短編『百年の恋も冷めた瞬間 – ささいなことで編【6】』全5話

短編『百年の恋も冷めた瞬間 - ささいなことで編【6】』全5話

 

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百年の恋も冷めた瞬間 – ささいなことで編

 

 

変なところが山ほど

大学時代付き合い始めたときに「昔からの大事な友人のお見舞いに行きたい」と言って知らない人(しかも女の子、A)と3人で、知らない女の子(B)のお見舞いに行かされた。
なぜか以降A、Bの4人で遊ぶことになる。
Bはまだ気遣いがあったが、Aは私を後ろに追いやって、元カレと手をつないだりしてカップル風味。
しかし元カレは「大事な友達」と言う。

いつもその調子なんで、「そんなにAが好きなら、付き合えばいいだろ」と言ったら、「友達のことを悪く言うな」と逆ギレ。
私もいかれて精神科にかかり、自分の存在を否定するようになり、別れを切り出した。
そしたら泣くわストーカーするとか言うわ(私の)同人サイト荒らすわ…

ちなみに私を彼女にしたのは「Aはいじめにあって友達がいないから、友達になってほしい」からとか。
友人や先輩から「あいつには構わない方がいい」と散々言われた意味をやっと知った2年半後。

他にもクリスマスは1人にさせられたり、電車で頭叩かれたり、紹介したバイトをすっぽかされたり、知らない英語のクラスで「(私が)しつこく付きまとってるから我慢して付き合ってやってる」とか、変なところが山ほどあった。
もっと早く気づいて別れたらよかったな…

 

結婚式当日

4年付き合った元彼。
お互いいい歳になったので結婚の話題を持ち出すも、スルーされる。
相手からは結婚の話なんて一切なし。こちらからしようモンなら
逃げられたり、狸寝入りされていた。

「いい加減お互いの将来について考えてよ!」と言ったら、
相手からの返事は「君とは結婚するかもしれないし、しないかもしれない。
明日するかもしれないし、10年後や20年後かもしれない。
お互いの考えが違うから、別れた方が良いかもしれないね」と言われ破局。

それから3年後。元彼から突然のメール。
「僕には彼女がいます。あなたには良い人が見つかりましたか?」との内容。
余計な御世話と思いつつ「今は仕事が楽しいから」と返したものの、その後も
「彼女の家族から逃げられそうにありません」「彼女とは付き合って○か月です」等
送ってくるものだから返事も送らず無視していた。

すると、今度は私のPC宛てにメールを送ってきた。
内容は、今の彼女との馴れ初めについて。別に知りたくもないのに…。
この時点で、「別にどうでも良いなのに」と呆れてきた。

そして、「結婚する事になりました」とメールがきた。「私の時には逃げてたのに…」と
思いつつ「これで一段落か?」と安心してたら、
その後も「お互いの家族の顔合わせしました」「結納しました」メールが届く。
ここまでくると、相手の女性が可哀想になってくる。

最後のメールは結婚式当日。「今までありがとう。さようなら」と書かれてあった。
「男なんて本当は未練たらしいモンだ」とよく聞くが、これはずば抜けていると思った。

 

坊ちゃん育ち

二年付き合って、やっと目が覚めた。

通勤電車で痴漢に二日連続で遭った。
怖くて気持ち悪くて、電車降りてすぐ彼氏にメールして会いたいって伝えたら
「他の男に触られたような、汚れた女には会いたくない。もう僕のものじゃない。」
と返事がきた。
慌てて電話したら
「なんで一回目ですぐ言わなかった?本当は痴漢されて喜んでたんじゃないか?」って。
一度目はたまたま偶然と思って、嫉妬深い彼氏には黙ったままでいようと思ってたのに。

坊ちゃん育ちで少しヤキモチ妬きだとは思ってたけど…。
まさかここまでとは思ってなかった。

 

ちょっとしたことをやらない

同棲し始めてわかったこと。ちょっとしたことをやらないのが積み重なり冷め。
トイレペーパが彼のとき切れる「朝で忙しいから」夜は「疲れてるから」って換えない。(1分もかからん)
箱ティッシュが切れる「(上と同じ理由)」で換えない。わざわざポケットティッシュで済ます。
冷蔵庫を開けただけで「買ったやつはどこ?」手を入れて物をどかし探すことをしない。
「そっちが湯船入りたいなら今日お湯ためていいよ」オレが入りたいから湯をはってほしいとは言わない。
「ケーキ食べたいなら買ってきて良いよ。俺のもついでに買ってきて」オレが食べたいからとは言わない。
私がトイレに立とうとすると「ついでにお茶(お菓子)もってきて」
来客が来ると宅急便や宅配ピザにも絶対トイレに入って対応しない。
いつも言い訳が「俺は忙しいんだ疲れてるんだ」「それくらいやってくれてもいいのに」
「お前がしたいだろう(食べたいだろう)と思って言ってやったのに」
なんかデブだし臭いしとどんどん嫌になって別れた。

 

親切

機会があって、元彼と、共通の友人と3人で、そこそこ混んでる電車に乗っていた。

電車内で元彼がいきなり毛抜きを出してきて
「鼻毛出てますよ」と友達に渡そうとした。
冷めていたのがもっと冷めた。電車内だよ…。

 

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百年の恋も冷めた瞬間
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