短編 – 本当にやった復讐 修羅場編【15】
ウトが浮気した
二年前にウトが浮気したときのこと。
心労で倒れたトメを助けに駆けつけたとき、
「恋する権利は誰にでもある。俺は別に誰にも迷惑かけてない!」
と言い、ブチギレた夫と殴り合いになっていた。
その後ウトメは離婚し、ウトはすぐ浮気相手と再婚。
昨日ウトがうちに来た。
現妻が浮気して出て行ったんだと。
「トメ子はどうしてる?今更ながらあいつの気持ちがわかった、謝りたい」
とか言いやがるので、ガレージに連れて行って
「恋する権利は誰にだってあるし、現妻さんは誰にも迷惑かけてないと思いますよ?」
「トメさんのこと気になるんですか、今更。えーと多分、ここにいると思いますよ。そこに釘をいっぱい打った跡があるでしょ、ウトさんの真後ろですよ」
ウトがうろたえながら、え?どういうことだ?とか言ってたので、洗濯ロープ持ってきて差出し
「そこに釘打ってこれでぶらさがってたんですよ。足元に凹みがあるでしょ、苦しくて散々暴れた跡ですよ。トメさんの気持ちがわかるようになったんなら、ウトさんもそこにぶらさがってあげたらどうです?後始末は私がしますよ、トメさんのときも私がしましたから。あの苦悶の顔、ウトさんへの恨みがこもった顔。忘れようにも忘れられませんよ…」
と言ったら、 (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル な顔してすごい勢いで帰って行った。
スカッとした。
ちなみにトメはその日、パン教室に行ってて留守でした。
手作りフランスパン( ゜Д゜)ウマー
トメは一生ウトに会いたくないと言って、自分が死んでも葬式にも来させるな、来たら塩まいて追い返してくれと言ってたんで大丈夫。
実際、私の話を聞いて腹抱えて笑ってたしw
あと、ウトが自殺しても私の心はまったく痛みません。
浮気中は私達夫婦がどんなに止めても、夫やトメを殴ってでも浮気相手に会いに行き、私にまで「いつか○男(夫)もこうなる、受け入れることを学べば幸せになる」とかメチャクチャなことを言ってた男ですよ。
戻ってきたのは99パーセント、トメか私達に自分の面倒を見させるため。
家事一切やらないしできないから。
トメははっきり言って、めったにいない希少良トメ。
弱っても面倒見る覚悟はできてるよ。
でもウトの面倒は絶対にイヤ。
ウトが嘘に気づいて文句言ってきたって、証拠があるわけじゃないので全然平気。
束縛嫁
ウチの嫁は束縛日本代表になれるくらいの束縛嫁。
どっからが浮気かって?他の女と目が合ったら浮気だろ!くらいな勢い…。
買い物に行ってレジの店員が女だったら、財布取られて会計は嫁がします。
お釣りを渡されるときに手が触れますからね。
携帯に女の人の番号なんて入ってません。
仕事終わって帰れば携帯チェックは当たり前。
休日なんて私の携帯は常に嫁が持ってます。
この前なんて、仕事の後輩が緊急で誰から聞いたか仕事のことでメールしてきちゃったんですよね、
そしたら5分後にはメアド変えられてて、しばらく自分でも気付かなかった…。
会社の飲み会なんかもちろん禁止です。
友人達との飲み会は当たり前のように同伴してきます。
家族全員が行けないところは全て禁止なんです。
仕事終わってなにか食べて帰ったり寄り道して帰ったことは結婚してから一度もありません。笑
そんなこんなで、少し前に修羅場がありました。
まぁ、毎日修羅場なんですがね、笑 仕事に行くのにお弁当を忘れてしまって、嫁が届けてくれることに。
こっちは忙しく働いていて、下の後輩に指示出したり声かけたりしてたわけですよ。
そしたら届けに来た嫁が見てたらしいんですよね、そっけなく弁当置いて、ありがとうを言う前に「後でな!」太い声で言われまして。
よく分からないけど忙しいので仕事に集中、疲れて帰ったら嫁が鬼の形相で待ってるわけですよ。
「今日、女の子と目ぇ見て喋ってたよな。見てたんだけど!」
って切れまくってまして…
疲れてるから、はい、ごめんなさいで終わらすつもりでいたら、
「なに?謝るってことは認めんの?浮気を認めるってこと?マジありえんわ!何様だよ!」
と、火に油をやってしまいました。
状況を説明しようが、言い訳だなんだって取り合ってもらえず、深夜まで及びました。
いい加減疲れたので、明日にしようと思って明日にしようと言ったら、またヒートアップ…。
昔レディースだった嫁は気が強くてビンタなんかしません。グーです。
髪は引っ張るし蹴られるし…。
さすがに疲れとイライラMAXに、抑えこみました。
すると嫌がって大暴れ、手にもった携帯をブンブン振り回して頭にクリーンヒット!怯んだ私にもう一発。
髪の生え際部が切れて顔面血だらけ…。
子供たちは泣き出すし、隣近所の人たちも集まりだして、警察呼びますか?って勢い
とりあえず、顔拭いてみんなに謝って一時休憩。
嫁は怒り疲れたのか、ブツブツ文句言いながら寝ました。
この時、朝5時…。まぁ、寝不足です。
え?今ですか?夫婦円満続いてますよ。
触らぬ神に祟りなし!笑これからも幸せ目指して頑張ります☆
タクシーが追い抜き
修羅場とゆうには生易しいかもですが、物凄く腹の立つ出来事でした。
某片側二車線の高速の高架下を、車で走っていた時、道はそこまで混雑してなかったんで法定速度+10キロくらいで、右車線を走っていたら左車線からタクシーが勢いよく追い抜いていき、いきなり被せてきました。
右折車線に入る為に…
俺の愛車のフェンダーとタクシーのリアバンパーが衝突。
路肩に止まり降りて行ったら、
タクシー「何追突してんの?」
俺「は?あんたのせいだろ?警察呼べや。」
で、警察到着。
相手は、25キロで走行していたと…
で、俺は60キロで走行していた…
俺「どうやってその速度で俺を追い抜けるんだ?」
警察「確かに、この道路の空き具合で25キロ以下で走行するとは考えにくいですね。」
それでも、グダグダ言い訳をしていたタクシーの運転手にブチ切れた警察官が
警察「てめぇ、グダグダ言ってんじゃねぇぞ!!まずこのお兄さんに謝ったらどうなんだ?!あぁ?てめえのせいでこのお兄さんは帰る時間遅くなって、さっきの時間なら引っかからなかった渋滞に巻き込まれるんだぞ!いいから謝れ!!」
(これマジでこの口調w)
でも、結局その日は謝らなかった。
後日警察署に2人とも呼ばれ、調書を作成する時に、相手を許すか許さないかみたいな項目があり、許さない方に丸を付けると、相手は確実に免停になるらしいので、もちろん丸付けましたw
過失割合はお互い動いてたので、8対2だったので、俺は3万円くらい修理代を支払わなきゃいけなかったんですが、請求が来ませんでしたw
多分タクシー会社に警察から圧力がかかったんでしょうねw
0歳の時の話
これは俺が0歳の時の話だ。
ちょうど歩行器に乗って歩く練習を始めた頃だった。
やんちゃだった俺は畳を引き裂こうがお構いなしに歩行器と共に歩き回っていた。
だが、悲劇は突然起きた。
ある日、いつものように歩き回っていたところ、何かの拍子で玄関から転落した。
高さは30センチぐらいだけど、子供からしたら、凄い高さだ。
親が気づいた時は、甲高い声で泣き叫んでいた。
すぐさま抱きかかえたらしいが、泣き止まず取り敢えず車で病院へ。
ちなみに救急の人とは太いパイプがあったので、すぐさま診察へ。
最初は外傷も無く脳震盪と言われ、母は納得したらしいが、仕事現場からかっ飛ばして来た親父がレントゲン撮影を要求した。
この時点でDQNと思われるが、そんなのお構いなしに要求まくった。
医師も必要無いし、放射線が発育に影響するかもと言ってきたが、こちらも譲らず、結局撮ることに。
数分後、院内にスタッドコールが流れたらしい。
そして、すぐさま俺入院&院長やら幹部の謝罪ローテーションがスタート。
話を聞くと、頭蓋骨が骨折していると。母倒れる、親父ブチ切れる。
医師、修羅場へ。
色んなえらい先生から雷が……
親父の怒りは二階まで響いたとか。
母が言うには、厚い壁を超え怒号が響き渡ってきたそうだ。
当然医師はクビに。
まぁ、俺が生還したからそこまではいいが。
あ。そうだ親父は医療材料の配送をしている。
そのためか結構患者やら病状を見ているらしい。
親父には本当に感謝。
強く言っていなかったら、今頃は…
ちなみに、私はまったく記憶がありません。
聞いた時背筋が凍りつきました。
泥ママとキチ旦那
この時期になると思い出す、泥ママとそのキチ旦那。
酔っぱらったおっさんが携帯からプチプチしてるから読みにくいのは勘弁。
ウチは俺と娘の父子家庭。
嫁は娘が年長になったとき、車にひかれて旅だった。
職場の理解、実家、義実家、義姉家族、の協力でここまで生活してこれた。
そんな父子家庭。
嫁の葬式やらが終わって、娘が幼稚園にまた行きだしたころ、勝手のわからない俺のために嫁のママ友達が助けてくれた時期があった。
主に弁当の事を教えてもらった。
たまにママ友数人がウチにきて弁当講習&それぞれの家族読んでバーベキューとか。
かなりイイ関係で、家族ぐるみの付き合いする相手増えた。
その中に、いつの間にか紛れこんだ、Aママが居た。
弁当レシピを教えてくれる訳でもなく、タダ飯食いにきてた。
隅っこで子供と食ってたし、変な人とは思いつつ放置してた。
卒園間際にそれは起こった。
その日も皆で飯食って、皆が帰宅した後、一人のママさんが戻ってきて話があると。
みんなが飯食ってるとき、Aが家の奥に行くの見たと。
で、家の中確認したら、嫁の遺品のネックレスなくなってた。
それは俺がプレゼントしたもの。
10万しないくらいの安物だけど、思い出の品。
娘が大きくなったら、使う使わないは別としても、譲ろうとしてた品。
他にも指輪やらの装身具もあったけど、これは別の箱だったため無事だった。
状況からして犯人はAだろうけど証拠はない。
とりあえずA含め全員に、泥棒入ったみたいだから通報する面倒に巻き込むかもしれないスマンって連絡。
A以外は協力的だった。まぁほっといて通報。
指紋やら調書やらが面倒だった。
個別に聞かれていた中でAがゲロる。
そしたら夜中にA旦那が来る。印象はモヤシDQN。
なにかの執行猶予中だったらしく、俺がAにあげたことにしろと。
拒否ったらペチペチ殴られたのでまた通報。
そして逮捕。地方紙だが新聞にまでのる事となった。
A夫妻共に実刑。旦那実家から慰謝料もらった。
ネックレスは処分。金で買えるものじゃないから悩んだが仕方ない。
そんなおっさんの昔話。
母におれおれ詐欺
あまり親しくないしあまり近所でもないAママが、うちの実母にオレオレ詐欺をやらかそうとした。
実母は近距離別居で、父の死後は一人暮らし。
そこに電話かけて
「(私)さんがヤクザの車と事故った。(私)さんは捕まってて逃げられない。示談金を代わりに取りに行くので、五百万用意しておいてくれ」
とかなんとか言ったらしい。
しかし電話の直後、作りすぎたコロッケを届けに私は母宅へ。
「今こんな電話が来たのよ~」
と言われ、
「何それ、今はやりのオレオレ詐欺?」とのんきに言い返す私。
(当時はATM振込みじゃなく取りに行くタイプのオレオレがはやってた)
コロッケ味見しながらまったりしてたら、インターホンが鳴った。
「五百万取りに来ました」みたいなことを言ってる。
うわーほんとに来たよ犯人だよ、と思いながら玄関に出てみると、なんと立ってたのはAママ。
私の顔を見てAママポカーン。
私も何やってんだこいつと思いポカーン。
しばらく無言で見つめ合っていたが(何を言っていいのかわからなかった)Aママは「空気読めないバカ」みたいなことを私にボソボソ言って、帰っていった。
私ますますポカーン。
とりあえず二、三人の知り合いに「こんなことがあった」とメール。
それが連絡網のように回って数日後にはほとんどの人に知れ渡っていた。せまい町だし。
Aママは言いふらされたと私をしばらく逆恨みしていたらしい。
一度、うちの家の前で子供の手をひいて仁王立ちになり、家をにらみながら涙をボロボロこぼして二時間ぐらい立ってたことがあった。
「私、傷ついてますアピール」だったらしい。
わけがわからなかった。子供は寒そうだった。
なぜうちに目をつけたかはわからないです。
母が元公務員だったから年金多めだし溜め込んでると思ったのかもしれない。
直接口をきいてないから詳細は不明です。
Aママはもともとぼっちだったのが、さらに孤立した。
子供も変な子に育ったらしく、友達がいないみたい。
まさか本当に取りに来ないだろうとたかをくくって警察は呼ばなかったのですが、今思えば警察に連絡するべきでしたね。
聡明を絵に書いたような人
初めて彼女にあったのは、内定式のとき。
同期だった。聡明を絵に書いたような人。
学生時代に書いた論文かなんかが賞を取ったらしく、期待の新人ということだった。
ただ、ちょっときつめ&変わった人で、やることすべてパーフェクトだし、自分のことはなんにも話さないので、宇宙人ではないかとの噂もあった。
まあ美人と言えば美人なんだけど、洋服とかおしゃれに気を使わないようだったし、クソまじめだし、お高くとまってるというより男嫌いみたいだった。
近寄る男はいなかった。
おいらも、なんかちょっと嫌いだった。
彼女とは、偶然同じ部署に配属になった。
それまで出会ったどんな女の人とも違うので、からかって反応を楽しむようになった。
はじめは、すごく嫌がっていた彼女だったが、半年も経つと馴れてきたのか、そのころおいらが結婚したんで安心したのか、少しづつ相手をしてくれるようになった。
その後、ちょっとだけ仲良しになって、愚痴を言い合ったりするようにはなったが、相変わらず自分のことは、何にも話さない。
休日何をしているかとか、家族のことはもちろん本人のことも、例えば誕生日なんかも何年間か知らなかった。
ある日、ある試験の申し込み書類の書き方を聞いたら、自分の書類をもって来て見せてくれた。
そこに、生年月日が書いてあった。
なんと、その日が誕生日だった。今日はデートかなぁ?
などといいつつ、とりあえず、昼休みに食べたチョコエッグに入ってたカメを誕生日プレゼントと言って渡した。
爬虫類大好きと言って子供みたいに喜んでいたのが印象的だった。
変わってるなぁと思った。
確かに変わった人で、いまどき携帯は大嫌いとかで、持ってなかった。
写真を撮られれるのも大嫌いだった。
カメラ付き携帯で飲み会のとき撮影したらすごく怒って、しばらく口をきいてくれなかったこともあった。
無理やり一緒にプリクラ撮ったときは、悪用されるといやだからと言ってシートごと全部持っていってしまった。
彼女は、がんばりやだった。
もともと才能もあったし、がんばるもんだから、どんどん出世していった。
それにほとんど遊ぶこともなく、仕事がおわるとまっすぐ家に帰っていた。
そんなに、お金ためてどうすんのー?お父さんの借金でも返ししてんの?などとからかった。
そのころには、彼女のことがとても好きになってしまっていた。
でも、おいらはもう子持ちなので、表に出さないようにぐっとこらえていた。
ただ、彼女の周りをうろちょろして、愚痴の聞き役や、遅くなったときのタクシー代わりをしていた。
でも、プライベートな関係は一切無かったし、変な噂にならないように気を配った。
同僚は、おいらは彼女の「ぽち」に見えると言っていた。
自分も彼女の「ぽち」という立場が気に入っていた。
そんな関係がしばらく続いた。
彼女は、相変わらず独身だった。
彼氏や恋人がいるかどうかは全然分からなかった。
ただ、彼女は、お守りみたいな小さな袋をいつもバックにつけていた。
何か聞いても、秘密のお守りとしか教えてくれなかった。
彼女が仕事のトラブルで落ち込んでいたとき、彼女のデスクでそのお守りをギュッとにぎっていたのを見たことがあった。
だから、勝手に遠くにいる彼氏からもらったのかな?などと思っていた。
ある日、海外出張からの帰り、成田で携帯の電源を入れたとたんに同僚から電話があった。
彼女が亡くなったと言われたとき全身の力が抜けた。
みみの奥がキーンと鳴ったのを覚えている。交通事故だった。
事故直後は、意識もあり、たいしたことはないと思われたらしいが、内臓からの出血があり、急変したとのことだった。
現実のこととは思えずに、なぜかあまり、涙もでてこなかった。
職場の何人かで、葬儀の手伝いをした。
そのとき初めて知っのだが、母子家庭だった。
お姉さんもいるが、施設に入っているとこのことだった。
彼女が大黒柱として家族を支えていたのだ。
彼女を軽率にからかったりしたこと恥じた。
とても申し訳なくて気が狂いそうだった。
葬儀の後、帰ろうとしていると、彼女のお母さんに呼び止められた。
渡したいものがあるから彼女の実家にあとで一緒に来てほしいと言われた。
貸していた本のことかな?と思いつつ彼女の母親と実家に向かった。
母親は、道すがら、彼女は大好きだった父親が出て行ってから、男の人が嫌いになったこと、誰にも頼らないで自分の力で生きていこうと誓ったこと、土日はあまり健康でない母親と施設の姉の世話をしていたことを話してくれた。
自分の子供とは思えないほどがんばりやだったと。
家に着くと彼女の部屋に案内された。
きれいに片付いていた、というより女性の部屋とは思えないくらい何も無かった。
ただ、専門書とノートがたくさんあった。
母親は、彼女がいつもおいらの話を楽しそうにしていたこと、おいらのことが大好きだったけど、おいらの子供達を自分のように悲しませることになるといけないと思い黙っていたこと、彼女が意識を失う直前に、おいらに会いたいと言っていたことを話してくれた。
机のすみにおいらと写ったプリクラが貼ってあった。
声を出して泣いたのは、大人になってから初めてだった。
帰るとき、彼女が亡くなったとき身につけていたネックレスと、いつも持ち歩いていたお守りを形見にもらった。
そばにおいてやって下さい。と言われた。
ネックレスは母親が就職記念にあげたものだった。
ただ、母親にもどこで手に入れたか分からないお守りを受け取るのはちょっと気が引けた。
でも、とても大切にしていたので、受け取ることにした。開けてみようとも思ったがやめた。
それからすぐ転職をした。
一年後、ようやく少し落ち着いた。
形見のお守りは、いつも彼女がしていたようにかばんにつけて持ち歩いていた。
ネックレスもお守りと同じような袋を買い、中に入れて一緒に持ち歩いていた。
先日、職場の女の子が、
「これ前から気になってたんですけど、何が入ってるんですか?」
といい、かばんのお守りを開けてしまった。
とめる間もなかった。というより、そういったときはもう中身を取り出していた。
彼女は、突然、なにこれー?といって大笑いを始めた。
お守りの中には、チョコエッグのカメが入っていた。
おいらは、もう職場にいることも忘れただただ泣き続けた。
姉たちの巻き込まれた修羅場
姉たちの巻き込まれた修羅場。
姉夫は仕事で、一年のほとんどを海外で過ごす生活。
姉も仕事をしているため一緒に住むことができず、姉が姉夫のいる国に行ったり、姉夫がたまに日本に帰ってきたりしている。
そんな生活をしている間に姉の妊娠が発覚。
本当は「結婚生活が安定してから~」と思っていたらしいのに、姉夫が色々失敗しちゃったらしい。
姉夫は仕事の都合上しばらく帰ってこれない。
姉も英語を話せないし、もう少し仕事をしたい、と姉夫の居る国には行かない選択。
姉夫両親は海外。
私と姉は母子家庭で育ち、その母も病気で亡くなっている。
結果、姉は一人で子供を出産することに。
世話をするという名目で私も姉夫婦のマンションに住まわせてもらうことになり、私が仕事で居ない時の姉に付き合ってくれるのは姉と姉夫の共通の友達のAさん、Bさん(二人とも男)。
ちなみにAさんと私は付き合っています。
二人とも独身で、時間に融通のきく仕事をしている、ちょっと特殊な人。
私が居ない時に姉が貧血で倒れたりした時はAさんが病院に付き添ってくれたり、Bさんが家具やインテリアを組み立ててくれたり。
他にも姉の女友達が居たりするんですが彼女たちも仕事に融通がきかず、毎日ではないですが、日中付き添ってくれるのはAさんBさんでした。
ある日、姉がBさんと二人でSCに買い物に行ったとき、姉もBさんも知らない人が姉を睨みつけたそうです。
その後数日はなにもなかったんですが、SCでBさんと姉がその人に再会した時、その人が姉に殴り掛かろうとした。(Bさんが守ってくれた)
「浮気しやがって!」とかいうその人。
とりあえずBさんに殴り掛かったので、警備員さんに連れて行かれて、そのまま警察に。
事情を警察の方に聞いてもらったところ、その人は旦那さんに浮気されて、再構築中とのこと。
未だにフラッシュバックがどうの~と言っているらしい。ただし診断書はなし。
その人は以前姉が通っていたスーパーでパートしていたらしく、姉とAさんが「今日は魚がいい」と話しているところを目撃していて、それなのに時々Bさんとも通ってくるし、指輪はあるし、スーパーのパートの間で噂が広まり「なんなんだろうね」というニラオチ対象になっていたことを話しました。
とりあえず被害届は提出して、スーパーパートさんの夫から示談金をいただきました。
スーパーパートさんは実家に帰らせます。
と一筆いただき、また本人からも謝罪をいただいたので、これでOK。
問題は「誤解されて当たり前なのよ」と噂していたスーパーの他パートさんたち。
とりあえず噂を近所中にまきましたw
こんなことがあったんですよーって。
そしてこの間ようやくスーパーの店長さんから謝罪の言葉をいただけたので記念カキコです。
別に誤解するのは勝手でも、迷惑かけたなら謝るのが筋でしょーが。と思います。
姉は精神的に少し危うくなりましたが、何とか持ちこたえました。
そこだけは本当に安心してます。
カーストな社宅
フェイクありです。
長くなりそうですがちょっと厄払いさせてください…
社宅住みなんだけど、ちょっとお堅い仕事で
「旦那の地位=奥の地位」もしくは「長く住んでいる=偉い」という今時…というカーストの残るうちの社宅。
そこのボスママが基地で社宅以外でも有名な痛い人。
ちなみにこの社宅ができた頃から住んでいるという超古参。
この基地ママには様々な伝説がありそれは割愛するけど、そういう訳で社宅以外でも有名な痛い人。
なので取りまき以外はぬるーーくスルーして関わらないようにしてたんだが、今日いきなりやられましたよ…
駐車場で遭遇しぬるーく会釈して通り過ぎようとした時、私の買ってきたばかりの有名ブランドの化粧品のショップバックが基地の琴線に触れたらしい。
・そんなブランドを使える程の顔か
・そのブランドを使うのはまだ早い
・若いうちから高級なものを使うと浪費癖がつくからよくない
・旦那の給料を守る身分でそんなものを買うのは図々しい
→だからふさわしい私が 使 っ て あ げ る か ら !という見事なテンプレ斜め上理論。
ロムで常駐していたとはいえいざ基地を目の前にすると正しい対応はできないもので、袋を奪われそうになるのをつかみながら「それは困ります」としか言えずに情けない…
と、そこへ現れたのが最近入ってきた社宅最年少妻。
最年少妻「なにこれ、どういう状況なんですか?」
基地「この子が分不相応な物を使って社会の道に外れるのを正しているのよ!これはこの子のため、そして旦那のためなのよ!!(要約)」
最年少妻「ええー!それで(私)さんから泥棒ですか!こわっ!基地さん(私)さんのお母さんじゃないんだからそれは犯罪ですよーwwまぁお母さんっていうか姑みたいですけどねww前から思ってたんですけど基地さんみたいな人ってお局さんっていうんですよね!私よくドラマで見るお局さんって見てみたかったんで嬉しいです!こういうの日本で 鬼 婆 って言うんですよね!あれ違った、番長?」
と基地も私もあっけにとられる位の言葉でペラペラと喋りそして一人で爆笑する最年少妻。
要約して↑のことだけど本当はもっと大はしゃぎしながら
「すごーい!本物のお局さんだぁ!」
と女子高生のようにけらけら笑う
「すごーい!フェイスブックに載せたーい!」
とスマホで撮影
この最年少妻、実は帰国子女+かなり可愛い+最年少でうちの社宅のアイドル。
旦那達や偉い人からも好かれて最強。
前々からかなり嫌っていた基地はもう顔真っ赤にしてぶるぶる震えて言い返すも、若い娘さんの天然っぷりで言葉のキャッチボール成り立たない。
そのうち騒ぎを聞いて集まり出した人たちに最年少妻が
「やばいんですよー!基地さんったらふさわしくないからって人の盗るんですよ!それってやばいですよね!」と大はしゃぎ。
切れた基地が「国へ帰れ!ブス!!」と叫んで逃走で終了。
そしてそれを見届けた最年少妻ははしゃいでた笑顔を顔からすっと消して真顔になり
「あの人頭おかしいから気をつけた方が良いですよ。まともに取り合って同じ言葉で意思疎通はできませんよ」と冷静。
あの無邪気な大はしゃぎは演技だった…!と愕然とするわたしに彼女は笑って
「自分はローラみたいなKYゆとり色物キャラが確立しちゃったから平気だよ~ん」って。
更に、撮影していたのはSNSに上げるためでなく証拠のため。
私さんが必要あればいつでも送る、と。
確かに今までもKYなようでいてかなり鋭い、みんなが言いたいけど言えない事を言ってくれるからスカッとさせてもらってたけどこの子頭良い子だわ…と心底感動してしまいました。
この子が入ってきてから基地ママ勢力もかなり削がれて社宅の勢力図が崩壊してるのも納得しました。
若いってすごい
大学時代の友人から突然電話
私は大学時代、某英語圏の国へ留学していました。
で、その大学時代の友人Aから突然電話が来た。
内容は、
「夫と離婚したけど帰る場所がないのでしばらく身を寄せさせて欲しい」
Aとは大学時代にひと悶着あって、卒業して10年以上音信普通だった。
私の電話番号は実家に連絡して聞いたらしい
(Aはまことしやかな嘘で私の母親を騙し、連絡先を引き出していた)
Aは現在某英語圏の国で結婚して子どももいると友人から聞いたことがあったので、いつ帰国したのか尋ねたら、
「昨日帰国したばかり。お金も無い。帰る場所も無いからあなたに連絡した、助けて欲しい」
実家に帰れないってどういうことかと詳しく説明を求めたが、今は話せないの一点張り。
私は確かに未だ独身なので身を寄せやすいのかもしれないけど、仕事もあるし第一Aと会いたくない理由もある。
かなり言い合いになったけど、最後には、
「10年以上前のことだけど、私はあなたのことを許した覚えはない。っていうか正直会いたくない。当時のことを思い出したくもないから、もう連絡しないで」
と言って電話を切った。
その後、某国在住の友人B(Aと私と同級生)にAのことを聞いてみた。
すると、Aは某国で詐欺まがいの事件を起こし、それが原因で夫に離婚を申し立てられたのだという。
詐欺の内容は、まあいわゆるネット通販詐欺(しかも盗品販売)
個人輸入とかで小遣い稼ぎしていたんだろうけど、方々から訴えられかけたあげく、夫にも捨てられた。
「家を買うのでお金を貸して欲しい」
と実家に無心し、その金で示談(?)したらしい(金を出す親も親だ)
だから、今更実家に帰れないのだろう。
強制退去同然で某国を出なくてはならず、Bには金の無心をするために連絡した。
しかしBはAからの連絡を一時保留し、Aの夫に連絡&詳細を聞き出した後にAの無心を断ったそうだ。
しかし、大学時代私が当時付き合っていたボーイフレンドと関係を持ち、
「できちゃったから彼と別れて!彼は私と結婚するって言ってるから!でも、アナタは私たちの愛のキューピッドだから、結婚式には呼んであげる。ブライズメイド(花嫁介添人)もやらせてあげる」
ってへっちゃらな顔して言ってきた分際で、何を今更・・・
っていうのが私の正直な気持ち
当然、私を含め共通の友人たちも結婚式なんて出なかった
二股かけるような男はこっちから願い下げではあったけれど、そんな男でも当時は愛情があった。
私は彼に裏切られた!友人に彼氏を寝盗られた!
という精神的ショックで卒業も一時危ういぐらい自暴自棄になったし、そのことは本当に思い出したくもない
(Aから突然連絡があった夜はいろいろ考えすぎて発熱して寝込んだぐらい、未だトラウマ)
後日談だけど、先日私が利用している某コミュニティサイトに、Aの元夫(私の大学時代の彼氏)からメッセージが入っていた(卒業した学校&年度を登録していたので、そこから探し当てたらしい)
「学生時代のボクは愚かだった。
子どもができたので責任をとって結婚したが、Aの浪費癖のせいで円満ではなかった。
Aは見栄っ張りで、その癖自分で稼ごうという姿勢が全く見られない女だった。
結婚してからの10数年、ボクは子どものために稼ぐだけのロボットで家庭に安らぎを見出せなかった。
離婚した今は子ども達と平穏に暮らすことだけを考えているが、ひとりで育てるのは大変。」
ってことを延々と書いていて、最後は、
「やっぱりキミと結婚するべきだった。
本当はそういう運命だったはず。
ボクにはキミのような自立した女性が似合っている。
今からでも遅くは無い、結婚しよう!
キミが今も独身なのはボクを忘れられずにいたからなんだろう?!
運命の悪戯で引き裂かれてしまったけれど、悪魔(A)はボクの元を去っていった。
これは僕たちにやっと訪れたチャンスなんだ!」
みたいな寝言で締めくくられていて、思わず笑ってしまった。
私は確かに独身だが、長年付き合っているパートナーはいる。特に不自由を感じないので結婚はしていないだけ
それにしても、子ども4人も作っておいて結婚生活が円満じゃなかったとか愛情はなかったとか、どの口が言うかって感じ。
即効でアクセス禁止にしてやった。
Aからもその後連絡はないので、どうなったかは知らない。
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