『間男の所へ逃げた』本当にやった復讐 – 修羅場【長編】

『間男の所へ逃げた』本当にやった復讐 - 修羅場【長編】- 実際に行動した体験談

 

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間男の所へ逃げた

 

当時

俺32歳
元嫁30歳
娘2歳

専業主婦だった元嫁が、娘を連れて間男の所へ逃げた。

「あなたは家庭を顧みないし、帰りも遅いし、収入も将来性も間男がずっとある」

要約するとそういうことを面と向かって言われた。

仕事の帰りが遅かったのは、家族のための収入増を図って社内試験のための研修だったからで、遅く帰っても夕飯と朝飯つくってたのは俺で、フラフラになって娘の夜泣き癖やおねしょの面倒みてたのも俺じゃ!

俺の仕事中に娘を元嫁親にあずけて、外回りの間男と会っていたそうだ。

すれ違いや話し合い不足の点はあっただろうし、俺が全く悪くないとは言わんが、それで不倫していいのかというと話は別のはずだ。

間男親も元嫁親も平謝りだったが、結局は自分の子供がかわいいわけで、金を払うから俺に引いてくれ、それ一点張りで話にならなかった。

間男25歳は、確かに育ちがよさそうな男で有名企業に勤めていたが、感情に乏しそうなやつに見えた。

何を考えているのか今イチわからん。

間男は長男で、間男親は農家で年収1千万超だそうだ。

離婚は異存なかったが親権をめぐって1年近く争い、長引いたおかげで元嫁に育児実績ができてしまい、調停員が旧弊な老人揃いで結局負けた。

調停中は身を律するために、間男の会社への突撃も避けていて制裁の機会も失くした。

得たものは間男と元嫁合わせて700万の慰謝料だった。

会社への口止め料と、娘を奪った分の上乗せもあったの金額だが、これほど嬉しくない大金はないように思う。

負けた俺は、気力が失せて悔しさで泣いて過ごしていた。

ヘタレではあるがこれが事実だった。

慰謝料700万のうち500万を娘の養育費として一括で払い、娘と会う機会を確保した。

養育費については領収書をきちんととった上で、娘と会うことを妨げない一筆も書かせた。

月1~3回、マメにあっていたので、娘の成長を知る上での空白期間はなかった。

娘が小学校にあがる前の冬、元嫁から娘のことで相談があるといわれ渋々会った。

用件は案の定、養育費の追加請求だった。

500万を3年で使い果たすなボケ、誰が払うか。

断ると元嫁が深刻な顔で、娘は俺が育てた方がいいかもと漏らした。
まさか間男の虐待でもと元嫁を問い詰めると、怒鳴ったり殴ったりはしないが、間男が娘への関心をなくして邪魔にしたり無視したりするという。

元嫁も自分の娘のことだから心配で、俺に頼ってきたということのようだった。

こっちは喜んで娘の親権移譲の手続きをはじめると同時に、何か裏がないかと興信所で間男と元嫁の身辺を調査したところ意外なことがわかった。

まず、間男は会社をやめて2年近くになりずっと無職で、親からの仕送りに頼っていると推定される。

間男親も年収1千万というのは怪しく、年収3~400万程度ではないかということだった。

慰謝料700万を現金で払ってきたのは事実であり、このあたりは事情がわからないでいる。
あまり興味もない。

元嫁はパートで生活費を補っていて、恥ずかしい話、ちょっとザマミロと思った。

俺にはその頃、仲のいい28歳の女性がいた。

娘のことも気になるし結婚には懲りていたので、彼女には悪いが中途半端で曖昧なつきあいをしていた。

娘を引き取ると決まった時には、その女性のことも考えて悩んだが、どう考えても「娘>自分の彼女」だったので、彼女にわけを話して、いきなり小学生の娘の母親になれとはいえないので別れてくれるよう頼んだ。

1ヶ月くらいたってだったろうか。

別れた彼女が、
「決心しました。母親になります」
とこれも要約だが復縁要請してきた。

2人して燃え上がってしまい、彼女のご両親に挨拶にいく。

俺も当時何をやってたんだか。

彼女の両親としては反対するに決まっていて、俺は射殺されなかっただけ幸運なくらいだ。

俺が両親の立場なら話も聞かないと思う。

ご両親はできた人で、しばらく様子を見て、まず俺と娘の暮らしの実績をつくることと彼女と娘がなじむか様子を見ることを強い要望としてきた。

それから孫になるかもしれない娘を、自分たちとも足繁く会わせるようにもいわれた。

彼女はお泊りこそめったになかったが、会社が終わると俺と娘のマンションに通ってきて家事をやった。

俺も助かったし、ちょっと早めの家族気分だった。
元嫁は何度も娘と会わせることを要求してきた。

俺が新しい家族をつくれるかの瀬戸際だったので、

「これ以上、俺と娘を振り回すな。娘が会いたいといえば機会を作るから待て」

と強く言った。

素直に待ちますとの返事だったのは、元嫁が間男に愛想尽きて冷静になっていたのではないだろうか。

娘とこまめに会っていたことが奏功して、俺と娘は良好な状態で娘も元気に学校へ通った。

不安もあったが、彼女と娘が仲良くしている場面を見るたびに喜ぶ毎日だった。

娘にお母さんと会いたいか確認すると、う~んという曖昧な返事で、娘には悪かったがそれをいいことに元嫁を娘に近寄らせないようにしていた。

娘が小3になって、ようやく彼女の両親から許可が出て結婚することになった。

彼女というか今嫁と話し合い、けじめとして娘を元嫁に会わせることにした。

俺夫婦と彼女両親でガードしつつ、娘と元嫁は久しぶりに会った。

娘はけっこう嬉しそうで、俺は長く会わせなかったことで心が痛んだ。

今嫁の内心の痛みも容易に想像できたので、そっちも苦しかった。

俺が元嫁にたいして発言したのは以下のとおり。

・俺はお前を許してないし会いたくもない
・俺と娘には新しく立派な妻も母親ができる。かかわって邪魔するな
・娘の実の母には違いないから会わせないとはいわない
・しかし今のようなヒモをパートで養うような
荒れた生活をしている人間では娘のためによくない
・娘に会えるような人間になってから連絡して来い

その後は元嫁の接触もなく、平和に過ごして娘は小6で卒業間近を迎えた。

久々に元嫁から連絡があり、娘の中学入学の祝いをさせて欲しいと申し出があったので、今嫁と話し合った末、俺と娘で会うことになった。

元嫁はやたら老けたように見えた。

間男とは離婚が成立して、今は派遣社員で食っているという現状報告をうけた。
間男は実家で農業を手伝っているかも、そうでなければ無職という話で、それ以降は知らない関係ないとのことだった。

中学の制服代をもたせてほしいと申し出をうけたが、断固ことわった。

「娘のことで金を使うのも、悩むのも、娘と喧嘩するのも、成長を喜ぶのも、全部俺と今嫁の権利だから俺と娘を放棄したおまえにでしゃばる筋合いはない」

と申し渡した。

情で考えれば、祝いくらい受け取るのが男の度量かもしれなかったが、俺は元嫁を楽な気持ちにさせたくなかった。

娘も、その頃は今嫁と馴染んで磐石だったこともあり、元嫁とは空白期間が長すぎて会話はあまりはずまなかった。

「お母さん(元嫁)と会うのは期待もあったけれど、会ったあとでお母さん(今嫁)に悪い気がして後味が悪かった。会わないのはかわいそうな気もするけれど、あまり会いたいと思わなくなった」

と娘の述懐だった。

結論を早く出さなくていいから、元嫁とのかかわりはゆっくり考えるようにいっておいた。

その話をした時にちょっと心配になったので、お前の親は俺と今嫁だとよけいな念押しをしてしまった。

「うん」といって笑った娘の笑顔を信じたい。

ただし、駄目な女でも自分の実の母親なので、それを憎むようになって欲しくない。

できの悪い父としては悩まし

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