短編『百年の恋も冷めた瞬間 – ささいなことで編【8】』全5話

短編『百年の恋も冷めた瞬間 - ささいなことで編【8】』全5話

 

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百年の恋も冷めた瞬間 – ささいなことで編

 

 

4時間で終わった恋

100年の恋じゃなくたった4時間で終わった恋の話です。
趣味の山登り愛好会に所属していたときに、同じ会員にそのお嬢さんがいた。
電力会社に勤め、品の良い方でした。私が通っていたアイススケート場でもお見かけしたが
フイギァが中々上手で、おまけに彼女の弟とは社交ダンス教室が同じでした。(趣味に忙しい時期だったなー)

ある時、職場に電話してデートにお誘いした、食事と社交ダンスクラブに行き
それなりに楽しい時間を過ごしました。「彼女がバスの時間がもう無くなるから帰ります」と言ったが
「判りました、それじゃ自宅まで車でお送りしますから、あと少し居ましょ」
それから30分後に出て、繁華街から遠い、車で40分は掛かる郊外のご自宅の近くに下ろした。
「さようなら」と笑顔で挨拶し発進しバックミラーで見たら、彼女が全力疾走で自宅まで帰っていた。

そんなに、一緒の時間が苦痛だったのか、とまるで頭から水を掛けられたような気分でした。
それっきりです。もう二度とお誘いはしませんでした。
後で事情を考察しても、バスの最終到着時間から遅くは成っていなし、午後10時くらいでした。
どうにも、当時25歳のにーちゃんには理解できませんでした。・・・終わり

 

思慮が足りない

彼女とは半同棲みたいな状況で2日に1日くらい帰ってくる、それ以外は実家
「今日は家にいる?居るならそっち帰るよー」と言っておきながらちゃっかりバイトで何時間か残業してくる
理由は店長1人残して明日のセールの作業させるのカワイソス、だとか
売上行かないから店長とかが残って閉店時間すぎても店開けてるから、だとか
仕事熱心なのはとてもよいのだけど、頻度がハンパない
毎度毎度こうだと、先に帰ってご飯の準備して犬みたいに待ってる自分が振り回されてる気がしてくる
(喧嘩してても忙しくても、ご飯は出来る限り一緒に食べよう。と向こうから約束してきたため)

今までは責任感が強いから~、実家と往復は大変だろう~、で済ませてたけど
ただ計画性がなかったり、思慮が足りないだけなんじゃないかと思えて冷めてきた
何より実際家で1人、ご飯も待たされたあげくに「先に寝てていいよ」という扱いをされるのが苦行になってきた
今日もせっせと作ったご飯は中止。1人分作るのも不経済なんでトースト食ってます
合わないみたいなので次で別れようと思います

 

本人全く悪気はなし

私の進行中冷め話。

一人暮らしの私の家で、テレビをつけて、パソコンでなにかをダウンロード
しながらituneで音楽をかけ、ゲームをします。
なにか一つでも消すとションボリして大変めんどう。
寝るときはクーラー付けっぱなで布団にくるまり、音楽を流されます。
音がないと不安でしょうがないと言い張ります。
音楽と彼のイビキでこっちが眠れません。
これらは本人全く悪気はなし。
冷めというか殺意をおぼえます。

週末しかこないのに、電気代がすごいことに。
お金…払ってもらってもいいものでしょーか?
はやく逃げたい

 

一生結婚する気はない

もう10年以上前の話。
とあるマンガ家と知り合いました。
売れ方はそこそこ~いまいちという感じだったけど
職業特有のモノなのか、知識が広くて好奇心旺盛で
かっこいいと思いました。でもちょっと仲良くなった頃
「不安定な仕事だから、一生結婚する気はないんだ」と人に言ってると聞きました。
そのとたん、さーっと冷めてしまった。
自分は結婚できるかどうかが重要なのか…現金な自分に驚いた。
まあとにかく冷めてしまった、というかもともと相手にされる予定もなかったって事かも。

その人とは今も友達で、いまも独身で、そこそこ~いまいちに売れています。

 

呼び間違え

同僚時代から、何故かヒマに見えたらしい(?)私を帰宅時に捕まえて、
夕飯とか誘ってきた彼。
(私も卒業したてで、しかも女子高・大卒だったので男性慣れしておらず
世間では同僚の悩みに付き合うのも仕事だと思っていた。)
ゴハンに行けば、何故か付き合っていた女性の悩みとか聞かされて、
少し泣きっぽいのが入る。
何でこの人、私にこんな話するんだろ・・・?と思いつつ、3回ほど言った時
「田中さん(仮名・私)のこと、好きですよー」と言われた。
私は酔っ払いの言う事なんかは親を見て信用していないので、
「はぁ、そりゃどーもー」と聞き流す事に。
すると、後日あれは告白だったんだと言われました。
だったらシラフの時に言えばいいのに。
しかも、他の女の(しかもフラれた)話を、付き合いたいと思ってる女にするか?フツー。
本当に意味が分らなかった。
でも、好いてくれてたのか、じゃあと付き合ってみることになったのですが・・・
付き合うようになって、再び夕飯を一緒にしていると。
「でもさー、中山さん(前の彼女の名前)ていつも控えめだよね。今まで誰かと付き合ったことないの?」

・・・・誰?中山さんて。
私は田中なんですけど??
前の女と呼び間違えるなんて、サイテーだ。
一気に冷めました。
次の日サヨナラ。泣いていたけど、フラれた女を忘れられないのなら、
他の女で身代わりを作ろうだなんて考えるなボケッ

 

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百年の恋も冷めた瞬間
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