– ほのぼの - 和む話 短編10話【5】
かっこよく歩く
ある日の夜、家に向かって歩いて帰っていた。
もう直ぐ家に着くと言う所で、向こう側から美人のお姉さんが歩いて来た。
ちょっとカッコ良く見せようと、頭を真っ直ぐ背筋をピシッとして目線を水平線以上にまで上げて歩く。
お姉さんとすれ違うと言う、ほんの4秒程度前に、排水溝に足突っ込んで倒れる。
倒れる時に電柱に頭をぶつけ、その衝動でゆさゆさと電線が揺れる音が響き渡る。
お姉さんが「大丈夫?」と、少し距離を置いて尋ねてくる。
「大丈夫さ」
と溝に足突っ込んだまま返事して振り向いたら鼻血が垂れてくる。
「ハンカチ・・・・」
と言ってお姉さんがハンカチを渡してくれたので、それで鼻血を吹く。
しばし、妙な沈黙が生まれる。
お姉さんが優しく聞いて来る。
「足大丈夫?」
俺「大丈夫、良くある事です。」
「良くある?」
「あ、いや・・・・・。だ、大丈夫。とにかく大丈夫だから。」
「足抜けない?」
「大丈夫、抜ける。と思う。思われる。多分、抜ける。」
10秒ほど試行錯誤
俺「抜けない・・・・。」
「ちょっとどいて。」
お姉さんが急接近、髪の毛の良い匂いが漂う。
お姉さんが両手を掴んで足を持ち上げる。
「あ、有難う御座います。助かりました。」
「次は気をつけてよ。」
「はい。」
再び立ち上がり家に向かって歩く、ハンカチを借りたままだと気付く。
だが、そのハンカチに書いてある名前に気付く。
姉の名前だった・・・・。
後日、姉から「気取って歩くと危ない」と言われた。
気付いてたのか・・・・・。
運動会
今日は小学校2年の息子の運動会だった
まず大玉ころがしでは大玉の上に乗り上げてそのままぐるんと転がり、
置いて行かれそうになり追いつこうと勢いよく大玉に激突
はじき返され仰向けに倒れた。
かけっこでは、私が座っていた席から遠いほうからスタート
これはかなり速そうだったので、
「○○~がんばれ~行けーそのまま!!!」
と大声で声援を送っていたが、近づいてきてみると、よそさまの子だった。
トラックの中の待ち軍団の中を見ると「違うやろーオレココやー」と、フンガーッとジャンプしながら怒ってる我が息子
今日の保護者の皆さん投稿ビデオだけはしないで下さい
いじめられっこのささやかな復讐
小学校の時にクラスにいたいじめられっこで、
授業中にまるまる一時間ずっと人差し指と中指を眉間に当てて気を練り続けていたやつがいた。
んで授業が終わるころ、突然その手をいじめっこの前に突き出し大声で
「魔貫光殺法!!」
と・・・
そのあとのそいつの悔しがり方は尋常じゃなかったなぁ。
タバコ一本くれや
コンビニ前の自販機でタバコを買ったオサーンに、たむろってたDQNが「オッサン、タバコ1本くれや」と声をかけた。
オサーンは(゚Д゚)ハァ? のあと、やらね(゚⊿゚)と一言。
「ケチケチすんなよ。1本ぐらいいいじゃねぇかよ」
とシツコイDQNに
「だめだ!! やれない」
とキッパリした一言のあと
不況で給料が下がったため、タバコは1日に1箱に減らして我慢してる。
前回買ったのは1日半もったけど、今回(さっき買ったタバコ)もそうとは限らない。
ビールも1日500ml缶を2本だったのを350の1缶に減らした。
など涙を誘うような節約話をあつく語り
「その貴重な1本を、くれと言われてハイソーデスカとやれるか!?」
と、トドメの一発。
側にいたDQNの仲間が「すんません」と謝りながら「俺の1本あげます」と言ったら
「わしゃあ乞食じゃないから、節約しても物乞いはせん。」
と去って行きますた。オサーン微妙にカコ(・∀・)イイ!!
寅さんな彼女-
ある日彼氏を驚かそうと、アポなしでマンションを訪問。
すると玄関に華奢なミュールが!
有無を言わさず部屋に突撃すると、知らない女が私が置いてた雑誌を読みながらくつろいでいた。
もう大ショックで本当は泣いて喚きたかったのだけども
その頃ある雑誌の読モから本業モデルへのお話を頂いてた上に
芸能人やスポーツ選手なんかにも誘われたりして、
『私ってイイ女』と勘違い絶好調だった為、プライドが泣く事を許さなかった。
で、「こんな男で良かったら差し上げるわ」くらいの態度をとるつもりが本当は小心者なので、変な方向に・・。
必死に「違う、これは・・」と説明しようとする二人に対して
「まぁまぁ分かってるって、お二人さん。あたしゃ野暮な事は聞かないよ。
いいんだって、長い人生色々あるさ。これも経験だ。
良かったらコレら使ってよ(私が彼の部屋に置いてたスキンケア用品等)
まぁ他の女が使ったもんなんて嫌かもしれないけどさ。
こんな風に知り合ったのも何かの縁じゃないか」
と、勘違いして突っ走る寅さんのように振る舞ってしまった・・・。
なんか口調まで寅さん風味になる始末。
最後は引き止める彼氏を振り切って、
「それじゃ、お二人さんお幸せに!」
と言って部屋を出て、大泣きしながら帰宅。
そして後日、あの女は彼の妹だと発覚。
そして私のあだ名は『寅さん』に・・・・・・・・・・・・・・・・・_| ̄|○
切符が出てこない
ぼけーーーっとしてた日。
改札を通り、あれ、切符が出てこない。
故障かと思いつつ駅員さんに
「すみません、切符が出てこないんですけど」
と尋ねた。
「え?」
「ですから切符が・・・今改札出てきたんですけど」
「今降りられたんですよね?」
「そうです・・・Σ(゚Д゚)ハッ!」
「じゃあ、出てきませんよね(プ」
気づいた途端トドメさされて顔から火が出そうだった。
すみません、といって素早く去ったけどホントに恥ずかしかったよ。
初めて使ったとでも思われたかな。
切符が出てこない
ぼけーーーっとしてた日。
改札を通り、あれ、切符が出てこない。
故障かと思いつつ駅員さんに
「すみません、切符が出てこないんですけど」
と尋ねた。
「え?」
「ですから切符が・・・今改札出てきたんですけど」
「今降りられたんですよね?」
「そうです・・・Σ(゚Д゚)ハッ!」
「じゃあ、出てきませんよね(プ」
気づいた途端トドメさされて顔から火が出そうだった。
すみません、といって素早く去ったけどホントに恥ずかしかったよ。
初めて使ったとでも思われたかな。
シンクロ
寝言といえば昨夜3歳の娘が
夜中に突然「シンクロ~!!」と叫びながら
足を高々と持ち上げて、そのまま横に倒れて
ぴんと張った足が横で寝ていた旦那の股間を直撃し、
旦那がボエ!って起きて、娘はそのまま熟睡で
なんとなくクスっとした
変わったしきたり
親戚の法事に行った時
お坊さんが片足を横に投げ出してお経をあげ始めたので
不思議に思いまわりを見回したら
やはり何人かが足を投げ出した姿勢でお経を唱えていた
後で親戚に
「変わったしきたりですね」
って聞いたら
「みんな年寄りだから足が悪いだけよ」
と爆笑された
必勝の日の丸はちまき
ウチの高校は県内でも有数の進学系女子高だったんだけど
バカなこともみんな本気でやってて楽しい学校だった。
高校最後の数学の授業の時、クラスの子がどこから調達してきたのか
全員分の『必勝はちまき(真ん中に日の丸ついてるやつ)』を持ってきて
先生が入ってくる前に全員はちまきして直立不動で待ってるということをやったことがある。
先生は入った瞬間「うおお」とかなんとか言って後ずさっていた(w
1時間ずーっとみんな笑いっぱなし。
いい思い出。
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