『江戸っ子口調』など短編5話 – スカッとする話

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

  1. スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話
    1. とある教授の研究室 大学時代の友人の話。 友人はとある教授の研究室に所属していた。 教授は某研究分野の第一人者らしく優秀なんだが人間性は最悪。 研究室内では神のように振る舞い、パワハラセクハラは日常茶飯事といった有様。 一方友人はものすごく頭が良く誠実でいい奴なんだが口下手で寡黙。 教授からしてみたら優秀な研究員+従順なサンドバッグということで、それはもう大層気に入られていたらしい。 友人は研究室に入ってから顔つきが皆驚くくらい一変していた。 事情を聞いてみると驚くことばかり。 危ない実験を押し付けられる。 早朝六時の実験装置当番に割り振られてるのに、深夜ニ時まで飲みにつき合わされる。 少しでも自分の意のままにならないことがあると友人に当たり散らす。などなど。 そうした仕打ちを受けても、教授はその分野では顔が効き、進学するにしろ就職するにしろ教授の胸一つで決まるため、耐え忍ぶしかなかったらしい。 友人は元々その分野を勉強したくて大学に入学したので、そこで生きていくためには教授に従うほかなく、教授もそうした事情を知ってか特に友人にはつらく当たっていた。 某企業の研究職に内定もらえた友人は 「俺に断りもなく卒業できるとでも思ってんのか」 と教授に脅されて辞退させられ、結局なし崩し的に院に進学することに。 友人が院に進学して数年後、その教授は定年を迎え退官することとなった。 教授の最終講義は大学外のお偉いさんも大勢出席する大がかりなもの。 友人は講義に使う資料作成やらを手伝わされていた。 講義当日、講堂は満員で立ち見も出ていた。 ティーチングアシスタントとして友人は講義に使う資料をせっせと配っていた。 開始時間となり講義に先立って大学関係者による教授の紹介が始まったのだが、講堂はざわついたままだった。 否、ざわめきは増すばかりだった。 友人が配布していた資料の表紙をめくると、あらびっくり。 中身は今まで教授が友人と研究室の人たちにしてきた行いの数々が列挙されている告発文にすり替えられていた。 終いには講堂は蜂の巣を突いた様な騒ぎになったが、友人は忽然と姿を消していた。 実は友人は進学後、教授にいびられ研究する傍ら密かに起業していたらしい。 それが軌道に乗りもはや大学にいる意味もなくなったのと、教授が退官するのが同時だったためフェードアウトついでに爆弾を投下したそうな。 教授はその騒動のおかげで非常勤職&内定していた某団体顧問への再就職(聞けばほとんど天下り)をフイにした。 一方の友人は口下手も治って社交的になり、高収入を確保し美人なお嫁さんをゲットして 幸せに暮らしています。     会社の駐車場 うちの会社の駐車場は30mほど離れた所にあるのだが、最近夜間や土日祝祭日にはチェーンを張ろうが「無断駐車は1万円頂きます」と張り紙をしようがお構いなしで止められていた。 無断駐車に気が付いたときにはナンバーを控えた旨の内容を書いた紙をワイパーに挟んではいたがあまり効果はなく、かといっていつ戻るかわからないドライバーのために待っているほど暇も無いので事実上野放し状態だった。 先週の土日は早朝から全員出勤だったので朝6時に駐車場へ行くと案の定チェーンが外され無断駐車の常連さんが1台、見慣れない?車が1台止まっていた。 しょうがないので警察に「不審車両が2台止まっています」と通報し、警察経由で所有者を確認、それぞれに連絡をしてもらった。 すると常連さんは駐車場の2軒隣のアパートの住人だったらしく、早朝に警察からの電話だったので髪の毛ボサボサ、ジャージ姿の30代の♂がかなりあわてた様子でがやってきた。 どうも自分で借りている駐車場が遠く面倒くさいのでここへ止めていたらしい。 もう1台のほうは本人と直接連絡がつかなかったが家族経由でケータイヘ連絡してもらった結果、しばらくしてからやはり同じアパートから20代の♂がやってきた。 こいつは週末になると彼女のところへ泊りがけで遊びに来てた模様。 とりあえず二人には駐車場に掲げてある看板を見てもらった。 「有料駐車場当社指定車両以外は1時間1万円以降2時間ごとに2万円」 実は土日出勤が決まった日に看板を「無断駐車は・・・」から変更していた。 二人とも看板を見て改めて目が醒めたようだったが、結局会社の強面の総務部長は 「ここ有料駐車場なんですよ高いと思われるでしょうが、ここに止められるとうちの車は他所を借りなきゃいけなくなるんでね。 まあ今回は初めての利用だと思うので初回特典として特別3万円にまけときます」 と言って有無を言わせず二人から3万円づつその日のうちに徴収し 「よろしかったらまたご利用してくださいただし次回からは通常料金となりますので」 と宣伝?してあげた。 結局6万円は土日出勤の打上代になった。 お粗末さまでした。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});   江戸っ子口調 ある日、ホームで電車を待っていたときの出来事 ホームは電車待ちの人で割と混雑していたんだよ。 んで電車が来たんだけど、電車が停車した瞬間に小学生のいかにもモンペに育てられてそうな悪餓鬼共が3人くらい、思いっきり割り込み乗車しようとしたんだよね。 おれは仕事で疲れてたから「あーこれで座れなくなるなぁ」 と思ってたんだけど 「おい!割り込みすんな。親にそんなこともならってねーのかい!」 と江戸っ子口調で注意する初老の男性がいた。 そして小学生はぶつぶついいながら後ろに並んだんだが聞こえよがしにずっと文句言ってんの。 江戸っ子も「自分が悪いと思ってねーのかい?」 と小学生に言ったんだけど「MAY BE・・・」とか言ってやがって全然反省してない。 そしたら江戸っ子の後ろに並んでた身長2mくらいありそうないかついドレッドヘアのにーちゃんが 「男なら潔くしろ!てめーにはチンコねーのかい!」 とこれまた江戸っ子ぽい口調で一喝して黙らせてた。 江戸っ子てかっこいいと思った出来事でした。     換気装置を着ける業者 畳・床板をめくり這いまわって写真を撮り、「こんなに湿気ててボロボロですよ。換気しなくちゃ…」って無理やり換気装置を着ける業者が近所で流行ってた。 向いには老夫婦が住んでて、お婆さん(耳が遠い)が一人の時にやってきて、畳をあげて業者が潜ってた→お爺さん帰宅(なんで畳が…?よっこいしょ・元に戻す) 忘れ物を取って再びお出かけ→業者出れない!お婆さんを呼ぶ(聞こえない!! 呼んでも叫んでも気がつかない! お婆さんもスッカリ忘れてて家事をしてた 時間が経って「へんな叫び声が聞こえる…」のお隣さん通報でようやく発見された     揚げ足取るのが好きな親戚 お正月に親戚で集まっていたら、そこに親戚中で鼻つまみのAが来た とにかく人の揚げ足取るのが好きで、ミスしたらいつまでもうるさい人 今年は義姉の妊娠をみんなで喜んでいたら、「30過ぎての妊娠は云々」と水を刺す 兄の拳が握られたのを見たが、父が横から抑えた (親戚の男全員、職業上、騒ぎになったらまずいので) それなら私が叩き出そうとした時、従兄の子が義姉に絡むAの傍に行ったかとぱっと頭から何かを取った 実はA、かなり巧妙に隠していたがカツラだった はしゃぎながらそれを振り回すのを 「だめでしょ。ばっちいから」 と取ろうとする従兄嫁 ここぞとばかりにみんなで 「そうだよ。それはばっちいからぺっしなさい」 「ぺっはだめだよ。Aおじちゃんの大事だからどうぞして」 「そうそう。Aおじちゃん、それがないと生きていけないんだから」 まさかAも2歳の子に怒れず、ぬいぐるみと交換に返してもらったカツラをばっと取ると、何も言わずに出て行った 情けないかもしれないが、従兄の子にみんなで感謝した そしてその後、法事が1回あったが、Aは来なかった   【厳選】スカッとする話 一覧 【傑作選】スカッとする話 一覧
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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

とある教授の研究室 大学時代の友人の話。 友人はとある教授の研究室に所属していた。 教授は某研究分野の第一人者らしく優秀なんだが人間性は最悪。 研究室内では神のように振る舞い、パワハラセクハラは日常茶飯事といった有様。 一方友人はものすごく頭が良く誠実でいい奴なんだが口下手で寡黙。 教授からしてみたら優秀な研究員+従順なサンドバッグということで、それはもう大層気に入られていたらしい。 友人は研究室に入ってから顔つきが皆驚くくらい一変していた。 事情を聞いてみると驚くことばかり。 危ない実験を押し付けられる。 早朝六時の実験装置当番に割り振られてるのに、深夜ニ時まで飲みにつき合わされる。 少しでも自分の意のままにならないことがあると友人に当たり散らす。などなど。 そうした仕打ちを受けても、教授はその分野では顔が効き、進学するにしろ就職するにしろ教授の胸一つで決まるため、耐え忍ぶしかなかったらしい。 友人は元々その分野を勉強したくて大学に入学したので、そこで生きていくためには教授に従うほかなく、教授もそうした事情を知ってか特に友人にはつらく当たっていた。 某企業の研究職に内定もらえた友人は 「俺に断りもなく卒業できるとでも思ってんのか」 と教授に脅されて辞退させられ、結局なし崩し的に院に進学することに。 友人が院に進学して数年後、その教授は定年を迎え退官することとなった。 教授の最終講義は大学外のお偉いさんも大勢出席する大がかりなもの。 友人は講義に使う資料作成やらを手伝わされていた。 講義当日、講堂は満員で立ち見も出ていた。 ティーチングアシスタントとして友人は講義に使う資料をせっせと配っていた。 開始時間となり講義に先立って大学関係者による教授の紹介が始まったのだが、講堂はざわついたままだった。 否、ざわめきは増すばかりだった。 友人が配布していた資料の表紙をめくると、あらびっくり。 中身は今まで教授が友人と研究室の人たちにしてきた行いの数々が列挙されている告発文にすり替えられていた。 終いには講堂は蜂の巣を突いた様な騒ぎになったが、友人は忽然と姿を消していた。 実は友人は進学後、教授にいびられ研究する傍ら密かに起業していたらしい。 それが軌道に乗りもはや大学にいる意味もなくなったのと、教授が退官するのが同時だったためフェードアウトついでに爆弾を投下したそうな。 教授はその騒動のおかげで非常勤職&内定していた某団体顧問への再就職(聞けばほとんど天下り)をフイにした。 一方の友人は口下手も治って社交的になり、高収入を確保し美人なお嫁さんをゲットして 幸せに暮らしています。     会社の駐車場 うちの会社の駐車場は30mほど離れた所にあるのだが、最近夜間や土日祝祭日にはチェーンを張ろうが「無断駐車は1万円頂きます」と張り紙をしようがお構いなしで止められていた。 無断駐車に気が付いたときにはナンバーを控えた旨の内容を書いた紙をワイパーに挟んではいたがあまり効果はなく、かといっていつ戻るかわからないドライバーのために待っているほど暇も無いので事実上野放し状態だった。 先週の土日は早朝から全員出勤だったので朝6時に駐車場へ行くと案の定チェーンが外され無断駐車の常連さんが1台、見慣れない?車が1台止まっていた。 しょうがないので警察に「不審車両が2台止まっています」と通報し、警察経由で所有者を確認、それぞれに連絡をしてもらった。 すると常連さんは駐車場の2軒隣のアパートの住人だったらしく、早朝に警察からの電話だったので髪の毛ボサボサ、ジャージ姿の30代の♂がかなりあわてた様子でがやってきた。 どうも自分で借りている駐車場が遠く面倒くさいのでここへ止めていたらしい。 もう1台のほうは本人と直接連絡がつかなかったが家族経由でケータイヘ連絡してもらった結果、しばらくしてからやはり同じアパートから20代の♂がやってきた。 こいつは週末になると彼女のところへ泊りがけで遊びに来てた模様。 とりあえず二人には駐車場に掲げてある看板を見てもらった。 「有料駐車場当社指定車両以外は1時間1万円以降2時間ごとに2万円」 実は土日出勤が決まった日に看板を「無断駐車は・・・」から変更していた。 二人とも看板を見て改めて目が醒めたようだったが、結局会社の強面の総務部長は 「ここ有料駐車場なんですよ高いと思われるでしょうが、ここに止められるとうちの車は他所を借りなきゃいけなくなるんでね。 まあ今回は初めての利用だと思うので初回特典として特別3万円にまけときます」 と言って有無を言わせず二人から3万円づつその日のうちに徴収し 「よろしかったらまたご利用してくださいただし次回からは通常料金となりますので」 と宣伝?してあげた。 結局6万円は土日出勤の打上代になった。 お粗末さまでした。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});   江戸っ子口調 ある日、ホームで電車を待っていたときの出来事 ホームは電車待ちの人で割と混雑していたんだよ。 んで電車が来たんだけど、電車が停車した瞬間に小学生のいかにもモンペに育てられてそうな悪餓鬼共が3人くらい、思いっきり割り込み乗車しようとしたんだよね。 おれは仕事で疲れてたから「あーこれで座れなくなるなぁ」 と思ってたんだけど 「おい!割り込みすんな。親にそんなこともならってねーのかい!」 と江戸っ子口調で注意する初老の男性がいた。 そして小学生はぶつぶついいながら後ろに並んだんだが聞こえよがしにずっと文句言ってんの。 江戸っ子も「自分が悪いと思ってねーのかい?」 と小学生に言ったんだけど「MAY BE・・・」とか言ってやがって全然反省してない。 そしたら江戸っ子の後ろに並んでた身長2mくらいありそうないかついドレッドヘアのにーちゃんが 「男なら潔くしろ!てめーにはチンコねーのかい!」 とこれまた江戸っ子ぽい口調で一喝して黙らせてた。 江戸っ子てかっこいいと思った出来事でした。     換気装置を着ける業者 畳・床板をめくり這いまわって写真を撮り、「こんなに湿気ててボロボロですよ。換気しなくちゃ…」って無理やり換気装置を着ける業者が近所で流行ってた。 向いには老夫婦が住んでて、お婆さん(耳が遠い)が一人の時にやってきて、畳をあげて業者が潜ってた→お爺さん帰宅(なんで畳が…?よっこいしょ・元に戻す) 忘れ物を取って再びお出かけ→業者出れない!お婆さんを呼ぶ(聞こえない!! 呼んでも叫んでも気がつかない! お婆さんもスッカリ忘れてて家事をしてた 時間が経って「へんな叫び声が聞こえる…」のお隣さん通報でようやく発見された     揚げ足取るのが好きな親戚 お正月に親戚で集まっていたら、そこに親戚中で鼻つまみのAが来た とにかく人の揚げ足取るのが好きで、ミスしたらいつまでもうるさい人 今年は義姉の妊娠をみんなで喜んでいたら、「30過ぎての妊娠は云々」と水を刺す 兄の拳が握られたのを見たが、父が横から抑えた (親戚の男全員、職業上、騒ぎになったらまずいので) それなら私が叩き出そうとした時、従兄の子が義姉に絡むAの傍に行ったかとぱっと頭から何かを取った 実はA、かなり巧妙に隠していたがカツラだった はしゃぎながらそれを振り回すのを 「だめでしょ。ばっちいから」 と取ろうとする従兄嫁 ここぞとばかりにみんなで 「そうだよ。それはばっちいからぺっしなさい」 「ぺっはだめだよ。Aおじちゃんの大事だからどうぞして」 「そうそう。Aおじちゃん、それがないと生きていけないんだから」 まさかAも2歳の子に怒れず、ぬいぐるみと交換に返してもらったカツラをばっと取ると、何も言わずに出て行った 情けないかもしれないが、従兄の子にみんなで感謝した そしてその後、法事が1回あったが、Aは来なかった   【厳選】スカッとする話 一覧 【傑作選】スカッとする話 一覧

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