ツイ民が語る『お盆だから怖い話する(実話)』 一覧
某新興宗教の信者の人が職場の先輩に誘われて地元で有名な幽霊神社に肝試しに行った。
特に何事もなく肝試しは終わって、家に帰って布団に横になったら、自分の部屋の周りを歩く音がする。
連れてきてしまった、、、と思って念仏を唱えるも、音は止まない。
信仰心的な物が足りないのか?と尚も念仏を唱えるも、全然音は止まない。
困ったその人はやけになって部屋にあった竹刀(部活が剣道部だったので)で素振りを始めたら、音が止んだ。
その後も数日間は夜になると自分の部屋の周りを歩く音がしたので、その度に竹刀で素振りして追い払ったらしく、続く
霊には念仏より気合いだわ~としみじみ言われた。
霊のせいで連日夜の素振りを余儀なくされて、しばらく筋肉痛が酷かったそう。
天井の高い部屋で良かった!(素振り出来るから)とも言っていた。
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ワンコがイキナリ物凄い激しく吠えた直後インターホンが鳴り⋯玄関には誰もおらず。
1日数回繰り返される。
玄関先で隣の奥さんと立ち話している時にも目の前でワンコが吠えた直後インターホンが⋯。2人とワンコしかいないのに。
1週間続いた。
ちょうど義父の初盆の頃。
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鹿を車で轢いてから鹿にめっちゃ遭遇する
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【お盆終わるしクソ暑いので嫁から聞いた怖い話する】
妻の実家は九州、福岡県の南のエリアで、妻の母方の祖母が暮らしている場所はそこからさらに南。
毎年夏休みになると、決まって一泊家族で顔を見せに行くのが通例となっていた。
妻は子供の頃、この家に行くのがいつも嫌だったという。
家の周りは山々に囲まれており、遊ぶところといえば山しかない。
隣の家に行くにも10分はかかるような立地で、絵に描いたようなど田舎であった。
女三人のしまいだし、山で遊ぶなんてこともしなかったし、祖母の家には子供のおもちゃなど遊べるものがなかったので、いつも暇を持て余していた。
ただ、嫌だった理由はこれではなかった。
祖母の家は昔ながらの日本家屋。
玄関はガラス戸4枚分はある横広の引き戸になっており、靴を脱いで上がった廊下のすぐ左側には8畳ほどの洋間があった
玄関と洋間には夏は開けっ放しだったが仕切りになる大きなアコーデイオンカーテンがかけられていた
洋間には今ではあまり見かけなくなった、大きな振り子時計が壁にかけられていた。
夜にはそこに布団を敷いて、姉妹3人で川の字になって寝るのだが、末っ子であった彼女はいつも玄関に近い一番端が割り当てられていた。
その場所で左向きで寝ると、玄関のガラス戸が目に入る位置である。
軒先にある、薄ぼんやりとした照明が玄関をかろうじて完全な闇にならないようにうっすらと光を放っていた。
妻は祖母の家に泊まると眠りについて程なく経ったとき、いつも決まった時間にふと目が醒め他のだと言う。
間も無く決まって振り子時計が「ボーン…ボーン…」と2時の時を告げる。
寝室は漆黒の闇、しかし玄関だけは夜通しついている照明のお陰で薄ぼんやり軒先を照らし続けている。
目が冴えてしまい、玄関の明かりをなんとなしにボーッと見ていると、不意に軒先の照明がゆらりと歪んだ。
と同時に、ガラス戸の前に大きな人影が立っているのが見えた。
誰か軒先にいるのかな?
と、じっとその人影を見ていると、ススーっとガラス戸の近くまで寄ってきてガラス戸越しに中を覗き込んでいるような格好になった。
ガラス戸に近づいた人影は普通の人間サイズにグググッと小さくなると同時に、ぼやけていた輪郭をはっきりさせていく。
不意に人影が両腕を広げ3mはある玄関の左右のガラス戸に両腕を伸ばし、抱きしめるような形で扉をつかんだ。
細く伸びた腕が以上に長い
ギョッとして布団を被り恐怖に震えていると「カリ、カリ…」という引っ掻くような音と「カチャ、カチャ」という鈍い金属音が玄関の扉から音が聞こえ始める
「えっ?」と、恐る恐る布団の隙間から玄関を覗き見ると、黒い影から伸びた腕の先の長い指でがカリカリと鍵のかかった扉を開けようとしている!
「入ってくるな!」と心の中で叫び、布団の中でガタガタと恐怖に震えていた。
睡魔に負けて眠りに落ちるまで、音は止むことはなかったという。
翌年の夏、また祖母の家に泊まることになった。
その晩も同じように、夜中の2時前に目が醒めると、また同じように振り子時計が2時の時を告げる。
間も無くしてカリカリという音がまたなり始め、「また来た!もうやめてよ…」と布団に潜り込んで恐怖に怯えていると
「ガラガラガラガラ!」と音が響いた。
「え!?」と思い玄関の方に目をやると、なんとガラス戸は開け放たれ、黒い影がヌヌヌ…と家に入ってこようとしているではないか。
玄関の鍵を閉め忘れていたのである。
黒い影は玄関を上がり、まさに彼女のいる洋間の方にこようとしている
「来る!」
と恐怖に凍りついていると、その時隣で寝ていたはずの姉が突然
「泥棒が家に入ってきとる!お父さん!!」と叫んだ。
玄関が開く音で目を覚ましていたのか、黒い影を見て騒ぎ始めた。
そのとたん黒い影はヌルヌルと影をひきづるようにして、玄関の方から軒先を通り庭のブロック塀を越えて山の方に消えていった。
あの黒い影はなんだったのだろう。
それ以降も祖母の家に泊まりにいくと度々同じように玄関から入ってこようとする黒い影を見たという(終わり
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昨日23時すぎ、突然インターホンが1回鳴った。実家の誰かが来たのかと出てみたら闇夜ばかりで誰もいない、不審者の気配もない。接触不良かと思い試し1回押ししたらちゃんと2回鳴った…うちのインターホン、1回押すと2回鳴る仕様なんだよな。押したのは誰?
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ある日親に誘われて山に登ってたんですよ、登り終えて、帰ろう。ってなって山を下りてたんです、凄く楽しかった。けど降りて行くにつれ絞め殺しの木(周りの木を殺して生きる木)が増えたり、川辺に出たりで嫌な予感がして来たんです、それで、帰りのルートが見つからなくて、
皆で探してたんですね、そして川辺に立ってふと…前を見たんです。すると、ちょうど顔を上げた高さにソレはありました。……黒い…人骨。首は切り落とされて横に置かれ、本体とはバラバラ。本体は脚を少し開いて座っていましたね。……そして、ふと見たその…骨と目が合ってしまったんです。
その時感じてしまったんです、命の危機…って言うんでしょうかね、「絶対に見てはいけない、関わってはならない」そんな気がしました。全身に冷たさが走って、逃げなきゃ死ぬって感じましたよ。……これはまずいって。悪感……って言うんでしょうかね。その後本ルートは見つかって、
歩いたのですがソレの真上に積み石がされていました。そして、子供が死ぬと自身の歳の数だけ石を積み、積み切ると転生できる……の様な話を聞きました。その日の夜は何度忘れようとしても骸が頭に浮かび寝れなかった事を今でも思い出します。
……信じるか否か、
それは貴方次第ですね。
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私が中学生の頃、両親が旅行に行っていて家には私一人。
当時、ベースをやっていた私は部屋で心置きなく大音量で練習をしていました。
すると、耳元から「うるさい」と不機嫌そうな子どもの声がはっきりと聴こえました。
部屋には私一人。家にも私一人。末っ子である私に弟はいません。
初めての心霊体験で焦った私はアンプの電源を落とし、声が聴こえた方に顔を向けました。
「ごめんなさい」と私は謝りました。それ以降、私はガキンチョの霊にちょっかいをかけられるようになりました。
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神社裏の公園で遭遇した集会は、夏の夕暮れ時。
公園に入った瞬間、全身が総毛立ち、誰もいないのに多数の気配がそこかしこに。引き返そうにも確実に後ろに誰か(何か)がいたので、反対の出口に足早に向かう。視線は常に足元。怖くて上げられない。
神社横まで抜けたらふっと体が軽くなった。その時、
右手に冷たい感覚。
視線をやると薄白い手が私の手を握っていた。年の頃は14、水に関するなにかだという情報を瞬時に理解させられた。
私、家の習いでお経も真言もかなり言えたのに、こんな時に出てくるのは「南無阿弥陀仏」しかないの。上ずる声で唱えると白い手はすうっと消えた。
当時は「自力で抜けた!白い幽霊も祓えた!」と思ってたんだけど、今思うとあの白い手は、飛び込んできた迷い子を連れ出してくれたのかもしれない。
白い手が消えてすぐ、蝉しぐれが始まり、何事もなかったかのように私は家に帰れた。
くれぐれも神社にはご用心ください。
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昔、兄が中学生の頃、まだ携帯電話がそんなに学生に普及していない時で、塾の帰りにいつも電話ボックスから家に掛けていた。
ある時、兄の友人と悪ふざけで当時地元ではやっていた電話ボックスにまつわる怪奇現象を実行(1を11回押して掛けると幽霊に繋がる?的な内容)
前にやった時は、もちろん繋がらず【婚電話は現在使われておりません】で終わったのに、今回は違った。
雨のようなザーザーとした音が聞こえた後、ブツンって切れた。兄と友人は不思議に思ったがそのまま気にせず親を呼んで車に乗って帰宅。
その日、我が家で電話が鳴り響いた。真夜中に。
しかもその電話は家の親機から2階の子機に取り次ぎとして掛って来た電話だった。
親機は1階にあり、家族は全員2階で寝ているので誰も親機から掛けれない状況なのに。
ねぇ、一体だれが真夜中に電話を掛けてきて、子機に取り次いできたの。。。
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これわしゃあのぱっぱから聞いたんだけど
ぱっぱの地元の近くに割と有名な心霊スポットがあって、そこに友達といったんだと。んで、そこの近くの公衆電話だったかなんだったかで友達のAくんに「もしもし?俺ら今〇〇にいるんだぜ!」っていっったらしい。
そしたら、「は?誰だよお前」って電話に向こうから言われてすぐにガチャ切りされた。それで、その日は遅くなってぱっぱの家にみんなで止まったらしいんだけど、家にいたら、急に電話がなって、それで出たら
「もしもし?俺ら今〇〇にいるんだぜ!」って…全く同じ調子で自分の声で電話から聞こえてきて「は?誰だよお前」っていってガチャ切りしてしまったらすぃ
っていうお話
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私には恋人が居いる。通話したいなと思っても家だと家族に邪魔をされるので、仕事からの帰宅時に人気のない道に車を停めて通話するのが常になっていた。
その日もいつものように人気のない道に車を停めて楽しく話していた。#怖い話
なんとなく話の流れで怖い話になっていたと思う。それでも笑いながらふとサイドミラーを見ると、人の近付いてくる下半身が映っていた。ジーパンで男性だと直ぐに分かった。
『あ、通行人だ……話聞かれたくないからやり過ごそう……』
そう思い、ほぼ車の真後ろ横に居るはずのその人の全体像を見ようと目を上に向けた。
……まるで黒いモヤのように下半身から上がまったく見えない。
一瞬でゾッとして振り向くと誰も立っていない。
再び目をミラーに向けると、もうその人は映ってはいなかった。
慌ててその場から移動したけど、楽しそうに話していたから聞きにきたのかな……と思っている。
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以前御巣鷹山に行った時のお話です
山頂に向かう道の途中で
何故か突然車のウィンドーが10cmほど勝手に開いて
それからずっと後部座席で少年の気配がしてました
そして御巣鷹山を去る時にその気配はす~っと消え・・
後で知ったんですが多くの少年の犠牲者が居られ
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僕が幼稚園の時の話だ。休日に部屋でボール遊びをしていたんだ。この日はまだお昼時で天気もよかった、ボール遊びに飽きて別のおもちゃで遊ぼうかとベランダ側にあるおもちゃを取りに行ったんだ。(下に続く)
遊びたいおもちゃを取りに行って遊ぼうとした。その時に変な気配を感じた。お母さんでもないしお父さんでもない。なんだろうと思ってふとベランダを見たらそこにだいたい同じくらいの歳の幽霊がそこに立ってたんだ。僕は驚いて「お母さん!お化けいる!」って行ったんだ。(下に続く)
そしてお母さんに抱きついてらお母さんはこう言った「どこ!?まだいる?」そして僕はベランダの方をちらっと見た「うん!まだいる!」そしてそのベランダに立っている幽霊はこう言った。『一緒に遊ぼう?』と。僕はさらに怖くなって大泣きした、そしてお母さんは「まだいる!?どうなの!?」
そして僕はもう1回ベランダを見てみた。なんとさっき居た幽霊はいなくなっていたのだ。僕は安堵して遊び始めた。あの時ベランダに出てきた幽霊。いったい何があったのかは知る由もない、しかしその子にはきっとこの部屋で不幸なことが起きたのだろう。終
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今まで最も怖かったのは、7年前の新橋駅での出来事。
夕方、まだ明るい。イベントで上京していた私は何を食べようかなぁとブラブラしてた。駅中で、みんな動いている中で、一人だけ、ずっと立って動かない女性。首が明らかに曲っていて、髪で顔が見えていない
まずいっ、ヤバいやつだっ、それも最恐クラスだ、と思った。人混みの中、誰ともぶつからない。微動だにぜず立って、銀座の方を見ている。避けなければ。歩いて架橋下を通った。危ない危ない。あんなのに関わったら寿命が縮む。
「大丈夫、あなたじゃないから」
と、突然すれ違いざまに少女に言われた。驚いて振り返るとちゃんといるが、連れの人と楽しそうに会話していた。声が違かった。
今までで一番怖かった。
新橋に行く度に、あの場所を何気無く見ている。今は居ないみたい。にしても、あんなアニメみたいなのはそうそう見かけないのだが…
新橋は実はよく見かける場所。私にとって不思議な事が起こる場所なのです。
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つい3年前の話。とある音楽教室で、小学生対象コースで、エレクトーンが勝手に鳴る、みんな座っているのにパタパタと走る音がする、などのポルターガイスト現象が深刻だった時期があった。私がそれらに詳しいとの事で相談に乗った。つづく
「お清めの塩とか置いてみたんだけど効果が無いの…」と先生。あまりにもはっきりとした現象だったため、怖がる生徒や親御さんが出て、さらに最も怖がったのは先生だった。パニック。お祓いしようか、とか言う始末。流石に音楽教室でお祓いは…その後の営業にまずくないか?と
相談を受けた私は、多くの証言からすぐにわかった。「病気で休んでいる子、とか、急に転勤で離れて行った子はいないか?」と。見事に一人該当。病気で入院中の子が一人。「その子です」
生霊。子供にはよくある。その子はとても音楽教室が好きだった。特に先生が大好きだった。
相手は「生きている」ので、お清めの塩やお祓いなど効くわけもない。先生に、もしそれが起こったら、「お友達が来ている」と他の子には説明し、「元気になったらまた一緒に遊べるから、今はちゃんと身体を治そうね」と言うように言った。
その会話をその部屋でしたのだが、それ以降、ポルターガイスト現象はぱったりと止んだ。私と先生の会話を、どうやら聞いていたらしい。生霊は死霊より厄介な事があるが、この場合は、聞き分けてくれた。この後…私は「霊感がある人」という印象になっちゃったけど……
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兄貴の体験談、兄貴小4の夏。
親戚の従兄弟たちが泊まりに来て皆一緒に大広間で就寝中の深夜、暑さもあってか気分の悪さにうなされて目が覚める。
真っ暗になった部屋の壁や家具の隙間を、ぼんやりと眺める内に何かが存在するのに気付いた。↓続く
それは”目”だった。
“目”だけが闇の中に浮かぶ。
「うわ〜、、これはアカンやつや。どうか幻であって…。」
目を擦り、錯覚だと祈りもう一度よく見てみる。
“目”はまだあった。
どうやら向こうもこちらを見ている。
気付けば壁、隙間、天井…闇という闇に目が無数に存在し瞬きをする。↓続く
周囲は皆寝ているし、異変を知らせることもできない。
で…仕方ないからそのまま寝たらしい。笑
映画「妖怪大戦争(2005)」に出てくる
妖怪”目目連(もくもくれん)”そっくりだったって言ってた。👁👁
おわり
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友人の女の子から聞いた話。 土曜の朝早くに家を出た彼女は、玄関先で隣家のおじさんを見かけた。おじさんはパジャマ姿で自宅前の道にホウキをかけてた。目があったので彼女が会釈をすると、おじさんも軽く会釈を返した。
彼女が土曜の夜遅くに帰宅すると、隣家の息子さんが「夜分遅くにすみません」と訪ねて来た。 「父が亡くなった。これから葬儀等あるのでご迷惑をかけます」 彼女はびっくりした。おじさんを今朝見かけたばかりなのに! 彼女がそう告げると息子さんは怪訝そうに 「父が亡くなったのは金曜の夜です」
しばらくして彼女は息子さんとゆっくり話をする機会があった。 彼女が見かけたパジャマ姿は病院で入院中、危篤時の姿そのままだった。 息子さんは「俺たち家族が泣きながら親父のベッドにすがってる時、親父は先に帰宅してたのかよ…呑気に掃除してたんかい」息子さんは涙ぐみながら笑ってたそうな。
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今帰宅した姉が話してきた話。 彼氏に車で送ってもらったんだけど帰り道に多摩川の土手沿いのランニングコースら辺を通るらしい。 姉が外を見ていると人影が見えた。 歩き方に違和感を持ち、彼氏にも見るように言う。
彼氏はよく見えないが、逆三角形の布が長い棒に支えられて前進しているように見えると謎の回答。 しかし姉には女に見えていた。 顔は見えないが長い黒髪に黒い服。抱えている大きな箱は歩き方のぎこちなさから相当重そうに見えたらしい。
彼氏が減速して2人で目を凝らすがランニングコースは暗くあまり良く見えなかったらしい。後ろから車が来たためそのまま帰宅。 夜にランニングする人はいるが、こんな時間にそんな人がいるはずないと2人でゾッとしたから秒で寝る準備したって話。 母もお盆だから仕方ないよって言ってた。寝ながら。
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まだ俺がぺーぺーの頃当時の隊の先輩から聞いた話。ある夏の週末の夜。先輩の同期のある陸士はその日、せっかくの週末だと言うのに居残り当番に当たっており、同室の先輩達が街に飲みに出掛けたあと一人で営内(独身隊員が生活する寮の部屋)でふて寝をしていた。
その夜は蒸し暑く、ベッドに入ったものの彼はなかなか寝付けなかった。そんな時ふと寝返りをうった彼の目に、俄に信じがたい物が飛び込んで来た。部屋の片隅、窓から差し込む月明かりに照らされ、それは虚ろに佇んでいた。年季の入った立派な鎧、ザンバラ髪に満身創痍の壮年の男性。そう、落武者だ…
戦慄しつつも、彼は新兵の頃教官から聞いた話~この地域はその昔源平の争いに破れた平家の落武者が大勢逃れて来て、その途上無念にも命を落とした者も少なくなかった~を思い出していた。そんな彼の胸中を知ってか知らずか、落武者は月の薄明かりの下、朧気に佇んでいるのみだった…
落武者は特段何かをしてくる訳では無かった。ただ何かを訴えるように虚ろな視線を投げ掛けてくる。件の陸士は、金縛りにあったかどうかは知らないが身動きすることもできず、目を離すこともできず、ただひたすら落武者と見つめ合っていた。どれ程の時が経過したか。やがて少しずつ空が白み始めて来た
心なしか、外の明るさが増すにつれ、落武者の姿が次第に薄れ始めているように見えた。既に限界近かった彼は漸く安堵した。やっとこの恐怖と不毛に満ちた週末の夜が終わる…。そう思い眠りに落ちようとした次の瞬間だった。いつの間にか、音も無く移動した落武者が、彼の枕元に姿を現した…
その時落武者は、初めて彼に向け言葉を放ち、朝の光に溶け込むように姿を消した。 「いづれまた御目見えつかまつる」 と…。 彼は間もなく自衛隊を辞めた
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私が16の時占い師として働いてた時バリバリ「占い師3ヶ条」みたいなのを破って占ってた。 3ヶ条は①金銭を要求しすぎない②寿命を言わない③嘘をつかない(死ぬとか脅したりしない)だった。 そこそこ当たるもんだから5万円握りしめて順番早くしてとか
言ってくる人もいてウハウハだった。 そんで2年目のバレンタインの日に女の人が「恋人と連絡が取れなくなったから占って欲しい」って言ってきてよくある話だしハイハイって感じで見たら、手相がない。 手が全くのツルツルだった。
えっ、と思ってでも無下に断ることも出来ないからとりあえず「恋人さんの写真見せてもらっていいですか?」と聞いて出された画像になにも写ってない。白い壁の画像を出された。 あー…こりゃ来たな、ってカンで分かったけどその後女の人が喋る喋る。しかも支離滅裂。
最近連絡が取れないと言ってたのに1年前から返事がないとか、親と会ってくれたと言ってたのに親は両方とも死んでるとか、恋人は動けないはずなのにとかをひたすら喋ってくる。 そんでだんだん目の焦点も合わなくなってきて首もだらんと右に曲がってきた辺りからこの人は人間ではないなと確信して逃げた
今考えたら多分神様かなにかが遣わした「バチ」だと思ってる。 そこから1年くらい震えてた。 その取り憑かれた人は多分死んだんだろうけど、これはあんまり話しちゃいけないらしいのでやめておくけど悪徳占い師として詐欺してたら怖いよって話。
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高校の頃、部活で遅くなって電車を降りて、ホームには誰も降りなかった。歩道橋を渡る途中で、誰かが追ってくるのを感じて振り返ったが、誰も居ない。階段を登ってくる音がはっきりと聞こえるが、誰も居ない。マジか…と思って急いで駅改札まで向かう。
無人駅で電気は点いてるが誰も居ない。アニメチックに蛍光灯チカチカ。親に電話すると「迎えに行けないから歩いて帰って来い、と。マジかぜったいヤツ付いてくるぞ、って親に言ったら、「そいつは寂しいだけで悪いヤツじゃ無いから、挨拶して帰って来い」と
誰も居ない夜11時近い無人駅。「こんばんは、オレ、一人で帰ります、さようなら」と言って、駅を出た。帰り道気配は感じなかった。駅から離れてから遠くから駅を見たら、一人はっきりと人影が見えた。私を見てた。
家に帰ってから、親に驚かれた。どうして電話しなかったんだ?迎えに行ったのに、と言われた。
その時の姉の証言によると、家では一回だけ電話のコールが鳴ったそうで(子機)、通話中ランプがついたので、親が電話に出たのだろうと思ったらしいです。もう30年近く前の話ですが、その時はかなり口論したため、よく覚えています
おかしいのは、姉以外が誰もその1回のコール音に気付かなかった…という点です。
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僕の兄の友人にドイツ人ハーフの人がいてその人から聞いた話。 彼の祖父の若い頃のお話なんだけど、ベルリンの壁が出来る少し前のドイツで彼の祖父はラウフェンってとこに住んでた。 ある朝出勤しようと大通りのバスを待ってたら人混みの中で同僚を見かけたんだと。
同僚は、人混みの中を酷く虚ろな表情でふらふらと通りを歩いていた。道向かいから声をかけるも、聞こえてない様子だった。その時、祖父は気づいた。同僚の傍らに服の裾を引っ張りながらついて歩く5〜6歳くらいの子供がいたのだ。同僚を独身と知っていた祖父は「あいつ、子供いたのか?」と驚いた
しかし、その子供の格好が気になった。子供は葬式に行くような小綺麗な正装をしていたのだ。仕事着の同僚とその子供はミスマッチで、更に2人はお互いの事を気に留める様子もないまま人混みに消えていった。 祖父はその夜、原因不明の高熱で寝込み、翌日の仕事を休んだ。
熱が引いて仕事場に出た祖父は、同僚が自殺した事を聞かされた。妙な違和感を感じた祖父は他の同僚達に「あいつ、子供が居なかったか?」と聞いたが「まさか、そんなわけない。あいつは浮いた話の一つもなかったよ」と返される始末だった。
それからしばらくして祖父は似たような子供をしばしば見かけるようになった。行き倒れたホームレスの横や、トラックの荷台、駅のホームなど、色々な場所に。そして、その子供達は大体誰かのそばにいたり、誰かの服の裾を掴んでいた。そしてその事を気に留める者は誰もいない。
そんなある日、仕事場に向かうため祖父は市内バスを使う事にした。バスのステップを上がった祖父は車内を見て驚愕した。 座席の乗客ほぼ全員の隣にそれぞれ暗い色の正装をした無表情の「あの子供たち」が座っている。嫌な予感がした祖父は降りようと振り向いた。
すると振り向いた先、ステップの下には、車内の子供達と似たような子供がおり、祖父を見つめながら無表情で祖父の服の裾を掴んでいた。その目の色は暗く、吸い込まれそうな色をしていたとのことだった。
祖父は慌てて手を振り払い、バスが出る前に降りた。顔を上げてバスを見て祖父は戦慄した。祖父は見た。窓際から無表情の子供達が一斉に自分を見つめる姿を。 バスは行ってしまい、祖父はただ見送るしか出来なかった。 この時、祖父には確信めいた疑惑が湧いていた。
その後だった。自分が乗るはずだった市内バスがフランケン線の列車と衝突して大事故を起こした事を。あのバスに乗ったたくさんの人が亡くなった事を。そして何も出来なかった祖父はそれを悔いたそうだ。 祖父はこういった。 「死神は鎌なんか持ってはいない。可愛らしい子供の姿をしているんだ。」
その後、祖父に「あの子供たち」は見えなくなったけれど、正装をした子供に気後れした反応してしまうと気恥ずかしそうに笑って言ってたそうです。 今でもあの1959年の6月は忘れられないと語りながら祖父は亡くなったそうです(終わり
【蛇足】バス事故の詳細はググっだら出てくるんで、知りたい人はどうぞ
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私の父親は、ちょっと?いや、かなり怪奇な人間だと思う。典型的な頑固親父だけど普通の人が経験しない事が降りかかる体質だ。私もその血を受け継いでると思う。 今から父の体験談を話そう。 父は釣りが好きで暇があれば海釣りに行く。
テトラポットで父は1人釣りをしていた。父は時々、携帯を海に落とす。でも今の携帯は海に落ちてもすぐ拾いあげればまだ使えるらしい。 携帯の音がする。海を覗けば海中から音が聞こえる。また、落としてしまったかと思ったが携帯は胸ポケットに入っている。
誰かが携帯を落としたんだな。父は無意識に海に手を突っ込んだ。 その瞬間、凄い力で掴まれ海中に腕を引っ張り込まれた。 父は、負けじと引っ張られた腕を思いっきり引っ張りあげた… その腕には
父の腕にしがみついていたのは 長い黒髪の女だ。父は腰が抜けそうになった。 その女は父の腕を離さない。 父はお前何をしている。と声をかけた。 その女はゼェゼェ言いながら、 死のうと思ったけど苦しくてでも浮き上らなかった。と
そう、父は生きた人間を釣ったのだ。 そのまま父はずぶ濡れの女の話を聞き警察へ連れて行った。 その女から今でも時々連絡がくるそうだ… 幽霊よりリアルな人間が一番怖いわ
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「お盆は水辺に近づくな。引っ張られるぞ」って子供の頃から諭されて育ってきたけど、この話はガチだなという体験をしたので、私も子供に同じ事をキツく言ってる。 18か19くらいのお盆の時期に時に実際にあった事なんだけど
男女5〜6人で海に花火をしに行ったの。場所はチラホラ心霊的な噂話が聞かれる、道路から車で5分くらい入った浜辺。辺りは街灯も無く真っ暗な夜で周りには人はもちろん、自分達以外の車も無く。波の音は聞こえるけど真っ暗で海は見えない。車のライトを灯りに楽しく花火してた。
ふと花火から顔を上げると私達の方へ20代前半くらいの女の人が近づいてきて花火を見ていた。ちょっとびっくりしたけどなんだか花火をしたそうだったし、フレンドリーなパリピだったので「一緒に花火しますぅ⁇」って声をかけてみた。そしたら頷いたので輪の中へ呼び手持ち花火を数本渡して
その人はしゃがんで花火をじっと見つめながら一本ずつ、ゆっくりと火をつけて「綺麗…」って呟いてた。私も友達も(なんかおかしいぞ)と思ってたけど誰も顔には出さず花火してた。で、渡した分の花火が全部なくなったら「ありがとう」と言って来た方向へ歩いて行き暗闇の中へ… そこで気づいた。
彼女の来た方向(帰って行った方向)、海なんだよね。 海しかない。 あれは死人だったなと確信したのは、後で友達と話した時。 誰も彼女の顔をはっきりと思い出せなかったの。一緒に花火したのに。 結論。「お盆時期は水辺に近づいてはいけない」 完
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