恥ずかしくて死ぬかと思った体験 短編10話【72】
1
中学時代の話。
自分の通っていた学校は、夏季限定で水筒を持って来ても良いことになっていた。
クソ暑い夏の午後、その日はキライな英語の授業をぼーっとしながら聞いていた。
ぼーっとするのも飽きてきたのでノートに落書きを始めた自分の背中を後ろの席の人がつついた。
振り返り小声で「何?」と返事をすると、後ろの人は机の横にかけてある自分の水筒を指差した。
よく見てみると何と水筒は水漏れを起こして床はかなりべちょべちょになっていた。
それを見た瞬間自分は頭が真っ白になり授業中なのにも関わらず大声で「え、ウソ、ちょっと、え!?」などと大絶叫。
クラス全員に一斉にこっちを見られ、「もーヤダ!」とか言いながら半泣きになりながらぞうきんで掃除した。
「もーヤダ!」とか言ってたとき、教師に「こっちがイヤだ!」と言われた・・・。
2
幼稚園ぐらいだった時
どっかのデパートで家族でご飯を食べた。
その帰りデパート内を歩いていて
飲食店の前に立ってる父親をみて「また食べるの~?」といいながら
お尻のポケットに指をかけるようにしていれて(小さい時背がひくいから、
かろうじて手がとどく父のおしりポケットに指かけて歩くのがくせだった。)
父親の顔を見上げた瞬間、父親ではなくどこかのお兄さん。
びっくりして気づいた瞬間家族が「なにやってんの~いくよ!」といって私を呼んだ。
幼稚園児とはいえものすごく恥ずかしかった思い出。
父親とそのお兄さんのはいてるじーぱんが似てたのでやってしまったのだと思います。
3
私は、かなりな病院嫌いです。
去年風邪をひきました。39度近い熱が2~3日続き、夫に有無を言わさず病院に連れていかれました。
喉とか一通り診終えて「じゃ、聴診器当てるから胸出して」と医者に言われ
げ。もう3日も風呂に入ってないのに!?臭いのに!?
あ!!トレーナーの下パジャマじゃん。って言うよりノーブラじゃん。
恥かしい事がいろいろ頭の中をグルグルまわったけど、あきらめて服をめくって胸を出した。
聴診器も終わったんで服を戻してたら腹に顔が書いてある・・・
熱を出す前の日、子供とふざけてへソを中心に顔を書いて遊んでたんだった。
腹に顔が書いてあるのに、何も言わない医者や看護婦さん達・・・余計と恥かしかった。
ますます医者が嫌いになった。
4
デート中、喫茶店に入った。
好きな人と同じ風景を見られるって幸せだなぁ…と窓の外を眺めて浸っていたら
「結婚しないか」と言われた。
すっごく嬉しくて、返事が少しでも遅れたらいけないと思って(待たせた分だけ迷
ってると思われそうで)慌てて「宜しくお願いします!」と返事して頭を下げた。
顔を上げたら、ポカンとした顔の彼。
少しの間があって、植物の仕切りを挟んだ隣の席から「…はい」と女性の声。
隣の席のプロポーズに返事しちゃったよ…orz
慌てて伝票掴んで店を出たけど、後から彼に「俺たちはもう少しゆっくり考えようね」
と言われ、さらにガックリした。
5
さっき電話を切るとき「よろしくお願いいたします」と
言おうと思ったのに「よろしくおながいいたすます」と言ってしまった。
あちゃーと思いながら一人でニヤニヤしたあと突然死にたくなった・・・
6
私は現在2年の高校生です。
で、去年初めてのバイトをする際に、
面接を申込もうと店に電話をした訳なんですが、
「○○と申すんだが店長は?」
・・・なんでこんなに偉そうなの、私
なんとか受かりましたけど(・∀・;)
7
会社でとある部署の主任をしてるんだが
今まで後輩にはよっぽど下手打たない限り
強い口調で注意する事もしてこなかった事はなく
比較的マターリした部署なんだがそれもあってか
仕事に対する緊張感があんまし感じられないのが
悩みだった。
昨日仕事を終えて帰ろうと思ってたら後輩達が
今度のプレゼン対策のミーティングをやるっていうんで
顔を出してみた。
改まってミーティングしてるのにヌルイ発言しか出てこないので
ちょっと強い口調で意見してみた。
すると後輩からは「またまたぁ○○(俺の名前)さあん」
みたいな答えだったんでブチ切れた
「お前たちいい加減にしろや!!(ry」机をバーンと叩いて
椅子に掛けてあった上着をとって会議室から出た
車に乗り込み走りながら
「これであいつ達もちょっとは緊張感もつだろう」
と一人ほくそえんでいた。
しばらくしてふと助手席をみるとスーツの上着が
俺のじゃない!そのまま帰ろうかと思ったけど
携帯とかも入っているかもしれないし後輩も困るだろうと
思って会社に引き返した。啖呵切った後の雰囲気の会議室に
入るのは非常に恥ずかしかった。
「あ、○○さん….」
「・・・いや、上着間違えてさ」
「はぁ….」
恥ずかしいのと気まずいので一杯でした
8
中学生の頃の出来事
当時俺は図書委員でその日は読書月間の始まりか何かで
全校朝礼で図書委員が前に出てお薦めの本を一人ずつ紹介するふざけた朝礼だった
当時本なんか全然読んでなかった俺は適当に図書館のお薦めコーナーにあった
みちこのなんたら、という本を薦めることにした
あらすじだけを大まかに把握する。なるほど悲しい話だった
発表の日、俺は緊張もせず俺の前に座るミッチー(友達のあだ名ね)に
みちこ、みちこ~と、本の題名からミッチーをからかってた
いざ発表となり前に出たらなぜかさっき俺が言ってたからかいが無償にツボに入った
必死に笑いをこらえながら
みっ、みちこはっ…親が死に、一人になったみちこプッ
ここで我慢ができなくなりもういいやとゲラゲラ大笑い
一部生徒が笑ってくれたが、後はポカーン、先生方もポカーン
その日のクラブ中後輩が、先輩すごいっすねー
恥ずかしくて死んだ
9
大学の授業で、社会調査をやっています。
起業家とか、コスプレイヤーとか、路上ミュージシャンとか、それぞれ対象者を絞って研究してるんだけど、
その授業をとってる友達と、コスプレイヤーの研究について話してました。
友達は純粋な一般人。俺は一般人を装った隠れオタ。
友達「で、コスプレイヤーって、自分のライフヒストリーを明らかにすることを、すごく恐れる傾向があるらしいのよ」
俺「あー、うん、なんでだろうねー」(……よーく分かるよ)
友達「非日常と、日常の区別っていうのかな、これアスカの話なんだけど」
俺「ん、エヴァ?」
友達「……は?」
俺「えっ」
友達「いや、授業一緒の、明日香が言ってたことだけどさ」
その後の会話、恥ずかしくて何話したかよく覚えてない……
10
中学生の頃付き合っていた彼がいた。
交換日記とかしていた。
2人とも音楽にはまっていた。
彼が、曲を作りたいので、詩を書いてほしいと書いてきた。
舞い上がっていた私は、調子に乗って、自分の番がくるたびに、書いて書いて書きまくった。
しかし、曲が完成される前に別れた。
日記には当時有頂天になった私の詩が多数記述され、手元に残っている。
あまりに恐ろしく、封印したまま。
思い出しても、恥ずかしいのに、もし封印をとかなければならなず、読み返したら、
今すぐ、大声で叫んで、外に飛び出し、空の星になりたくなる。
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