ほのぼの 和む話『ハムスターがいなくなった 』など 短編10話【3】 – 心がほっこりする体験談まとめ

ほのぼの 和む話『ハムスターがいなくなった 』など 短編10話【3】 - 心がほっこりする体験談まとめ 心が温まる話

 

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– ほのぼの - 和む話  短編10話【3】

 

 

ゲーム好きの父

ウチの父はゲーム好きだった。

特に初期のドラクエが。
その中でもトルネコのエピソードがかなり気に入ったようで

兄が『トルネコの不思議なダンジョン』という、
延々とダンジョンに潜ってアイテムを拾っては売り、
自分の店を大きくするゲームを買ってきた。

父はもうハマりまくって、休みの日にはビール片手にずっとトルネコやってた。

その後、兄が『シレン』とか『ポポロクロイス』とかのマルチダンジョン系を買ってきても、少しやってはトルネコに戻ってた。

ある日、なんでそんなにトルネコばっかりやるのか聞いたところ、

「トルネコは応援してくれる家族がいるから、一緒に頑張りたい。」

だと。

…感情移入しすぎだろ。

ちなみにポポロクロイスは主人公が小さな男の子なので、
ひとりでダンジョンに行かせるのが可哀想で出来ないらしい。

 

 

ハムスターがいなくなった

ハムスターがカゴからいなくなった。

一週間ほど後、愛犬がテレビの裏側をジッと見つめていた。
その視線の先には、ティッシュや新聞紙をちぎって丸め、高さ二センチ幅十センチ程の砦を作ったハムスターが。
ハムスターは両手を摺り合わせながら、「チッ、見つかったか」みたいな顔でこちらを見ていた。

 

 

怪電話

風呂から出で携帯開いたら母上からの着信が10件近く入ってて、
身内の誰かの危篤とかかと思って慌てて掛け直したのね。

そしたら母上、

「あんたがいきなり電話してきて、
無言電話だと思ったらいきなりフーフー息荒くなったり唸ったりするから何事かと思って」

とのこと。

「いや、今私風呂入ってたし母上の勘違いやろ」

と言ったものの、電話切った後にリダイヤル確認したら確かに風呂に入ってる時間帯に電話をかけてる。
それも、母上だけでなく、友人や上司、通販会社のコールセンターまで…

試しにリダイヤルに入ってた友人に電話をかけて

「さっき私電話した?」

と聞くと、

「おお、なんかめっちゃ苦しそうにうなされとったぞ」

と。

なんか悪い予感してもしかしたら私そのうち死ぬのかな?とか不安になってた。

その後も何度か携帯の電話帳に入ってる人たちに同様の電話がかかったらしく、どれも決まって私が風呂に入っている時間だった。

怖くなったので風呂に入るときに携帯を部屋に置きっぱなしにせず
脱衣所まで持ち歩くようになったらピタッと止まった。

原因がわからないまま暫くたった頃。
夕飯の準備してたら固定電話が鳴った。

着信ダイヤル見たら見覚えのある番号。
そう、自分の携帯。
恐る恐る出てみた。

私「…………」

電話「……………」

私「もしもし?」

電話「……フンッ…フンッ…」

私「もしもし?!」

電話「……フーッ フンフン」

電話の向こうで何かしてる!
携帯は2階の部屋にある。=今部屋に誰かがいる?!
部屋の主を確認する為に電話を子機に変えて恐る恐る階段を上がっていった。
その間中も電話の向こうではゴソゴソ音がしてる。

部屋のドアをゆっくり開け、気付かれないように覗きこむとそこには、ベッドの上で私の携帯をしきりに覗き込んでる愛犬の空(ミニチュアダックス1歳)がいた。

もしや…と思って、子機の通話口を指でなぞると(多分向こうには雑音が聞こえるはずだと思い)音がするたびにフンフン臭って、仕舞には唸りだした。

私からの怪電話の全ての謎はそれで解けたんだけど、(偶然にしても)折りたたみ携帯を開いて発信ボタンまで押せる器用な愛犬を誇りに思った事件だった。

 

大吟醸と外国人

以前取引のあった親日アメリカンとオージー二人組。
年に数回来日して、会社でミーティングが終わっては夜の街に行くのがデフォ。
そいつら、どっかのテンプレにあるような典型的な日本大好きで、もう二言目には、

「スシ、テンプラ、スキヤキ、フジヤマ」

などが飛び出てくるとっても分かりやすい連中。

中でも好きなのは『サケ』でワンカップがお気に入りらしい。
だけど工業用アルコールたっぷりの紛い物を日本の文化と思われたんじゃ面白くない。

俺は日本酒は飲まないんだが、アパートの近くに馴染みの酒屋があったので、これこれこういうわけで外人さんに本物の日本酒を飲ませてあげたい、と相談したら、親父は
「だったらこれがいいんじゃねえか?」

と甘口の大吟醸を、五合瓶で二種類すすめた。
(二本で計\15,000也、もちろん交際費で落とした)

ある日いつものように会議が終わり、俺は頃合を見計らって、

「実は二人にプレゼントがある。」

と例の日本酒を渡した。
化粧箱に五合瓶×2が入っていて、予め会社の冷蔵庫で冷やしておいた。

「ちょwww最初から会社で飲む気マンマンだろwww」

と上司に呆れられたが、まあ定時も超えてるし、
この後の食事会まで時間あるから会議室で一杯やってもいいだろう、と上司の許可を得た。

「ジャパニーズ・リアル・サケ」

と言って一本を空けて二人のグラスに注ぎ、飲み始めたら大騒ぎwww

な ん だ こ れ は あ あ あ あ !!? う 、 う ま す ぎ る う う う !!!
あああ、もうダメだ!!!止まらない!!!止まらない!!!
えええっ!!?原料は米だけだって!!?アンビリーバボーー!!!

それ以来、彼らはすっかり『ダイギンジョー』の中毒になってしまったらしいwww
以前は

「サケ、スシ、テンプラ、スキヤキ、フジヤマ」

だったのがその後は、

「サケ!サケ!ダイギンジョー!」

になっちまったwww

 

 

ママレードと父

うちの父は、ジャムが大好きだ
毎朝、いちごやブルーベリーのジャムをトーストにたっぷり塗って嬉しそうに食べてる

親戚からたくさんオレンジをもらったとき、ママレード作ったら父が喜ぶかなーと、
内緒でこしらえ、瓶数本に詰めて冷蔵庫に入れておいた
次の朝、ママレードの瓶を発見した父が、

「おっ!?何だこれ!ママレードか!?おい!どうしたんだこれ!?」
「俺はママレードが大好きなんだよー!」
「うまいなー!うまいぞー!」

と予想以上に大騒ぎしながらめちゃくちゃ嬉しそうに食べてくれた

数週間経って冷蔵庫見たら、食べかけのママレードの瓶に『最後の一本』と父の字で大きく書かれたメモが貼られてたw

「大事に食べたのにもう無くなりそう…」

としょんぼりしてたので、また作ってあげようと思うw

 

 

強化募金

山形サポーターが強化募金ってのやっていて
鹿島のユニ着た人が募金するたびに鹿島コール。
多分、数十回はやってたw

鹿島サポに強化募金をせがむ山形サポ。
山形サポの鹿島コール聞きたさに相手チームの強化費に募金をする鹿島サポ。

なんという平和な光景(笑)
田舎者同士気が合うのかねw

後、俺はゴール裏で観戦で家族はメインスタンドで観戦していたら
隣に座ってたおじさんから、カレーパンを二つ頂いたそうです。

「これ、美味しいんだよ。山形の名物なんだよ。買ってないの?それじゃああげるよ」

と言ってくれたそうです。

山形県民超良い人。
今日はサッカーは関係なく山形は好きになった。

 

 

60過ぎて退官した

父が最近、60過ぎて退官した。そしたら母が

「じゃあ私も主婦を定年退職するわ、明日からあなたがごはん作って」

そんなわけで、父が実家の料理担当に。
楽しくてしょうがないらしくて、一人ぐらしの私の家に、作りに来てくれるという。
じゃあ7時に夕食お願いします、といったんだけど
腕が未熟なので予定時間を二時間も過ぎて、9時にごはんができた。
味はもうひとつだったけど(初心者だから仕方ない)、父は

「うまいだろ?僕はやればなんでもできるんだよ」

って自信満々だった。
楽しそうだった。

 

嫁に愚痴った

会社で嫌な事があってものすごい落ち込んで、嫁に愚痴りまくった
翌日、帰宅したらクラウザーさんのメイクをしたネグリジェ姿の嫁が立っていて

「貴様の会社など真っ赤な血の色に染めてやるわー」

と叫ばれた。
驚きと呆れで腰が抜けたけど、あまりのバカっぽさになんか仕事で悩んでいたのがどうでも良くなった

びっくりするくらいアホ嫁だけど、結婚して良かった。
少なくとも退屈した事がない

 

 

猫と仲良くする方法

ねこと親父話注意。

うちで怪我した野良の子猫を保護した。
子猫といってももうだいぶ大きくなっており、人に警戒心むき出し。

母と私には警戒を解くようになったのだが、父は完全に敵扱いだった。
父しょんぼり。

動物を餌付けするには少しかじった食べ物をやるとよいと
何かで読んだらしい父は、それを実践してみようと思い立ったらしい。
が、人間の食べ物をやることはよくない。

悩んだ末、父はキャットフードをかじり続けた。
一度決めたら誰の意見にも耳を貸さない父なので、止めても無駄だった。

それが功を奏したのか、今や猫が一番なついているのは父。
父は

「同じ袋のカリカリを食った仲だ!」

と自慢している。

 

 

姉妹のほのぼの

さっき電車の中で。
姉…大学生くらい?妹…新大学生。妹の大学は遠方

妹「もうこうやって遊ぶこともなくなるね…」

姉「まあがんばれや」

妹「さみしい……もうお姉ちゃんの部屋で戦国無双できない…!!」

姉「ちょwあたしの存在価値そこかww」

妹「辛い時に、ゲームと漫画だらけのあの部屋に逃げ込むことができなくなるんだよ?
あそこだけが友達の居ない私の心のオアシスだったのに!!」

姉「自分でPS2買えよ」

妹「お金がない…」

姉「じゃあ駄目だな。諦めろ」

妹「ひどいよぉ~お姉ちゃん!この可愛い妹が可愛くないの?」

姉「可愛くなきゃここまで面倒みんわ」

妹「お姉ちゃん…!!愛してる!!」

この後、別れ際のカップルみたいな感じで別れを惜しんでいた

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