スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話
卒業したOB
卒業したOBが時々部室に遊びに来るのだが、部室においてあるコピー用紙を大量に使って、仕事(某大企業勤務)に使うらしい会議?とかプレゼン用の文書を部室にあるプリンタで印刷する。(そのOBは現在、部費を払ってない)
何度かやんわり注意したのだが、「ちょっとくらいいいじゃん♪」
300枚はちょっとじゃないわけで……
我が部の某ルーニーが、そのOBが来そうな日を見計らって、紙の隅っこに切手くらいのサイズでまいんちゃんの写真とか、同人誌の表紙(特濃ミルキィなんとかって書いてあった)みたいなのを小さく印刷した紙を、コピー紙の束に紛れ込ませた。
後日、こち亀の部長激怒オチのコマみたいな感じで「○○はどこだ!」ってOBが乗り込んできたが、その後、OBは勝手に紙を使わなくなった。めでたし、めでたし。
お祭りに友人達と浴衣で参加した帰り
もう十年近く前の夏休み。
両親と兄は田舎の祖父母宅に遊びに行き、私はミケがあるので近所の友人宅に泊まっていた。
地元神社のお祭りに友人達と浴衣で参加した帰り、本を取って来ようと一人で自宅に寄る事にした。が、家に着く直前、雷を伴う夕立。
しかも鍵を友人宅に置いて来た事に着いてから気が付いた。
「しょーがないなー・・・」
と、二階の小窓から潜入する事に(ちょっとしたコツで外れる)。
物置をよじ登って木に移り、土砂降りになった雨を受けながら屋根を辿って窓に到着。
よいしょ、と窓を外して床に置き、シャワー浴びて着替えるべ?、と思いながらカーテンをかき分けつつ、にょろりんと室内に入った。と、
「ぎゃあああああ!」
と云う叫び声が上がり、その直後、どがががががががががっ!という轟音が響いた。
空き巣だった。
犯人は初老の男で、留守宅に侵入して室内を荒らさずに現金だけを盗る超ベテラン空き巣。
うちが一週間留守にする事も調べてて、ピッキングで侵入。
二階に上がったが、雷の閃光と共にずぶぬれの和服・長髪(当時は腰まである黒髪)の女が這いずるようにカーテンから出てきたのを見て、パニックを起こして逃げようとし、階段を踏み外した。
この事件で、己の限界を感じて引退そうなw
上司の前ではいい恰好したがる
職場の同じ部署に、上司の前ではいい恰好したがるけど、上司のいないところではろくに仕事をしないスイーツ(笑)のA子と、A子に仕事を投げられても、もくもくと仕事をこなす地味なB子がいた。
ある日部署での飲み会があり、A子、B子とともに参加したのだが、B子は「この後予定があるから」と、1軒目が終わると帰っていった。
どうも同僚たちがちょこちょこと聞いていた話を統合すると、要するにB子には彼氏ができたらしく、このあとデートがあるようだった。
2軒目の店で、彼氏がしばらくいないとぼやいていたA子は
「B子ちゃんでも彼氏ができるのにあたしに彼氏ができないってオカシイ!!」
と言いだし、だってB子ちゃんデブだしとか化粧ヘタだしと言いたい放題。
「そのへんでやめなよ」
と私が言いかけた瞬間、職場でゆとり新人と呼ばれて、可愛がられている新人(言動はゆとりだが愛想が良い)、C男が口を開いた。
「だってA子さんって見た目可愛いけど性格悪いじゃないですか。
僕が仕事のことで質問してもWさん(上司)がいないとこだと無視するし。
B子さんはいつも僕のフォローしてくれるし、いつでも質問答えてくれるし、普段の姿を知ってる人なら誰だってB子さんと付き合いたいと思いますよw」
A子は激怒して、金払わずに帰っていった。
といっても次の日普通に出社してきたので、上司の目の前で精算を要求すると渋々ながら払っていたが。
その後もA子がB子に仕事を押し付けようとするたびにC男が
「A子さん、そんなだからry」
と言いかけるので無茶ぶりはなくなっていき、上司のWにも仕事をさぼってることがバレたりして、その年の暮れにA子は居場所がなくなり退職した。
今度B子が入籍すると報告して来たので記念カキコ。
圧迫っぽい面接
昨日受けに行った会社
集団面接で営業部長クラス3人と若い人事が面接官。
人事が圧迫っぽい感じだったんだが、退職理由を言ったら
「じゃあもしウチの会社がそうだったらまた辞めるんですか?」
って言ってきたから、
「逆にお聞きしますが、御社はそのような環境なのですか?」
って聞いてやった。
人事「い、いや、そういう訳じゃないんですけど・・」
俺「営業部長の方々にお聞きしますが、御社の営業所はそのような環境でしょうか?」
部長「いや、そんなことはありませんよ」
俺「では、その質問は意味が無いと思いますがいかがですか?」
人事「そ、そうですね、では次の方・・・」
あと、一緒に受けてた人が志望動機を元々この業界に興味があって、異業種から転職しようと思ってた、と言ったら、
人事「じゃあなんで今ままでウチを受けてこなかったんですか?ウチは毎年中途採用募集してますよ??」
って言ってたから、最後の質問の時に、
「毎年中途採用募集するというのは離職率が高いということですか?あまり長く続かないような環境ですか?」
って質問しといた。
あと2回選考あるらしいが、万が一通過してても「実際に面接を受けて御社への志望の意思がなくなりました」って返信しとくわ。
奢ってもらえなかった
お見合い婆みたいに「彼氏できた?彼氏作らなきゃ!恋愛しなきゃ!」が口癖のモサブス。
最近男と二人で食事に行ったのだが奢ってもらえなかったらしい。
「男の癖に奢らないなんてしんじらんない!どう思う?!」
と何人かで話してる時に報告された。
いい加減モサブスの恋愛談義にうんざりしてた男の子(彼女にダメ出しされたりしてた)が
「奢る価値ないと思われたんじゃないの?」
と一言。
ものすごいファビョり方してましたよwwwww
その場にいた全員、後で男の子にGJコールの嵐でした。
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