『おー、貧乏人、生きてたのかよwww』スカッとする話【長編- 名作まとめ】

【長編- 名作】スカッとする話

 

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【長編- 名作】スカッとする話

 

おーーー、貧乏人じゃん、生きてたのかよwwwww

仕返しというか、俺は少しすっきりしつつあえて少々嫌味にふるまったりもしてみた話です
感じ悪く思われる人もいるかもしれないのでご注意を

子供のころうちは貧乏だったのよね
両親が食道楽で飯以外はつつましい借家生活だったから
でも家族仲は良かったよ
ちなみに今でも居心地良くてそこに住んでるんだけどさ

で、近所に幼馴染と言ってもいいような同じ年の野郎がいる、こいつがAね
Aも金持ちとは言わないまでもプチブル階級と言えるような持ち家に住んでた

ご近所だからAとは小・中学校と一緒でことあるごとに何故か
貧乏人・貧乏人とからかわれてた
持ち家ばかりの地域だから借家にいるのは貧乏人って意識があったのかもしれない

他の奴にはからかわれたことはないし普通に俺にも友達居たし
言われりゃむかついたけど大して気にもしてなかったよ

Aとは高校からは別になった
俺はそこそこの進学校、Aは底辺に近いような高校に行ったみたい
それから俺たちは会っていなかった

それが先月、地元の駅でばったり出会った
薄っぺらいスーツの奴がじろじろ見てくるなーと思ったらそれはAで俺に声をかけてきた
『おーーー、貧乏人じゃん、生きてたのかよwwwww』って
馴れ馴れしいし、いきなり感じ悪さ爆発だったよw

そして矢継ぎ早にAが言うのよね
『おい、貧ちゃん、お前フリーターか?wwwwwしょうがねーな寿司でもおごってやんよ、
久しぶりに会ったし語り合おうぜwwwww』って
俺の会社は私服通勤だからフリーターに見えたのかもね
俺は一応、三流大学を出て普通の企業に勤めてるサラリーマンです

で、そのままAに100円回る寿司に連れて行かれて、某ブラックで名を馳せた
チェーン居酒屋にご招待いただき散々愚痴を聞かされた

A曰く、大学受験に失敗して今はとある業種のメーカー営業職だそうだ
で、俺はツキがなかっただけ、これから成り上がってこんなクソ会社辞めてやるんだ!
ってお店の人に絡みながら熱く語ってた

うーん、その会社、うちの孫請けで小さいけど堅実ないい仕事する会社だけどなー
なんて俺は思った、むろん口には出さなかったけど。めんどくさいしw
で、上機嫌のAとラインのID交換して歩いて帰宅
『今度はお前がおごれよ貧乏人!ギャハハハハハ』とウチの前で大声でわめいていただきつつ解散

なんかモヤモヤした俺は早速翌週末に自分のテリトリーにご招待した
有名じゃないし安くはないが真面目に修行した大将が堅実にやってるお店で
俺自身がいろいろ食べ歩いてお値打ちだと気に入ってる馴染みの寿司屋

入店するなり盛大にキョドるAを置き去りに、適当にお願いします、と一言告げて
キープしてある焼酎と日本酒でAをおもてなし
酒も入り慣れてくるなり店の大将に
『いやあこいつ貧乏人でろくなもん食ってないくせにこんな店を~』とか粋がりだすも
『大した店じゃなくてスイマセンねえ』とあっさりあしらう大将に撃沈するA
Aは煮切を塗った寿司に上から醤油垂らしたりしてて好きに食えばいいんだけど見苦しゅうございました

で、日本酒と焼酎は飲んだし、絞めに軽く一杯ということで俺行きつけのバーに
ここもちょっとお高いけれど静かでいい店なんだ

寿司屋でへこまされた分粋がって、手当たり次第にガブガブ飲みだすA
うん、A君、君の飲んでる酒一杯2000円くらいだからね

的外れな酒のうんちくまで語りだしマスターも苦笑い
『やはり酒はバーボンだよな!』と語ってくださってますが
君がこの酒最高!とガブガブ飲んでるそれアイラですよ?もちろん言いやしませんでしたが
ここでマスターにそっと耳打ちして、俺がチェックしてトイレに立ったら
領収書をお隣に見えるように置いといてくれ、と

で、打ち合わせ通りにしてトイレから戻ってくるとAさんソワソワで無口になっておられましたw
スッとカードでお支払するときの俺、きっとすごくいい笑顔だったと思うw

で、帰りは店に呼んでもらったタクシーでお家までお届け
俺の名刺渡して、君の会社の社長によろしく。たいしたお返しできなくてごめんね、と一言言って別れました
タクシーの中でも終始無言のAを横目に、ちと高い飲み代を消費されたものの
とてもいい気分で家まで帰れましたよ

で、その後Aからは
また飲みに行こうぜお前の驕りで~、とか、金貸してくれない?とかラインが来ますが
アハハ俺貧乏人だから無理だよ~、と帰してニヨニヨたのしんでます
根暗な貧乏人の気晴らしの話でしたw

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