霊感のある母
霊感のある母
エピローグ・・・・・・
私が霊感に目覚めたのは、母のせいだと思う。
あれは、小学2,3年の夏の夜、盆踊りの練習で、母と弟の3人で近くの広場から家に帰る途中の事だった、そのとき母が西の空を指差し私ら兄弟にこう言った、「ほらヒトダマ」ってね。
それは、高さ20M位の所にサッカーボールの1・5倍位のオレンジ色の光が、フラフラと浮いていた。
私ら3人は、それをじっと見ていたら最初フラフラ浮いていたと思ったら、急に私達の家の方にヒューンの飛んで行ってしまいました。
その時母は私らに「お母さん霊感強いから近くにいたお前たち兄弟もヒトダマ見れたんだよ」と言った。
次の日、私の家の隣のばあさんが亡くなった。
母はよく人が死ぬのを、よく当てる。大概は「線香の臭いがする」と言うと、次の日までには必ず知り合いが亡くなった。この場合もそんな霊感的な死の予告をされた出来事だったんだ。
それから私も色々と不思議な体験をする事となる。
家に霊が来ている
第2話「家に霊が来ている」・・・・・・。
私が、高2の土曜の昼下がりに母と話をしていたら、母がこんな事を言ってきた
「家に霊がきてる・・・・・・」と。
まあそんな話「母は霊感強いな」位にしか思っていなかった。
その日の夜、明日は日曜ということもあり、夜遅くまでTVをみていた。そんな時「バリバリバリ・・・・・・・・・・・・バリバリバリ」と音が聞こえて来た、「ん・・・・?」何の音だと耳を凝らすと、その音は、家の隣にある倉庫のトタン屋根から聞こえて来た。ねこがトタンを歩く音よりもっと大きい、そう幼稚園児位の体重が歩けば、する位の音の大きさが
「バリバリバリ・・・・・・・・・バリバリバリ・・・・・」
と聞こえてくる。
今は夜中の2時子供がいるどころか、誰が倉庫の2階になんか登るんだ?母が言ってた幽霊とは
これだったんだと思った。
しかし、部屋から顔を出して倉庫を見れば正体は分かるんだが正直怖くて見れなかった・・・・。
布団に包まり無理やり寝ようとしたが眠れなかった、ただその音をよく聞いていると5,6歩バリバリって歩くと、音が10m位飛んだ所でまた5,6歩バリバリ音がしてをずっと繰り返されて結局1時間は眠れなかった。
ちょっと話が2,3日戻るが、私がバイトをしていた時、一緒に働いていたパートのおばさんに、1本の電話がかかって来た。その内容は、そのおばさんの子供が車に轢かれて死んだと言うものだった・・・・。
そして。そのおばさんの子供は、私の母の勤める幼稚園の園児だった。
だからあの音は、あの子が私の母の所に来たよって言う音だったんだと思っている。
1週間位その音は聞こえたが、段々慣れてきて弟と一緒に部屋から見たが、音は聞こえなくなり周りには何も居なかった。
その後また・・・
「家に霊が来ている」PART2「その後また・・・」
私が、大学2年の頃、母は脳梗塞で倒れ生死をさまよったが、何とか一命を取り留めた。
母の所にお見舞いに行くと母は「昨日の夜、上の階の部屋の人うるさいよねー」と看護婦に言ったら「上は今何も使ってません。」と言われたとか。「窓から夜ずっと白い物体に見られてた」など、霊感の強い母はいつも通りだった。
そんなこんなで、なんとか退院した母がある時こんな事を言い始めた・・・・
母は危篤状態のときある夢を見ていた、その内容は、広い空間に一人だけかな?
と思ったら、そこには一人の小学生がいた。母はその子に「何年生?」と聞いたらその子は「四年生」と答えた。そしたら今度は死んだ母の母(私のばあちゃん)が出て来て「その子に近寄るな!」と言われた。とその次にはベッドの上だったらしい。
母はあの子は誰なのか考えたが分からなかったが、やっとわかった
「あの子は前に事故で(PART1で)死んだ子だった。4年たって成長していて直ぐに思い出せなかった」
と私に言った。
そんな事より「ばあちゃんが出てきてくんなかったらどうなってたんだよ」と思った。
死んでも成長するらしい・・・・・。
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