『妙にマウンティングしてくる』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

妙にマウンティングしてくる

昔派遣をしていた時のプチ復讐。

旦那の仕事の都合で何年かしたら引っ越すことがほぼ確定していたので、
技術職でそこそこもらえるから派遣で働くことにした。

産休育休の代理である業務を担当して欲しいということで派遣された会社では、
同い年の女性がその業務の担当だった。
彼女から引継ぎを受けるんだけど、どうも様子がおかしい。

妙にマウンティングしてくるし、彼女が休みに入ってから知ったが
知っているとやりやすいことを知らされていないことが多かった。
知っていないと業務に支障が出るレベルのことは引継ぎを受けていたのがなんとも。

派遣で入った私の方がスキル的にはかなり上で、
彼女は彼女なりに頑張っていたと思うがあまりできがいいとは言えなかったため
危機感からの嫌がらせを受けたんだと推察した。

彼女は会社で紅一点的な扱いを受けていてちょっと特別扱いされており、
なおかつ難しい専門的な仕事を頑張ってる!と評価されていたこともあり
(結果出てないことにはうまく可愛く言い訳してたらしい)
自分の出来が暴露されることを危惧したのだと。

つっかかられるとカチンともくるし、
目上の人と男性には猫撫で声、根回しのことばかり考えていて
仕事をどうするかってことを考えてない態度だったのにも腹が立って、復讐をした。

まあ分かると思うけどメッチャ仕事頑張った。
かなりの結果も出してパートさんを1人つけてもらうぐらいになったし、
派遣だから時間内に終わるように働くんだけど
それなのにこれだけの結果を出すなんて、ぜひ残って正社員に
と言われるまでやりきった(元担当がぬるすぎるだけです)。

元担当の彼女が蔑ろにしていた女性社員や一部男性社員とも友好な関係を構築して、
業務の工程で関わる人たちにも気配り(という名目で資料作ったりした)。
とっても働き甲斐のある、気持ちのいい環境で仕事ができました。

そして担当の子が復帰してきて、
大幅に変わった・増えた業務に顔引きつらせてるのに気づかない振りで引継ぎ。
旦那の転勤がついに決定したからね、しょうがないね。
ヌル~い仕事しかしてなかったツケを払うといいよと思った。
意図的に仕事増やしちゃったところもあるけど、スキルアップに役立ててねってことで。

私が辞めた後会社は繁忙期に入り、ヘルプメールが来たりもしたけど
あくまで低姿勢貫きつつ拒否った時は気持ちが良かったなー。

保身しか考えてない給料泥棒も無能なのに有能ぶってる奴も、
人によって態度180度変える奴も嫌いなんだよ。
てことでプチですが。

 

 

弟と差別されていた

・弟と私でお小遣いの額が違った
・父に殴られても弟は庇われるのに私は庇われなかった
・弟は制服が破れた時に何も言われなかったのに私はお小遣いとバイト代から差し引かれた
・門限に遅れると私は締め出されたのに弟は無罪放免
・私は小学校の時から皿洗いをさせられたのに弟は高校まで家事を免除されていた
・私だったら怒鳴られてたことが弟はお小言だけ
・弟が私のものを取っていくのはスルー。私が弟のものを使うと発狂

とまぁ一つ一つは端から見れば細々したことなんだろうけど、昔から弟と差別されていた
高校の頃に一度だけ母に泣きながら訴えたことがあるけど
「違う子供なんだから育て方が違って当然」
と言われ
「それならむしろ私より成績も素行も悪い弟に厳しくすべきなんじゃないの」
と言ったら
「弟はあんたと違って愛される。あんたは勉強と家事しかできないから勉強と家事させてる」
と言われたので
「それはお母さんが今に至るまでそうなるように育ててきたからでしょう。これはむしろ貴方の差別の証拠でしょう」
って言い返したら殴られたw

まぁ当然自立してからは疎遠になるよね
それでも最低限の付き合いはあったよ。正月には実家に帰ったし夫もちゃんと紹介したし
夫と私が子供産まないってことで合意してる~って話したら「楽をするな!」って怒鳴られて、
夫の給料が私より少ないことを馬鹿にされてからは最低限の付き合いもなくなったけど

そんな母とこの前十数年ぶりに再会した。
母に遊びに誘われて、冥土の土産に仲良し母娘ごっこさせてやろうかな~って感じ
いつの間にか母は車いすになってすっかり老け込んでいた。
付き添いで義妹が来てくれた。眉間のシワが印象的な人だった

ご飯食べたり観光地を案内したりしてブラブラ。3人とも心の中では楽しんでなかったと思う
レストランで晩御飯を食べてる時、義妹が電話するっていって席を外した隙に母が怯えるように私に相談してきた
簡単にまとめるとトイレの付き添いが面倒だからって一日に一食しか与えられてないらしい
諸々の介助も耳元でブツブツ嫌味言われながら行われるらしい
流石に殴る蹴るみたいなわかりやすい暴力はないけど機嫌が悪いと太腿をひねられるとかなんとか

「違う人間なんだから運命が違って当然」
って言ってやったw
母は自分が言ったことを覚えてないみたいでポカンとしてた。それだけがちょっと心残り
母は義妹の押す車いすに乗って帰っていった
ちらっちらっと私の方を何度も向いてきて面白かったわ

 

ニート兄と同じ名前を子供に

10年ぐらい前の話
とある夫婦に子供ができたが旦那が自分のニート兄と同じ名前を子供に付けて
兄の立ち直りをさせようとして両家捲き込んで揉めてる夫婦の話を職場の先輩にされた

話を聞いた時その旦那の意図がわからなくて先輩に色々聞いてそれでも理解できなかったら反論した
例えば
「なんで同じ名付けをしたらニート兄が立ち直るんですか?」
→「自分と同じ名前の子供が全うに育っていくのを見たら自分を恥じて成長していけるはず」
→「赤ちゃんと同じように成長できたとしても今30歳で社会経験0の人がそれに気付く頃には何歳なるんですかw」
→「気付くことが大事で人は何歳からでもやり直せる!」
→「それができる人は弟夫妻が自分が原因で子の名付けで揉めてる上に、にーちゃんのライバルは俺の赤ちゃん!って弟に認定された時点で恥じてやり直し図りますよw」
といった感じで当時未婚だけど上記のように反論してたら
「未婚の癖に!」って先輩にキレられてその話は終わった

で、それからかなりたってから先輩夫婦が離婚したことを聞いた
話の途中から何となくわかってたけど上の夫婦の話はもろ先輩夫婦に起きてたことで、奥さんに
「会社の人たちに話してみろ!」って言われてそうしたらしい

その結果「既婚男性だけでなく社会経験もそれほど長くない未婚女にドン引き&馬鹿にされた!!」
と奥さんに八つ当たりして殴ろうとした為に遂に見限られて離婚になったそうだ
その後、奥さんに八つ当たりしたのは私の発言のせいだとつきまとい行為をされたので、
会社で唯一の女性管理職をしている正に働く女性の味方!!という非常にお世話になった女性上司に相談した
らその後何やかんやあって先輩は社員の墓場と言われる部署にとんだ

その女性上司でなければもっと救いある道への異動になったはずだけど、
陰湿ないじめをする大嫌いな先輩だったからわざとその上司に直接相談して大事にしてやったざまーみろ
先日先輩が元奥さんの再婚話を聞きつけて突撃した結果警察呼ばれ自主退職したと聞いて一人祝杯

 

 

ウザい男を置き去りにした

実際の場所を出しちゃうけど、昔のことだから身バレもしないだろ。
ウザい男を置き去りにしたことがある。
おごらせてその気にさせて逃げた話だから、叩かれるだろうけど。

当時、私は新卒で就職した会社で、一所懸命やっていた。
周りの人たちもいろいろ教えてくれた。
しかしその中に1人、先輩社員(男・妻子持ち・30代半ば)がねちねち嫌なことを言ってくる。
「そんなにきりきり働いて、社長にでもなるつもり?」
「よっ、女社長、今日も残業?」
「仕事もいいけどさ、たまにはミニスカートとかはいてきなよ」
「今日、化粧が濃くない?セクシーだね」
社会経験の少ない小娘をからかってるだけだとわかっていても、イライラした。

ある週末、新宿で会社の納会があった(会社は新宿ではない)。
楽しく飲んで解散となったところで、上記の先輩社員がいつの間にか私の脇に来ていて
「2人でもう1軒行かない?」と言ってきた。

もちろんいやだ。「電車がなくなりますから」と断っても
「送っていくから」「これも社会勉強だよ」と食い下がってくる。
先輩の機嫌を損ねたら仕事がしにくくなるし、と悩んでいたら、ひらめいた。

私はにっこりうなずいて、「私の知ってる店でいいですか?」
この先輩が、新宿に詳しくないことは知っている。
(家が千葉で遠距離通勤がつらい、会社の周りでしか飲めないといつも愚痴っていたから)

先輩がいいよと言ったので、ちょっと歩いて、路地裏のバーに案内した。
先輩は機嫌よく、上司の悪口や自分の努力がいかに報われないかを語り、
午前1時を回った頃、なんか二枚目な口調で「じゃ、行こうか」と立ち上がった。
路地の向こうに、しけたホテルのネオンが瞬いていた。
そっちへ歩きながら先輩は私の肩を抱こうとしたが、避けた。

ホテルの前まで来て、先輩が何か言おうとした時、私は最高の笑顔を作って
「送ってくださってありがとうございます。じゃ、ご馳走様でした!」と大声で言い、
ホテルの脇道へ駆け込んだ。
追いかけてこられたら怖いと思ってちょっと振り向いたら、呆然とつっ立ってた。

そうさ私は地元民。ホテルから徒歩5分で実家。さっきのバーは知り合いの店。
そしてどんな遅い時間だろうと、ある意味女は安全な町。
ここは新宿2丁目。

先輩、もう電車はないよ。
せっかく終電の心配をしてあげたのに、千葉までタクシーでいくらかかるだろうね。
漫画喫茶やネットカフェはまだない時代だけど、
深夜営業のバーやホテルやサウナはいっぱいあるよ。
公園で始発まで時間つぶしもいいね。好きなところで過ごしてね。
2丁目の人達は、通りがかりの人を襲ったりはしない。

誘い・誘われがしたい人は、そのためのバーやホテルやサウナや公園に行く。
ただ、冷やかしや知らないでうっかりそういうところに踏み込むと、えらい目に遭う(らしい)。
でも、本当に危険な歌舞伎町の裏通りに置き去りにしなかったんだから、感謝してほしい。

週明けから、先輩は私に構ってこなくなった。
私の実家は今は引っ越している。
蛇足だが、昔の新宿は、繁華街をちょっと外れれば、ふつうの住宅街だったのよ。

 

 

ネットでやたら攻撃的な男

復讐というよりは自業自得って感じの話

リアルでは大人しいのにネットではやたら攻撃的でお喋りになる男がいる
LINE入れてない子、ガラケーの子、スパムが多すぎてメールをチェックできない子のために
ゼミ生同士の連絡はツイッターを使ってるからゼミ全員とツイッターで繋がってるんだけど、
ネットでのこいつの振る舞いには常々うんざりさせられていた

ネットでの男尊女卑には色んなパターンがあるけど、この男子の場合はとにかく女性の趣味を貶めるタイプだった
自分だってオタクなのに女性のオタク(いわゆる腐女子)を叩き、パンケーキを叩き、サブカルを叩き、JKを叩き、年配の女性を叩き
私を含めた女子の大半はこいつのツイートをミュート(フォローはしてるけど発言は見られない状態にすること。相手には知られずに出来る)してた

同じような考えに染まったアホ男がリアルで馬鹿なことして彼女に振られ、
逆恨みでストーカー一歩手前になったりと面倒なことも増えて私は心底疲れていた(この彼女は私の幼馴染)

二日前、テレビでバケモノの子が放送された時、細田守監督が好きな同じゼミの女の子が楽しそうにツイッターで感想を書き込んでいた
私は細田守監督の作品はあんまり好きじゃないけど、何かに夢中になってる人を見るのは好きなのでこの子の発言を楽しく眺めていた

そしたら前述したクズが
「バケモノの子に感動wとか言ってる顔がバケモノの女~www」
みたいなツイートをリツイートした
一瞬にして静まり返るTL
しばらく間を置いて、女の子は
「女性は、何かを楽しむ時にも容姿を気にして、男の人の顔色を窺わないといけないんだね」
と書き込んだ

全く関係ない私まで胸が痛み、女子は今までの鬱憤を吐き出すようにクズを罵り、流石にこれはヤバいと思ったのか、
今までクズに同調してた男子も「いや、俺はこんな酷いこと考えてないからな」「ごめんなさい」などと書き込んだ
クズは次々と同じゼミの子にブロックされ、もちろん私もクズをブロックした

夏休みのゼミでのバーベキューはこのクズを省いて楽しむことになった
連絡の手段がないから仕方ないよね

 

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