短編『百年の恋も冷めた瞬間 – 理不尽編【4】』全5話

短編『百年の恋も冷めた瞬間 - 理不尽編【4】』全5話

 

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百年の恋も冷めた瞬間 – 理不尽編

 

私一筋

一回り上の人と付き合っていたときの話。
私は高校生で、学校帰りにデートの約束をしていたが
待ち合わせギリギリになって突然のキャンセルの連絡。
まぁ急用かもしれないし仕方ない、と思いつつ帰宅していると彼からメール

「彼女との約束断ったよ~。これでいっぱいイチャイチャできるね(はあと)」。

一瞬浮気かと思ったが(彼は気持ち悪いくらい私一筋で浮気の可能性はなかった)、
ふざけて浮気しているようなメールを送ってきたらしい。
約束ギリギリにドタキャンした挙げ句、ふざけたメールしてくんじゃねえよ!と思ったが
もう反応するのもめんどくさかったのでそのあとの怒涛の電話もメールも総シカト。
どうやら焼きもちをやく彼女をなだめる俺カコイイ!という展開を妄想していたらしい
さらに普段からありえないほどの束縛、私の進路にも口出ししてきてたので
すっぱり別れました。
何ヵ月かストーカー行為に近いことはされましたが。
今でも周りをよく確認しながら過ごしていますw

 

要求彼女

元カノさんが「要求彼女」で冷めました。

ラブレターを書いて朗読して、駅のホームで好きって叫んで、(白昼、満席のファミレスで)キスして、
(彼女とは無関係の付き合いでの)飲み会で周りの女の子に私のこと愛してるって宣言して(飲み会中に電話かけてきた)
・・・etc

彼女が好きだったから、そんなに嫌なことではなかったんだけども、毎回毎回こっちが何かしてあげようと考える前に
彼女から要求が来てて嫌になった。中には無茶要求もあったので。
その上、要求する理由が、友達の彼氏や旦那がやってるからとか恋愛ドラマや映画で憧れてたからとか。

少しずつうんざりしていって、後はなし崩し的に冷めていきました。
まぁ初めての彼女で、俺が女の子の扱いド下手だったから、彼女が満足できてなかったんだろうとは思います。

 

夢から覚めて

私には大嫌いな女がいる。
その事については彼も知っていた。
ある日、とうとうその女にキレて思いっきりビンタした。
けど、それを見てた彼が怒って今度は私をビンタした。
ショックだった。

という夢を見た。
でも夢から覚めても、一番味方になって欲しい人に責められたことが悲しくて、冷めてしまった。
すごい理不尽だとは分かっているけど、そこから不信感が沸いてきてどうしても駄目だった…。

 

エナジー

予備校で出会ってから必死に口説き落としてやっとのことで付き合い始めた彼女だったが
「エネルギー」のことを「エナジー」と言っていたのを聞いた途端になぜか冷めてすぐ別れた
結構熱を上げていたものだったから突然冷めてしまった自分にもビックリ

 

筆記体

高校の頃付き合ってた彼。
付き合ってまだ2ヶ月という頃、浮かれていた自分は彼に「しつも~ん」みたいな感じに
「○月○日は何の日でしょう?」って感じに、付き合った記念日やファーストキスの日などを書いた手紙を渡した。
(当時携帯メールがない時代で今でいうメールみたいな感覚)

後日彼からの回答が添えられた手紙を渡された。そこには

「First kiss time for us」

と筆記体で書かれていた。
何となく冷めた。
自分も今でいうスイーツでヤバかったけど、その文体見て冷めてしまった。ごめんよ彼。

 

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百年の恋も冷めた瞬間
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