萌える話 – 短編10話【16】
プリントのすみっこの落書き
彼女といっしょに勉強した
普通にバイバイして家で続きをやっていたらメールがきて、
「プリントのすみっこに落書きしちゃった☆」
やっていた世界史のプリントを見て、落書きを見つけた
「テスト頑張ってね(≧□≦)/」
と書いてあった。
なんだか
会いたくなった。
ミカン
さっきスーパーに寄ってミカン買った。
彼女、ミカン好きだから「喜ぶだろうな」とか思って。
帰宅したらコタツが出ててミカンが乗ってた。
「喜ぶかなーとか思って」
彼女は「間の悪いヤツめ!」とか言って笑ってた。
後で山盛りのミカン2人で食べるんだ。幸せ。
食器洗ってるとき
俺の部屋に来て俺が食器洗ってるとき、後ろから抱きついてきて首筋にチューしようとしてくる。
口が届かないらしく頑張って背伸びをする姿にキュンときました。
それでも届かないから俺が軽く膝を曲げてあげるんだけどねw
夢
今朝、眠気覚ましに風呂入っていたら、ドタドタ…と階段を駆け降りる音の後、
ドタタタン!!(踏み外して落ちた)の音が。
何事かと思って風呂の戸開けたら、ヘタリこんで座ってる嫁が
「いい奥さんになるように頑張るから~、いなくならないで~」と大泣き。
どうやらそんな夢を見たらしく、なだめて泣きやませたら今度は尻が痛いと…。
そりゃ、あれだけ派手な音立てて落ちりゃ痛いだろうよ。
さっき「アザになってる~」とのメールがきた。
湿布でも買って帰るか…
ドラクエのセーブデータ
ある日の飲み会の帰り、『今から帰ります』と母に連絡をしようと携帯を開いたら大量のメールが
酔って出会い系にでも登録してしまったのかな、と思いつつ見てみると、なんと全て妹からだった
内容は
『ごめんお兄ちゃんのドラクエのセーブデータ間違えて上書きしちゃった><本当にごめんなさい』@16時
『本当に悪気はなかったんです』@17時
『ごめんね本当にごめんね許してください』@19時
『また元のとこまで進めときますから許して』@21時
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』@23時
とこんな感じ。
俺としては昔やってたやつだからわりとどうでも良かったんで『別にいいよ』と返信した。その時が夜1時くらい
あーもっと早く携帯みとけばなーと後悔しつつ帰宅すると、珍しくダイニングで妹が机に突っ伏して眠っていた
そばにいた母に事情を聞くと
『お兄ちゃんのセーブ消しちゃった ずっと謝ってるけどお兄ちゃんから返信こない きっと怒ってるから返信こないんだうわあああん』
とずっと泣いており、泣きつかれて眠ってしまったそうだ
俺は妹の耳元で『大丈夫だよお兄ちゃん怒ってないよ』と優しく囁いてからゲロ吐いて寝た
嫁とは同じ高校
嫁とは同じ高校で三年間同じクラスだったけどまともな会話はしたことがなかった
接点を持つようになったのは卒業後だいぶあとなんだけど、
この前嫁に高校時代もっと関わっておけばよかったなぁ…ってこぼしたんだよ
そしたらこの前家帰ったら高校時代の制服着て(わざわざ紺ハイソックスまで)出迎えてきやがったw
「お帰りなさい○○君」とか高校時代みたいに上の名前で呼びやがって
30なのにまったく変わんない健気な嫁が大好きだ
目にゴミ
3歳の妹の目にゴミが入って痛がっていたので目薬をさしてやった。
『はいパチパチして』
と言ったところ妹は目をつむったまま、手をパチパチしていた。
水商売風の女性
ある日俺は始発近くまで飲んで駅に向かっていると、駅近くの路地で水商売風の女性が酔っ払いに絡まれていた。
その女性から助けを求められたので、その親父を追っ払ってあげた。
それが嫁さんと初めての出会いだった。
彼女を落ち着かせて事情を聞くと、店に来た親父に気に入られ、閉店後、後を付けられて強引にホテルに連れ込まれそうになったらしい。
彼女からお礼したいから連絡先を教えてほしい、お店に来て欲しいと言われ、その後ちょくちょく行くようになった。
その後2年くらい常連とホステスとして仲良くなっていった。
デートとかはしなかった。
それまで俺は女性とまともに付き合った事がなく、彼女もあくまで仕事として優しくしてくれてるんだろうな、くらいにしか考えてなかった。
そして俺が転勤することになって、同僚が送別会の二次会をその店で開いてくれた。
彼女はいつも以上のテンション騒いでいた。
「新しいところでも頑張って!」
「あっちで変な女にひっかかるなよ!」
とか色々彼女から言われた。
朝まで飲んで始発で帰る時、彼女から
「最後だから一緒に帰ろうよ」
と誘われた。
歩きながら今までの思い出話みたいな事を話してた。
そして初めて会った路地近くになった。
彼女に
「そういえば初めて会ったのここだったね。最初びっくりしたよ。」
とか話したら、彼女が歩くのを止めて、突然泣き出してしまった。
突然の事にびっくりした俺は
「どうしたの?俺何か変なこと言った?」
と聞いた。
彼女は
「最後まで笑って別れようかと思ったけどごめんね。」
と言った。
何が起きてるのか分からん俺に彼女はまっすぐ見つめなが、ら
「お願いがあるの。〇〇〇(転勤先)に私も一緒に連れていって下さい。」
その後、彼女は本当に店を辞めて付いて来てくれて、半年近く同棲した後結婚しました。
嫁さんは井川遥似で美人だったので、何で俺?と聞いたら
「助けてくれた時から頼りがいのある人だと思っていた。
それから離れ離れになるのが嫌だったから告白した。」
と教えてくれた。
未だに嫁さんとの馴れ初めを言うとネタくさいと疑われる。
事務のお姉さん
会社で来客があったので、事務のお姉さんにお茶出しをお願いした。
上司があとから対応に加わると言い出したんで、上司の分のお茶の追加をお願いしに給湯室に行ったら、
「おいしくなーれ おいしくなーれ♪」と鼻歌を歌いながら急須にお湯を注いでるお姉さん。
殺伐とした打ち合わせだったけど、お茶はおいしかったです。
腕まくら
このところ咳やら生理痛やらに悩まされてた嫁に
昨日寝るときに突然「腕まくら」とだけ言われたので十年ぶりぐらいの腕枕で寝た
腕枕してものの5分で寝る嫁もいいけど、朝から妙にごきげんなところもまた可愛い
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