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『金魚鉢を被った女幽霊』など 全5話|洒落にならない怖い話【短編・オカルト】

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『金魚鉢を被った女幽霊』など 全5話|洒落にならない怖い話【短編・オカルト】 厳選
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短編 洒落にならない怖い話 全5話

 

約束

じゃあ俺が体験した唯一の怖い話?不思議な話というかスレチ&怖くなかったらごめんな話

3、4年前か、友人が神社が側にある団地の一軒家に引越したんだけど、
結構霊的な減少が頻繁に起こる場所だったのね。

ある時は屋根裏をドタドタ走り回る音がしたり、ある時は夜中に二階の部屋なんだけど、
ベランダの扉を叩かれる音がして、覗いてみたら真っ赤な子供が立っていたりと、、、

まぁ俺が泊まりにいってもそういう現象は全くなかったんだが。

ある日、いきなり友人が足に違和感を感じてたんだ。
「足いてぇ・・・」みたいな、ほんと軽く流してたんだけど、
気がついたらそいつ横になってぐったりしてたんだよ。
「おーい大丈夫か?」って聞いても反応なくて、俺は漫画読んでたんだ。

んでまぁ時間も夜中だったし帰って寝ようかなーとそいつ放置して帰宅したんだけど、
ものの数分そいつから電話がかかってきた

「・・・もしもし?何か神社の前まできてたんだけどwまじで怖いし最悪だわw」
もう心配性な俺は迷わずそいつんちまで戻って詳しく聞いた。

 

寝ぼけてたのかよくわからんけど、神社まで歩いてた途中気が付いたって、しかも裸足で
おいおいおいおいおいこえぇよ!と思いながらそいつをよく見たら服装が違ってた。
どうやら無意識のうちに着替えて外まで出ていたらしい。

しばらくしてまたそいつが「足が・・・」ってまた呟いてたんで「おい、どういたいんだよ」とか色々聞いても無視

そしたら「子供が・・・うん、うん。・・・え?」とかいいはじめたんでもう怖くてガクブルしてた。
「子供がどうしたんだよ!足は大丈夫なのか?」とか聞いても
「うん。・・・神社に?」とかわけわからんことをずっといってて、
その間もずっと「足が・・・」って痛がってたんだよ。

こりゃいかんと思った俺は友人に「おばちゃん読んでくるぞ?おい!」って聞いたら
すごい嫌そうに「アカン・・・ホンマにアカン・・・」の一点張り
「それなら足みせてみろよ・・・」って友人の足に触ろうとした瞬間
「ぅぁ・・・」みたいな声が、俺のうしろから聞こえてまじでビビってしまった
チキンな俺は硬直したまま動けず、ただ友人がボソボソ呟いてるのを聞いているだけだった。

「わかった・・・約束・・・」
おいおいおいおい何約束してんだよ!とか思いながら聞いてたら、
足の痛みがおさまったらしく、しばらく黙りが続いた。
意識を取り戻した友人は、タバコに火を付けて
「ふぅ・・・何か子供と神社で遊んだ夢見てたんだけどw」って
んで朝9時に神社に来るように約束されたらしい。

友人が唸っていた間、俺が喋っていた事も全然記憶にないらしいし
わけわからんまま朝日もさしてきたんで眠りについた。
起きたら9時すぎてたし、約束破ってんじゃんwって笑いながら話してたけど、
もしかしたら俺が寝ている間、無意識のうちにあいつは神社にいってたんだろうか・・・

というしょうもない話でした。
てか怖くないな・・・

 

 

田舎の風習

怖い話というのとは少し違うんだけど
私の母が子供の頃、だから昭和30年頃?のこと
うちの田舎ではちょっと頭のおかしいひとがたまにいたりして、これはたぶん
何年かに一人は当時あたまおかしくなっちゃう人はいたんだろうけど……

で、母のいた集落(田舎では小さな集落をそのまま部落と呼ぶのだけど)で
後家さんがいて、この人は名前は忘れてしまったけど物凄く器量よしだったらしい
とにかく美人で評判の未亡人が、夫を亡くして母のいた集落に戻ってきたそうだ。

そしてしばらくすると、当時いた頭のおかしなひとが、その後家さんを、いわゆる
レイプするとか淫乱な女だとか大声で叫びながら道を歩くようになって、そういうことは
しょっちゅうあったからしばらくは村人も無視してたらしいけども、
いよいよ鬼気迫るというか洒落にならないような感じになって、

それでまず後家さんを隠したらしい。

本家の納戸の奥に閉じ込めて、外に出ないようにしたらしい。
それでも本家のまわりで「出せ、出せ」とうるさく言って歩くので、結局その男は土牢に入れられたらしい。
土牢というのは山に横穴を掘って、竹で入り口を檻のように固めた牢屋で、
そういう施設があったってことはたぶん、そういうことは稀にあったんだろうと思う。

で、母はその土牢に毎晩おにぎりを持っていく役目だったそうな。
そこでそのいかれた男にちょっと悪い話なんかを聞いたりして、怖いながらもおにぎりを
持って行って食べさせていたらしい。そういうケアの方法は一般的だったそうな。

最近になって土地の売買だか台風だかでその土牢が無くなることになって、それで
なんとなく母が思い出した話。昔の、本当に田舎の話。

田舎と言うと十把一絡下になってしまうんだけども、城下町から
そう遠くない位置の田舎はまだ人の行き来があるが、八つ墓村の舞台は
本当に人の行き来がないくらいの田舎。今でいうと離れ小島くらいに思うといいかもしれない。

で、津山事件についてはいくつかドキュメンタリー的な本も出てるし
母もそういう本は読んだとのことだけども特によばいについて否定はしてないから
そういう風習が残っていてもおかしくない土地だったんだろうね、というくらい

祖母や母や、親戚の叔母からよばいについて話しているのは聞いたことがない
まぁ当たり前の話だけども、そうそう口にする話題ではないしね
すくなくとも母親の集落くらいの田舎では(普通の田舎では)残らない風習だろう

しゃべる猫

洒落にならない程ってわけでもないけど小学校低学年のころに体験した奇妙な話
その頃俺は年上の子の家によく遊びに行ってた。
その子の家は昔、着物屋やってて家の一階が店だった。

けどその頃はもう営業してなくて物置みたいな雑然とした状態になってたわけ
ある日遊びに行ったとき、一階の元店舗から住居のニ階に上がろうと入口入って行ったら
その家で飼われてる猫が、棚の上にいたのね。まあ猫なんて無視して俺は一階から
「○○くんいるー」って声かけた。

すると、その猫がはっきりとした声でこっち向いて「なに?」って喋ったんだよ。
俺は少しの間、完全に沈黙して「いえ、いないみたいならいいです」って
その猫に何故か敬語で弁解してそのまま帰っちゃった。

よくよく思い出してみると「ニャニ」とも聞こえたような気がするから
ただ単に紛らわしい鳴き声しただけだったかもしれないけど
とにかく、猫が喋ったのみて完全に気が動転した記憶がある。
後日談は何にもなし、猫は何事もなくその家で可愛がられて平和に暮らしてた。

 

 

安アパート

私が学生時代に経験した話です。文章下手なのは許してね。

当時私は神奈川県内のとある大学へ通ってたんだけど、
別の大学に移ることになって新しいアパートを探しに行く事に。

不動産屋さんに紹介されたのは大体6万5千円前後の物件だったんだけど、
一つだけ4万3000円ってのがあったんで「ここ見せてください」と言って
お兄さんと車に乗ってアパートのある場所へ向かいました・・・。

 

「ここはT駅から車で15分くらいで、大学までは40分くらいかかるから
大学へはバスで通うようになりますね」
アパートへつくとお兄さんはそう説明してくれた。

川の流れる音。未舗装の道路。林に包まれるようにしてひっそりと佇むアパート。
トタン屋根の長屋作りで築30年以上は経っているであろう昭和の香りがプンプン漂うそれは
廃墟といわれてもおかしくない程のボロさ。

正直嫌だなって思いました。
建物だけじゃなくて、道を挟んだ反対側にくたびれた平屋があったんだけど、
そこにおばあさんがいて、俺を乗せた車がアパートの前に止まるまで
そのおばあさんが興味深げにジーッとこっちを見ていたから気味悪くてね。。。

 

「今、カギをあけますね」
そういってお兄さんがカギを空けている間も、後ろから刺すような視線を感じていたので
さりげなく後ろを振り向いてみるとやはりおばあさんが俺を見てる。

「じゃあどうぞ」
既に乗り気じゃなかったんだけど、お兄さんに言われて中に入ると
中は外見からは想像もつかない程綺麗でした。

 

「老朽化が進んでいたので最近リフォームしたばかりなんですよ」
今でも覚えてるけど、ドアを開けるとすぐ右手側がトイレ。正面がバスで
左側が3畳くらいの台所。台所の正面が8畳の和室。和室の右手隣が10畳の和室・・・・。

立地条件とか考えてもこれで4万円台はさすがにおかしいのでは?
というか奥の和室から漂うこの何とも言えない雰囲気は何だろう・・・

 

私はこの異様な空気に耐えられず、和室から見える雑木林に囲まれた庭に出てもいいかと
お兄さんに言って外に出ました。外に出て正面の家を何気なくみるとまだあのおばあさんがいる。
おばあさんは何をするでもなくソワソワとしてたんだけど、俺に気がつくとお兄さんがいないことを
確認したのか急に身振り手振りで何かを伝えてきました。

 

人差し指でこちらを何回か指す。

顔の前で手を振る。

右手で首を押さえる。

おばあさんはこの仕草をするとそそくさと家の中に入っていきました。
血の気が引いた俺は当然別の物件を紹介してもらった訳でして・・・。

当時、今よりも行動力があった俺はこの数ヵ月後に
真相が知りたくておばあさんに会いに行きました。
もちろん菓子折りを持って。

心霊とかじゃないけどとても怖かった体験です。今ではいい思い出だなと思ってます。
つまらなかったらすまぬ。

 

金魚鉢を被った女幽霊

金魚鉢を被った女幽霊の話。

大学の友人が親元から離れてワンルームに引っ越すことになった、
大学の近くに格安の物件を見つけたらしい。

しかし格安には理由があって、前の住人がその部屋で自殺した事故物件だということだ。
オカルト好きの友人は逆に興味を惹かれ一も二もなく入居をきめた。
私は友人に請われて引越しの手伝いでその部屋を訪れることになったが、
どこにでもあるようなワンルームだった。

ただなぜか金魚蜂が一つだけゆかにぽつんと置かれていた。
友人が下見に来た時にはなかったものらしいが、友人は特に気にすることもなく、
インテリアにでも利用させてもらうよと笑っていた。

引越しの手伝いをした後友人宅でお酒をのんで、そのまま泊まることにした。
夜中尿意を覚えて目を覚まし、トイレで用を足して戻ってみると友人の枕元に女の人が立っていた。
白いワンピースを着た女が友人の寝顔を見下ろしている、
そしてなぜかその女の頭には金魚鉢が被せられていた。

私が非現実的な光景に固まっていると、女はこちらを振り向き
被っていた金魚鉢を床に置き、スッと消えていった。

翌日その話を友人にすると、初日から幽霊が出るとは幸先がいいねとはしゃいでいた。
その後、その女は友人の前にも何度か姿を現したそうだが
金魚鉢を被ってこちらを見てくること以外には何もしないという。

さらにしばらくの後、友人はあの金魚蜂でランチュウを買い始めたと言う。
いい加減あの女幽霊にも飽きてきたからね、金魚蜂に水とランチュウが入っていれば
うかつにかぶることも出来ないだろうということだ。

久しぶりに友人の部屋に呼ばれていってみると、
テーブルの上にはランチュウが泳ぐあの金魚蜂があった。
その日も友人宅に泊まったが、あの女幽霊は出てこなかった。

しかしその数日後、友人は大学に顔を出さなくなった、連絡もつかず部屋に行っても何の返事もない。
翌日、友人の家族が合鍵でその部屋に入ると友人は金魚蜂に顔を突っ込んで死んでいたと言う、
警察の判断は自殺だと言う。

友人の葬式で、友人の家族に聞いた話だと前の住人も
金魚蜂に顔を突っ込んで死んでいたと言うことだった。
しかし、女の人ではなくて30代の男のサラリーマンだと言うことだ。

金魚蜂の行方は知らないが、ランチュウは奇跡的に生きていて友人家族が飼っているそうだ。

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