『男児優遇&女児冷遇』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

ウグイスが入ってない

先日
買い物途中に妹から連絡があり
「娘がどんなのか知りたいそうだから、ウグイスパン買ってきてー」と頼まれたので
買って持っていったら、姪っ子(反抗期真っ盛り)が
「ウグイスが入ってないならウグイスパンじゃない!」と喚いたので
姪っ子には食べさせずに、妹とふたりで食べた

昨日
妹から「娘が謝ってるから、ウグイスパンもう一度お願い」と連絡があったので
今度は自分で焼いたパンを持って行った
姪っ子の謝罪はやっぱり口だけだったようで
「ちゃんとウグイス入ってるの~?」とニヤニヤしながら喰いつき
鶏肉が入っているのに気づいて無言になった
私と妹の分はちゃんとしたウグイスパンだが、
姪っ子の分はボイルした鶏肉パン
ひと口食べてトイレに駆け込み、なぜかそのまま出てこなかった

 

 

男児優遇&女児冷遇

やんわりと男児優遇&女児冷遇をやってる我が家
殴られたり水風呂に入れられたり色々と嫌なことはあったけど、
一番嫌だったのが私だけ家事を押し付けられることだった

兄ちゃんや弟が外で友達と遊んだり勉強とか趣味とかに熱中して豊かな人生を送っている中、
私だけ居心地の悪い家のために子供時代を費やさなきゃいけないのが本当に苦しかった
苦しくて苦しくて毎晩泣きながら寝てた

そしたらある夜に弟が私の布団に潜り込んできてくれた
弟は私の頭を撫でてくれた。私は泣きながら色んなことを話した
意地悪なお母さんへの憎しみ。無関心なお父さんへの恨み。
まだ小さかった弟に包み隠さず語り聞かせた

次の日から弟が家事を手伝ってくれるようになった
最初の内は私だけでやるよりも時間かかったけど、弟は一生懸命覚えようとしてくれて、
私も弟に何かを教えるのが楽しくて、すぐにちゃんとこなせるようになった

お母さんにバレて叩かれたけど、私じゃなくて弟が泣いて、母は何も言わなくなった
今でも弟が家事してるのを見ると溜息吐かれるし嫌味言われるけど、少なくとも私と弟は仲良し

 

罰ゲームしようぜ

プチ仕返しというかそんな感じのことをした。

俺、某地方都市でラーメン屋をやってる。
ラーメン屋といっても野菜炒めや唐揚げなどのちょっとした料理も出して生ビールも置いてある。
メインの客は大学生と仕事帰りのサラリーマン。

その日は店のラー油が古くなったので小瓶に自家製ラー油を入れなおしてカウンター置いておき、
そのままテーブルに戻すのを忘れていた。

暫くして大学生のグループが4人で来店しめいめいに生ビールと餃子を注文した。
餃子が焼き上がりテーブルに持って行った。
すると彼らの1人に「すみません!ラー油ください!」と呼ばれた。
あ、戻すの忘れてた、と思いながらラー油をテーブルに持って行った。
餃子を食べながらビールを飲む光景。毎日見慣れた光景。

すると4人のうちの1人が、
「罰ゲームしようぜ」といって自分の突き出しの皿にラー油を全部注いで、「ジャンケンで負けた奴、これ一気食いな!」
とか言い出した。
他の奴らは「やだよ、ふざけんなよ」とか言って実際にはやらなかったが、ラー油は見事に無駄になった。

まあ、お客さんの中には店の調味料はタダだから使い放題だと思ってる人もある程度いるのは分かるが、全部無駄にされたのは初めてだった。

罰ゲームやるやらないの下りでテンションが下がったのか、奴らは帰り支度を始めた。
4人がレジに来た時に伝票を他のお客さんに聞こえるように読み上げた。
「ありがとうございます。餃子4枚、ビール8杯、ラー油一瓶、合計7,300円です!」
キョトンとする4人。

「あれ、あってますよね。餃子4枚、ビール8杯、無駄にしたラー油一瓶」とテーブルの上を指差し確認する俺。
他の客も「え?」って顔で振り返る。
再度「7,300円です」と言ったら再度固まる。

長ーい時間に感じたが10秒位だと思う。その中の1人が「お前が無駄にしたんだから責任取れよ」言い出した。
主犯が「ラー油、いくらですか?」と聞いてきたので、餃子持ち帰りコーナーに貼ってある『自家製ラー油、500円』の札を指差した。

ゴネられるかと思ったがちゃんと払ってくれた。
ちょっとした仕返し。

 

 

いい加減にしてくださーい!!

電車通学していた高校の時の話

ボックス席の窓側に座っていたら、あとから隣にきたおっさん
太もも同士が当たったから、なんとなく嫌で窓側へ足を寄せると
おっさんはそのぶん股を大きく開いてまた太もも同士が当たった

それがつづいて、ついに私は窓側の壁にへばりつくような感じに更に逃げたが
おっさんはそれでも平然と股を開いて太ももをくっつけてきやがった

限界まで窓側に寄ったがもう逃げ道はなくて、理不尽さにも頭に来てしまい
私はマジ切れし目一杯叫んだ
「いい加減にしてください!いい加減にしてください!いい加減にしてくださーい!!」

私の叫び声に乗客注目。
この時点でおっさんはボックス席の半分以上を大股開きで占拠
私は隅っこに追いやられ壁にへばりついてるような状態で小さくなっていたから
誰が見ても、偶然を装ったつもりで太ももを擦り付けてくる痴漢

おっさんはテンパりアワアワしてたけど、乗客の大人たちに捕らえられ
次の駅で駅員に引き渡された

 

 

義弟にセクハラされていた

眠れないので昔やった復讐を
数年前義実家で同居してた時、ザ喪男の義弟にセクハラされていた
文句を言うと「欲求不満?」って姑に嫌味言われるからシカトしてた

そうしたら増長して、ある日リビングに全裸で入ってきて
「ねー風呂の入浴剤どこ?」って私の目の前数十センチのところに股間近づけてきた
もーなんかすごいキレちゃって「うっわ育ち悪い!」って叫んじゃった

おろおろする義弟に「裸で人前に出ちゃいけないってお母さんに教えてもらわなかったの?本当に気持ち悪いんだけど?
知的障碍者なの?本当きっも…。親の顔が見てみたいわ。こんなキモイ子供育てたんだからろくな知能のない屑な母親だろうけど。
あー本当に気持ち悪い気持ち悪い。明日町内の皆様に相談しよっと」みたいなこと(多分もっとひどい)をばーっとまくしたてた

ちなみにその場には姑もいたから顔まっかになって珍しく義弟をしかりつけていた
姑はPTA会長をやったことが自慢の自称教育ママだったから堪えたんじゃないかな

次の日義弟の話をママ友にしまくって思いっきり笑い飛ばしてすっきりした
この件もあって同居は解消になって万々歳だった

 

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