『減刑の嘆願書』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

大型スーパーの駐車場

日曜、混雑する大型スーパーの駐車場で見たこと。
店舗入り口真ん前の通路にオッサンが車を停めて降りようとした。
(駐車禁止と書いてあり、そこに停めると他の車が通れなくなる)
大勢が「あ?あ…」という顔で見ていた。
そこへ通りかかった30歳位の女性が、連れていた子供(小1?2?)に言った。

母「これ何ていう字か知ってるー?」
子「知らないー!」

母「ちゅうしゃきんしって読むんだよおー!」
子「えー?ちゅうしゃきんしって車停めちゃいけないことでしょ?なんであのおじさん車停めたのー?あっちいっぱい空いてるのにー」

母「ここに車停めたらどーなると思うー?」
子「えーっとね、えーっとね…わかった!ほかの車がここ通れなくなっちゃうよね!」

周囲クスクス、オッサンは母親を睨みつける

母「はい、お利口さん♪では耳ふさいで?…」
周囲「?」

母めっちゃでかい声で

「オッサン!ガキでも3秒でわかることがわかれへんのかゴルァ!こんなとこ停めてあったら、車ぶつけられてもボコられてもしゃーないなあ!」

周囲唖然、オッサンそそくさと車移動。
まぁただの元ヤンDQN母なんだが、なんかスッキリした。

 

 

減刑の嘆願書

昔、原チャリ盗まれたが、すぐに犯人が捕まった。高校生だった。
まさに盗む所を目撃して、追いかけたけど逃げられてたので、警察でこいつが盗んだ男かどうか顔を確認させられた。
すぐに弁護士と犯人の両親が現われ、「減刑の嘆願書の文面を用意したので、名前だけ書いて欲しい」と言い出して......。
(‘A`) モウネ...

断ったら、弁護士に「おまえは人間じゃない」くらいの調子で強く非難された。
そう聞こえただけで、実際にはもっとおとなしめの法律には絶対に引っかからないような言葉を選んでたけどね。
さすがに上手いね、口で食ってる人間は。
一人の少年の一生が、とか、許しを与えて更生を望む事こそ我々大人の努めではないでしょうかとか。
ファミレスで割と大きな目立つ声で、ここで断ったら周りの人間にどんな目で見られるか分かってんのか?みたいな。
とりあえず書いてあげて、裁判所宛(裁判官だっけか?)に厳刑の嘆願書を送った。
減刑の嘆願書は脅されて書かされたって。
犯人は常習犯だったので、見事に少年院に送られました。

 

兄は○暴、兄の嫁は近所の幼馴染

兄は○暴、兄の嫁は近所の幼馴染(交通課)

誰かの陰謀なのか、職場まで追いかけた嫁の作戦勝ちなのかはおいておいて

ある日、近所のスーパーのフードコートで兄嫁がジュースを買いに行ったとき

兄嫁金入れる>子供が突っ込んできてボタン押してジュース持ち逃げしようとする>咄嗟に捕まえて説教

泥夫婦登場、散々もめた末に泥夫が地元の有名な暴走族の元総長だと威嚇

だが残念、嫁は地元の暴走族のメンバーなんぞとっくに把握済みでびびらず(騙りだと確信)

さらに現在車で1時間くらい離れた所の893の若頭の舎弟だとさらに威嚇

またしても残念、お前の後ろに居るのはそっち専業だ

時はおりしも、暴対法たらなんちゃらで、とっくの昔に名乗っただけでアウトなご時勢

「そんな偉い所の人ならうちも事務所でおもてなししんと」

という、見た目893以上に893な兄の甘言(半ば脅し)に乗って泥夫婦はドナドナされて行った

泥棒やら恐喝やら暴行やらの余罪がたんまりあったらしいが、それ以降は詳しくは知らん

 

 

無理やりねじ込んで停めた軽自動車

俺の住んでるアパートで、夜中に毎晩、通路部分に無理やりねじ込んで停める軽自動車があって邪魔だった。

張り紙とかして逆恨みされるされると困るので、可愛らしい便箋と封通を買ってきてこう書いた。

「はじめまして!剛司といいます。
あなたの事を見て胸がときめいてしまいました。
あなたは男性には興味はないですか?俺はあなたとそういう関係を望んでます。
でも、あなたがそうゆのを望まないのであれば、せめてお友達になって頂けませんか?
たまに、2人でドライブとかして遊びに出かけたりしたいです。
一度、ご連絡下さい。待ってます!  
いつも遠くから見つめています。あなたの剛司より(ハアトマーク)090-****-****」

と、ナンパ専用に使ってたプリペイド携帯の番号を書いて、封筒に入れて付属の赤いハート型のシールで閉じ、運転席側の窓枠にそっと置いておいた。

しばらくはそのままだったけど、2週間くらいしたら車がなくなって、空き部屋が出来た。

電話はまだ無い。

 

 

トラックが頻繁に出入り

うちの親父が商売やってた頃の話思い出したわ。
10年ほど前、北海道のローカルな町にうちの実家はあった。
田舎とはいえ一応一級国道(2ケタ番台)沿いなんで、それなりに商売はうまくいっていた。
駐車場は30台分くらいあって、国道側に二箇所ある出入り口が道路に対して垂直じゃなくゆるい角度だから、大型車も出入りが容易。
店舗に隣接して家があり、通常であれば夜は駐車場にチェーンをはる。
ただし冬は、国道をひっきりなしに除雪車が通るので、その関係で駐車場出入り口にチェーンははらない。

で、うちの向かいにちょっとした工場があって、そこはトラックが頻繁に出入りするところ。
その一部に図々しいのがいて、うちの駐車場が混んでない時は無断でUターンとか待機とかに使ってやがる。
それでもお向かいさんのところだからということで、親父は少々のことには目を瞑っていたんだが、だんだんエスカレートして、冬はチェーンはらないのを良いことに、翌朝の朝イチに備えて一晩中停めて仮眠する輩まで現れた。

いくら一級国道沿いとはいえ、夜は交通量少ないから本来はすんげえ静かなんだよ。
そんな状況で一晩中トラックのアイドリング鳴らされたら、うるさくて眠れない。
頭にきた親父だがドライバーに苦情を言っても、翌朝向かいの事務所に行ってもまるでダメ。
向かいの会社は東京に本社がある一流企業なのだが、そこの支店長が完全にDQNだったわけ。

これで親父は完全にブチ切れ、策を練った。
ある日の夜、またいつものようにトラックが無断で駐車していた。
アイドリングしながらドライバーが熟睡していることを確認した。
そして親父は、トラックの周囲全てを除雪車、フォークリフト、会社の車等々で囲み、しかもトラックとわずか数十センチにビタ付けしたwww

翌朝、血相変えてトラックのドライバーが自宅にやってきた。第一声が、「トラックが出れねえだろ、どけろ!」だ。親父は、
「俺の土地に俺の車をどこに停めようと俺の自由だ!お前に文句言われる筋合いはない!」と一掃。
数分後、そのドライバーは向かいの支店長を連れてきたが、その支店長の態度もまるでなってない。親父は、
「前からあんたにも苦情を言ってきたのに一向に改善されない!お前じゃ話にならない!
このことをお前の東京本社に伝えて、お前の会社の社長の直筆と捺印で詫び状をよこせ!FAXでいいけど後で書留で郵送しろ!」

支店長大慌て。「そんなことしてたら、朝の出荷に間に合わなくなっちゃう・・・」でも親父は、
「うるさい!お前が俺の苦情を一切聞かなかったんだから、俺もお前の話につきあう必要なんかねえ!お前の社長の詫び状持って来い!」

小一時間後、詫び状のFAXが親父に届けられた(後日、原本が郵送された)。
その数日後、例の支店長はどっかに左遷させられたと風の噂で聞いたw

 

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