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【山にまつわる怖い話】『地獄の釜の蓋が開く』など 全5話|洒落怖名作まとめ – 山編【68】

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【山にまつわる怖い話】『地獄の釜の蓋が開く』など 全5話|【68】洒落怖名作 - 短編まとめ 山系
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山にまつわる怖い話【68】全5話

 

 

おもんさま

母方のおばあちゃんが去年、亡くなった。97歳の大往生だった。
事情があって、私は中学を卒業するまでおばあちゃんに育てられたから、
おばあちゃんとはたくさんの思い出がある。
中でも印象深いのは、おばあちゃんがよく話してくれた昔話の数々。
地域に伝わる古いお話らしいけど、子供向けの「桃太郎」とか「金太郎」みたいな物語じゃなくて
ちょっと怖いお話が多かったからよく覚えてる。お話ごとに登場人物とか出来事は違うのに、
どの話も共通して、舞台となる集落の特徴が同じだったし、
必ず「おもんさま」という存在が登場していた。

集落の特徴は以下。
・住民の苗字は6種類しかない。(6つの親族)
・その6親族が人体のように集落内に配置されている。(頭、両手、両足、心臓)
(おばあちゃんは「右腕の家にじゃじゃ馬がいて~」という話し方をしてた)

・「頭」の場所には大きな屋敷。そこに住む親族は地主の家系。
・「心臓」の場所は寺。そこに住む親族は住職の家系。

書き込み制限があるから遅くなる。ごめんなさい。

・年に一度お祭りがある。おもんさまの誕生日。
・十年に一度にはもっと大きなお祭りがあって、その日におもんさまは代替わりする。
・「おもんからくさ」という植物が集落いっぱいに生えている。

おもんさまについては以下。
・集落の守り神で、おもんさまは女の人。
・おもんさまの魂は、普段は屋敷にあって、祭の時に集落に下りてくる。
・おもんからくさが大好物。(食べるらしい)
その他、集落の特徴は以下。
・子どもがイタズラすると、大人は「おもんさまのところに連れて行くぞ!」と叱る。
・子どもの頃から日常的に飲酒する。朝ご飯の時に飲む。
・出来が良い子は男女問わず寺で勉強させ、いずれは集落の外に出て立派な仕事ができる。
(具体的に何の仕事なのかは分からない)
・集落の人々が盗み、殺し、姦通などの犯罪を犯すと、制裁としてひどい目にあう。
男の人の場合は、オ○ンチンをチョン切られる。
女の人の場合は子どもを産めない体にされる。
(おばあちゃんは「下腹を壊されて、女じゃなくなる」と言っていて、それが怖かった)

小さい頃はあまり疑問も持たずに聞いてただけだったけど、
中学に入った頃は話の展開に疑問を持つようになって、おばあちゃんに色々聞くようになった。
「おもんさまって誰?」「おもんからくさってどんなの?」
「その集落はどこ?」「子どもはお酒飲んじゃダメじゃないの?」などなど。
するとおばあちゃんは、
集落が人体として形成されるきっかけになった話をしてくれた。
これがすごく強烈な話だった。
おもんさまは海の向こうから来た、それはそれは美しい女の人だった。
でも美しいのは見た目だけで、集落の人々を奴隷のように扱う冷酷な人だった。
夫と共に集落の人々を容赦なく虐待・圧制し、言うことを聞かせていた。
そしてある植物を集落中に植えさせ、そこから酒を作り、自分は飲んで遊んで暮らした。
(この植物がおもんからくさ)
この酒はとても美味しいと評判で、近隣の集落にもよく売れた。
だが富を独り占めしたのはおもんさまの親族だけで、
酒で得た利益をもとに集落を見下ろす高台に大きな屋敷を作り、
貧しい集落の人々を支配し続けた。
ところがある日、おもんさまの夫が集落の娘と浮気をした。
おもんさまは怒り狂い、夫と娘が酒を飲んでいる現場に踏み込んで娘を捕らえ、
娘の腕を切り落とした。
しかし酒のせいで朦朧としていた娘は暴れもせずボーっとしている。
怒りが収まらないおもんさまは、娘のもう一方の腕や両足を次々に切り落とした。

ここでおもんさまは娘を殺すかと思いきや、
両手両足を切り落としても痛がらず生きている娘に、逆に興味を持った。
両手両足を切られてもまだ生きている。いつまで生きるだろう?と。
そこでおもんさまは、両手両足を切り落とした姿のまま娘を生かしておいた。
酒を飲ますと痛がらないということは分かっていたので、
酒が切れると泣き叫ぶ娘を笑いながら、何年も酒を飲ませて生かして、
娘をオモチャにして喜んでいた。
だが十年後に娘が死んだので、おもんさまは新しいオモチャを手に入れるべく、
夫に気に入った娘を選ばせ、自分も気に入った少年を選んでは次々に両手両足を切り落とし、
そのままの姿で生かしておく、という遊びを続けた。
この頃には、もう夫の方がおもんさまを恐れるようになっていたので、
せめてとばかりに集落の中央に寺を作り、捨てられていた手足のない少年や娘の胴体を供養し、
残りの両手両足は、寺にある胴体にとって手足の配置となるように四方に分けて埋めた。
そしてその上に集落の人々を分けて住まわせ、供養を続けるように命じたという。
この話の胸糞悪いところは、
非道を繰り返してきたおもんさまやその親族に、何の報いもないところだった。
おばあちゃんによると、おもんさまは天寿を全うし、満足して死んだそうだ。
しかも残った夫が、おもんさまが死んだことで集落の人々から報復がくるのではと考え、
おもんさまの頭部を屋敷に保存し、祈祷師に頼んで呪いをかけた。
その結果、おもんさまの頭部は腐ることなく、いつまでも美しいままだったので、
集落の人々はさらに怯えたという。
その上、寺の心臓と四方の手足を、おもんさまの頭がいつでも好きに操れるように
それぞれを道で繋いで整備した。そうしてこの集落は、
おもんさまの頭に操られる、可哀相な心臓と手足という「人体」になった。
この話を聞いた時は中学生だったから、さすがに創作でしょ……と思ったものの、
そんな昔話があるってことにショックを受けた。
(昔話といえば、てっきり勧善懲悪だと思っていた)

おまけにちょっとゾッとしたのは、おもんからくさはどんな植物かと聞いたら、
「あれだよ」とおばあちゃんは庭に植えられてる大きな植え込みを指差した。
細長い、百合か朝顔みたいな白い花が、垂れ下がっている咲いている植物だった。
我が家では「おもんからくさ」という名前しかないから正式名称は分からない。
その集落はもうないよと言って、おばあちゃんはそれ以上は教えてくれなかった。
私も怖くなって、それ以上は聞かなかった。

ググってみたらチョウセンアサガオだった!
麻薬だったのか……。
おばあちゃんが詳しく話さなかった理由が分かった気がする。

 




 

巨人

実は今朝の話なんですが、
山並みに映える故郷の朝焼けを久々に拝もうとカーテンを開けると、
薄紫と橙色の朝焼けの中に人間の形をした雲が動いていました。
しばらくしてその人雲はまるでしゃがみ込むように山の向こうに消えました。
後光のせいで雲と同化してましたがあれは完全に巨人だったと思います。
別のスレでも山に住む山より大きな巨人の話題が出ていますが、
それではないかと思い、山にまつわるこのスレに書かせて戴きました。
果たして私の見たものは山に住む巨人だったのでしょうか?
それとも単なるブロッケン現象だったのでしょうか?
真相は定かではないですが余りにもリアルなあの動き、
今、多少興奮しております。

 

エンジンがかからない場所

そう怖い話でもないんだが、山で間伐の仕事してたときの話。
急斜面での間伐作業で、平らになってるところがあった。
そこでチェーンソーのエンジンをかけようとしたんだけれども、いくらやってもかからない。
しばらく悪戦苦闘してると、離れたところで作業してた先輩(って言っても爺さんだが)が
「おーい、そこはエンジンかからんで、横にいけ、横」と言う。
ちょっと横に動いて、斜面に出ると、エンジンが普通にかかった。

「???」とわけわからんままに作業を続けて、夕方帰るときに
「その場所だとかからんってのはどうゆう意味?」って聞いてみた。
爺さんいわく
「あそこは、かからん場所なんよ。前に除伐で草刈るときにもかからんかったし、
その何年か前に間伐したときにも、あそこじゃエンジンかからんかった。
あそこ、山菜取りの人が落ちて転がって、骨折ったかなんかしらんで
あそこで死んどった。そのせいやと思う。」
ちょっとガクブルした。

 

地獄の釜の蓋が開く

中学時代、国語教師に聞いた話。

大学生の時、お盆に友人数人と連れ立って、花火を見物するため山の中腹にある展望台に出かけた。

周囲には街灯も少なく、最後の花火が消えた余韻に浸る中、ふとあることを思い出し、何気なく呟いてみた。

「そう言えばさ、お盆って、『地獄の釜の蓋が開く』って言うよな」

すると、一緒に来ていた女の子の一人が顔色を変え、「花火も終わったし、今日はもう帰ろう」と言い始めた。唐突だったので訝りながらも街に戻り、その女の子に何があったのか聞いてみると、彼女は言葉少なに語った。

「展望台の端っこの方に大きな木があったんだけど…S君(先生)がああやって言ったら、いきなり枝に青白い人の顔がたくさん浮かんで見えたの……」

 

開けないでね

昔生物部の合宿で、OGの先輩の大学が所有している山小屋に泊まった時の話。

冬の丹沢で、鹿やフィールドサインを観察して
夕方になったので山小屋に泊まった。
先輩が「夜、足音やドアを叩く音が聞こえても、開けないでね」
というので、?と思って質問したら
「良くあるのよ。開けても誰も居ないから。
遭難した人が助けを求めに来るみたいなんだけどね。
だだだ!と階段を駆け上がって、ドアをドンドン!と叩くんだけど
開けても誰も居ないの。」と。

幸いというか、泊まった晩はそのようなことは起きなかった。
(皆、冬山歩きにへとへとになって、爆睡していたからかもしれないけど)

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