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母の体験シリーズ 全3話|洒落怖名作まとめ

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母の体験シリーズ 全3話|洒落怖名作まとめ シリーズ物
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母の体験シリーズ 全3話

 

 

子供の笑い声

 

私の母は昔から不思議な体験をすることが多かったようです。その中でも初めての体験を書き込ませていただきます。

母の初めての霊的体験は中学2年生の夏休み。
母は1階の洋間のソファーの上で部活でつかれて眠っていたそうです。
漁師をしていた祖父は昼間から夕方まで自分の部屋で仲間と飲んでいるし、祖母はお華の先生だったので部屋には一人きり。
夕方、目が覚めてもまだウトウトしていた母の耳に「ガラガラッ」と勢いよく玄関を開ける音が聞こえました。
当時の田舎は近所の子供が入ってきても文句を言ったりはしなかったので、母は「お姉ちゃんの友達か誰かだろう」と狸寝入りを決め込みました。
ところが玄関を開けた人は「おーい」とか声をかけるでもなく黙っている。
少し不安になった母は様子を見ようかな・・・。と体をごそごそ動かしまして、一度ソファーに座る体勢になりました。その時です。
突然ドカドカという廊下を走る音がしたかと思うと、洋間のドアが思いっきり開け放たれました。
驚いた母は「誰?」と聞こうと思ったのですが、間髪いれずに
「あ は ァ は は  はは は   は ぁ はははははははははははははははははは!!!!!!」
という子供の狂ったような笑い声が聞こえ、体が動かなくなりました。
その子供は物凄い勢いで母のところまで走って来て、ソファーに座っている母の肩を掴んでガクガクと前後に揺さぶったそうです。

 

顔と顔がぶつかるくらいの至近距離に子供の顔がきて、女の子だとわかったそうです。
その顔はとても言い表せない顔で、目はあり得ないほどに血走り剥いていて、歯を剥きだしにしてゲラゲラと笑う様は頭がおかしくなるほど恐ろしかったと言っていました。
あまりの恐怖に母は失神。
次に気がついたときにはすでにその女の子の姿はなかったそうです。
あまりの恐怖にしばらく母は不眠症のようになってしまい、この出来事がきっかけで不思議な体験をするようになったようです。

今現在私の家族はこの母の実家に住んでいますが、不思議なことに私も弟も「子供の女の子」もしくは「子供」に関する不思議な体験をしています。
母はこの他にも不思議な体験をしています。
祖母が近所で有名な「無くし物を見つける人」だったようで、母方の親戚には不思議な体験をする人や能力を持つ人が多いみたいです。
なので、父はこういった体験をしていません。

 

 

抱っこ

 

母と父共通の友人のSおじさんは居酒屋経営です。
念願の息子が生まれて母子ともに健康に退院、みんなで集合して貸切宴会になりました。
酒飲みな母と父のお願いで私はアシとして一緒に行きました。
みんな久々の集合でかなり盛り上がっていて、私もきてよかったなぁとかノンビリ考えていました。
母がふとトイレに立ったので、母が座っていた席に移動して子供の頃お世話になった人たちと騒いでいました。
母がトイレから出てきたようなのでなんとなく母の方を見ると、何とも言えない顔をしていました。
青いというか・・・うまく表現できないのですが、ちょっと普通じゃない感じがしました。
みんなに話しかけられた時にはいつもの表情でしたが、いきなり
「今トイレで男の子を見たよ」と言い出しました。私は母のトイレから出てきたときの表情を見ていたので
「まさか悪いものなのかなー・・・」と思っていたのですが、酔っ払ったおじさんおばさんは「おう!それは座敷童だー!!」などと盛り上がり始めました。
大多数の知り合いは母が「よく見る人」だということを知っているので、別段怖がることもなく盛り上がっていたんですが
ちょっと母の様子が変だったのは覚えています。
その内に母は顔色が真っ青になってきて「A(私)ちょっとママ今日は帰りたい」と言い出しました。
もともと酒に強い人なので、え?おかしーなぁ・・・と思ったのですが、かなり具合が悪そうだったのでひとます母だけ家に連れて帰ることにしました。

 

車に乗ってエンジンをかけると母が「A、あんた見た?」と言い出すので「さっき言ってた男の子?いや見えなかったよ」と言うと
心底ホッとしたように「じゃあ、いいよ。よかった。」と言ってポツポツとトイレの中であったことを話し始めました。
個室から出て手を洗い、ハンカチを探してポケットを探っていたら、視界ギリギリのところをスッっと影が通ったそうです。
「ん?これはなにかいるのかも・・・」と思って手を拭いていたら、母の手首辺りをそっと触る感触があったそうです。
見たことや声を聞いたことはあっても直接触れるなんてことはなかったのでギョッとしてそちらを見ると
かすりの着物?(母はそう見えたらしい)を着た男の子がじっと見つめていたそうです。
内心うわぁ、子供って怖いよなぁ・・・と思っていたらぼそっと「僕も抱っこして」と言ったらしいです。
ああ、もしかしたらSさんの息子がみんなに可愛い可愛いと抱っこされてるのが羨ましいのかなぁ・・・とは思ったみたいですが流石に言葉が出なくて固まっていると
打って変わって物凄い目つきで見つめてきて「なんで抱っこしてくれないんだ・・・・・」ととても子供の声とは思えない低い声で言われたそうです。
あまりの怖さに硬直しているとその子はすーーーーーっと消えてしまい、心臓バクバクさせながらトイレから出てきたと言うのです。
聞いていて話し方があんまりリアルなのでなんとなく想像できてしまって鳥肌が立ちました。

 

「そんな怖いものが出たなんて一言も言わなかったじゃん!」と言ったんですが
「とにかく誰かに話さないと怖くてどうにかなりそうだったし、その子トイレから出たらいつのまにかSさんの足元にいてこっち見てたんだよ!」
ちょっと全身総毛立ちました。母曰くきっと自分の存在を知ってほしいんだよ・・・とのことですが真意はわかりません。
家に着いて流石に店に戻る勇気は出なくて熱を出してしまった母の看病をしていました。
ちなみに父はタクシーでご機嫌よさそうに帰ってきました。

Sさんは半信半疑ながら「座敷童ならちゃんともてなさなきゃなぁ」と言ってトイレの入り口近くに色々供えているようです。
あれから母はその男の子を見ていません。
そのお供え物で男の子が満足したならいいなぁ・・・と思っています。

 

追いかけてくる

 

ちなみにSさんのお店は段々常連客が増えて軌道に乗ってきたようです。
では、もういっちょ母体験談を書き込みますね~

私が中学生の頃弟が祖父のところで花札を覚えてきて家族の中で流行ったことがありました。
土曜の夜、明日は休み~ということで夜中まで花札をしていました。
父が突然「ラーメンが食べたいなぁ」と言い出したので車で20分程度の夜中までやっているラーメン屋さんに行くことになりました。
お腹いっぱい食べて帰り道、弟が早く帰って花札したいとゴネだしたので山道を通って早道することになりました。
狭い道路の両側にたくさん木が生えていて、暗いし私はあまり好きな道ではありませんでした。
その道を走っていると工場があるのですがその工場の前を通ったとき母が「停めて!」と言いました。
家族は文句ブーブーだったんですが、父がちょっと離れたところに車を停めました。
「ねぇ、工場の前の草むらに女の人がいたよ。こんな夜中で車も滅多に通らない道だし、何かあったのかも知れないし、とりあえず戻ってみない?」
母の言葉に私たちは半信半疑でしたが、結局狭い道を必死にUターンして戻ってみました。
「ここ!この辺!」と言うので停まって探してみたのですが見当たりません。
いないじゃーんとみんなで母を批難していたらおかしいなーといった感じで
「あそこにいるじゃない。ガードレールの後ろ・・・ほら、髪が長くて白いワンピース着てるでしょ?ノースリーブの・・・」
そこまで言いかけた母は何かに驚いたように黙ってしまいました。

 

その時季節は冬。お正月すぎたばかりの1月半ばでした。
「なんで・・・今の季節にノースリーブなんて、おかしいよね?おかしいよね?」
母は必死に私たちに話しかけますが私たちには見えないのでこちらも困惑するばかりです。どうしたら良いやら困っていると
「出して!早く車出して!!早くっ!!!」
物凄い形相で母が叫びました。その声にびっくりして私と弟は頭を抱えて下を向いてしまいました。父は車を急発進。
「やだっ、追いかけてくる!早く!もっとスピード出して!!」
何がなんだかわからない父も必死にぐんぐんスピードを出して車を走らせました。その間にも母は「早く!早く!!!」と凄い勢いで叫んでいました。途中は叫ぶ・・・というか泣き叫んでました。

家に着いた頃には全員冷や汗びっしょりでした。とにかく見えなくても怖くて怖くて・・・。
何より父の言葉が怖かったんです。
「あのさ、ガードの後ろって言ったよな?でもあそこのガードの裏はすぐに崖みたいになってて人なんて立てないんだぞ?工場が何年も前にあそこを削ってその砂でデコボコだった駐車場を整備したんだよ。」

その場が凍りつくのがわかりました。
あれから私も免許を取って車に乗るようになりましたが、あの道だけは通っていません。父も母も避けているようです。

工場のつくりがちょっとわかりにくいと思うのですが、母が女の人を見た、というガード側は崖の下が資材トラックの駐車場になっていて、工場自体はかなり遠くに建っています。

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