【長編- 名作】スカッとする話
祖母が絶対権力の家
やりすぎDQN返し注意。
その家は父、母、子、祖母という家庭で、
祖母が強権をふるっていた。
父は祖母の子なのだが、なぜかまったく逆らえず、
祖母の言うことにへーへーといつも従っていた。
母は姑と夫に抑えつけられて、家事とパートに出る以外は
いつもぼーっと鬱気味。
子は男の子で、これまたおとなしい子。
その家の祖母は糖尿病で、きつい食事制限をされており、
自分以外の家族もいっしょに糖尿病食を食べることを強いた。
朝も夜も、味気ないうすーい食事。
くたくたに似た味のない野菜。玄米。
でも祖母はひとりだけ年金でこっそり好物の
アンパンと缶コーヒーを買って寝床で隠れ食い。
見つかっても「自分の金で買ったんだ、なにが悪い」とひらきなおる。
息子である父が強く言えればいいんだが、なぜか逆らえず言いなり。
祖母は自分以外の家族には買い食いを許さず、家計も管理。
子は給食だけが楽しみで、クラスのみんながまずいまずいと
残す給食を一人でたいらげていた。
クリスマスやひな祭りの行事のときはケーキがつくのが楽しみだった。
彼の家がちょっとおかしいことはクラスメイトも知ってたし、
給食のケーキは申し訳ないがそんなにおいしくなかったので、彼にあげる子が多かった。
バレンタインも、そういう背景があって、彼はいっぱいもらっていた。
実際おとなしくてやさしい子で、そこそこ顔も頭もよかったので女子に人気はあったのだ。
しかし翌日彼はしょぼんとしていた。祖母にみつかって全部チョコを没収されたそうだった。
彼が小5のとき、遠足があった。
遠足のおやつ用の300円を彼の母がなんとか祖母の目を盗んで工面して
「これで買ってきな」と渡してくれた。
みんなと一緒に駄菓子屋でお菓子を買い、彼はリュックに入れて天袋に隠しておいた。
でもやっぱり祖母に見つかって没収。全部生ゴミに出された。
彼は人生で初めてキレた。
以下暴力ありDQN返し。
彼はまず祖母につかみかかり、押し倒して平手打ち数発。
祖母、殺されるとわめいて外へ逃げる。
その間に祖母の箪笥をひっくりかえし、自慢の着物に漂白剤をかけまくる。
手で裂こうとしたが切れなかったのでハサミでズタズタにしてる間に
祖母が父(自営)を連れて家へ戻ってきた。
叱りつける父に、彼はハサミを持ったまま突撃。父走って逃げるが、追いかける。
まだ小5で、まともに組み合ったら父の方が勝ったと思うのだが
彼はブチキレバーサーカー状態で、死んでもいいというくらいの暴れぶり。
かたや父親は「怪我したくない、怖い」で及び腰だから気迫と必死さが違う。
父は自営の事務所に逃げ込んでしまったので、追跡をやめて彼は家へ走って戻った。
ズタボロの着物の前で半狂乱の祖母をつかまえて、また平手数発。
入れ歯を口から引き抜いて、踏んで破壊。
四つん這いになって逃げる祖母のケツに数発ヤクザキック。
誰かが通報したらしく警官が駆けつけたときには、彼はもう静まってしくしく泣いていた。
祖母は半裸で入れ歯もなくフガフガしていた。
パートに出ていた母に連絡がいき、母が驚いて戻ってくると、家はグチャグチャ、
祖母は半狂乱、息子はしくしく泣きじゃくって、父は電話しても「おれはいい」と帰ってこない。
近所の証言もあり、子がかわいそうだと同情が集まり当然おとがめなし。
両親は別居(祖母と父、母と子で分かれて住んだ)のち、
母方親戚がメインで動いて離婚。
子は反動で、中学生~高校生までカップヌードルとポカリと
アルフォート大好きになりデブ化。
大学生でダイエットし、普通体系になって彼女ゲット。
今もカップヌードルカレー味には目がないが、普通の青年になりました。
ちなみに私は小学生時代、彼にケーキを食べてもらっていた(給食のクリームが苦手だった)生徒の一人です。
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