ほのぼの 和む話『狸と仲良くなった父』など 短編10話【20】 – 心がほっこりする体験談まとめ

『手作りのキャンドル』感動する話・泣ける話 - 長編【まとめ】 心が温まる話

 

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– ほのぼの - 和む話  短編10話【20】

 

 

ネコにいたずら

ネコを引っ掛けようと、布団に枕を押し込んでいかにも寝てるように細工してた。
本人は押入れの中。

メシの時間になると、ネコがトテテテって来て

「んにゃああ~ んにゃああ~」

って催促するもあまりにも起きてこないと思ったのか、
今度は布団の中に潜り込んでモソモソ。
もちろん中にあるのは枕なのでいくら呼ぼうが何しようが動くわけない。

それがネコにも分かって、布団から出てきて

「にゃあ~! にゃあ~!」

て泣きそうな顔しながら大声で呼ぶもんで、
まずここで「悪いことしたなあ度」がグーンと上昇。

しばらく鳴いて、あたりをウロウロしながらニャーニャー言ってたけど
だんだんと
「にゃ~・・・にゃ~・・・にゃ~・・・・」

とショボーンとしだしてホントに泣きそうになってるネコを見ていたたまれなくなり
押入れから飛び出してしまった。
ビンタを3発もらった

 

 

映画館での可愛らしい夫婦

自分映画館で働いているんだが、夫婦の片方が50歳以上で同じ作品を観る場合、2人で2000円(シニア料金並の割引率)というサービスを全国の映画館で行っている。

先日窓口でチケット売っていたらこの夫婦割引希望っぽい中年夫婦がやってきた。

( ゚Д゚)-自分
( ・ω・)-小柄な奥さん
( ´Д`)-小柄な旦那さん

( ゚Д゚)<いらっしゃいませー。どちらの作品をご覧になりますか
( ・ω・)<ほらお父さんも免許証だして。割引にならないよ
( ´Д`)<えー。どっちも50以上なんだしお母さんのだけでいいだろ?

旦那さん正解。年齢証明は50歳以上のどちらかでおk。

( ゚Д゚)<はい、年齢証明は50歳以上の方お1人様のみで結構ですよー
( ´Д`)<ほらやっぱりー。お母さんまたポカやらかして。1人でも買えるじゃないか
(;・ω・)<え、えー。だって窓口には2人で来なきゃダメなのよね?

奥さん正解。チケット購入時には必ず夫婦2人で来て貰うことになっている。

( ゚Д゚)<はい、必ずお二人でお越しいただくことになっております
(*・ω・)<ほら合ってた!2人揃ってないとだめなんだって!
(;´Д`)<お母さんが年齢証明は2人分じゃないとダメだとか言うから~
(*゚Д゚)<旦那様も奥様も合っていらっしゃいますよ。

夫婦2人で1人前の正解率。
世の中うまくできている。
やれ違うやれ正しいとやりつつもあれこれキャッキャ言いながら仲良くチケット購入。

2人とも小柄で可愛らしい人で幸せのお裾分けを頂いたので、いい席を取ってあげた。

(*゚Д゚)<こちらがチケットです。ごゆっくりとお楽しみくださいませー
(*・ω・)ノシ<はい、ありがとう。ほらお父さん、行きましょ。早く早く
(*´Д`)ノシ<どうもー。いってきまーす
(*゚Д゚)<(いってらっしゃい!)……お待ちのお客様、どうぞー!

本当に最後まで仲睦まじい、可愛いご夫婦でした。

 

狸と仲良くなった父

野良ダヌキにこういうことをするのは本当は良くないんだろうけど…

毎日会社の庭で弁当食べながら、おかずを野良タヌキの親子3匹に分け与えていたらしく
親子はもうすっかり父に懐いていて、
父が手を叩くとかならず3匹揃って藪の中から現れ、
父がその場を離れるとまた藪の中に戻っていくようになっている。
一度戻った後も、父が手を叩けば何度でもタヌキたちはひょっこりあらわれる。

「タヌキ、みせたるわ」

といって父の会社に呼び出されたときは何事かと思ったが
得意そうな顔で手を叩いてタヌキを召喚した後、

「僕の、上の娘です」

とタヌキに娘を紹介している父を見てうっかり萌えた。

その後餌付けの様子も見せてもらったが、
母タヌキにはカマボコを、子ダヌキにはミートボールを分け与える父なりの心配り(?)にも
ちょっと萌えた。

 

 

「人参求む」

母からメールが来た。
「人参求む」

妹からメールが来た。
「母、人参欲す。二本入りヨロシク」

弟からメールが来た。
「今日カレー。寄り道しないで帰って来て」

俺は弟のために、人参を買わないべきなのか?
三人バラバラに送ってきてなんか笑えた。

 

 

ガレージに来た野良猫

野良猫が時々ガレージで雨宿りしたり、日陰を求めて休憩したりしている。
顔見知りになたので、こないだからちょっとオヤツをあげてる。
なんつってカルカンなんだけど
。わざわざ買ってきたんだけどw

まぁ、そんな習慣もついた頃、その猫がもう1匹連れて来たので2皿出した。
1匹の時は勿論1皿。だってカルカンってパウチのやつだし、
すぐに食べてもらわなきゃ傷むじゃん?

今日4匹でやって来た・・・・猫用の皿買いに行かなきゃな・・・・

 

 

薬局のおじさん

スーパーの一角に入ってる小さい薬局に、かゆみ止めを買いに行った。

たくさんあってどれがいいのかわからず見比べてると、
奥から出てきた薬剤師のおじさんが

「虫刺されですか?」

と声をかけてきた。

背が高くて細身で、頭よさそうで、理系特有の空気がある、
いかにも薬剤師っぽいおじさんだった。

「私事で恐縮ですが、私はこれを愛用してるんですよ」

と、並んでいるうちのひとつを取って、成分表示を指差しながら

「この成分がかゆみを止めてくれて、この成分が……」

とか熱心に説明。

しばらく聞いて

「じゃ、それください」

と言ったら、

「ありがとうございます!(*゚∀゚*)」

とめちゃくちゃ嬉しそうな笑顔に。

「今おまけのストラップもついてますよ!」

と、当時映画上映中だったアメコミヒーローのストラップをつけてくれようとするので、

「すいません、それはいらないです」

と言ったら、とたんに(´・ω・`)ショボーンとなって

「お友達にこれが好きな人はいませんか…」

結局もらわず帰ったけど、いい人だった。

 

 

ミルキーさん

和みと迷ったマイ事件

この間イベント帰りに貧血を起こした。
なんとか最寄り駅まで辿りつき、眩暈が治まったらタクシーで帰ろうと
駅前のベンチで休んでいたら
地元のヤンキーがベンチの周りを囲むようにわらわら集まってきて地べたに座りはじめた。
さすがにびっくりして場所を移動しようとしたら

「おねーさん、具合悪いんでしょ?大丈夫?」

詳しく話を聞くと、彼らは自主パトロール中、この辺酔っ払いとか多くて絡まれやすいけど
こうしとけば変なの寄ってこないらしい。

正直君らが変なのだよ、と思ったりもしたが、守ってくれていたのも事実なので
帰るとき
「これ少ないけどお礼に」

とミルキー差し出すと

「え、ミルキーくれるの!まじいい人なんだけど」

と笑顔で受け取ってくれた。

それだけならいい話で終わるんだけど
ミルキーくれたお礼に家まで荷物運ぶよ(゚∀゚)!と
偽装済みではあるけど戦利品が詰まったカバンを
これ重いけど中身何ー?と覗かれそうになってあばばばばとなったり、
(さすがに重いもの運ばせるのは悪いよ、タクシー乗って帰るからと辞退した)

それ以降、駅前で会うたび

「ミルキーさんだ!

と声をかけられ
彼らの知り合いが通るたびに

「何やってんだよ」
「この人に挨拶するとミルキーもらえる」
「え!ミルキー(゚∀゚)」

とどんどん増殖している。
一袋じゃ足りなくなってきた。

 

おじちゃんと姪

姪「そのエビ(フライ)はあたしが作ったのー」

俺「○○ちゃんは料理の天才だなー」

姉「○○、おじちゃん(俺)ばっかりかまってないで早く食べなさい」

姪「ヤッ!!おじちゃんエビ食べな」

俺「ありがと、うまいうまい」

姉「早く食べちゃいなさい!!」

姪「ヤッ!!(プイ)」

俺「あらら」

姉「あんたこれねー、食べさせてほしいのよ」

俺「そうなん?」

姉「そうよー、ほら、あーん」

姪「…あーん」

俺「あ、食べた」

姉「子供ってこうなのよ、覚えときな」

俺「はい…じゃ、○○、あーん」

姪「あーんモグモグ!」

俺「いい子いい子!○○ちゃんえらい、はいあーん」

姪「あーん!!」

姉「お~食べる食べる珍しいwあんたうち来なさい」

姉いわく3歳の姪はとにかくおじちゃんにいいところを見せたいんだそうだ

 

 

Uターンラッシュ

今さっき実家の東京から帰ってくる彼女から来たメールです。

「Uターンダッシュに巻き込んでますミ」

毎度ながらドン引きです。
Uターンダッシュとか勘弁してくださいよ。
誰から教わったんですか。

そして自身が巻き込まれたという立場を理解できてないんですかね。

彼女は先日21になりました。

 

 

礼儀正しい子供

子どもが礼儀正しいと、そこは家族がちゃんとしてるからなんだろうな、と思って
ほのぼのするよね

エレベーターで開ボタンをおしてくれて、
乗り合わせた人々に

「何階ですかっ!(ボタン押しますよ)」

て聞いてくれたけど指定のボタンまで手が届かなくて

「…ゴメンナサイ」

って言ってた。

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