『俺を嫌いな奴なんてこの世にいないでしょ』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

弟が大学で病んでしまい休学して戻ってきた

弟が大学に進学し、寮生活三か月目で病んでしまい休学して戻ってきた。
「俺なんて死んでしまえばいい」
「期待にそえなかった、死にたい」
と毎日自殺を臭わせるので
家族皆で、これ以上傷つかないよう優しくそっと見守っていた。

そしたらどんどん増長し
「こんな食事じゃ活力が出ない。俺を殺す気か」
「軽蔑してるんだろう」
「俺に死んでほしくなければそこで土下座しろ」
と怒鳴って暴れるようになった。

うちは両親共働き 兄=会社員 私=大学3年生 弟=休学中
姉である私がこの中では一番時間に余裕がある。
が、就活も始まったので弟の世話にかまけてばかりいられない。

両親兄まじえて
「姉ちゃんには姉ちゃんの生活があるんだから」
と弟に言い聞かせてもらったが、弟は「俺を見捨てる気だ」と泣くばかりで
聞き入れなかった。

その後、家に私と弟二人しかいない時に
「女が就活なんかするな。金が欲しいのか、生意気だ」
「男の俺が大学に行けてないのに、なんでおまえは通えるんだ。女は図太い、無神経」
「(性的な単語)で単位をもらってるんだろう」
等々とどこぞの男女厨みたいな攻撃をしてくるようになった。

いよいよこれはヤバイかもと父と兄に訴え、叔父の協力を仰ぎ
・弟にセカンドオピニオンを受けさせる(心療内科に通ってる)
・私と弟を引き離し、私は近隣の叔父宅へ。
 叔父の息子である従弟(大学2年生)と私をトレード。
・弟の世話は従弟がする
ということに決定した。

従弟はルックスは松井秀喜をちょっと小さくした感じで、性格は松岡修三似。
ちょっとくらい怒鳴られて暴れられても肉体的にびくともしないし
「死にたい」と言われても「日光浴びてないからだよ!」と応じる精神的にもびくともしないタイプ。

従弟とトレードしてまだ2週間しか経ってないけど
早くも従弟から「弟くんが姉ちゃんに謝りたいって言ってたよ^^」と伝言をもらった。
とっとと帰ってこいという意味だろう。

ちなみに叔母は料理が大嫌いでうちの母は超メシウマなので従弟は
「こっちにいつまででもいたい」らしい。

私は叔父宅では飯炊き係として叔母に歓待されていて、双方の家庭に問題はない。
従弟は「2週間で「謝りたい」という言葉を引き出した俺すごい。この調子で弟くんにびしびしやろう」と思いを新たにしてくれたようなので
今後ともよろしくお願いしますと言っておいた。

 

 

画像投稿掲示板にアップロード

中学時代、私はある私立に通っていた。
そこで1年の終わりごろからリア充グループ4人の女からいじめられ始め
その内容は次第にエスカレート

ついにはリーダー各A子の彼氏B男とその仲間の合計3人(高校生)の男も加わり
携帯で無理やり裸の写真を撮られた
しかもその写真をネタにカツアゲや円光強要まで起こった。

1年以上がまんしたが、3年になったある日とうとう私がキレてしまった。
衝動的にA子の携帯を奪い取って破壊。
そこからマイクロSDカードが飛び出たのでドサクサにこっそり強奪した。

中には脅しに使っていた私の裸の写真と共に
A子とB男の裸体や合体風景の写真・動画もあったので
月並みだけど画像投稿掲示板にアップロードして
そのアドレスを当時流行りだった学校裏サイトにも投稿。

もちろん学校や親も知るところとなる大騒ぎになった。
ところが今考えてもおかしいけど、恐ろしいことに「痛み分け」ということで
一切警察沙汰にはならなかった。
A家や学校がかなり必死に動いたんだと思う。
私の親も、汚れてしまった私の将来を守るため、全てをなかったことにする選択に同意した。

結果、
私→中学卒業し遠方の別の私立へ進学
+A子グループとB男達から多額の慰謝料(口止め料)が支払われた
A子→卒業を待たず退学して海外へ逃亡
B男→自主退学(公立高校)
他の女3人→中学卒業まで不登校→そのまま公立や別の私立へ進学したらしい
他の男2人→転校だか退学だかして遠方へ引っ越し
こんな結末。

A子は帰国していて、改名と整形をしていたことが2年前にわかった。
B男やその他はわからないが、あと数年したら慰謝料として受け取ったお金を使って、行方を調べたい。

奴らの両親や祖父母は土下座にきたが、あいつら本人からは謝罪はない。
携帯破壊や風景をネットに無断転載した私のほうも、まだA子とB男に謝罪していないから
謝罪の葉書を出すつもり。
他の五人には、結婚して子供が生まれてから仕返しする。

最近「仕返しするの面倒」という気持ちと「まだ深く深く恨んでる」気持ちとで葛藤してる

 

部屋にとじこもって×年

正月に帰省したら元同級生のAのおばちゃんがやって来て
「Aが部屋にとじこもって×年?出てこない。あんた仲良かったでしょなんとかして」
と懇願してきた

しかし俺とAははっきり言って仲良くなどなかった
俺は生まれつき顔が異常に濃くおまけに天パでAにつけられた渾名は「アルカイダ」
ことあるごとにテロとか自爆しろとか言われいじめられてきた

高校でAと離れてサッカーしたりダンスチームに入ったり
天パは坊主にしてイケメンとまではいかんがEXILEのバッタモン程度にはなった
しかしあの頃の恨みはまだある

今ひきこもりかよwざまあwと思いつつ
「いろいろ忙しいので行けたら行きます」と言いおばちゃんにはお引取り願った

その夜呼び出され飲み会
Aのおばちゃんが来たとちょろっと話したら「行けばいいのに」
「行ってついでに謝ってもらって来いよ」と口々に言われちょっとその気になった
酔った勢いでAにいじめられてきたやつらで急遽チームを結成した

リーダー=アルカイダ、副リーダー=北京原人
隊員=チンパン、ニキビ菌、税金泥棒、福笑い、人殺し、エイズ、森首相(順不同、渾名)
の総勢9人でAの家へ遊びに行った

Aはドアを開けてくれなかったが情熱をこめて9人で順繰りに思い出話をした
俺ことアルカイダがドアの隙間に口をつけて「謝れ謝れ謝ったら帰ってやる」と呪文のように唱えると
Aは「うるせー!」と最初は強気だった
思い出話は長々続いた

途中で人殺しが泣き出したのでエイズが慰める等の中断もありつつ朝まで話した
Aは帰れ帰れうるさかったが途中で黙った
Aのおばちゃんは階下にいたので聞いてたかどうか不明
明け方Aがすっかり静かになったので十円玉でドアをこじ開けた
Aは顔だけAのままで体型だけ中年になっていた 臭かった

椅子を蹴って「謝れ」と言ったら意外に素直に謝った
9人全員にちゃんと本名で謝らせた
森首相の本名をAが覚えてなかったので森首相が激怒する一幕もあったが謝罪も無事終わり
すっきりしてAの家を出た

いじめられてた過去なんて誰にも言えなかったが話し合えてすっきりしたし謝罪もさせたし
可愛く成長してた福笑いとメアド交換もできたしいい正月だった
でもAの引きこもりは続くと思う

 

 

正念場なのよ!いいから言いふらして!

仕返しというほどのもんでもないけど。

一昨年のお正月に起こった出来事。2年経ったので投下w
一昨年の元旦に友人A、Bと3人で初詣に行った。
そこで職場の同僚糞子(仮名)とバッタリ。

彼氏と一緒だったが、その彼氏が糞子と会った途端に何やら挙動不審。
なんだ?と思って顔を見たら、同じく同僚の糞太郎(仮名)だった。
糞太郎の嫁は同じビルの別の会社に勤める事務員さんで、
流産しかけたか何かで大事を取って入院中だと聞いていた。

しかし腕なんか組んじゃって、糞子はしなだれかかってるし
どう見ても不倫中って感じ。
糞太郎の方は「やばい、見つかった」ってふうだけど
糞子の方は別れ際に何故か「言いふらしちゃって」とウインクまでしてみせた。

一緒にいたAとBが何かおかしな空気を察して「なにあれ?」って聞いてきたから
カクカクシカジカと説明したら、
「それって不倫を広めて正妻の座狙ってんじゃない?」と言われ
私もそうじゃないかと思った。
なので言いふらすどころか貝のように口を閉ざした。

不倫するような女は大嫌いだし(元々嫌いな同僚リストに名を連ねる人だったし)
他人の不倫の修羅場に巻き込まれるのもごめんだ。

その後、仕事始めから数日経った頃に糞子が「誰かに話した?」と聞いてきた。
NOと答えたら「正念場なのよ!いいから言いふらして!」と。

何がどうなって正念場なのか、言いふらしたらどうなるのかさっぱり分からないけど
人を家来かなにかのように命令するような口調にムカついて
「なんか分かんないけど糞子が不倫してることを言いふらせって糞子本人に命令された」
と事実を数人に話した。そしてそこそこ広まった。

その後、糞太郎と割と仲の良かった同僚から聞いた話によると
糞太郎の奥さんにはバレたけど、子供が無事に産まれ再構築を目指して退職し
奥さんの地元に引っ越して行った。

糞太郎の奥さんは糞子に慰謝料を請求したそうだ。(いくらか知らんけど)
ちなみに糞子も退職した。
糞子の思考回路が今でもよく分からないんだが、
既婚者と知ってて恋愛すれば、ばれた時にどうなるか分からないんだろうか。
ばれたら、奥さんと別れて自分と結婚してもらえると
不倫ってもんがそんなに簡単なものだと思ってたんだろうか。
プリン脳ってやぁねぇ。

 

 

俺を嫌いな奴なんてこの世にいないでしょ

うちの夫は三人兄弟の次男で、一番最初に結婚した。
長男=舅に溺愛されて育った。一昨年結婚。
次男=私の夫。空気扱い
三男=舅、姑、長男に溺愛されて育った。夫とは8歳違い、長男とは11歳違い

この三男が、愛されまくって育ったからか「俺を嫌いな奴なんてこの世にいないでしょ」と
ナチュラルに思い込んでる、よく言えば天真爛漫、そのまま言えば傍若無人な性格。
その性格のまま新婚の長兄宅にいりびたるようになった。
(うちは、夫が三男の弟を嫌っているので来ない)

最初は長兄がいる時夕飯を食べに頻繁に来る程度だったのが、
そのうち長兄が留守の時も
来て泊まるようになっていったらしい。

食事作らせるの当たり前、風呂わかせ、お菓子ないの?ビールは?布団敷いてよ気がきかない、
俺が来てやってるの嬉しいでしょ?もっと感謝してよ、しないとかまってあげないよ、という態度で
何日も居座っていたそうだ。

たまりかねた兄嫁は何度も自分の夫(長兄)に訴えたが
「姉ができたみたいで嬉しいんだよ、おまえに甘えてるんだよ、よろしく頼むよアハハ」
で流すだけだったそうだ。

我が家がこのへんのいきさつを知ったのは、三男が借金こさえて
長兄宅から金目の物をごっそり盗んで逃走してからだった。

三男逃走により家族会議が開かれたが、
舅姑は予想どおり三男をかばうだけで話にならず。
兄嫁は「もううんざり、離婚したい」
長兄「離婚だけは勘弁して。第一悪いのは弟でしょ?俺悪くないじゃん」
舅姑抜きで話し合うも、長兄の意見は変わらず。
さすがに三男の所業がひどかったことは理解したが「俺は悪くないのになぜ離婚」の一点張り。
後日、兄嫁に頼まれ、私と夫が立会人として話し合いに同席した。

いつもの「俺は悪くないのになぜ」を長兄が始めたところで
兄嫁「三男くんのことを最初は弟と思い可愛がろうとした。あなた(長兄)が、三男くんが私を
姉のように思ってるって言うから。あなたを信じて」涙
夫「兄嫁さんは頑張ったんだ。それもこれも、兄貴を信じて」
私「でも結果はひどいことに…。なにもかも、お義兄さんを信じて」
と三人で「長兄を信じた結果こうなった。長兄を信じて。長兄を信じて。長兄を信じて」
と沈鬱に連呼していたら、長兄がだんだんうつむいていった。

最終的に「俺が悪かった」とポツリ。
長兄夫婦は離婚寸前までいったが、土壇場で兄嫁さんの妊娠が発覚し再構築となった。
その後三男がへらへら戻ってきたが、長兄「二度と来るな」と言い渡し、絶縁。
うちは別に絶縁してないが、長兄夫婦が義実家と疎遠になったことで自然に疎遠に。
舅姑は夫にまったく興味がないので連絡もない。

今年の正月前は「長兄がまたはっちゃけて義実家に行こうって言いだすんじゃないか」
と夫が心配してたが、電話してみたら「嫁の腹でかいし、家でまったり寝正月」だそうで安心した。

 

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