『社畜さしすせそ』など全10話|ちょっと笑える切ない話まとめ【哀愁】Vol.5

『社畜さしすせそ』など全10話|ちょっと笑える切ない話まとめ【哀愁】Vol.5
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ちょっと笑える切ない話まとめ Vol.5

 

 

成人式の思い出

 

成人式の為に買ってもらったスーツを着て
かっこいいと言われ、何枚も写真を取られ
車で会場まで送ってもらい
「友達と飲むだろうけど、イッキなんてしたらいかんよ?
遅くなるだろうから気をつけて帰ってらっしゃい」
そう言われた後一人で会場を一周し、中に入ることが出来ず
友達と飲みに行くことになっている手前、そのまま帰ることも出来ず
夜まで時間つぶすためにその足でスロット店へ行き
親からもらったお年玉を使い切るのに2時間も持たず
銀行から下ろした8万も消え
どうしようもなくなって、夕方頃に家に帰り
人が多すぎて友達と会えなかったと言う俺に
母さんは、じゃあ夕飯ちゃんとしたもの作らなきゃねと言い
俺は震えて声も出せないほど泣いた

飲み屋の2階の座敷みたいな所を借り切って、20人くらいで飲むよな。
で、お前自身は皆ともうちとけて、楽しく飲んでるつもりにはなれるだろう。

しかしお前がトイレに行くために座敷を離れて、数分後に戻ってきたときのことだ。
部屋の中から聞こえてくる皆の笑い声に、「さ、俺も早く合流するべ」と思い
笑顔でふすまに手をかけた瞬間、中から
「シーッ! 戻ってきたんじゃない?」
という声が聞こえたかと思うと、急に笑い声がぴたっと止まるんだよ。

その状態から、お前はどういう行動を取るつもりだ?
何も気づいていないふりをして座敷に戻るのか?
それとも、ふすまの前に自分の会費だけを置いて、泣きながら店を出るのか?

 

 

10年に一度のタイミング

 

今日初めてFXに挑戦しました
1時間で退場しました
本当にありがとうございました

補足
日経平均の下落率は-11.41%をつけるほど市場混乱した日
もちろん為替も

 

 

俺の人生こそ

 

久しぶりに学生時代の友人の部屋に遊びに行ったら、
パソコンソフトや映画などをコピーした大量のCD-RやDVD-Rがあった。
彼は今フリーターなので、お金はないけどコピーを作ってる暇はじゅうぶんに
あるらしい。
そんな事をしてる暇があるならちゃんとした仕事を探せよとアドバイスして
やりたかったが、コピーのコレクションを嬉しそうに自慢している彼が不憫で
とても言い出せなかった。

帰り際、彼が最新DVDのコピーをくれると言った。
人気作品の新作だからなかなかレンタルできないだろうと言う。
俺も学生の頃はたまにビデオにダビングしたこともあったが、
就職してからは時間が惜しくてレンタルさえ敬遠して、
たまに見るDVDは全て買ってる。
実はそのDVDも先日買ったばかりだったが、得意気にコピー品を差し出す彼が
可哀想で断ることもできず、黙ってそれを受け取った。

帰り道、
小さな部屋で一人パソコンに向かって一生懸命コピーを作っている彼の姿を想像したら、
あまりに憐れで涙が出そうになった。
そんな俺も数年後、ご多聞に漏れずリストラ。
失業保険も切れかけて、DVDどころか食費すらままならない始末。
就職中に買ったDVDやその他を二束三文で売って食いつなぐ毎日。

そんな中、せめて乾いた心を潤そうと映画を観たくなり、そいつの部屋に向かう。
しかしその部屋に住んでいたのは彼では無く、別の人。
携帯は止められているので、公衆電話からそいつの番号にかけると
今はマンションに住んでいるという。
なんでもコピー品を売って稼いだ元手でデイトレを始めたら、
とんとん拍子で財を成し今は貸家業の傍ら、ボランティアに勤しんでいるという話・・・。

順調だったはずの俺の人生こそ実は模造コピー品に過ぎなかったのかと、
人生を思い また涙が出そうになった。

 

 

かっこいいハゲの言い方を考えてみる

 

天然雲水

かぶりオレ

トゥルトゥル

サバンナ

頭髪御免

禿照大神(ハゲテラスオオミカミ)

進化系

歩くミラーボール

頭部からの老化

ハゲハゲの実の能力者

覇気(ハゲ)

エイチ・ジー(H・G)

スカリー捜査官

フリースタイル

cHAGE&aSUKA

燎原

 

 

医学生だった頃の話

 

学生の頃、胆道閉鎖症のコドモの担当になった。
プロレス好きの小学5年生のコドモだった。

担当といっても、10年以上前の平和な頃の医学生だから、ただ一緒に将棋を
やったり体調のいい時(あまり黄色くない時=TB10以下だったら元気だった)
はプロレスごっこをしたりして、2週間過ごしていた。
違う科に移ってからも、自分が読み終わった週プロをたまに持っていったりしていた。
おうちの人は、田舎の人だけどみなとても感じのいい人達で、
とてもその子を愛していた。
たまに遊びに行く学生に、本来はコドモのためであったろうお見舞いのお菓子を
気前よく振舞ってくれていた。

でも熱発が数ヶ月続いて、だんだん元気がなくなっていった。
学生の自分は、その辛そうな様子を見ることが耐えられなくて、
だんだん足が遠のいていった。
そのうち、教授が移植のムンテラをしたとその時回っている学生に聞いた。
掛かるであろう費用、行くまでの手順、医療スタッフは自腹で付き添うこと・・・。

10年以上前の話だから、まだ海外での移植も珍しくて、
募金を募ればかなり集まることが予想された。
少しして、移植の話をお父さんが断ったことを知った。

「先生のお話は大変ありがたいです。でも、自分の子供を助けるために
他所様のお金を頂く訳にはいきません。」

そう教授に言ったと、後から聞いた。
移植の募金の話を見聞きするたびに、あのコドモのことを思い出す。

 

 

会社の同僚に金を貸した

 

以前、会社の同僚に10万円を貸した。
貸したときから自分の金じゃないと割り切っていたが、
2年くらい経ったある夜、オレのアパートに全額封筒に入れて返しにきてくれた。
「遅れてゴメン、利息を付けたかったんだけど、とりあえず・・・」というので、
「じゃ、10万と500円で完済でいいや」って冗談のつもりで答えた。

彼は財布から500円分の硬貨を取り出し「ありがとう、ほんとに助かったよ・・・」
といって笑顔でオレに手渡した。
少し話をしてその夜は別れたが、部屋に戻ってからすごく後悔した。
彼の財布の中に札が1枚も無かったのが見えたからだ。

彼の困窮が両親と子供2人を抱えるの父子家庭であるからだということも
知っていたが、 後悔したのは、500円というお金をまるで無価値のように
彼に話してしまったことだ。

昼食をよく抜いてた彼。駅まで何キロも歩いて帰る姿もよく見た。
薬局で1袋分の風邪薬を買ってるのも見た。
あのとき余分に500円さえあれば、牛丼も食えたしバスに乗って帰れもしたろう。
子供の誕生日に板チョコじゃなくて、ショートケーキくらい買ってあげられたのかも知れない。
それでも、10万円という大金を貯めて「ありがとう」といって返しにきてくれた。

彼とはしばらく付き合いがあったが、オレが転職して、結局、詫びる(?)方法も
わからないまま音信不通になった。
あの夜以来、あまり人前でお金の話をすることはなくなったような気がする。

誠実で誇り高い彼の人生に、幸多からんことを事を・・・

 

 

友達を驚かせようと思った

 

友達が住んでるマンションの近くを通り掛かったので歩きながら電話を入れた。
驚かせようと思い、近くにいるということは伏せて、当たり障りのない話を
しながらそのマンションの下まで着いた。さて、そろそろ「下にいるよー」と
ネタバレしようと思ったとき、友達の部屋のドアが開いた。「あれ?私が
ここに居るのばれたのかな?」と手を振ろうと思ったら、玄関で何かやってる。
同時に電話の向こうで「ピンポン♪」と音がして、友達が「あ、誰か来たみたい
だから切るね」と言って電話を切られた。

 

 

もはや人生が一週間というワクの繰り返しなんだよ

 

もはや人生が一週間というワクの繰り返しなんだよ
全てがそのサイクルで回ってる
季節感もイベントも記念日も何も関係なく
ただ、ただ、7日1セットを重ねていく人生に発狂しそうになるんだ
月曜日はいつの月曜でも憂鬱で
まだまだ火曜ということに絶望し
水曜には半分過ぎたんだと己を慰め
木曜で明日さえ耐えればと自分を騙す
やっと金曜になれば今日だけ我慢だと励まし
土曜日曜と泥のような休みを空白で消費し
無味乾燥の味の無い時間だけを感じてる

もう…ゴールしても…いいよね

 

 

(´・ω・`)社畜さしすせそ

 

(´・ω・`)社畜さしすせそ

(さ)サービス残業
(し)死んだ魚の目
(す)すさみゆくココロ
(せ)迫り来る終電時間
(そ)それ残業代出ませんから

 

 

彼女は一生懸命な子

 

俺、キモ面だけど今の彼女とは逆ナンで知り合った。
彼女は一生懸命な子で今、ジュエリーデザイナーになるため勉強中。

彼女はまだ一人前とはいえないんだけど彼女がはじめてデザインした
指輪二人で買いに行ったよ。
なんでも売れなきゃデザイナーになる夢が途絶えるとやらでちょっと高かったけど
二人の婚約指輪として購入した。
上司にまで紹介された。照れながら彼氏です。って・・・
138万円。。。でも俺らの未来はpriceless。
結婚するまでは処女でいたいんだって。ホントいい子だよ。
買ってから8日は毎日連絡くれたんだけど。忙しいらしく最近はすれ違い気味。
もう一週間近く話せてない。

おまいらもガンガレ!

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