『自販機泥の子ども』など短編5話 – スカッとする話

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

自販機泥の子ども

自販機泥の子どもだったら近所にいた。
ばーちゃんに連れられた幼児とか赤ちゃん抱えたママと子連れとかをターゲットにして、がちゃんとジュースが出てきたら、それを奪って走って逃げる。ひどいときはお金入れた瞬間、自分が欲しいボタンを押して、呆然としてる被害者尻目に逃げる。
母親はトラブルがあったときのためか、ちょっと離れたところで見てる。

そういう泥子がついに逆襲された。そこの自販機は透明なフタを外側にひっぱり上げる古いタイプ(これ前提)
やっぱり子連れのパパ(小柄で優しそう)がニコニコしながら、子どもに
「○○ちゃん何がいいかな」とか選んでお金入れたら、泥子が走ってきてボタン押し。がちゃんと出てきたジュースをとろうと手を入れた瞬間、そのパパさんがわが子抱えたまま、ガンッと自販機の透明なフタに蹴りいれた。

手が挟まって抜けない泥子。パパさんは片足でバランスとったまま、わが子をおろし、さらに体重かけてから、足を離して、ジュースをとりだした。
見下ろすパパさんの目つき変わってる。が、すぐにニコニコして、わが子を抱いて、ジュース持って歩き出す。

「泥棒するとねー、あんな風に痛い思いするんだよー、○○ちゃんはしちゃだめだよ」と言いながら。
泥子はじわっと泣き出して、「痛い痛いよう」と。その場にかがみこんだ。
母親が駆けつけて、何か抗議してたが、「ちゃんと躾しろよ、それともあれ
もあんたの仕込みか?だったら、あんたの方に躾したほうがいいか」と凄んだパパさん。
なんでこんなに詳しいかというと、実兄の話だから。兄嫁さんに自慢して、
「なんて危ないことを!逆恨みされて、子どもが傷つけられたどうすんの」とがっつり怒られていた(実兄、段持ってない空手家)
泥子はどうやら骨までヒビったらしく、しばらくギプスつけてる姿が見られたらしい。
でもそれに懲りて少なくともその自販機近隣では泥やってないらしい。

 

 

薪を持ってかれた

庭に積んでた薪ストーブ用の薪を持ってかれた。
今年の冬用に、自宅用と親の別荘(雪国)用の薪を割ってカーポートに積み上げてたら
それを毎日数本ずつもっていかれてた模様。
風も無いのに積んでた木っ端(焚付けようの細かい枝)が崩れてたりしたから、不審に思ってたのよねー。
車のドライブレコーダーを常時録画にして数日間ほっておいたら、昼間に近所のママさんがネコ車に薪積んで行くのが録画されてた。
震災後自宅に薪ストーブを入れたけど、思いのほか薪が高くてうちから拝借を思いついたらしい。
1冬燃す分をセコセココソコソうちから拝借して溜め込んでたみたいです。

警察に届けるのもなんだと思ったが、父親が画像を警察に提出、警官に付き添ってもらって泥ママ宅から全部薪を引き上げてきた。
泥ママは「これは買った奴ですぅ?」とか言ってたが、近所で薪を扱ってる業者の商品は木の種類もサイズも割り方もそろってる、対してうちの薪は木材の種類も割り方も大きさもそろってない、その前に泥ママの家の小さいサイズの薪ストーブには入らないのだよ・・・・
あと、うちの薪小屋に置いてあった鉈や斧なんかも何故か泥ママ宅にあったので、そのままお縄になった。
刃に父の名前が彫りこんであったのに気がつかないのがすげぇ

 

兄貴の話

俺の兄貴(注:実兄)の話だ。
会社の飲み会で常務(社長の息子。次期社長)をぶん殴った。
理由は、兄貴には障害を持つ子供がいる。
その子とその子を産んだ兄貴の妻を欠陥品呼ばわりしたからだ。
キレて立ち上がる兄貴を抑える同僚を振りほどき、叫んだ。

「やかましい!女房子供をコケにされて下を向いてるぐらいなら、行く道いったらあああ!!!」

そして常務の鼻っ柱にパンチが炸裂した。
すっかりびびって泣きながら謝る三十男の常務。
もちろん顔中鼻血だらけだ。

結局、刑事事件にはならずにすんだのだが、やっぱりその事で会社を辞める事になった。
今は転職に成功して幸せに暮らしている。

 

 

自転車をちょうだい

時期が違うけどうちの近所のセコさんかと思ったよ。

うちも娘の小さくなった自転車をちょうだいと言われた。

このあたりは粗大ゴミで自転車は750円で、月に一回しか回収に来てくれないからなんとなく面倒で駐車場のスミに置きっぱなしになっていた。

乗らなくなって一年くらい経つし、ぼろいしいいのかなーと思ったけど大丈夫と言い張る。

じゃあ、持っていっていいよ。とその場で言ったら、

「はぁーー? 人にあげる前に手入れくらいするもんじゃないの?汚いし、ちゃんとタイヤ空気入ってる?確認した?」

等々、ずうずうしいことをおっしゃる。 
いらッとしたので、

「やっぱあげるのやめるわ。タイヤ空気抜けてるみたいだし、パンクだとしたら直すのに1500円かかるから粗大ゴミの倍かかっちゃうもん。そこまでしてもらってもらわなくても結構」

「え、まってよ。まあ、そのままでもいいわよ」

我慢してあげるみたいな言い方に、よりムカッとして、

「いやです。あげません。これで怪我でもされたら治療費まで請求されそうだから、次のゴミに出します!」

グチャグチャ言っていたけど、断固拒否したら帰って行ったよ。

うちの悪口をママ友にいろいろ話したらしいが、ずうずうしいと逆に笑われていた。

 

 

見慣れぬ車が駐車

昨年末29日に仕事納めをし翌月3日までは基本的に休みのため、会社の駐車場に鍵をかけたプラスチックチェーンを張っていた。
仕事の特性上(詳細は略)休日でも社用車が出せるようにするため、25日の雪の除雪排雪作業が終わったばかりなのに30日から降りだした
大雪の除雪に私を含め社員4人ほどが大晦日にも係わらず出社した。
すると見慣れぬエルグランドが駐車している。
プラスチックチェーンを壊し車体に雪を30?ほど載せたままで・・
会社関係者かも知れないと思い心当たりに連絡をしたが該当者無し。
もっとも関係者であれば緊急の出社があることは知っているはずだし、他県ナンバーを付けていたので部外者が30日から無断駐車中と判断。

車は除雪した雪を積んでおく場所の後方に駐車していたため、車の前方へ車を囲むよう且つ傷つけないよう雪を積み(高さ1.2mほど)無事完了。
警察に連絡することも考えたけれど大晦日にこれ以上時間をとられるのは皆反対だったので解散帰宅。

翌日の昼に緊急当番だった私の携帯に会社から転送電話がかかってきた。
車の持ち主からで内容はなんで出られないような雪の積み方をしたという抗議と怒号だけで謝罪は無し。
取り敢えず言い分があるだろうけれど電話代がかかるからこちらからかけ直す事とし相手の携帯番号をゲット。
相手にかけ直し会社関係者ではないことをそれとなく確認したのち、14時までには会社へ着けるので詳しい話はそれからということにして直ぐに警察に通報し器物損壊と不法侵入と脅迫の事実と相手の携帯番号を伝え現場で落ち合うこととした。

会社へ着くとこのクソ寒いのにジャラジャラと金属アクセサリーを付けたチャラ夫が警官3人に取り囲まれ事情聴取中。
私も会社の社員であることを警官に告げ事情説明をしたが警官から事情はわかるがチョットやり過ぎではないかと言われたので元々車が止められていた場所は雪捨て場でありそこを使えなければ道路に出すしかない。車は出ようとすれば出られる(自分で除雪すれば)逆に一切謝罪の言葉が無いことや罵声や脅しがあった等説明した。
が携帯に本当の緊急要請がかかってきたので事情を説明し、相手からの謝罪も賠償もwいらないが除雪道具を貸すので雪だけは出入の邪魔にならないよう片付ける事を伝えてくれるように言って社用車で仕事へ向かった。
車を出す際「逃げんのかゴルァ!」みたいな声が聞こえたが無視

18時ごろ会社に戻ってきたら駐車していたところには綺麗な雪山が。
改めて警察にお礼の電話をしたらあの後本来なら罪となるところを除雪ですませてくれるのだから有難いんだと言う事をキツメに説教し、除雪が終わるまで1時間程付き合ってくれたそうだ(手伝いはしていないらしいw)
で奴はと言うと近所の実家に帰省してきた馬鹿者で実家の駐車場が25日の雪で狭くなったため雪の無かった会社駐車場に止め、元日に彼女と車で初詣に行く約束だったので強気に出た?らしい。
結局4日に実家の母親が菓子折りを持って謝りに来たのだが、今日まで本人からの謝罪は無いw
DQN(死語か?)って本当に居るんだと思った。

 

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