心が温まる『心霊の話』 百選 短編【51話 – 60話】
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ビビりの霊体験
オカルト関連は大好きだけどビビり
そんな自分が何度か体験した霊体験のうち二つ。
一つ目は金縛りが結構起こる自室。
昼寝から目覚めたら毎度の如く金縛りにあった。
いつもと違うのは金縛り+首を閉められてベッド横に原因っぽい幽霊(少女っぽい人型の影)が立っていた事。
金縛りに関してはもう慣れていたけど今回は首絞め+本人登場ってことで恐怖感がMAXに達していたと思う。
ここで気を失えればどんなに楽なんだろうか…と思えども一度も失神の経験が無い為一向に気を失えない。
そうこうしている内に段々恐怖感よりも俺様にこんな恐怖感を与えている目の前の人影に対する苛立ちが増していった。
そして苛立ちがピークに達したとき夜中にも関わらず仰向けの状態から「押忍」の掛け声と共に押忍のポーズを力一杯とって何とか金縛りから開放された。
そして自分の首を絞めたように人型の首を絞めてやろうと思い怒りの形相で人影の所に向かっていったら、人影は後ずさりしながら消えていった。
それ以来金縛りには会っていない。
二つ目は夜の職場。
神社とかにはちょくちょく足を運んでるけど触らぬ神に祟りなしをモットーに危なそうなところには行かない触らないようにしてる。
そんな中夜職場の見回りをしていると目の前に髪の長い女がいた。職場は美術館で既に閉館していてその場所には侵入することも出来なかった。
こちらが気づいた時には既に幽霊は自分を見ていて歩み寄っていた。
気づいた瞬間にヒッ!と思ったものの、昼間客に絡まれていてイライラしていた自分はすぐさま怒りのボルテージがMAXになり
クリリンのことかー!って言ってる時のゴクウのポーズを取りながら(触らぬ神に祟りなしは)嘘だったんかい!って叫んでしまった。
叫んだ瞬間今度は幽霊の方がビクッっとしてその後えぇー……みたいな顔をして消えていった。
残されたのはゴクウのポーズを取っている自分と自分の大声に驚いて駆けつけた作業中の同僚と警備員。どうみても変人です本当にありがとうございました。
未だにビビりなのは改善しないし先々月仕事辞めてニートだしオカルトの他に将来にもビビりになりそう。ふぇぇ……。
タバコのおねだり
今さっき体験した話。
妙に早起きしてしまったのでベランダでタバコをふかしていると急に「ガタッ!」という音がなった。
ビックリして顔を上げると真横になんか垢抜けない感じのDQNっぽい幽霊が立っていた。
幽霊「 … 」
俺 「 …(ゴクリ」
幽霊「…一本ちょうだい」
俺「え?あ…どうぞ…」
もちろんタバコは幽霊の手をすり抜けて下に落ちた。
幽霊「はぁ…」(スッ 幽霊は消えた。
俺「ゴメン…」
俺は落ちたタバコも合わせて二本タバコを吸いベランダを後にした。
三つの呪い
あれは俺が中学二年の頃だった。
一家で親戚の居る田舎に法事ででかけた。
親戚の家はかなり広く、敷地内に蔵とかがある、いわゆる東京ドーム三個分の屋敷だ。
当時の俺は自転車の二人乗りとかもやってのける超悪者で、蔵なんてのを見つけると当然の様に忍びこんだ。
蔵の中は昼間でも暗く、ネズミ小僧気分の俺でも一瞬で凍り付いた。
しかし、ここで引き下がっては天下の大悪党の名が廃る!と思い、手元にあった小さな箱を盗んで持ち帰った。
これが呪いの品だとは知らずに…
俺は一仕事を終えた事にさとられること無く法事を終えると、戦利品の確認を兼ねて近くの神社へ行った。
小さな箱を開けると、そこにはピンク色の物体が・・・何だろう?と思いながら色々触ってみると突然!!
「ヴィィィィィィーン」と振動し始めた!w(°O°)w
なにこれ超スゲー!マッサージ系?学校に持ってって自慢してやろう!と早速後日
↓
「あー授業だりぃ」と大きめの声で注目を集め、新型の超小型マッサージを肩に当てる。多分皆は俺の大人な仕草に羨望と尊敬の視線を投げ掛けるだろう。
しかし!ここで第一の呪いが発動!クラスの連中大爆笑!
女子なんて「サイテー!」「キモい!」「変態!」など、人を傷つける言葉をマシンガンの様に俺の撃ち続け、俺は即死した。
即死は言い過ぎ。俺は今でも元気です。
女子には散々だったが男子は「大人だな」「お前は勇気がある」など、多少の誉め言葉を貰える事が出来た。
しかしマッサージ器一つで大注目を集めた俺はまだ、呪いには気付かないでいた。
第二の呪い発動は担任によって引き起こされた。皆が騒がしいという理由で、持ち物検査というプライバシーの侵害を平気な顔で行うと言うのだ。
俺は超悪だが14年間禁煙を続けていたので問題は無い。しかし、不良グループと呼ばれる闇の組織に属するヤツラは違った。
こいつらは学校でタバコを密売している。そして俺は組織に罪を擦り付けられたのだ。
そう、組織の陰謀により、俺のカバンと机からタバコ発見。即、生活指導室送りになった。生活指導の先生と担任の目の前で私物を一つ一つ確認される。
その時担任がマッサージ器を手に取ると!!(∵)!!生活指導も(; ̄-; ̄;)
担任「コレはどうした?」
俺「ヤマダ電機で買いました」
生指「アホか笑」
等やってるうちにカーチャン登場。
タバコはどうしたとか、マッサージ器の入手ルートを吐けとか色々やったりカーチャン泣いたりしてるうちに、俺も良心が痛んでとうとう話したんだ。
「ごめんなさい。俺・・・実は俺、超悪者で親戚の蔵から盗んだ?」
そして退室&帰宅。この時にコレは呪いの品だと気付いたんだ。
第三の呪いが発動したのは後日、お詫びの品と呪いのマッサージ器を持って親戚の家を訪問した時だ。
母「先日訪ねた時にうちの愚息が・・・・なんたらかんたら・・・・お返しします」m(__)m
親戚一家総勢の前で呪いの品を出した。
親戚父(; ̄-; ̄;)そ、そ、それは?
母「壊れてないですから!」ヴィィィィィィーン スイッチオン!
親戚娘(//∀//)
親戚母(´;ω;`)
親戚父(*´∀`*)
母m(__)mm(__)mm(__)mm(__)m
俺「ごめんなさいごめんなさい」(p_q)
以上、無知は洒落怖です。ヴィィィィィィーン
ゲームしてたら「コラ!」
ちょっと前かな、親が仕事で出張してた時の話。
アーマードコアフォーアンサーにどっぷりはまってた俺は、テスト一週間前だって言うのにろくに勉強もしてなかった。
で、虐殺ルートをクリアーした俺は「やったぜメルツェェェェェェェルゥゥゥゥゥゥゥ!」って叫んでた。
そしたら「コラ!」って声が聞こえた。俺一人しかいないはずなのに声がしたんですげーびくっとした。
でも恐怖より、クリアーしたうれしさが上回ってたせいか、そんなことも気にせずエンディングを見ていた。
そしたらドアのチャイムが鳴った。なんだよ間がが悪いなと思いつつ何回も鳴るチャイムがうるさいんでドアを開けに行った。
すると、あれだけうるさくなっていたチャイム音が止んだ。ドアを開けてみると誰もいなかった。少しぞっとした俺は部屋に戻った。
戻ってみるとそこには信じられない光景があった。
PS3がリセットされてるじゃないか!
急いで確認してみると、もちろんセーブがしてあるはずもなくて、最終ミッションの手前に戻ってた。
泣いた。すっげー泣いた
それからゲームをやる気も失せ、勉強に集中できたからまぁーよかったのかも。
今思い返してみるとあの声は一年前死んだ姉の声に似ていたような気がした。
心配して俺のこと見守ってくれてたのか……
でもそれはそれこれはこれ。向こうに逝ったら文句を言ってやる。
殺してみればぁ~
明け方金縛りにあったんだけど、霊とか信じてないので
「やーい!殺してみればぁ~~出来ないんだろwww」と
心の中で罵ったら、思いっきり首を絞められた。
とにかくすごい力だった、相手の指の生々しい感覚は今でも覚えてる。
ちょwwwヤバww死ぬ、と未だ解けない金縛りと生命の危機にジタバタしてたら
オカンが雨戸を開けに来てくれて助かった。
お母さんありがとうございます。
マジキチ対幽霊
一人暮らししてた頃、ある日突然部屋におっちゃんが居たことがあった。
ワンルームだから出入りは一目瞭然だし、五階だから外から入るには根性がいる。
窓際に立っているおっちゃんはぼんやりとこちらを見ていた。
ここで前置きがあるのだが、その頃自分は精神を病んでいた。
色々あって、はっきり言ってマジキチだった。
言動も行動も目の動きも全てがおかしい痛い子だった。
そんな自分はおっちゃんを前に、何故かテンションMAX。
(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ←をリアルで忠実に再現。
おっちゃんがビクッとしたのを見て、更にテンションが上がる。
狂ったように大笑いしながら部屋中をぐるぐる回り、飛び跳ねまくった。
暴れまくって、ふと気付いたらおっちゃんは居なかった。
幻覚だったのか幽霊だったのか実在したのか不明だけど、悪いことしたなぁ……
小さい頃からちょっと見える方だけど、幽霊?に驚かれたのは初めてだった。
あ、今ではちゃんと治して社会人ですよ。念のため。
恐ろしい霊体験
5年前に一度だけ霊体験をしたときの事を話そう。
当時、全裸で徘徊するのがカッコイイと考えていた俺は厨二病を患ってしまった。
生まれながらの呪いに侵されたオッドアイの孤高の退魔師だった俺は近所の自殺現場を深夜に徘徊しては酔っていた。
全裸の所々に黒インクでペイントを施し、右目にセロハンを貼り、木刀を担いで「何人たりとも俺を縛ることは出来ねぇぜ、キ―キキ」とか呟いたりしたり。
そしたら遂に遭遇したのです、あれは白いワンピースを着たOL風の幽霊でした。
真夏にワンピースというあり得ない姿、明らかに霊!それもかなり危険な悪霊!そう判断した俺は
「キョヘェェェッ!」と悪霊にとびかかった。
その瞬間俺はアスファルトに強烈に叩き付けられ気を失った(後から聴いたところ悪霊は講道館柔道有段者だった)。
そのまま警察を呼ばれ補導された挙句父ちゃんに顔の形が変わるまで殴られ、カーチャンは泣き、妹は爆笑した。
あんな恐ろしい霊体験は二度としたくない。
それ以後、俺はシャツだけは着るようになった。
突然現れた男
昨日、高校時代の友人数人と飲みに行った。
その中の一人が「最近太ったんだよね~。昔は痩せてたのに」と言い出した。
昔っていつだよ。と心の中で突っ込んでいると、突然男の声で「リバウンドですね、分かります」と声がした。
そこは個室で女だけだったのできょどっていたら、自分の隣に座ってた子が「リバウンド違う」と爆笑。みんな( ゚Д゚)ポカンとしてその子を見た。
あの声は誰だったのだろう。
もう1つ。
先日、友人と歩きながら話をしてたら、友人が手に持っていた携帯を落とした。
しゃがんだ瞬間、「うおっ!?」と声がした。驚いて見るといつの間にか友人の前にorzの格好したおじさんが。
「足腰弱いんだから労れよ」とショボーンとして消えた。
どうやら友人が膝かっくんしたらしい。可哀想だったけど笑った。
元ヤン看護士
いとこのねえちゃんが看護士になったと聞いた時本当にびっくりした。
ねえちゃんは中学の頃○市で顔の効く元レデ○ース幹部だった。
中学時代散々ぐれて無茶な走り方をし、警察から逃げて派手に事故った時優しくしてくれた看護士さんに憧れて、どうにか入れた最下位高校で必死で勉強して看護専門に入ったらしい。
そして看護士になれた。
毎日きつかった。患者に逆切れしそうになったこと、先輩のいじめ。それでもがんばった。
ある日、当直の時患者からナースコールが入った。そこは個人用の、金持ちさんが入院する素敵な別室。
部屋に誰かがいるとのこと。ものすごい苦しそうな声。
ねえちゃんはその頃先輩からの理不尽ないじめでかなりカリカリしていた。
へこむ前に逆切れを抑えることで必死だった。
そして部屋に着いた。ねえちゃんは見た。
うめく患者。
患者を見下ろす黒いコートを着た男。
「あなたなにやってんですか?面会時間はとっくにすぎてますよ!」
ねえちゃんはとりあえずそう言った。
すると男がゆっくり振り返った。その顔は……
鼻がそげおちて穴だけ。目があるはずのところに黒い大きな穴が空いている。
頭蓋骨にところどころ皮膚を貼ったような不自然な顔。
ねえちゃんはたちの悪いいたずらだと思ったらしい。ぶちきれた。
患者とぐるかよ。あたしはつかれてんだ。今だって疲れた体必死で動かしてだのなんだの考えがまとまる前にねえちゃんはぶちきれた。
「おまえどこのもんじゃ!!そこでなにしとんねんわれ!!なんやねんその顔おまえなめてんのか?あぁ!?なんかいうてみぃ!」
骸骨顔の男は一瞬ひるんだらしい。
ねえちゃんはめちゃくちゃに怒り狂っていた。
ひきずりだしてやろうとその男の前まで行き、手をつかむとすり抜けたらしい。
そこで怖がればいいものをねえちゃんはさらにきれた。
その時にはねえちゃんも一応この人はこの世のもんではないと認識はできたそうだが怒りが止まらなかったらしい。
「おまえしんでんのか!なに未練もってさまよっとんねん!そんなんやからそんな顔になっとるんじゃ!鏡見てみろおまえきもすぎや!!」
その時骸骨の彼は間違いなくはっきりと傷付いたように顔をさらに歪めたらしい。
とどめの一発
「おまえ童貞やろ」
骸骨は下を向きそしてすうっと溶けていくように消えたそうな。
患者から後でものすごく感謝されたらしいです。
ねえちゃんいわく
「幽霊?そんなもんなんぼでもおるけど人間の方が怖いって。そんなん気にしてたら看護士やっとれんやろ」とのことでした。
ねえちゃんのほうがこわい。
今ねえちゃんは看護士を退職し旦那さん(郵便局員)と幸せに暮らしております。
炬燵を囲んで
大学時代の思い出話。
実家から借家なんだが、3回生の頃、そこが改築するってんで丁度いい機会だからと学校の近所に部屋を借りて一人暮らしを始めた。
そこで暮らし始めて、人生初めての金縛りに遭った。
「二十歳過ぎるまで霊体験の無い人は、その後も一生経験しない」というのは嘘だったんだな。
起きてる時には特に何もないのだけど、部屋の特定の場所で居眠りすると、ほぼ確実に金縛られた。
引っ越して間もない冬。そんな目に遭うとも予想してなかった私はその問題の場所に炬燵を置いていて、よく居眠りしていた。
不思議なことに、そうやってると必ず玄関の戸が開く音が聞こえる。もちろん、本当に開いてるはずがない。鍵かけてるし。
その時も、炬燵で潰れていると、玄関の戸が開く音が聞こえて4人だか5人だかがやがやと入ってきた。
寝てるから見えないんだが、気配は感じた。多分、女性。自分より3つ4つは年上な感じ。
入ってきた連中は当たり前のように、私が潰れてる炬燵をぐるっと囲んで座り、楽しそうに談笑し始めた。入ってきた時から楽しそうだった。
何故か私は、彼女たちを自分の知り合いのように錯覚していて、その状況を不思議とも怖いとも思わず平和にふごふご寝こけていた。
そうやってしばらく賑やかにしていた後、一人が私に声をかけてきた。
親しげに「(私の名前)ちゃん、みかんの皮むけたけど食べる?」
こたつみかんですよ。こたつみかん。うひょ~、気が利くじゃないですか。
「うん!食べる!(*・∀・)」
即座に満面の笑みを浮かべてガバっと起き上がろうとした私。ンが…
う……動けない……
「やられたっ」
と事態を覚った瞬間に、周りからどっと笑い声が起きて消えた。
と同時に、体も自由になった。
起き上がって周囲を見回したら、当たり前だけど誰も居ない。
玄関もしっかり鍵がかかっている。
そして、みかんも無い……。
買ってなかったんだから無いのは当たり前なんだけど。
ということがあったんだよ、と、翌日、学校で後輩(ちょっと見える子)に話したら
「あー、からかわれましたね。大丈夫、悪い連中じゃないので心配いりませんよ」
と答えてくれた。
だから心配はしていない。
でもムカツク。
思い出しただけでムカついてくる。
あの連中、今度会ったらみかんぶつけてやる。
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