短編『百年の恋も冷めた瞬間 – ささいなことで編【10】』全4話

短編『百年の恋も冷めた瞬間 - ささいなことで編【10】』全4話

 

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百年の恋も冷めた瞬間 – ささいなことで編

 

 

プロポーズの言葉

「俺のパンツを洗ってくれ」「毎日君の味噌汁が飲みたい」がプロポーズのつもりだった男がいた。
一人暮らしの私の家に泊りに来た夜に「パンツを~」を言われ、
「いいけど、替え持ってこなかったの?」と聞いたら不貞腐れて寝た。
翌朝、朝食(その日は和食)を出したら「味噌汁~」を言われ、
「普段はパンとスープくらいしか作らないよ~」と言ったら、
「おまえは昨日から何も分かってない!」と泣きながら帰った。
私のことを「おまえ」と呼ぶのも何度言っても止めなかったし、くだらなすぎてそのまま別れた。

おまえって呼ばれるのってほんと嫌だよね
付き合いだした頃にいきなりそう呼ばれて、今まで
誰にもそんな呼ばれ方したことなかったからほんと
頭をがんって殴られたようなショックがあった
男同士の友達とかだとおまえって呼び合ったりするの?
ほんとどういう思考回路で彼女をおまえよばわりできるのか
聞いてみたい

 

乙女系

乙女系の彼氏を持っているのだが、私が骨折したらメールで
『よくなるように祈ってるよ』
『明日になれば良くなってますように』
『目が覚めたら治ってるといいな』
とか送ってくる。
悪い人じゃないが何故かイラッときて冷めた

 

血統書

お互い猫好きだった。
自分は歴代猫を飼っていて、血統書も雑種もどちらも
飼育経験があり、本当に当たり前だがどちらも区別なく大好きだった。

互いに現在飼ってる猫の話になり、血統書か否かみたいな話になった時
現在飼ってるのは雑種と言ったら「へ~」と冷めた感じの反応を取られ
自分が飼っている猫は血統書つきという所に重点を置かれ自慢をされた時。
ショーキャットに出すわけでもなく、血統書なんて人間が作ったものなのに
なんか違うな~と感じずにはいられなかった。

猫自体の自慢はかわいいと思うが、そこで血統書を出してくるその人に
なんか違うな~と感じずにはいられなかった。
健康でかわいければどっちでもいーじゃん。

 

同じルート

冷めたというより、ぶっちゃけ飽きた…

マンネリ以前の問題。全く同じことしかしない。
たとえば銀座に行こう、となったら買い物の店はここ、同じルートで回って
食事はここ、お茶はここ… 毎回全部同じ。
新宿ならまた「新宿コース」渋谷なら「渋谷コース」があって、何度行っても全く同じ。
10回行っても10回全く同じルートで同じ店で同じコース。
新規開発は一切無かった。

違う場所に行きたい、ここ行ってみたい、という私の要望は無視。
むしろ「なんで?」と理解の範疇外みたいな反応をされた。
同じコースに疑問を持ってないし、新しい場所へ行きたがる私が
変な意見扱いというか。
当然シモの方面も、スタートから完了まで何度やっても全く同じ(;´Д`)

仮にこの人とずっといたら、毎日毎日毎日毎日、全く同じ1日が
繰り返されるんだろうな…と思ったらゾッとして別れ話した。
青天の霹靂みたいな反応された。

でも後になってから、あそこまで全く同じデートコースしかしないってことは
歴代の彼女たちと、全く同じルートを回されてたのかと気付いて、腹立ったw

 

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百年の恋も冷めた瞬間
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