ったら友人の一人が
「もしかしたらH子じゃない?」という。
友人の話だと私が水を取りに席を離れた時に同じ学部のH子が来た。
授業のことで少し聞きたいといった私の席に座ってちょっとしたら去って行ったとのこと。
H子は名前は知っていたが話したことがない。
なぜそんなことされるのか、全く見当もつかなかった。
そしてその夜。
私は同じ大学の駅伝部の人たちとの飲み会に誘われて近くの居酒屋に行った。
そこにはなぜかH子がいて私が来るなり酒をぶっかけられた。
いきなりのことで呆然と立っていると今度は平手打ち。
駅伝部の男の子たちが止めたが相撲体系のH子はそれを蹴散らし私につかみかかってきた。
私はというと先日の怪我もありあまり動けずにいた。これが私の修羅場。
酒で服はびちゃびちゃでお相撲さんのような女に叩かれ蹴られが今思い出しても泣けてくる。
あとで聞いた話によると。
H子は駅伝部の人が大好きで付き合いたかったそうだ。
特にお気に入りのT君(1年)は駅伝部でも将来有望で、H子はどうしても彼と付き合いたかったらしい。
そしてT君のストーカーが始まりずっと見ていたときに私とT君が仲良く話しているのを見て発狂。
まぁ、私とT君同じ高校出身だから大学であったら普通に話していた。
その後大学3年までいじめらしいことはあったが、私が相手せずにしていたら4年のときにはぱったりとなくなった。
以上が私が経験した修羅場です。
車をボコボコにされた
引っ越し先のマンションに駐車場がなかったので、近所の駐車場を借りた。
駐車場を使い始めて1週間くらいたったころ、夜になって帰ってきたら自分の駐車スペースに工事機材を積んだ軽トラックが止まっていた。
何回かクラクションを鳴らしてみたけど誰も出てこない。
駐車場をの仲介をした不動産屋に電話してみたが、夜なので誰も出ない。
駐車場の地主宅に直接行って交渉してみたけど、地主さんにもどうしようもない。
そんなことをしてる間に、止める場所もなく路駐しておいた私の車が駐車違反で切符を切られてるし……
その日は泣く泣く近くのコインパーキングに止めた。
翌日も車で出かけて、帰ってきたら自分のスペースが空いていたので止めたんだけどその次の日、駐車場に行ってみたら愛車の前にぴったりと件の軽トラックが止められていて愛車のボディや窓ガラスが何で殴られたのか見るも無惨なくらいボコボコになっていた。
あまりのできごとに駐車場にへたり込んでいたら、軽トラの持ち主がやってきた。
まあ絵に描いたようなDQNタイプだったんだけど、どうも話が噛み合わない。
不動産屋に間に入ってもらってよくよく話をしたら、不動産屋のミスで二重契約になっていた。
私の愛車をボコボコにしたのはDQNで、自分のスペースに勝手に止められたと思ったかららしい。
でも自分は悪くないからと謝らないし、不動産屋も車の補償まではできないっていうし愛車は窓全損・ボディ全面要鈑金・タイヤ全損・ラジエータとかまで破損とあって直すのにとんでもない金額がかかることが分かったので、泣く泣く廃車にした。
自分の自動車保険から、自損事故扱いで雀の涙の金は下りたけどね。
コインパーキングの料金だけは不動産屋が出してくれたが、駐禁切符は自腹。
なんで金を払ってこんな思いをしなくちゃならないのかと呆然としたよ。
器物破損で警察に訴えたけど、よくあるご近所トラブルの一種ってことで被害届を出したいといっても受け付けてくれず「よく話し合ってね」で帰された。
民事訴訟も視野に入れてるが、不動産屋が個人情報の漏洩云々っていって軽トラ乗りのDQNの身元や連絡先を一切教えてくれないしすでに件の駐車場には違う車が止まっていて軽トラは見かけなくなったし相手が分からず訴訟の起こしようがない状態。
そういう土地柄なのかもしれないが、みんな大事にしたくないみたい。
とりあえず伝手をたどって、弁護士を探してる最中。
車がないと仕事にも支障が出るので、中古でいいから何か買わなくちゃ。
でもボコボコになった車のショックがでかすぎて、なんかもうやる気が出ない。
アクセサリーをたかるキチママ
この前キチママと私の娘、相手の娘(キチ)とお買い物したときの話。
その時まではまだ普通で私もキチってことに全く気づかなかった。
だからこそ一緒におかいものしたんだけど。
うちの娘も相手の娘も園年長でちょっとませてきた頃合だったので近くのイ御ンに御出かけ。
途中までは普通だったんけど一緒に子供向けアクセサリー屋に入ったときに事はおきた。
娘「ママーこれとこれかってー」
私「うんわかった キチ娘ちゃんも選び終わったら買おうね」
キチ娘「ママこれかってね」
キチママ「うん。あのーすいません私さん」
私「はい?」
キチママ「さっきおごらせてしまったので私が娘さんの分もかいますよ」
私「えっ いいんですか?」
キチ娘「えーママのお金つかうのー?やだー」
キチママ「でもねさっき私さんにお金はらってもらったかr」
キチ娘「ママがお金だしたふりして本当は娘ちゃんのママが払えばいいよ」(キチママにむかってヒソヒソ)
私と娘はポカーン
キチママはここではまだ普通
キチ娘「あ!娘ちゃん二個買ってる!私は一個なのに!」
娘がかったのは一個五十円のぱっちんどめ二個。
キチ娘は五百円するネックレス。
キチママ「じゃあキチ娘も二個買ったらいいの?」
キチ娘「私のためにお金使うならいいよ!」
私「キチママさん。あのー払わなくて大丈夫です。ちゃんと自分ではらいますから」
キチママ「あらそう?じゃあはい」(さっきのネックレスとなぜか追加でティアラ(1000円)を渡される)
私「え?」
キチママ「払ってくれるって言ったじゃないですか」
私「いや私たちの分はちゃんと自分で払うという意味で…」
さすがに二千円も雑貨をおごることには躊躇する自分
キチママ「はあ?今払うって言ったじゃないですか?器が小さいんですね」
私「人に意地でも払わせようとするのは小さくないんですか?」
おはずかしながら少しキレてしまう。
キチママ「みなさーんここに貧乏人がいまーす」
キチママがターザンに進化しいきなり叫ぶ。
叫ぶターザンに驚く文明社会のみなさまとキチに注意する店員。
キチ娘は私の娘になぜかいきなり「あ!それ私の!」と叫ぶ。
それとは娘が身につけていたリボンで一昨年にディズニーで買ったもので娘のお気に入り。
後でわかったことだけどキチ娘は前からそれを欲しがってキチママに強請っていたらしい。
キチママ「あなたの娘は泥棒なの!?たしかにこれはキチ娘の物です!」
私「最初から娘のですって!」
キチ娘「返して!」引っ張りすぎでゴムがキレました…
キチ娘「娘ちゃんが私の物こわした!」
キチ娘号泣
キチママ「弁償してもらいますから!」
そのままキチもといターザン親子はかえってしまいました。
ついでにリボンとられました。
私は娘に新しいリボンとさっきのぱっちんをかってやり帰宅。
これ夏休み前日の話なのでリボンとキチ母子がどうなったのかはさっぱりです。
娘は新しいリボンが気に入ってくれたのでよかった。
バイト先にいた勘助の話
書き方不快なところがあったらすみません。
バイト先にいた勘助の話です。
飲食店で働いていた勘助(23)と私(21)。
私子はホールで料理の提供を主に、勘助はキッチンを担当。
なんというか、うちの店のバイトはイケイケな子たちが多く、勘助はあまり馴染めてなさそうだった。
バイト歴としては先輩だった私は、休憩時間がかぶったときや、洗い物をキッチンに持っていく際などに少しずつコミュニケーションを図っていた。
最初ははい、とかそうですね、ぐらいしか言わなかった勘助が、あっちからも話題を振ってくるようになって、ああ、馴染んできてくれたのかなあ。よかったよかった。なんて思っていた。
しかし、話せば話すほど自慢というか、鼻につくような話し方が増えてきて、そのうち勘助から話しかけられても、必要最低限で会話を切ってしまうようになっていった。
正直、勘助は仕事ができるほうではなく、見た目は・・・ジャイアント馬場さんを薄めたような顔をしていて、お世辞にもかっこいいとは言えない感じ。
そんな勘助を恋愛対象として見てるひとなんて少なくともうちのバイトの子たちにはいなかった。
そんなこんなで勘助を心なしか避けはじめていた頃、休憩時間が一緒になることがあった。
内心うわぁ、と思ったが、顔には出さずに同じく休憩室に入る私と勘助。
休憩室に入って少し経った頃、「あ」と勘助。
なんだろうと思って携帯から勘助に目をやると、
「私子さん、LINE交換します?」
・・・は?
文章にすると伝わりづらいのがとても悔しいのだが、もしその言い方に忠実に表記しようとするなら
「LINE交換しますぅ↑?」
みたいな完全な斜め上からのトーン。
誰がいつお前とLINEを交換したいと言ったんだ。と、内心ものすごくイラつきながらも、とりあえずその場をおさめるために個人的な交換ではなく、バイトの子たちでやっているグループLINEに招待した。
その日から勘助からたびたびLINEが来るようになり、最初のうちは顔文字なども交えて返信していたが、
「私子さんって、彼氏いるんですか?」
「いないですよー」
「そうなんですか(笑)意外ですね!」
のあたりから完全に雲行きが怪しいと思ってからは、顔文字なしに切り替え。
「今度ごはんでも一緒にいきませんか?」
「そうですね、今度バイト先のみんなでBBQするらしいですよ」
などと完全にはぐらかしてその日は終了。
以後も
「元気ですか?」
やら
「今何してるんですか」
「ごはん行きませんか」
などのLINE攻撃がくるもののそのうちいい加減察してほしいという願いを込めて既読スルーを続けていた。
バイト先の先輩に相談しようかとも考えたが、勘助に恥をかかせるのもなあ、などと躊躇していたころ、衝撃の事実が発覚。
グループLINEからバイト先の女の子のLINEがわかった勘助は、フリーな女の子たち全員に似たようなLINEを送っていた。
返信がそっけなかったり、無理そうな女の子には早々に送らなくなっていたようだったが、勘助の身をすこし案じていた私激怒。いままでの私の気遣いをぜひ返してもらいたい。
それから少し経つと、勘助は正式に就職が決まったとかでバイト先を辞め、顔を合わせることもなくなった。
辞めてから1か月ほど経ってもまだLINE攻撃が続いていたので、
「いまは本当に学校のことで忙しいので無理です。ごめんなさい」
とLINEを送って現在ブロック中。
勘助に最後までLINE攻撃されていたのは私だけだったみたいです。
こんなこと言いたくないけど鏡見てから出直してきてほしい。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるだろう型勘助でした。
正義感が強い義弟嫁
去年義弟の結婚式に招待された。
普通だと思うでしょ?
でもその当時私達は離婚の話し合いでどろどろの争いの真っ最中。
しかも原因は旦那の浮気で、相手が妊娠してしまった。
私達が子供を作ってなかったのは、義実家の商売で借金があってその返済を旦那が手伝っていたため。
連帯保証人になってしまっていたんだよね。
それで私が生活費を出している状態だったのに旦那は義実家のお客さんのお嬢さんと浮気しちゃった。
相手がお得意さんだったので、義実家はなんとしても私と別れさせて孫も生まれるお嬢さんと再婚させたいから、私も意地になって今までの生活費からすべて返却させて両方から慰謝料とると弁護士入れていた。
そんなときに別居している私の元に、義弟嫁となる人が単独で結婚式の招待状持って来たんだよ。
びっくりでしょ。
しかも「私はお義姉さんの味方です。」だって。
義実家じゃ妊娠中のお嬢さんを嫁として扱っていたから、もちろん参列するのはお嬢さんのつもりだったらしい。
それを義弟から聞いた義弟嫁となる人が正義感に駆られてした行為らしい。
好意かもしんないけど、本当にやめて。迷惑だわ。
ということをもっと言い方代えて伝えたけどわかってくれない。
「同じ女としてお義姉さんの悔しさわかります。ぎゃふんと言わせてやりましょう。」
と興奮しているの。
下手するとあなたの式がめちゃくちゃになるからやめなさいと弁護士から話をして貰ってやっとあきらめてくれた。
もう貰うものを両方に貰って離婚したけど、結婚式に招待てくれようとした人絶賛義両親と義兄嫁になった不倫嫁と戦闘中らしいよ。
正義感強い人なんかねぇ。
幼馴染が嫁をもらった
俺にはA子という、家が隣同士で年も同じという絵に描いたような幼馴染がいた。
幼稚園小中と一緒で、よく一緒に遊んだ。
所謂腐れ縁でそこそこ仲もよかった。
俺はキモオタでA子は女子バスケ部のエースの人気者、学年内の立ち位置も正反対だったがキモオタの俺がいじめられることもなく、平穏に学校生活を送ったのはA子のおかげと言っても過言じゃなかった。
高校は別のところに進学し、部活が忙しかったり学校が遠かったりしたので家が隣なのにほとんど顔を合わすこともなかった。
たまに会って軽く話をするくらいだった。
俺は地方の大学に進学し、そのままそこで就職した。
A子は県内の女子大を出て、地元でOLをやってるって親からは聞いた。
それから数年、俺は転勤で地元に帰ることになった。
A子は結婚して家を出ていると母が言った。
少し寂しく思いながら、相手はどんな男なのかと母に聞いた。
あいつのことだから、スポーツマンのイケメンとでも結婚したんだろうなーとぼんやり思ってたら
「とっても可愛いお嫁さんを貰ったのよ~」
俺は母がボケたと本気で思った。
A子はA太と改名し、男になってた。
祐子→祐太みたいな、下の字を男のものにしただけでうちの家族はみんな上の漢字でちゃん付けにしてたから違和感はないんだが。
性転換して勿論戸籍も変更済で、ずっと付き合ってた女の子と結婚したんだそうだ。
確かにボーイッシュで男勝りで男とばかり遊び、私服はズボンばっかりだったけど制服はしっかりスカート履いてたし、女子大に進学した後はOLしてたんだが働いてお金をためて、性転換したんだそうだ。
あいつがそうだったなんて、全然気付かなかった。
A太の母親に結婚式の写真見せてもらった。ジャニーズ以上に線の細い超絶イケメンだった。
嫁さんもめっちゃ可愛かった。
俺中学の3年間、本気でA子が好きだったんだよね。
今度遅い盆休みでA子いやA太が帰ってくるから、一緒に酒盛りでもしようということになった。
その時に思いっきりおめでとうって言ってやろうと思う。
好きだったってことは墓の中に持っていく。
ちなみに俺はもうそろそろ魔法使いになれそうです。
子育てを近所でしろ
真夏の怪談みたいな経験をしました。
おととしの冬被災してこちらの企業に転職して、借上げ社宅に入った家族が近所に越してきました。
家族構成は夫婦と幼児が二人です。
借り上げ社宅なので近所には同じ会社の人はいません。
越してきてしばらく奥さんが幼児二人連れて公園行ったり買い物に行ったりする姿を見かけてました。
挨拶しても子供達が返してくれるだけで、奥さんはうつむいくかそっぽを向いてみなかったことにされるので近所では、評判はよくなかったです。
でも被害があるわけでもないので生暖かく距離を置いてました。
それが去年の春に近所一軒漏らさずに手紙が入っていました。
「○月○日×時○○自治会館館を借りました。重大な話し合いがあるので全世帯集まるように。」
とあり差出人はその挨拶しないAさんの夫の名前でした。
自治会の世帯全部に出したわけでなく、隣近所十軒だけ出したことが自治会長に訴えた人が調べてわかりました。
○○自治会館の使用許可は自治会長にするのですが、それも出されてませんでした。
そのため夜夫が帰って来ているだろう(車があるのでわかる。)時間帯に自治会長と手紙が来た十軒の代表が訪ねて行きました。
集めようとした理由は
「妻が地域になじめずに子育てを放棄している。そのため子供を隣近所で世話をして欲しいので、その順番を決めようと思った。」
だそうです。
自治会長絶句代表呆然だったそうですよ。
確かに最近幼児二人で出歩いているなと思っていましたが、迷惑かけられることも無くいつも二人で玄関先で座っているか、すぐ近所の公園の砂場で遊んでいたので話題に上がってませんでした。
結局自治会長が手配して、奥さんは病院にかけ子供達は一時預かりで保育所に入りましたが奥さんはよくならず、夫は無責任で保育所に迎えにもいかず
「被災して大変な目に合ったのだから隣近所で助けてくれて当たり前。前住んでいたところではそうだった。」
と言い張りましたので子供は施設に入りました。
奥さんの両親が奥さんを連れて帰ったという話も聞きました。
夫はしばらく一人で社宅に住んでいましたが、去年の年末に会社を辞めて故郷に帰ると言って出て行ったそうです。
だれも確認してないのでわかりませんが。
絶縁された兄から連絡
数年前兄夫婦に子供ができたのだが、検査でどうやら障害があるかも?
とわかったそうだ両親は苦労するのがわかっているのだから今回は諦めたらどう…?という対応。
対する兄夫婦は、命の選別をしろと?産まれたらなんともないなんてよくある話。
仮に障害があってもうち(たぶん兄嫁実家)は金には困ってないし公的サービスもあるし大丈夫。
孫を殺せといってる人には会わせなくていいですね。
という対応で平行線。
いつの間にか兄は転属願いを出しどこかに行き携帯は着信拒否され、家電は繋がらず、家に行っても既に引越し済…という恐らく絶縁されたんじゃね?という結果に。
両親は自分達の発言が原因で兄夫婦がいなくなっちゃった…としょんぼりしていたけど今に至るまでに私も次兄も結婚し子宝にも恵まれ、今は3人の孫とキャッキャウフフする日々。
兄関係のことはタブーと化した。
そして、最近。
家族の中で唯一メルアドを変えていなかった次兄に、兄からメールが来た。
内容はこんな感じ
兄『お久しぶり、(兄)だけど』
次兄『久しぶり、つか縁切ったんじゃないの?』
兄『そうなんだけどさ…そっちはどう?』
次兄『俺も(私)も結婚した、(私)のとこはもうすぐ2番目が産まれる』
兄『そっか…』
そこからは長くなるので要約すると。
兄夫婦に生まれた子供は検査通り障害を持っていて、どの程度かは知らんが結構ひどいらしい。来年小学校に入るのにまだオムツをしているとか赤ちゃんの頃はそれでも良かったけど、大きくなるにつれて周りの同年代の子と差が出ているのが目に見えてわかって、悲しくなる。
嫁は子供子供で自分には目もくれない。どう見ても普通学級には入れないのに、嫁は養護学校には行かせたがらない。正直離婚したいけど、世間体もあるし…
という愚痴ばっかり。
対する次兄は
そういう道を選んだのは兄ちゃんだろ?都合悪くなったら自分勝手にこっちに接触してくるとか…でバッサリ。
個人的には、妊娠してからの兄嫁はコドモガーコドモガーで変わってしまい怖かったので子供が産まれてからのことを考えると、絶縁してくれてかえって良かったと思っている。
これからの兄夫婦は大変だろうなあと思うけど、絶縁されちゃって連絡を取ることもできないのだからこちらにはどうすることもできないし、このままでいいや、ということで、次兄から聞いたメールの内容は聞かなかったことにした。
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