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神社の次男シリーズ 全3話|洒落怖名作まとめ

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神社の次男シリーズ 全3話|洒落怖名作まとめ シリーズ物
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神社の次男シリーズ 全3話

 

 

ババさまの祠

 

うちはかなりの田舎に住んでる。
代々神社をやってるんだが(俺の家のは小さい。本家がでかい)、俺と妹は小さい頃から継ぐ気なんてさらさら無く、
兄と姉がときどき神社についての勉強(?)みたいなのしてた。
だから俺は、自分の家の神社がどんな神様を祀ってるとか全然知らないわけ。

そんな俺と妹と、姉ちゃんが家で留守番してたときのこと。
俺の家は古くて、便所が家とはなれたところにある。

ぼっとんというか、気持ち悪くて、妹は極度の怖がりなんで、いつも俺がついてってた。
神社の裏に便所はあって、その奥は森みたいになってて、祠とかがぽつんと建ってて、
あんま近づくなって言われてた。
妹が夜中に起きてきて、「お願い。トイレついて来て」って言われたもんだから、目を擦りながらついてった。
妹が入ってるとき、なにやら森の奥のほうから音が聞こえてきた。
カーンみたいな、コーンみたいな、鉄と鉄がぶつかり合う音みたいなの。

 

妹が出てきてから、音のするほうに一緒に行ってみることにした。
「やめとこ、ねえ、怖いってば」とかブツブツいってるけど、俺は気にせず行った。
もともと妹にはちょっと霊感があるから、何か感じてたのかもしれない。

音のするほうにだんだん近づいていくと、人間がいることに気付いた。
でもそいつの風貌が恐ろしいの。
顔に色塗ってて(赤?茶?)、目なんか開ききってて、するとその女が、(多分女。年齢はわからない)
「おまえたちhdfg、k;!!!!」みたいに叫んできて、石投げながら追いかけてきた。

妹も俺もわけも分からず半泣き状態。無我夢中で逃げた。
そこに姉ちゃんが来て、「よくも!かえれ!!」みたいなこと言って、
「カルヅゲタマが知ると」とかその後叫んだ。あまり聞き取れなかった。

 

女は森の奥へ逃げていった。姉ちゃんが来なかったらどうなってたんだろ・・・
俺が「姉ちゃんありがとう、何だろ・・・あいつ」って言ったら、そばで妹がしゃくりあげてる。
姉ちゃんは「さつき(妹)を部屋に連れてって。あとで話すから」って言わった。
姉ちゃんもちょっと青ざめてた。俺と妹はそれ以上に青ざめてたけど。

 

妹が布団に入って、その部屋で姉ちゃんは俺と妹に話してくれた。
まず「さつき、見たんだね。アキ(俺)は?」って言われた。
あの女のことかと思ったけど、どうやら違うらしい。
俺の家族の名前は俺含めて仮名です。

 

「まさか、あんなのがまだいるなんて。さつき、詳しく言うとどんな感じだった?」
「うん、初めて見たから詳しくは分からないけど、女の子だった。
凄い髪が長くて、女の髪にぶらさがってた」
妹と姉ちゃんが、何やらそのようなことを話している。
あの時は、たしかに女の子なんて居なかった。
髪の毛は女も長かったけど、そんな人間がぶら下がるほどの長さでもなかった。
ていうか、ぶら下がれるの?人間。

 

「アキは見えなかったんだよね?」って言われたから、「うん」って言うと、姉ちゃんは話し始めた。
なにやら俺の家の神社は、昔呪いの方の御祓いとかもしてたらしく、あの祠に居るのは、昔地方一帯に呪いをかけてた神様らしい。
(俺たちは『ババさん』とか、『ベベさん』とか呼んでた)
その影響かもしれないが、俺の家の神社の裏では、時々呪いの儀式が行われていたらしい。
本来ならば他人に気付かれてはいけないものらしく、物音は立てずに行われていたので、
俺らは気付かなかったらしい。

 

俺の家の神社でやると、跳ね返った呪いが祠で受理されるのだという。
今回は一番オーソドックスな『丑の刻参り』ではないだろうか。
俺の推測だから分からないけれど、多分本格的なものだろう。

 

姉ちゃんはそのあとも色々語った。
今回のあの少女は、ここの神社に居た霊ではなく、外から入り込んだものであろうということ。
なんか、こっちの地方の霊ではないらしい。(何で分かったのかは聞いたけどスルーされた)
そして恐らく、姉ちゃんでは力が足りない。兄ちゃんか母ちゃんでないと駄目らしい。
あの女は最近うちの神社に、昼間決まった時間に御参りに来ていたらしく、そのときの服装は、決まって赤いワンピースだった。

まさか丑の刻参りをするとは、兄ちゃんでも思わなかったらしい。
「詳しいことは私の口からは全部いえないから、
明日両親と兄ちゃんが帰ってきてからにしようか」
そこで話は終わった。

多分、森では続きが行われていただろう。
俺がトイレ我慢できなくて、コソコソもう一回行ったときも音してたからorz

 

両親と兄ちゃんが帰ってきてからは、神社で本格的な話し合いが始まった。
「あれはいかん。早いとこババさんにあずかってもらおう」ということを母が話すと、
「もしかしたらババさんでもあかんかも」という答えが兄から返ってきた。
俺は黙って聞いてた。
話によると、あの少女はやっぱりこっちの地方の霊ではないらしく、
昔先祖が張った結界(この結界の中にいたら、ババさんのところに自動的に誘導されるらしい)も効かない、
きわめて強い霊だという。

 

正体があまり分かっていない分、俺ら家族(というか4人)はもう一度結界を貼ることにした。
そのときに、姉ちゃんが「あ」と声を上げた。
妹が「昨日の女が来た!」と叫んだ。
女は確かに赤いワンピースに、前見たときより比較的に髪の毛はまとまっている、まともな格好をしてた。

ただ今日は、神社のところに祭っている箱みたいなものに石を投げ出した。
父ちゃんが「やめろ!キヌを置いて行け!キヌを!」と、女に向かってみたことも無いような形相で叫んだ。
後から聞くと、キヌは少女の名前らしい。少女が名乗ったと兄ちゃんは言ってた。俺は聞こえなかった。
女は一目散に逃げ出した。

 

女は祠のほうに向かっていって、祠を必死であけようとした。
祠があいた。初めて俺は祠の中を見たけど、こけしみたいなのが入ってた。
「見るな!見ちゃいかん!」と父は言い、
母はまた「カルヅゲタマが知ると、オンヌシが黙ってはいないぞ」みたいなこといった。
(この言葉については、「継がんやつには関係ない」といって教えてくれない)
女はうめきながらこけしを撫でている。

 

父と兄ちゃんが取り押さえて、
「アキとさつきは神社へ行け!ババさまにお願いしてくれ!」と母が叫んだ。
俺と妹は走って神社に行って、何も考えずババさまにお祈りした。
すると妹がやけに泣き出した。
「ふぃ、ひゃあ、ぎゃえgcrんxc」と訳の分からないこと言って、
「呪うぞ」と、妹からは聞いたことの無いような低い声でつぶやいた。

 

俺はもう怖くて怖くて、本当に大泣きしながらババさまにお祈りした。
妹はときどき白目を剥きながら、「のろう」という言葉を交えつつ叫んでいる。
俺の家の神社は山の上のほうにあるので、人は誰も来てくれなかった。
そのとき、さすがに霊感の無い俺でも分かった。
妹が俺の背中を引っかくときに、なにかが俺の髪をひっぱった。
妹の手は両手とも背中にあるから、妹ではない。

 

そして、『受け止めた』か『いけるとみた』みたいな言葉が聞こえてきて、
妹が倒れ、俺もなぜか身体が軽くなった。
そして母が「終わった」と言って、「さあ、さつきを連れて行って」と、どこかへ歩いていった。
さつきはもう意識を取り戻したようで、「自分でいける」と言って、俺と二人で歩いて家まで行った。

 

俺はまだ半泣きだったけど、妹も両親も兄も姉も意外と平気な様子で、その日の晩御飯は普通の白い飯だった。

あのときに助けてくれたのは、ババさまでは無いらしい。
あの女がどうなったのかも、誰も俺と妹には教えてくれなかった。
ただ、あの女が神社に来ることは二度と無かった。
ババさまの祠はというと、今は別の場所に移されて、相変わらず近づいてはいけないといわれている。
母も父も兄も姉も、「忘れろ」とだけ俺に言う。

あと、ババさまはあくまで呪い関係の神様らしく、あまりいいものではないようです。
あのあと母が何度も本家に行って、同じようなこけしを目撃したので、本家が処理してくれたんだと思う。

これでおしまいです。
俺の中ではまだ決着ついてないんですが、家ではこの話題はタブーになってますorz

 

愛の呪い

 

田舎にある俺の家は小さいけど神社で、何やら呪い関係の神様がいる。
昔は神社の裏の森で、丑の刻参りとかする奴がわんさかいたらしいけど、俺らの代になるとあまり見ない。
(過去5、6回くらい見たけど)
俺は神社の息子でも、次男で全然継ぐ気も無く、霊感さえほぼないんだけど。

そんな俺の家の神社へ、俺の幼馴染で今は都会に出て行った友人の武久が来た。
久しぶりに会って、色々話して、今晩は家へとまることになった。
妹も話に入ってきて、盛り上がってきた頃に、
「昔よく遊んだよなー。お前と俺と、さつきと千歳ちゃんで」と、俺は言った。

さつきって言うのは俺の妹、千歳ちゃんは武久の妹。
すると、武久は突然深刻な顔になった。
俺も妹もびっくりして、しばらくの沈黙の後、
「今日は、千歳を呪いに来たんだ」と武久は言った。

 

「は?何言ってんだよ」と俺は言った。
「まあ聞いてくれ」
武久はさっきまでのテンションが嘘の様に、静かに話し始めた。

 

千歳ちゃんはもともと体の弱い子で、俺らと遊んでいたときも、「あまり激しい運動は控えろ」と親に言われていた。

そんな彼女もちゃんとした大学に行き、婚約者も出来たということで、
武久の家はおめでたい感じのムードが漂っていた。
そんな中、千歳ちゃんがたびたび吐くようになった。
「できちゃった?」と始めは思ってたらしいけど、産婦人科に行くとそうではなかったらしい。
ただ「●●病院へ行け」と。そこはその地域でも一番大きい病院だった。

 

千歳ちゃんと武久と両親は、不安になりながらもその病院に行ったらしい。
そこで千歳ちゃんを診てもらった結果、長期の入院が決まった。
両親はそれだけでとても青くなり、
「いままでそんな長い期間は無かったのに」と、入院が決まっただけで母親は泣いた。
(だいぶ高齢の出産だったようで、とくに千歳ちゃんは可愛がられてた)

そんな中、医者は武久だけを呼んで、個室に武久は行った。

 

「まず申し上げますと、千歳さんは重い病気にかかっています」
医者は病名と、発病してからの期間を詳しく言った。

「このままでは徐々に身体の自由がきかなくなり、やがて死にいたるでしょう。 しかし、進行しすぎていて治る可能性が低い。 あの弱い身体では、手術にも耐えられないでしょう」
医者は続けていった。

「このことは、お母様にはしばらくお話にならないで下さい。
急に話すとショックが大きすぎるでしょう」
武久は信じられなかった。

「・・・はい」
それだけ言って、病室にいる父を呼び、詳しく話した。
「あと1ヶ月くらいで寝たきりになるって。・・・それで、死ぬって」
父も泣いた。そのときに武久も初めて泣いた。

あれだけ元気だった妹が、もうすぐ死ぬ。やがて昏睡状態になって・・・
そのときに、「絶対母さんと千歳には知らせてはいけない」と約束した。

「今は?」
俺は言った。そばで俺の妹が泣いている。
「今はもう植物人間状態。でも死ぬまでにはもう少し時間があるって」
「それでなんでお前が呪うんだよ!」
俺はさっきの言葉と今の話がうまいことかみ合わなくて、苛苛した。

 

「千歳は今も苦しんでる。生死の境をさまよってる。
それでも絶対助からないんだよ。だから、せめて一刻も早く楽になって欲しい」
泣くことも無く、ただポツリと、武久は言った。

「お前さあ、信じろよ!千歳ちゃん、助かるって!信じろよ!」
俺のほうが先に泣いた。泣き虫すぎるだろ・・・orz

本当にキレた俺を妹がなだめた。「落ち着いて、落ち着いて」って。
「お兄ちゃんの気持ちも分かるけど、武久君の気持ちも分かってあげて。助かる可能性は無いって言われて、考えて考えて、 少しでも苦しむ時間を減らしてあげようって、武久君の考えた方法なの」
妹も泣いた。俺はおとなしくなった。

「・・・でもさ、安楽死とかもあるじゃん」
「それは出来ないんだよ。やろうと思えば出来るけど」
「なんで?」
「母親にバレたんだ。病気のこと。それから狂ったように、ずっと千歳のそばを離れない。 管を抜こうとしたら、怒って叫んで、俺の手を引っかいて、噛み付いて・・・」
空気が静まり返った。

話す言葉が無かった。よほどの修羅場だったのだろう。
「頼むよ。このままじゃ母親も自殺する。
『自然と死ぬまで待つ』って聞かないんだよ。
『自分たちから千歳を殺すことなんて出来ない』って言うんだよ」
俺はためらった。妹を呪う。聞いたことも無い話。

だいたい呪い自体効くかも分からないのに、そんなことにまですがるなんて、俺は複雑な心境だった。

「たのむから、俺に千歳を呪わせてくれ」

 

武久は土下座した。
「分かったよ。効くかなんて保証は無いから、知らないけどな」
俺もそこまでされたら承知せざるを得なかった。
「姉ちゃんたちにバレたら、絶対止められるから・・・」
俺と妹だけで、家にあった釘とかなづち、白装束みたいなの(?)を用意した。
千歳ちゃんの髪の毛と写真は、武久が持って来てた。

 

真夜中、俺たちは裏の森へ行った。
裏の森には祠があって、(俺らはババさまとかババさん、ベベさんとか呼んでる)
それが俺の神社で一番強い呪いの神様だ。
その祠の真正面にある一番近い木を選んだ。
「本当にやるのか?」
最後に俺が聞くと、武久はこっくりうなずいた。
ワラ人形を押し付けて、釘を順番に打つ。
武久は息をそーっと吸い込み、目を閉じて勢いよく一回目を打った。
カーン カーン カーン
高らかに音は森の中に響く。妹が泣く。
俺はどうしようもなく、武久を見つめていた。

 

カーン カーンと何か響いたあたりで、武久が泣き出した。
打たれていた勢いが弱くなり、コツ、コツと音がなっていた。
「・・・千歳、早く・・・ゆっくり眠って・・楽に・・・」
武久はひたすら妹の名前を呼んでいた。
そこにあったのはちょっと変わっているけど、確かな兄弟愛だった。
小さい頃から身体の弱い千歳ちゃんを守ってきた武久。
千歳ちゃんが風邪で寝込んだときは、自分も学校を休んで看病した武久。

俺の中にあった、武久が妹を想った記憶が、いくつかよみがえった。
「千歳・・・千歳・・・千歳・・・」
武久は何度も釘を打った。俺たちはずっと見つめていた。
どんなに頑張っても助かることの無い妹を、助けるために、呪う。
俺にはよく分からなかった。
「ババさま、ちゃんと、千歳ちゃんを呪ってくれたかな」と、妹は泣きながらつぶやいた。

次の日、朝起きると、もう武久は居なかった。
姉ちゃんに聞くと、「大分早くから駅へ行った。手紙預かってるよ」と言った。
俺と妹は手紙を開けた。

 

アキとさつきちゃん

昨日はありがとう。俺のよく分からないわがままに付き合ってくれて。
俺は千歳の様子を見に帰るよ。
ちゃんと死んでたらいいな、と思う反面、何かの方法で助かってくれてたら・・・
って気持ちもある。
じゃあ、また来るから。そのときは変わらず宜しく。

 

武久

いつものあいつの汚い字でかかれてた。
意外とあっさりした内容だったけど、俺らにとっては胸が締め付けられる思いの手紙だった。

あれから1週間ちょっと経ったけど、まだ武久からは連絡は無い。
ババさまがしくじったのか、神様が助けてくれたのか、
ババさまが成功したのか、神様が助けてくれなかったのか、
どれにしても、俺には忘れられない出来事となった。

 

成仏については、うちの神社は呪われた人がちゃんと成仏できるように、っていう神様が一番の神様らしいので、
大丈夫と思ったようです。(ババさまはあくまで祠に居る神様)
今更ですが、俺も説得するべきだったと後悔しています。

 

武久と連絡を取るために友人とかに色々聞いてみて、あいつの連絡先が分かりました。
さっき電話したんですが、えらく武久の声には元気がなく、千歳ちゃんのことを聞いてみると、
『千歳はおととい死んだよ。ごめんな、お前に先に連絡するべきだった。
最後は苦しむこともなく、みんなにみとられて、とうとう目を覚ますことなく死んだ。
医者に聞いてみると、予定よりちょっと早かったそうだが、そろそろ限界だったらしい。
色々整理してたらさあ、ロッカーから遺書みたいなのが見つかって、
俺への手紙、両親への手紙、お前とさつきちゃんへの手紙も入ってた。
今思えば、お前たちだけだったもんな、友達・・・あいつ、学生時代はいじめられてたから・・・
婚約者にも逃げられてて・・・
とりあえず色々世話になったな。もうちょっと落ち着いたら手紙もってそっちいくから。
じゃ、さつきちゃんにもよろしく』

結局呪いは成功したのかわからないが、多分自然に死んだんだと思う。
これは俺の直感だけどね。苦しまなかったらしいし。
武久の母親がちょっと今ヤバいらしくて、あんまり話せなかった。
ごめん、俺も今泣いてるから、結構文章意味不明かもしれない。

 

 

心霊相談に来たカップル

 

俺の家の神社にこのあいだ、心霊相談で男女のカップルが来た。
対応したのは姉ちゃんで、写真の相談だった。
心霊写真かと思って、面白そうだったので俺も同席した。

しかし、見るところ普通の写真。
なんだよ、普通じゃねーかと思ってたら、なんか女が写ってるところにプツプツと穴が開いてる。
「ああ、丑の刻参りで使われましたねー」って、平気な顔で姉ちゃんが言ったら、女のほうが泣き出した。
お姉ちゃんは女の人をなぐさめて、俺は暇になってきたから部屋に帰ろうと思った。
そのとき男の方をチラリと見たんだけど、なんか様子が変。
自分の唇をベロベロ舐めて、息遣いを荒くしながら女を見てた。

姉ちゃんもそれに気付いたらしく、女だけ違う部屋に呼んだ。
俺と男は二人きりになった。
「あ、あの、大変でしたね」と声をかけてみた。男は無視。
すると急に、「ね、俺の彼女可愛いでしょう。どこどこで会って~」と、なれそめを話してきた。
俺は会話をさえぎるように、「すいません、トイレ」といって席を立った。
なんだかあの男が嫌だった。

トイレから戻ってきたとき、女と男は帰るところだった。
「この写真は処分しておきます。気をつけてくださいね。また来て下さい」と、姉ちゃんは女にお守りを渡した。
「ありがとうございます」って言って、車に入っていった。
すると急に男が俺に近づいてきて、
「やっぱり女は、ああやって恐怖におびえている時が一番可愛い」と呟いた。
俺は凍りついた。ああ、丑の刻参りをしたのはこいつだ、と。
そうして車は走って行った。

あのカップル、うまくいってるのかなあ…

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